セカンドハウスとは？別荘との違いや使い方、賃貸か購入の選ぶポイントから住宅ローンまで完全ガイド

近年セカンドハウスを所有している人が増えてきており、さまざまな活用を行っています。しかしセカンドハウスとはどのような定義なのか?どのような使い方をされているのかといった点においては、一般的にはなじみが薄く、セカンドハウスの利用法を知ることで、もっと快適な生活ができる人がいるかもしれません。この記事ではセカンドハウスにスポットを当て、どのようなものなのか、メリットにはなにがあるのか?といった点について解説します。

セカンドハウスとは

セカンドハウスとは会社の近くや自分の生活において、その場所に住まいがあれば楽な生活ができるときに利用されるすまいのことです。例えばマイホームに帰宅すると通勤が不便なので、平日はセカンドハウスで一人暮らし、休みのときはマイホームなどで利用されています。また仕事で帰宅が遅く、最終電車に間に合わない場合などの寝泊りの場所として活用されているケースもあります。

通勤が何時間もかかってしまう都心部などにおいて、一時的な寝泊りの場所として利用されていることが多いようです。通勤や帰宅の時間が非常にかかることが多い都心部においてセカンドハウスの利用が多いといえるでしょう。逆に週末にのんびりと過ごす目的においても利用され、先ほどまで前述した別パターンでもセカンドハウスが利用されているようです。

セカンドハウスと別荘の違い

セカンドハウスというと別荘と同じような感覚で想像する人も多いのではないでしょうか?しかし別荘とは少し利用方法が変わります。別荘とは、まとまった休みなどを利用して避暑地や自然が溢れた場所で利用されるものです。夏休みやまとまった休みにサーフィンやゴルフなどを楽しむといった人も多いのではないでしょうか?別荘がまとまった休みにレジャーや余暇を楽しむ目的で保有しているものに対し、セカンドハウスはもっと日常生活に寄った使い方をされているのです。

また利用日数においても違いがあり、レジャーや余暇を楽しむために数ヶ月に一度まとまった休みで利用するものが別荘地。月に何度か利用し通勤などの不便さなどを補う目的で利用されるのがセカンドハウスと利用する日数などによっても選別ができます。

セカンドハウスのメリット

セカンドハウスを保有している人が増えている背景にはさまざまなメリットが再発見されたからでもあるのです。ではセカンドハウスにはどのようなメリットがあるのでしょうか?セカンドハウスにおけるメリットについて解説しましょう。

固定資産税・都市計画税・不動産取得税の軽減措置が受けられる

セカンドハウスのメリットとしてまず挙げられるのは固定資産税の軽減措置が受けられるという点です。物件を保有しているとかかる費用が固定資産税や都市計画税といった税金がかかります。別荘地を保有している場合、固定資産税や都市計画税の軽減措置を受けることができず、土地と建物双方に以下を払わねばいけません。

しかし別荘地ではなくセカンドハウスを保有している場合は、固定資産税、都市計画税とも上記の計算方法から1/3若しくは1/6まで減額されます。またセカンドハウスを購入したときにかかる不動産取得税が4%のところを3%に減額されるのです。税制上において軽減措置がある点が、セカンドハウスにおけるメリットの一つといえます。

資産が増える｜賃貸や子供に財産として託すこともできる

セカンドハウスを借りるのではなく購入した場合は自分の資産として残すことが可能です。基本的には普通の住まいと変わらないわけですので、使わなくなった場合は売却することによる現金化もできます。賃貸として貸し出して不動産収入を得ることもできますし、コロナ禍で減少しているとはいえ民泊として利用も可能です。住宅ローンなどのクリアすべき問題はありますが平日のみセカンドハウスとして利用し土日や祭日は民泊として貸し出すことも可能でしょう。

通勤・通学の利便性向上、田舎なら気分転換としてなど使い方の幅が広い

最も利用する理由として多いのは前述した通勤や通学の距離を補う目的での保有です。通勤時間が片道2時間かかれば往復で4時間かかることになり1ヶ月この状態が続くと100時間近くを通勤に費やすことになるでしょう。セカンドハウスを購入することにより通勤や通学時間を大幅に削減することが可能です。

また逆のパターンとして週末のんびりと田舎で過ごしたいという目的でセカンドハウスを保有している人も多くいます。このような人たちは毎日都会での生活に疲れ、休日はのんびり過ごす気分転換の目的としてもセカンドハウスを利用しています。

住宅ローンを組む場合、一般住宅と同じ金利が適応される

セカンドハウスとはいえ不動産となるわけですので保有しようとしても決して安い金額ではありません。何千万円単位の費用が必要になることもあるので、住宅ローンを利用される人も多いのではないでしょうか?しかし一般的には別荘地など日常の用に供しない住まいを購入する場合は、金利が安い住宅ローンは利用できません。

しかし一定要件を満たせばセカンドハウスの場合住宅ローンの利用が可能です。マイホームと同じように住宅とみなされますので、住宅ローンで金利を安く借りることができます。これもセカンドハウスのメリットといえるでしょう。

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セカンドハウスのデメリット

セカンドハウスの保有はメリットばかりではありません。デメリットもありますので、メリットばかりを追いかけてセカンドハウスを利用すると失敗したと後悔するかもしれないですね。ではセカンドハウスにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?ここからはセカンドハウスを所有した場合のデメリットについて解説します。

税制措置を受けるには一定以上居住する必要がある

先ほどセカンドハウスの場合は一定の要件を満たすと税金の軽減措置が受けられる点や住宅ローンを利用できると前述しました。しかしデメリットとして、この一定の要件を見たす場合という点が挙げられます。一定の基準を満たさなければ税金の軽減措置も住宅ローンも利用できないのです。この一定の要件の中には居住日数が含まれます。

毎月1日以上の居住が必要などの要件が必要になりますが住宅ローンの場合は金融機関によっても条件が異なります。別荘とセカンドハウスの区別が金融機関によって異なる場合がありますので、セカンドハウス購入前にはきちんと確認しておく必要があります。

自宅以外にもメンテナンス費用が発生する

セカンドハウスとはいえ住まいですのでメンテナンス費用が発生することがあります。自宅とセカンドハウスを所有することになりますので修繕費用などのメンテナンス費用も2倍になるといえるでしょう。特にセカンドハウスにおいて不動産収入がない場合は、単純に収入がなく出費だけが出てしまうことになります。

セカンドハウスを所有する場合は自宅とセカンドハウスの二つを所有したとしても保有し続けられるのかどうかをしっかりと把握しておかなければいけません。単純に交通費でセカンドハウスが購入できると思って購入してもメンテナンス費用が家計を圧迫する可能性があります。特に中古の住まいを購入した場合はメンテナンス費用の捻出はかかせません。これも大きなデメリットといえるでしょう。

転職などで「売却」か「維持」かで悩む

何度か前述しましたがセカンドハウスの使用目的は通期時間の削減目的で購入する人が最も多いといえます。基本的に職場通勤における利便性向上が大きな目的なのですが、転職した場合、このセカンドハウスの使い方に悩む人が多いようです。勤務先の関係性によりセカンドハウスを保有したのでそもそも転職してしまい勤務先が変わってしまうと、セカンドハウスが目的を達しなくなる場合があります。

この場合、そのまま維持しておくのか売却するのかといった点が悩みどころです。維持していても利用しなくなるかもしれません。また売却しようとしても赤字になるかもしれないのです。このように転職した場合の、セカンドハウスの利用について悩んでしまう点がデメリットといえるでしょう。

セカンドハウスで住宅ローンを借りている場合、賃貸住宅への変更は不可！

もし住宅ローンを利用してセカンドハウスを購入した場合、残念ながら賃貸住宅への変更はできません。住宅ローンは自分たちが共住することを目的としていますので、賃貸住宅に変更するならば事業用のローンを利用しなければいけないのです。しかし金融機関によっては住宅ローンから事業用への借り換えができない場合があり、そうなると賃貸住宅としては利用できません。これもデメリットといえるでしょう。

セカンドハウス取得のための住宅ローン借入上限額は低い

セカンドハウスの購入に住宅ローンを利用する場合、借り入れの限度額が低くなる場合がある点も挙げられます。特に自宅で住宅ローンを借り入れている場合は、合算で見られますので、非常に借入額が少なくなるかもしれません。もしかすると住宅ローンが利用できないかもしれないのです。

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セカンドハウスと住宅ローンについて

前述しましたが住宅ローンの関係により賃貸住宅としての利用ができない場合や、借入額が少なくなるなどさまざまな課題があります。賃貸住宅への移行は事業用ローンに切り替えられれば通る場合もありますので、全ては金融機関次第となるでしょう。ではその他、セカンドハウスにおいて住宅ローンを利用することをセカンドハウスローンとする場合、どのような点に注意が必要でしょうか?セカンドハウスローンについて解説します。

セカンドハウスローンとは

セカンドハウスローンとは前述した通りセカンドハウスを購入するにあたり住宅ローンを利用することを指します。しかしセカンドハウスローンを利用する場合、借入限度額がどれくらいなのか?金利がどの程度なのかといった点が気になるところですね。特にマイホームの借入が残っている場合、借入額は合算して計算されますので、希望する借入額より少ない場合もあります。

また金利などが高いケースがありそれぞれ金融機関のセカンドハウスに関する融資の取り扱いなどで異なります。セカンドハウスの購入を検討しており、住宅ローンを利用したい場合は前もって事前審査などの対策が必要です。

2005年以降、フラット35もセカンドハウス取得費として利用できるようになった

住宅ローンでよく知られているのがフラット35ですが、このフラット35が2005年以降セカンドハウスにも利用できるようになりました。もちろん借入額などは現在のマイホームが残っている場合は合算で審査されます。セカンドハウス用のローンがあるわけではなく一般住宅の購入と同一条件での借り入れが可能です。これによりセカンドハウスの取得がやりやすくなり、セカンドハウスの利用者も増えているといえるでしょう。

現在、住宅ローン返済中でも審査に通れば大丈夫！

住宅ローン利用中でもセカンドハウス購入にあたり住宅ローンの利用は可能です。全ては金融機関の審査次第です。審査の結果、住宅ローンを利用できないかもしれませんし、資力がないと満足できる借り入れはできないかもしれません。しかし審査次第では借り入れは問題なくできます。

またマイホームの借入残高が少なければ、セカンドハウス購入において希望する金額の借入が可能かもしれません。後は金融機関の審査次第となりますので審査前に借り入れに関する気になる部分は前もって処理しておきましょう。

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セカンドハウスは「マンション」・「戸建て」どっちが良い？

セカンドハウスとして住まいを利用する場合、マンションにするか戸建てにするかといった点も悩みどころではないでしょうか?それぞれにおいてメリットやデメリットがありますので、ここからはセカンドハウスとして利用した場合の、戸建てとマンションのメリットやデメリットを解説します。

セカンドハウスにマンションを選ぶメリット・デメリット

セカンドハウスとしてマンションを選択する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?まずはメリット面について解説していきましょう。マンションをセカンドハウスにするメリットは管理の手間がなくなる点です。賃貸でも購入でもマンションの場合は管理会社や管理組合などが共用部分の管理を行っています。ふたつ目の自宅なので、できるだけ管理面など煩わしいことから離れたいという人には大きなメリットといえるでしょう。マンションのデメリットは、手間がかからない代わりに共益費や修繕積立金といった費用がかかる点です。

戸建ての場合は賃貸の場合は家賃のみ、購入の場合はローンの返済のみなど、管理面の定期的な費用支出はありません。しかし、マンションとなると賃貸の場合は共益費がかかります。購入の場合は共益費に加え、修繕積立金などの費用がかかってくることも忘れてはいけません。戸建てよりも毎月のランニングコストが余分にかかる点がデメリットといえるでしょう。

セカンドハウスに戸建てを選ぶメリット・デメリット

次に戸建てをセカンドハウスに選択した場合のメリットやデメリットについて解説します。戸建てをセカンドハウスにする場合、立地にもよるのですが、マンションと違い隣に人が住んでいるわけではありません。そのためプライバシーの面においてはマンションよりも優れているといえるでしょう。また庭などが広く菜園やガーデニングに興味がある人は家庭菜園なども楽しめます。戸建てを購入したのならば自分好みのリノベーションも可能ですので、余暇を楽しむ目的であるセカンドハウスなら戸建てだと色々な可能性が広がるでしょう。

反面、デメリットとしては管理面の手間です。マンションのように費用はかからないのですが自分で管理をしなければいけません。庭の草取りや植木の剪定といったメンテンナンスなどが必要なので、メンテナンスの手間に関してはデメリットといえるでしょう。

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セカンドハウスは「賃貸」「購入」どっちがお得？

戸建てとマンションでセカンドハウスを選ぶ方法と同じく賃貸か購入かどちらでセカンドハウスを選ぶのかといった点も悩みどころでしょう。しかし賃貸も購入もそれぞれメリットやデメリットがありますので、一概にどちらがいいというわけではありません。ここからはセカンドハウス賃貸か購入かで選択する場合のメリットやデメリットについて解説します。

セカンドハウスを賃貸で手に入れるメリット・デメリット

では実際にセカンドハウスを賃貸で購入した場合のメリットについて解説します。賃貸の場合、最も大きなメリットは自由度が高いという点です。セカンドハウスにおけるデメリットの際に言及しましたが通勤の不便さからセカンドハウスを選択したとしましょう。もし転職した場合、セカンドハウスを購入していると、その後維持するのか売却するのかが悩みの種となってしまいます。しかし、賃貸の場合だと解約すればいいだけですのでその後の運用に悩む必要はありません。非常に自自由度が高いといえるでしょう。

ではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?賃貸のデメリットとなるのは家賃を払い続けても自分の資産にならないという点です。購入すると毎月住宅ローンなどを支払いつづけることで自分の資産となります。しかし賃貸は家賃を払って、いくら長く借り続けても自分のものにはなりません。自分の資産とはなりませんので、家賃を払い続けるのは損だと感じてしまうかもしれません。賃貸でセカンドハウスを選択する大きなデメリットといえるでしょう。

セカンドハウスを購入で手に入れるメリット・デメリット

次にセカンドハウスを購入した場合のメリットやデメリットについて解説しましょう。セカンドハウスを購入した場合のメリットは、最終的には自分の資産となる点です。住宅ローンの利用の可能ですし固定資産税の軽減措置を受けることもできます。そのため普通のマイホームの支払いと同じような形で住宅ローンを支払い続けると、最終的には自分の資産となり家族に残すことや資産運用などさまざまな活用方法が可能です。

しかし逆にデメリットもあります。購入することでもしかするとマイホームの支払いとセカンドハウスの支払いの二重の支払いが負担になるかもしれません。またセカンドハウスを購入することでメンテナンス費用もかかりますので、経済的な負担になる点がデメリットとして挙げられます。

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まとめ

近年セカンドハウスを利用する人が多くなっています。セカンドハウスは別荘と少し異なり最低でも毎月1日は住まいとして利用していることが条件となります。主に通勤が不便なケースで利用している人が多いのですが、逆に週末をゆったりと過ごすためにセカンドハウスを保有している人もいるのです。セカンドハウスを利用することでさまざまなメリットがありますがデメリットもありますので双方をしっかりと理解しておきましょう。

またセカンドハウスの選びかたとしてマンションなのか戸建てなのか?賃貸なのか購入なのかといった点でも悩んでいる人も多いのではないでしょうか?どちらが良いとは一概にいえず、それぞれメリットやデメリットがあります。セカンドハウスの利用に悩んでいる人は、この記事を参考に自分がどのタイプならいいのかを選択しましょう。