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空き家バンクとは?仕組みやメリット・デメリット、使える補助金制度の調べ方について

この記事のざっくりしたポイント
  1. 空き家バンクとは空き家の物件情報を地方自治体のHPなどで募集している仕組みのこと
  2. 空き家バンクの運営者は基本的に自治体の職員が行っている
  3. 最も大きなメリットの一つとして仲介手数料を支払う必要がない点

 

田舎で戸建に住み、スローライフを楽しみたいってときの部屋探しで、普通の部屋探しサイトの他に空き家バンクってシステムがあると聞いたんですが。

 
 

ありますよ。いわゆる田舎といわれている地区でよく運営されています。

 
 

空き家バンクについて詳しく教えてください。

 

近年わざわざ会社近くなど東京や神奈川など都心部に住むことにメリットを感じない人が増えています。テレワークなどが普及しており自宅などでネット環境が整っていれば通勤することなく自宅で仕事が可能です。そのため、いわゆる田舎と呼ばれる地域で戸建てに移住したいという人が増えています。

例えば都心部に会社があってもテレワークにより出社する必要がないので群馬や千葉、茨城などに住まいを構えてもいいのです。そこで注目されているのが空き家バンク。空き家バンク制度は、すでに20年以上運営されていますが、最近空き家バンクが注目を受けています。空き家バンクとはどのような仕組みなのでしょうか?この記事では空き家バンクの仕組みやメリット、デメリットなどについて詳しく解説します。

空き家バンクとは?

空き家バンクとは空き家の物件情報を地方自治体のHPなどで募集している仕組みのことをいいます。田舎と呼ばれる地域で深刻な問題は人口減少に伴う空き家の増加です。地方自治体としては、その地域の人口減少も移住などでくい止めたいし、空き家の増加も防ぎたいといった二つの問題を解消することを目的として空き家バンクを運営しています。

そもそも田舎の空き家がなかなか決まりにくい理由として存在自体があまり知られていないといった点がありました。田舎の空き家情報を少しでも広め居住者を見つけ出すために地方自治体自らが積極的に運営しているのが空き家バンクです。営利目的ではなく純粋な移住者を募集しているサイトとなり、自治体が運営を行っていることからも信頼性は非常に高いといえるでしょう。

空き家バンクの仕組み

空き家バンクの運営者は基本的に自治体の職員が行っています。まれに外部に運営を依頼しているケースもあるようですが、ほとんど自治体職員が中心となって運営しています。空き家バンクを見た人の問い合わせへの回答なども自治体の職員が直接行いますので、よりその地域の特性や空き家の状況が分かりやすいといえるでしょう。

普通の部屋探しサイトでは、なかなか見つからないような田舎の空き家でも、空き家バンクには掲載されている場合があり、地域に特化した空き家情報をみることができます。その地域への移住や地域との交流を求めて空き家の情報を得るには最適なサイトともいえます。

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空き家バンクのメリット

 

なるほど、確かにその地域に特化した情報が得られるので非常に有益な情報を得られるかもしれないですよね。

 
 

空き家バンクには他にもいろいろなメリットがありますよ。

 
 

では空き家バンクのメリットはどんなものがあるのでしょうか?

 

空き家バンクの仕組みは前述しましたが、地方自治体が中心として無料で運営している点が営利目的で運営している不動産会社のサイトとは大きく異なります。そのため普通のサイトにはない特徴があり、空き家バンクの活用にはさまざまなメリットがあります。ここからは空き家バンクに関するメリットについて解説します。

安く空き家を手に入れることができる

最も大きなメリットの一つとして仲介手数料を支払う必要がないという点です。一般的に部屋探しを行う場合、不動産会社に行き、部屋を紹介してもらう方法や、部屋探しのサイトから気に入った部屋を見つけ不動産会社に問い合わせする方法があるでしょう。つまり部屋探しの大部分は不動産会社が仲介することになります。不動産会社が間に入り、部屋探しの仲介を行うのは非常に便利ではあるのですが仲介手数料が発生してしまいます。仲介手数料は部屋を決めた際に不動産会社に支払う報酬です。

しかし空き家バンクは前述しましたが不動産会社ではなく地方自治体が運営しています。そのため空き家バンクから部屋を決めた場合、仲介手数料がかかりません。また空き家バンクに掲載されている地方の空き家は、営利ではなく住んでもらうことや移住してもらうことが、最も大きな目的となっています。そのため格安で物件が出ていることも多いのです。

MEMO
諸費用がかからない点や、そもそも格安の物件が多いといった理由で安く手に入れることができます。

補助金を使えばさらに安く手に入れることも可能

自治体が運営している大きなメリットがもうひとつあり補助金の利用がしやすいといった点です。空き家バンクは前述しましたが途方自治体が運営しています。そのため補助金の活用や補助金利用のアドバイスが受けやすいといったメリットがあるのです。補助金制度は地方自治体によって異なります。

そのため、どのような補助金制度があるのかが非常にわかりにくい部分があるのです。しかし空き家バンクを活用すると、補助金制度の活用などアドバイスを受けやすくなり思わぬメリットを感じる可能性もあるのです。

地位活性化につながる可能性もある

空き家バンク運営の大きな目的のひとつは地域の活性化です。移住や交流を深め人口減少を防ぐというのはどの自治体でも大きな課題となっています。空き家バンクによる移住者が増えることは地方活性化の意味合いでも自治体にとっては大きなメリットとなるのです。地域活性化にも必要不可欠なシステムとなっています。

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空き家バンクのデメリット

 

なるほど。色々なメリットがあり、その地域のピンポイントでお得な情報が得られるので非常にメリットのあるシステムですね。

 
 

そうですね。金銭面でも情報面でもさまざまなメリットがあるので地方への移住を考えている人にはぜひ利用して欲しいシステムですね。

 
 

でも空き家バンクにはデメリットとかはないんでしょうか?

 

先ほどまで空き家バンクのメリットについて解説しました。しかしメリットだけではなくデメリットも少しありますので、双方をしっかりと理解し自分にとって有意義な活用を行わなければいけません。ここからは空き家バンクを利用するデメリットについて解説します。

空き家所有者との直接交渉が必要に

先ほどメリットとして不動産会社が関わらない分、仲介手数料を支払う必要がないと前述しました。費用がかからない点は大きなメリットなのですが、空き家バンクが仲介業務を行うわけではありません。契約の交渉は全て自分が行わなければいけません所有者との交渉や契約の締結など行うことは非常に多岐にわたります。

不動産の取引に慣れた人ならば個人で直接所有者とやりとりすることも可能なのでしょうが不動産取引の経験があまりないとなると非常に不安になるでしょう。そのため空き家バンクの中にはその地域の不動産会社を仲介として斡旋しいる場合があります。例えば山梨県は山梨県宅地建物取引業協会を通じて物件情報の提供や、契約の手伝いを行うようにしています。それだけ個人と空き家所有者との交渉はトラブルになる可能性もあるといえるのではないでしょうか?

空き家の物件情報が少ないことも多く、現地に見に行く必要がある

空き家バンクには他の不動産会社のサイトと同じように物件の情報が掲載されています。しかし物件の中にはあまり詳しい情報が掲載されていないケースが見受けられるのです。これは地域に特化しているためあまり詳しい情報を乗せてしまうと簡単に場所が特定されてしまい、不法侵入などのリスクを警戒しているからともいわれています。つまり空き家バンクに掲載されている情報だけでは全てが分からず、直接現地に出向き、確認しなければいけないことも多くなるでしょう。

注意
近年の部屋探しのサイトではVRなどで立体的に内覧できるなどわざわざ現地に行くことなく部屋探しも可能になっています。しかし空き家バンクでの物件情報は直接出向く機会が増えてくる点が挙げられるでしょう。

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空き家で使える補助金は各自治体によって異なる

 

なるほど、メリットだけではなくデメリットもしっかりと理解しておかないといけませんね。

 
 

最も大きなメリットは、補助金制度の活用がやりやすいという点ですね。空き家バンクの運営者が自治体なので、上手く補助金を絡めたお部屋の提供に期待ができます。

 
 

どのような補助金があるのでしょうか。

 

各自治体では入居促進や地域活性化を目的として住まいに関するさまざまな補助金制度を準備しています。しかし、この補助金制度は地方自治体によってさまざまです。空き家の所有者が賃貸に出した場合にリフォーム費用の補助があるケースや高齢者が入居した場合、家主に補助金が出る場合などが考えられます。補助金の対象者も自治体によって大きく異なりますので、空き家バンクへ詳しく問い合わせしてはいかがでしょうか?

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まとめ

2020年以降のコロナ禍において新しいライフスタイルの構築が求められる中、田舎への定住といったライフスタイルが注目されています。テレワークなどの活用により、わざわざ出社する必要が無く、自宅で仕事ができるので、田舎でスローライフを楽しむ人が増えているのです。

田舎の空き家を探すときに効果的なのが空き家バンク。地方自治体が運営しているシステムで、営利目的ではなく移住や交流を推進する目的で運営されています。仲介手数料がかからない点や補助金制度の活用が期待できる点などから、色々なメリットがありますが、逆に直接所有者との交渉など注意点も把握しておきましょう。しかし思いもよらぬほどお得な物件も出ていますので、地方への定住などを考えている場合には非常に有益な情報になる可能性も高いといえるでしょう。