朝日住宅の評判・口コミは?悪評も多い?不動産売却・査定のメリット・デメリットや仲介手数料について解説

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のざっくりとしたポイント
  1. 朝日住宅は土地に関する相談にも対応可能な不動産会社
  2. セラーズエージェントの在籍数が多い
  3. 担当者への不満が目立つ

今回皆さんに紹介するのは、東京都新宿区に本社を構え、首都圏や関西圏を中心に不動産サービスを提供する「朝日住宅」の不動産売却です。

朝日住宅の不動産売却はどのような流れで進み、どのようなメリットや注意点があるのでしょうか。

事務員

今回この記事では、朝日住宅の不動産売却に関する疑問を、仲介手数料などの情報も含めて解説していきます。実際に朝日住宅を利用して家を売った方から寄せられた評判・口コミも併せて紹介しています。不動産売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

朝日住宅とは

朝日住宅のWEBサイトの画像

社名朝日住宅株式会社
本社所在地東京都新宿区西新宿1-8-1 新宿ビルディング 6階
創業/設立昭和46年11月/昭和61年12月
免許宅地建物取引業者免許/国土交通大臣(4)第6185号
加盟団体一般社団法人 不動産流通経営協会
一般社団法人 全国住宅産業協会
公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会
公益社団法人 近畿地区不動産公正取引協議会
東京都不動産のれん会
資本金9,210万円

引用:朝日住宅

朝日住宅は、戸建てやマンションといった物件はもちろんのこと、土地に関する相談にも対応可能な不動産会社です。リフォームや投資といった角度でのサービスも展開しているため、非常に幅広い視野を持った不動産会社と言えるでしょう。では、そんな朝日住宅ではどのような流れで不動産売却が進んでいくのでしょうか。

朝日住宅で家を売る流れ

朝日住宅では、不動産物件を売却する流れとして以下のような内容が掲載されています。

手順1
まずは売却を希望する時期やローンの残高、売却後の住まいなどについて具体的に調べて考える
 
手順2
朝日住宅に売却査定を依頼し、おおよその査定額を算出する
 
手順3
査定額をベースに売却価格を設定し、本格的に媒介契約を締結する
 
手順4
各種ポータルサイトへの掲載やチラシの配布、レインズへの情報公開といった販売活動を行う
 
手順5
購入希望者と朝日住宅地でやりとりを行い、引き渡し時期などの具体的な内容を含めて契約を締結する
 

なお、朝日住宅の公式サイトでは、上記の流れがより詳しく記載されています。朝日住宅での不動産売却を検討している方は、そちらもぜひご参考ください。

MEMO

朝日住宅では不動産売却の査定を無料で行っているため、まずはご自身の所有する物件にどのぐらいの価値がつくのかを把握するだけでも利用する価値があると言えます。売却時期や住み替えについての相談などを専門家へ依頼できる、不動産売却相談の制度もあるため、まずは一度問い合わせてみることをおススメします。

朝日住宅の仲介実績は?

公益社団法人不動産流通推進センターが発表している、2022年の不動産仲介の取扱高・仲介件数などは以下の通りです。

こちらのランキングは取扱高を基準にした順位となっています。

順位/企業名取扱高 (億円)前年比(%)仲介件数 (件)手数料収入 (億円)店舗数各社の評判
1位/三井のリハウス1兆8,926億円21.041,183901291三井のリハウス
2位/東急リバブル1兆5,779億円28.628,750715199東急リバブル
3位/住友不動産販売1兆4,533億円17.138,144713237住友不動産販売
4位/野村不動産9,6498.010,08139894野村の仲介+
5位/センチュリー216,400-0.326,629306991センチュリー21
6位/三井住友トラスト不動産5,50433.48,22622971三井住友トラスト不動産
7位/三菱UFJ不動産販売4,50227.34,65219035三菱UFJ不動産販売
8位/みずほ不動産販売4,28615.93,97817849みずほ不動産販売
9位/オープンハウス3,62423.68,26815162オープンハウス
10位/積水ハウス2,87922.77,973127115積水ハウス
11位/三菱地所リアルエステートサービス2,7395.21,118909
12位/東宝ハウス2,2705.96,21710919東宝ハウス
13位/イエステーション2,020-0.77,47261164イエステーション
14位/住友林業ホームサービス1,81419.64,7337946住友林業ホームサービス
15位/東京建物不動産販売1,73629.71,1394813東京建物不動産販売
16位/大成有楽不動産販売1,69418.44,0947136大成有楽不動産販売
17位/大京穴吹不動産1,6765.85,3137774大京穴吹不動産
18位/大和ハウス1,660-2.34,29073117大和ハウス
19位/福屋不動産1,4021.97,9516995福屋不動産販売
20位/中央日本土地建物1,31244.6321387
21位/近鉄不動産1,1669.04,4466346近鉄不動産
22位/スターツ1,165-1.92,20451104スターツ
23位/三菱地所ハウスネット1,06226.31,9484836三菱地所ハウスネット
24位/伊藤忠ハウジング924-6.81,905262
25位/リストサザビーズ85836.31,4044010
26位/長谷工リアルエステート8425.82,1113741長谷工の仲介
27位/ポラス71626.82,8453462ポラス
28位/小田急不動産54431.61,3372416小田急不動産
29位/ナイス44712.71,1871615ナイス
30位/メルディアリアルティ38418.8832198
31位/阪急阪神不動産36043.17661313阪急阪神不動産
32位/京王不動産31335.47431412京王不動産
33位/相鉄不動産販売31135.4631138
34位/REDS30721.962876
35位/朝日住宅2734.7892129朝日住宅
36位/京急不動産18337.6466810京急不動産

出典:公益社団法人不動産流通推進センター「2022年不動産業統計集(9月期改訂)」

朝日住宅の実績は、仲介の取扱高において35位を獲得しています。

浜崎編集長

朝日住宅は不動産買取を提案しているので売却時期を明確にしたい方にはおすすめです。

買取にも即時買取や買取保証など選択肢が多いのも特徴です。

朝日住宅の評判・口コミ

では、実際に朝日住宅の不動産売却を利用した方が、どのような感想を持っているのかを、良い評判・悪い評判とそれぞれ分けてご紹介します。朝日住宅で家を売ろうと検討している方はぜひ参考にしてください。

とりあえず値段が知りたかっただけなので今回は見積もりだけお願いしたのですが、契約するよう強要してくることはありませんでしたよ。キャンペーン中ということでお米まで持ってきてくれて、素晴らしい会社だと思います。売却することが決まったら、迷わず朝日住宅にお願いします。

引用;マンション売却の流れ

プランの豊富さや情報量の多さ、担当者の親身な対応に満足しているといった内容の声が非常に多く挙がっていました。競合となる会社が多い中で差別化を図るため、さまざまな努力をしていることがわかるような口コミばかりです。

一方で、朝日住宅に対してこんなネガティブな意見も寄せられています。

事務員

はじめはなかなか電話連絡がつかない事に少し不安を抱いていたのですが、どうやら何でもかんでも私との連絡を取るのではなく、必要最低限でポイントを絞ってご連絡くださる方だと気付いてからは、完全にお任せできるようになりました。離婚での売却だったため、元主人とのやり取りも全て間に入ってくださってとても助かりました。

引用:おうちの語り部

良い評判と同様かそれ以上に、担当に関する不満の声が目立っていました。担当者の対応に満足しているという声も多く挙がっているだけに、こういった内容の口コミがあると非常に残念です。実際に朝日住宅を利用する際は、担当者の対応にムラがあることも把握した上で利用を検討しましょう。

朝日住宅の仲介手数料・値引き・割引

不動産会社に物件の売却を依頼し、売主と買主の間に入ってもらいながら売却を進めることを「不動産仲介」や「仲介売買」といいます。この売却方法の場合に発生するのが仲介手数料であり、売主の方にとってネックになるポイントでもあります。ここでは、朝日住宅の仲介手数料に関する疑問について触れていきます。

朝日住宅の仲介手数料はいくら?

一般的に、不動産売却にかかる仲介手数料は売却金額に3〜5%の利率を掛け合わせた金額が上限金額されています。この金額は朝日住宅の場合も同様で、売却金額が400万円以上であれば5%の利率に60,000円が加算されるのが一般的です。そのため、朝日住宅だからいくらという考え方ではなく、売却金額がいくらだからこの金額になる、という考え方が当てはまります。

浜崎編集長

一般的に、仲介手数料をこの法則に当てはめて請求することがほとんどであるため、もし万が一高額すぎる仲介手数料を請求された場合は、悪質な手段を取ろうとしていると判断して良いでしょう。

また、仲介手数料は一般的に、売買契約の締結時と引き渡し時の2度に分けて支払うことがほとんどです。朝日住宅の公式サイトでもこのように記載があるため、朝日住宅でも同様であると考えて良いでしょう。とはいえ、ご自身で金額や支払い時期などを全て調べるのには労力が必要なため、すべて一人でやろうとせず遠慮なく朝日住宅まで相談してください。

朝日住宅の仲介手数料は値引き・割引はできる?

残念ながら朝日住宅では、仲介手数料の値引きや割引に関する具体的な情報は掲載されていません。そのため、基本的には掲示された仲介手数料を支払う必要があります。

決して安い金額ではないため、できることなら安く済ませたいですね。

事務員

浜崎編集長

そうですね。そこで活用できる手段が、仲介手数料の「値引き交渉」です。値引き交渉が成功すれば、仲介手数料を上限金額よりも安く設定できるため、費用の節約につながります。

しかし、値引き交渉はあくまで非公式な手段であり、担当者との良好な関係性の構築など、事前に把握しておくべき条件が多いのも事実です。そもそも成功率が低いことも含めて、やりやすい方法であるとは言いにくいでしょう。あくまで成功すれば良い、程度の温度感に留めておいた方が良いかもしれません。

MEMO

もしくは「この金額なら売買契約を結びます」と、あらかじめ仲介手数料に関する予算感を伝えておくのも方法のひとつです。仲介手数料の値引きについても、まずは朝日住宅に相談しておく方がスムーズかもしれません。

朝日住宅で不動産売却をするメリット

ここまで触れた内容を参考にしつつ、朝日住宅で家を売ることに関するメリットをご紹介します。ここでは、メリットとして挙げられる主な5つの点を見ていきましょう。

売り方や保証の種類が幅広い

朝日住宅では、売主の要望や事情に配慮し、さまざまな売却方法を提案しています。その代表と言えるのが、即時買取や買取保証といった、売れ残り防止につながる方法です。

また、アットホームやスーモといった、大手不動産ポータルサイトなどにも情報を共有しているため、ユーザーの目に留まりやすいといった特徴があります。チラシや新聞といった紙媒体での宣伝も行っているため、購入希望者が見つかりやすいといったメリットがあります。

売却に関するキャンペーンを実施している

朝日住宅では、一定の条件に該当する不動産売却を行った場合を対象に、いくつかのキャンペーンを提供しています。2021年12月末までのキャンペーンとして公表されているのは以下の通りです。

朝日住宅のキャンペーン
  • 築20年内の戸建てで専任媒介、もしくは専属専任媒介を締結した場合の建物状況調査と保証無料が付帯(詳細はこちら
  • 築25年内のマンションで専任媒介、もしくは専属専任媒介を締結した場合の設備検査と保証無料が付帯(詳細はこちら

不動産買取を提案している

売主・買主の間に仲介業者として不動産会社が入る仲介売買とは異なり、不動産会社が売主から直接物件や土地を買い取る方法を不動産買取と呼びます。朝日住宅でもこれが実施されていて、売却時期を明確にしたい方にとっては大きなメリットです。不動産買取は仲介売買とは異なり買主を「探す」という行程がないため、すぐに売りたい方、確実に売りたい方におススメの方法と言えるでしょう。

注意

仲介売買と比較すると買取金額が下がってしまう傾向にあるため、あくまで優先順位が「早さ」である場合の手段出ることを前提にした方が良いかもしれません。

セラーズエージェントの在籍数が多い

セラーズエージェントとは、売主の専属代理人として売却活動をサポートする営業担当のことです。売却に関する知識も豊富で、売主がどのようなニーズで家を売りたいのかというところにしっかり向き合ってサポートできるため、満足度でのメリットがあります。

浜崎編集長

また、セラーズエージェントが売却活動を専任してくれることにより、不動産売却における大きな問題点として注目されている「両手取引」を防止する効果もあります。

セラーズエージェントに依頼をしても仲介手数料などの費用が変わることもなく安心して売却ができるため、朝日住宅の代表的なメリットのひとつと言って良いでしょう。

リフォームや投資家へのアピールなどさまざまなフォローができる

朝日住宅では、物件をより価値のあるものにするためのリフォームにも余念がありません。上述したセラーズエージェントが物件を調査・確認したうえで、リフォームをしてから売却をするべきか否かを判断するため、信頼できる判断と言えます。

朝日住宅ではあくまで不動産会社目線ではなく、売主の利益という目線で売却活動を行います。

事務員

また、物件を投資の用途で活用したい方へのアプローチも行っているため、買主になり得る方の範囲が広くなるという点も朝日住宅のメリットです。日本の住宅は海外の投資家にも注目されているため、そのような方へもアプローチできることで、より確実に、より高い金額での売却が期待できます。

朝日住宅で不動産売却をする注意点

メリットが多い反面、リスクとも言える注意点もあります。以下では、朝日住宅の不動産売却に関する注意点を2つご紹介します。

担当者への不満が目立つ

先ほど口コミでも紹介したように、担当者の対応に関する不満が多い点は、不動産売却を依頼するうえでリスクです。対応にばらつきが出てしまっては、仲介手数料の値引き交渉なども難しくなってしまいます。担当者を選ぶことは難しいため、ここで紹介した口コミなどを参考に、あらかじめ不安を伝えておくのもひとつの手段かもしれません。

仲介手数料の値引きがしづらい

朝日住宅に限った話ではありませんが、値引き交渉以外に仲介手数料を安くする手段がないというのは、デメリットと捉えられるかもしれません。値引き交渉がうまくいく保証がないことや、そもそも交渉が苦手な方もいるでしょう。

注意

安くなるかどうかがギリギリまでわからないといった観点でも、仲介手数料の割引がないという点は、リスクにつながると言わざるを得ません。

まとめ

今回は、首都圏・関西圏を中心に幅広い不動産サービスを提案する、朝日住宅の不動産売却について紹介しました。一般的な不動産会社同様、仲介手数料の値引きは難しいものの、売却に関するこだわりやフォロー体制などが豊富に備わっています。

家を売ることに特化したセラーズエージェントの在籍数など、他社にないメリットがあるのも朝日住宅の魅力です。家を売りたいと考えているけど、依頼する不動産会社を決められないという方は、今回の内容を参考に朝日住宅への売却依頼を検討してみてはいかがでしょうか。