京王不動産の評判・口コミは?悪評も多い?不動産売却・査定のメリット・デメリットや仲介手数料について解説

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のざっくりとしたポイント
  1. 京王不動産は京王線沿線で地域に根付いたサービスを提供している
  2. 公式サイトの無料フォームから売却査定ができる
  3. 売却サービスや買取保証、リースバックといったサービスも豊富

今回は、総合不動産会社として東京都に本社を構える「京王不動産」をご紹介します。

浜崎編集長

京王線沿線の不動産物件に特化しているのが特徴の京王不動産では、どのような不動産売却を提案しているのでしょうか。

この記事では、京王不動産で家を売ることを想定し、売却に関する特徴・メリット・注意点について解説します。

実際に京王不動産を利用して不動産売却をした方からの評判・口コミも併せてご紹介します。今回の記事で紹介する内容をぜひ今後の不動産売却にお役立てください。

京王不動産とは

京王不動産のWEBサイトの画像

正式名称京王不動産株式会社
本社所在地
〒151-0061
東京都渋谷区初台1丁目54番2号 京王初台1丁目ビル
設立1970年10月5日
資本金2億円
従業員
293名(2021年3月現在)
会社HP京王不動産公式

ここでは、京王不動産の主な特徴をはじめ、どのような売却を提案しているのか?という基本的な疑問から解消していきます。

浜崎編集長

京王不動産は、今回ピックアップする不動産売買や、マンション・駐車場・商業施設・オフィスといった幅広い範囲での賃貸事業、ソリューション事業や開発分業事業を展開する不動産会社で、「社会の信頼に応える総合不動産会社」を理念として掲げ、京王線沿線という地域に根付いたサービスを提供しているのが特徴です。

京王不動産の不動産売却は、相談・査定依頼から始まり、物件の調査を行い、査定金額を算出します。

その後、購入希望者への紹介や各種媒体への掲載などの施策を中心に行い、購入後の引き渡しまでをサポートします。

売却サポートやリースバック、買取保証サービスといった、売主にメリットの多い売却を提案しているのが、京王不動産です。

京王不動産の仲介実績は?

公益社団法人不動産流通推進センターが発表している、2022年の不動産仲介の取扱高・仲介件数などは以下の通りです。

こちらのランキングは取扱高を基準にした順位となっています。

順位/企業名取扱高 (億円)前年比(%)仲介件数 (件)手数料収入 (億円)店舗数各社の評判
1位/三井のリハウス1兆8,926億円21.041,183901291三井のリハウス
2位/東急リバブル1兆5,779億円28.628,750715199東急リバブル
3位/住友不動産販売1兆4,533億円17.138,144713237住友不動産販売
4位/野村不動産9,6498.010,08139894野村の仲介+
5位/センチュリー216,400-0.326,629306991センチュリー21
6位/三井住友トラスト不動産5,50433.48,22622971三井住友トラスト不動産
7位/三菱UFJ不動産販売4,50227.34,65219035三菱UFJ不動産販売
8位/みずほ不動産販売4,28615.93,97817849みずほ不動産販売
9位/オープンハウス3,62423.68,26815162オープンハウス
10位/積水ハウス2,87922.77,973127115積水ハウス
11位/三菱地所リアルエステートサービス2,7395.21,118909
12位/東宝ハウス2,2705.96,21710919東宝ハウス
13位/イエステーション2,020-0.77,47261164イエステーション
14位/住友林業ホームサービス1,81419.64,7337946住友林業ホームサービス
15位/東京建物不動産販売1,73629.71,1394813東京建物不動産販売
16位/大成有楽不動産販売1,69418.44,0947136大成有楽不動産販売
17位/大京穴吹不動産1,6765.85,3137774大京穴吹不動産
18位/大和ハウス1,660-2.34,29073117大和ハウス
19位/福屋不動産1,4021.97,9516995福屋不動産販売
20位/中央日本土地建物1,31244.6321387
21位/近鉄不動産1,1669.04,4466346近鉄不動産
22位/スターツ1,165-1.92,20451104スターツ
23位/三菱地所ハウスネット1,06226.31,9484836三菱地所ハウスネット
24位/伊藤忠ハウジング924-6.81,905262
25位/リストサザビーズ85836.31,4044010
26位/長谷工リアルエステート8425.82,1113741長谷工の仲介
27位/ポラス71626.82,8453462ポラス
28位/小田急不動産54431.61,3372416小田急不動産
29位/ナイス44712.71,1871615ナイス
30位/メルディアリアルティ38418.8832198
31位/阪急阪神不動産36043.17661313阪急阪神不動産
32位/京王不動産31335.47431412京王不動産
33位/相鉄不動産販売31135.4631138
34位/REDS30721.962876
35位/朝日住宅2734.7892129朝日住宅
36位/京急不動産18337.6466810京急不動産

出典:公益社団法人不動産流通推進センター「2022年不動産業統計集(9月期改訂)」

京王不動産の実績は、仲介の取扱高において32位を獲得しています。

不動産会社の中では京王不動産の規模は中規模ですが、「京王グループ」の存在もあってか業績が高いです。

浜崎編集長

売却サポートや買取保証なども充実しているので納得ですね。

売却までの流れもわかりやすく公開されているのではじめての不動産売却の方も安心して利用できそうです。

 

それでは、実際に京王不動産を利用した方から寄せられた評判や口コミをいくつかご紹介します。

京王不動産の良い口コミ・評判

京王不動産の良い評判・口コミ
  • 担当者がとてもいい人だった
  • 丁寧な対応で良かった
  • スタッフの人たちが優しかった

担当者がとてもいい人だった

丁寧な対応で良かった

スタッフの人たちが優しかった

担当者の対応に関する評判が多く挙がっていました。

京王不動産の悪い口コミ・評判

京王不動産の悪い評判・口コミ
  • DMが送られてきて迷惑している
  • 売主に寄り添ってもらえなかった部分もあった
  • 見積もりが不正確だった

DMが送られてきて迷惑している

売主に寄り添ってもらえなかった部分もあった

終始丁寧であったと思う。くだらない考えかもしれないが、売り手の味方なのか買い手の味方なのかよくわからなくなる行動があった。途中一般契約に変えてからの動きの方が早かったと思うので、次回機会があれば一般契約にしたいと思った。

引用:おうちの語り部

見積もりが不正確だった

家の築年数の見積もりが不正確。築年数を聞かれたならば答えることはできたが、質問されなかった

引用:おうちの語り部

内容としては、賛否両論といったところでしょうか。

事務員

浜崎編集長

肝心の売却に関する明確な口コミはなかったものの、担当者の対応はすべてのサービスにかかわる基本的な点でもあります。

あくまで参考程度にはなりますが、ここで紹介した口コミを京王不動産で不動産売却を依頼するかどうかの判断材料として活用してください。

京王不動産の仲介手数料・値引き・割引

一般的な不動産会社であれば、不動産売却の締結時に仲介手数料が発生します。京王不動産の場合も例外ではありません。ここでは、京王不動産の仲介手数料について解説します。

京王不動産の仲介手数料

京王不動産も含めた一般的な不動産売却時の仲介手数料は、売却金額の大きさに応じた3〜5%の金額と、消費税を合わせたものが上限として掲示されます。ほとんどの場合は上限の金額を支払うことになりますが、問題視されているのは金額ではなく「囲い込み」です。

浜崎編集長

囲い込みとは、仲介手数料を多く取るために、売主と買主双方に手数料を掲示する「両手取引」というやり方です。これを故意に行うことは当然違反であるため、あってはならないことですが、特に大手で発生することが多いのも事実です。

ただし、たまたま両手取引が発生する場合もあるため、すべてが悪意のあるものではありません。

この両手取引が発生する「両手比率」は、京王不動産の場合はどうなっているのでしょうか?

事務員

大手不動産会社の「三井不動産リアルティグループ」が 57.53%なのに対し、京王不動産は37.32%となっています。したがって、大手と比較すると低い数値であると言えるでしょう。仲介手数料の比率に関しても4.45%となっているため、囲い込みも少ない不動産会社であると判断できます。

仲介手数料の値引きや割引はある?

現在、京王不動産では仲介手数料の値引きや割引に関するキャンペーンを大々的に打ち出してはいません。

過去に、一部の営業所で対象となる賃貸物件を契約した場合、仲介手数料が1ヶ月分割引されるというものがありました。しかしこれはあくまで賃貸契約の場合で、売却時に発生する仲介手数料は対象になりません。

注意

公式サイトで打ち出しているキャンペーンも特に見当たらないため、少しでも安くしたいという方は、売却時に直接値引き交渉を行うしかないでしょう。

京王不動産で不動産売却をするメリット

ここまで紹介した京王不動産の特徴や口コミ、仲介手数料についての内容を踏まえたうえで、売却に関するメリットを4点ご紹介します。

売却までの流れがわかりやすく公開されている

先ほども少し触れましたが、ここでは京王不動産で不動産売却をするまでの流れをより詳しく見ていきましょう。

主に以下の流れで物件の売却が行われます。

手順1
担当者と売却に関する相談・査定依頼
 
手順2
売却予定の物件を調査・査定額の算出
 
手順3
査定額に納得すれば売却を正式に依頼
 
手順4
ホームページの掲載やポスティングなどの幅広い範囲で売却活動を開始
 
手順5
購入希望者へ詳細のご案内・契約内容の調整
 

 

手順6
手付金の受領や契約書の押印などを行い締結
 
手順7
残代金の受領後に引き渡し
 

売主・買主それぞれの視点で詳しく売却の流れが紹介されているため、実際に売却をする際のイメージがしやすいのがメリットです。

売却サポートや買取保証などが充実している

京王不動産で導入されている売却サポートの例として挙げられるのは、物件の基礎や外壁の状態を把握し、より売却を有利に進めるための「インスペクション」と呼ばれる建物状況調査です。これに付随し、引き渡し後にも安心ができるよう、瑕疵保証が備わっているのもメリットです。

ほかにも、給湯器や浴室といった物件の設備に関する1年間の保証や、隣接地から越境物がないかどうか調査する仮測量などがあります。税務相談会やハウスクリーニングなど、あらゆる視点で不動産売却についてサポートを行っているのが京王不動産の特徴です。

MEMO

物件の購入希望者がなかなか見つからない場合でも、不動産会社に直接物件を買い取ってもらえる「買取保証」を導入しています。これにより「売れない」という事態を防げるのはもちろん、売却までのスケジュールを組みやすくなります。

不動産の物件調査とは?役所調査などのやり方とは

リースバック制度を導入している

リースバックとは、家を売った後も同じ家に住み続けられるシステムのことです。住宅ローンを支払う形ではなく、賃貸として不動産会社から借り、家賃を支払う形で住み続けられます。毎月のローンが重荷になっているけど、住み慣れた家からは離れたくないという方におススメです。

ローンの残債によってはかえって負担になったり、賃貸物件になってしまうことへの寂しさを感じたりとデメリットもある方法ですが、うまくいけば売却資金を必要資金として蓄えられるばかりか、固定資産税がなくなることで支出を抑えられます。

MEMO

メリットが多く話題となっているリースバックを、京王不動産で導入しています。リースバックに興味がある京王線沿線にお住まいの方は、ぜひ一度問い合わせてみて配下がでしょうか。

売却金額を無料査定により算出可能

京王不動産は、売却額の査定を無料で算出しています。まとまったお金を手に入れるため売却を検討している方にとっては、いわゆる諸経費になりうる部分が無料になることは大きなメリットです。

浜崎編集長

無料査定の方法は、公式サイトの無料査定フォームを活用します。

まずは種別や所在地、面積や希望の売却金額といった不動産の情報に関する必要項目を入力します。その後、氏名・住所・連絡先といったお客様情報を入力し、送信するだけです。

MEMO

実際に物件を見たうえでの査定ではないため、あくまで目安となる金額であることを前提にしておくと良いでしょう。事前にある程度売却金額の予想ができるというのは、売却活動を円滑に進めるうえで大きなメリットになります。

京王不動産で不動産売却をする注意点

続けて、京王不動産の不動産売却に関する注意点について解説します。

京王線沿線以外には対応できない

京王不動産の対応エリアは、京王線沿線の物件です。そのため、それ以外の沿線にお住まいの方は対象外になってしまいます。エリアの縛りがあることで、サービス内容をみて利用したいと思った方が利用できないというデメリットにつながります。

担当者に対する不満が多い

京王不動産に寄せられている口コミでも多かったのが、担当者の対応に関する不満でした。具体的にどこが悪かった、という情報が少なかったため断言はできませんが、担当者ごとにムラがあるのかもしれません。

注意

売却を依頼する際、担当者の指名ができるわけではないため、対策を立てにくいのもデメリットです。どうしても気になる場合は、担当者に関する不安を事前に伝えておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、京王線沿線の物件に特化したサービスを提案している京王不動産について紹介しました。不動産売買をはじめ、さまざまな視点でのサービスを展開している会社です。売却に関しても、売却の流れがわかりやすく公開されており、無料査定も利用できるため、不動産売却について詳しくわからないという方でも利用しやすいでしょう。

売却サービスや買取保証、リースバックといった、より満足いく売却につなげるためのサービスも豊富です。京王線沿線の物件を売却したいと検討している方は、今回の内容を参考に京王不動産での不動産売却を検討してみてはいかがでしょうか。