ウッドブラインド(木製ブラインド)で後悔しないために知っておくべきデメリット

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のざっくりとしたポイント
  1. ウッドブラインドの魅力は木材の質感による重厚感やあたたかみがある点
  2. 一方でデメリットは重過ぎて設置が大変・光や冷気が入りこみやすい・部屋が暗くなりやすいなど
  3. レースのカーテンを併用するなど対策は可能

ウッドブラインドはデザイン性が高く、人気のあるインテリアの一つ。

重厚感のある独特な雰囲気は、アルミブラインドやカーテンとはまた違った魅力があります。しかしその魅力に反して、購入した人の中には、後悔をしている人も少なからずいるのも事実。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、購入する前にきちんとデメリットも把握した上でウッドブラインドを検討する必要があります。

今回の記事では、ウッドブラインドのデメリットを6つ解説していきます。

浜崎編集長

デメリットだけにとどまらず、デメリットを回避する対策方法まで言及していきます。

もしウッドブラインドを購入するかどうか悩んでいるなら、今回の記事で「デメリット」と「デメリットの対策方法」を把握し、あらためて検討してみてください!

記事を読んでから購入することで、後悔することなくウッドブラインドを手にできることでしょう!




ウッドブラインド(木製ブラインド)の6つのデメリット  

ウッドブラインドを購入する前におさえておきたいデメリットを解説します。

メリットではなくデメリットなんですね?

事務員

浜崎編集長

ウッドブラインドを購入して後悔したという話を耳にすることが多いので、デメリットをお伝えした上で改めて購入検討をしてもらいたいと思っています。 

重く操作が面倒    

アルミブラインドと比較すると、ウッドブラインドは天然の木材を使用しているためかなり重くなっています。

リビングの掃き出し窓などでは、毎日ブラインドの上げ下げが必要となりますので、かなり労力を必要とする作業になります。

浜崎編集長

具体的な重さは、150×200ほどのウッドブラインドで約8kgほど。男性からしたらさほど重くはないかもしれません。しかし女性にとっては、かなり重く感じるはずですよ。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介

見た目に魅かれて購入してみたはいいが、とにかく操作が重くて大変。壊れているのではと思ったほどです。毎日この重さを上げ下げするのはちょっとしたストレスです。

浜崎編集長

ウッドブラインドは木製であるため、想像していた以上に重く感じます。もし大きな窓への設置を考えているなら、「大きいウッドブラインドを一つ」ではなく、小さ目のものを二つに分けて設置するのがおすすめです。



部屋が暗くなりやすい   

いままでレースのカーテンを使用していたところをウッドブラインドに変更した途端、部屋が暗く感じてしまうことがあります。

ウッドブラインドは、スラットと呼ばれている一枚一枚の板が組み合わさって出来た構造。

スラットの角度を調整することで、光の入り具合を調整できるため、スラットの角度によっては、部屋に光が入りにくくなってしまいます。

さらに、ブラインドを畳んだ時もスラットの厚みにより窓の上部が常に覆われた状態となってしまうのも、部屋が暗くなりやすい要因と言えます。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介

ウッドブラインドを取り付けてみたら、とても暗い部屋になってしまいました。よく言えば重厚感があるのですが、デザイン性だけに目が行ってしまい「部屋が暗くなる」なんて思っていませんでした。

浜崎編集長

それなら、明るめの色を選ぶことで解決します。またブラインドを取り付ける場所を窓枠より高め設定してみましょう。

部屋が寒くなりやすい   

断熱性のあるカーテンと比較すると、ウッドブラインドの断熱性はどうしても劣ってしまいます。

理由は、スラットとスラットの間にできる隙間。この隙間を通して窓からの冷気が侵入するのです。

アルミタイプのブラインドはなんとなく寒い感じを受けますが、ウッドブラインドでも同じく寒いのですか?

事務員

浜崎編集長

はい、残念ながら材質での差はありません。スラットの隙間が出来てしまうと、そこから冷気が入ってきます。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介

夏に設置したため、まったく寒さは気にしていなかったウッドブラインド。

初の冬シーズンでの使用は、寒くて冷気が防げないといった状態になってしまいました。

浜崎編集長

ブラインドだけだと寒さ対策は難しいので、窓とブラインドの間にカーテンやロールスクリーンを取り入れてみましょう。空気の層を作るようにすることで寒さ対策になります。



外から見えることがある  

レースカーテンなら目隠しと採光も可能ですが、ウッドブラインドの場合は完全にスラットを閉じた状態にしない限り、部屋の中が見えてしまう事があります。

そこなんですよ!部屋の中からは外が見えなかったので安心していたら、窓より低い部分にある道路からは丸見えだったのに気が付きました!

事務員

浜崎編集長

そのため、ウッドブラインドにしたのに、スラットを閉じたままなんて人も多くいます。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介 

ウッドブラインドのスラットの角度によって、道路から丸見えになってしまうので完全に閉じたまま生活しています。そのため日中でも電気を点けたまま。

念願のウッドブラインドにしたのに、ストレスが多くなっています。

浜崎編集長

2F以上の部屋に住んでいる場合は、部屋側のスラットの向きを下にしてみましょう。道路にいる人からは室内を窺うことはできません。

またどうしても気になるといった場合は、窓ガラスにガラスフィルムを貼るかレースのカーテンを取り付ける方法もあります。

設置が大変   

ウッドブラインドを設置したいと思っても、「重み」があるウッドブラインドの取り付けは壁にブラケットをネジで固定する必要があったり、天井や壁の「どの場所にブラケットを取り付けたりしたらいいものか」分かりません。

カーテンならお店で購入したものをすぐに取りつけられるので良いのですが、ウッドブラインドとなると購入したものをすぐに取り付けられるのか不安です。取り付けのために、工具を用意したり壁に何か取り付ける必要があるんですよね?

事務員

浜崎編集長

ウッドブラインドを固定するためにブラケットなどの取り付けも必要になります。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介

ウッドブラインドはデザイン性も高く、前々から取り付けはしたいと思っていました。しかしDIYでやるとなると、完全にお手上げ状態。今はネットで調べればある程度の事はわかりますが、部屋の壁に穴をあけたり、採寸ミスなどしていたりといった時にどうしようと思ってしまいます。

浜崎編集長

ウッドブラインドは重さもあるため、取り付けが上手くできておらず落下してしまうのも危険です。こうした場合は、業者に依頼をするのが最善の方法ですね。



 価格が高い   

ウッドブラインドとアルミブラインドでは、2〜4倍ほどの価格差があります。

ウッドブラインドは、バスウッドという天然の木材が使用されているのが大半。また色味の統一感を出すため、一枚一枚丁寧に厳選されています。

MEMO

天然の木材の使用や一つ一つに手間が掛かっている事が理由で、高めの価格設定となっています。

後悔・失敗したエピソードと対策方法を紹介

当初白いタイプのウッドブラインドを設置していました。しかし、夜になると部屋の明かりにより室内が透けてしまうことが分かりました。

そのため濃い色のウッドブラインドに変更したのですが、最初からウッドブラインドの特徴を詳しく確認しておけば良かったと後悔しています。

浜崎編集長

他にも、実際取り付ける段になったら幅が短いだとか、部屋とマッチしないだとか購入してから気づく部分も多く後悔している方も見受けられます。

ウッドブラインドは、高価なものですので後悔しないためにも現物を確認することも必要です。




アルミブラインド・カーテンとの比較    

それではウッドブラインド、アルミブラインド、カーテンについて違いを見ていきましょう。

ウッドブラインドの購入を考えている人は、「デザイン性」に魅力を感じている人が多いと言えます。

カーテンは確かに安いですけど、インテリアにこだわるにはカーテンではない気がしています。

事務員

浜崎編集長

インテリア重視なら、ウッドブラインド一択ですね。提案ですが、機能面で不安があるなら、カーテンとウッドブラインドを上手に使えば良いのです。

前の章でも解説したとおり、レースカーテンを設置し目隠しとして利用。さらにウッドブラインドを設置することで、ウッドブラインドのデメリット部分を解消できます。 

室内は、ウッドブラインドのテイストを楽しめるので、カーテンとウッドブラインドの良いとこどりな室内が手に入ります。

 【ウッドブラインド・アルミブラインド・カーテンの比較表】

メリット デメリット 価格
ウッドブラインド ・デザイン性の高さ
・手軽に調光できる
・お手入れに手間がかかる
・重く操作が大変
約50,000円
(180 x 200)
アルミブラインド ・手軽に調光できる
・水に強い
・水回りでも使用可能
・お手入れに手間がかかる
・風に弱い
・子供がいるとブラインドがひっかかる場合もあり危険
約21,000円
(200 x 210)
カーテン ・リーズナブル
・洗濯できる
・開閉が簡単にできる
・遮光性、断熱性も高い
・使用していない時の左右のカーテン場所の見た目
・カビが生える場合もあり
約7,000円
(200 x 215)



サイズや取り付け方法も事前に確認しておく    

ウッドブラインドは、重さがあるという解説をしました。実は重さがあるため、製作可能な最大面積がアルミブラインドに比べて小さくなります。

大きな窓に取り付けたい場合は、希望しているサイズがないといったことがあるのですか?

事務員

浜崎編集長

はい、ご自身が取り付けを考えている大きさについてサイズが対応しているかどうか事前に確認するところから始めましょう。

またウッドブラインドは、製品によって取り付け部品や手順が異なります。

浜崎編集長

おなじ「天井付け」といった方法でも、細かい部品などに違いがありますので、メーカーの説明書などを事前に見て取付可能かどうか確認してください。

一例として、ウッドブラインドの取り付け動画を紹介します。

こちらの動画にあるとおり、取り付けには細かい指定があることがわかります。

「ブラインド取付方法「オルサンウッドクラシック・正面付」」




 代表的な取り付け方法   

 ここでは、代表的な2つの取り付け方法について解説します。

一つ目は天井付け。

天井付けは、「見た目をすっきりさせたい」「窓際にブラインドと干渉しそうなものが置いてある」「窓枠に額縁(ケーシング)が施されている」場合におすすめの方法。

浜崎編集長

「窓枠の内側にブラインドを取り付ける」ので、見た目がとてもすっきりした雰囲気になります。

二つ目は正面付け。

正面付けは、「光漏れをなくしたい」「窓を大きく見せたい」場合におすすめの方法。

浜崎編集長

「窓枠を覆うようにブラインドを取り付ける」ので、細かな採寸も不要。また窓全体を大きく囲むため、遮光性も高まります。



おしゃれなウッドブラインド(木製ブラインド)の設置例  

SNSで見かけたおしゃれなウッドブラインドの使用例を紹介していきます。どれもウッドブラインドにしか出来ない雰囲気が醸し出されています。

ウッドブラインドの優しい光を感じる素敵な空間。光の強さを調整できるのもウッドブラインドの特徴です。  

 

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リビング全体をウッドブラインドにしているお部屋。

朝に撮影したとのことですが、ほどよく太陽の光を感じます。

 

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部屋の上部までウッドブラインドに覆われています。

天然素材のウッドブラインドなら部屋に暖かみを感じますね。

 

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キッチンにウッドブラインドを取れ入れた例。

インテリアとしての魅力があります。




 

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ウッドブラインドの開け方で、光を調整。

半分ほどウッドブラインドを開けることで、外とシームレスな空間を作り出しています。

 

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代表的な取り扱いメーカー   

ここからはウッドブラインドを扱っている代表的なメーカーを紹介していきます。

浜崎編集長

どのメーカーも特色があるので、「ここがおすすめです!」とは言えません。

どのような製品があるのか、メーカーはどのような取り組みをしているのか見ていきましょう。

ニトリ    

「お、ねだん以上 ニトリ」と聞いたことがある通り、価格以上の商品を提供する家具の専門店。 

ユニクロなどでも導入している「specialty stores of private label apparel」というビジネスモデルを採用し、企画からデザイン、販売すべてを自社で行っています。 

商品例

 ニトリのウッドブラインドの画像

参考:ニトリ

 無印良品        

一見低価格で高性能な商品を提供していると思われがちな「無印良品」。しかしコンセプトは、ブランド力による付加価値を払拭し、素朴ながら顧客の満足度を高める商品提供を目指しているのが特徴。

「この商品がほしい」ではなく「この商品でいい」という「で」の中でも、最上級のものを提供しようとする生活雑貨のお店です。

商品例 

無印良品のブラインドの画像

参考:無印良品




タチカワブラインド   

1938年創業の業界大手のインテリアメーカー。常に顧客のニーズを先取りし、長年培ってきた技術力を生かした製品づくりを目指しています。

全国各地にショールームがあり、ブラインドに限らず家具や小物などの相談にも乗ってくれるトップメーカーです。

商品例 

タチカワブラインドの画像

参考:タチカワブラインド

トーソー   

ベーシックな色合いを中心に、シンプルかつ室内になじむ商品づくりをコンセプトにしています。カラーデザインの研究機関との共同開発にも力をいれるほど、色づくりには積極的なのが特徴。

ベーシック=地味ではなく、インテリアとしてのカラーバランスを徹底的に追及しています。

商品例 

トーソーのブラインドの画像

参考:トーソー

ニチベイ   

テレビドラマや映画などの美術協力も積極的に行い、雑誌やメディアに取り上げられる事の多い業界トップメーカー。

話題性だけではなく、製品の性能を数値化することでユーザーが納得できる製品作りに取り組んでいるのが特徴です。電子カタログには、製品の特徴が数値化されています。

電子カタログ

商品例 

ニチベイのウッドブラインドの画像

参考:ニチベイ




まとめ    

ウッドブラインドのデメリットをお伝えしました。

重厚感のあるウッドブラインドはデザイン性が高く、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。

また天然木材を使用しており、暖かみも感じられるのも大きな魅力の一つです。

ウッドブラインドを雑誌やテレビなどで見た時から、とても気になっていました。購入しようか悩んでいたところ、今回のお話をきいてデメリットもわかりました。

事務員

浜崎編集長

購入してみたいという人は多いと思います。ただ実際使用してみると、操作が大変だったり、冬場は寒かったりとデザイン性だけで購入してしまうと、後悔してしまうケースが多いのを感じています。そうならないよう、今回はあえてデメリットについて解説しました。
デメリットを事前に把握しておくことで、デメリットへの対策を考え購入できますね!

事務員

デメリットを理解した上で、やはりカーテンが良い、またはアルミブラインドのほうが自分にはあっているといった見方が出てくる場合もあります。

例えば、寝室は遮光性・断熱性を重視したカーテンを設置、リビングや書斎は光を調節しやすいウッドブラインドを設置と部屋によって使用するタイプを分けることがおすすめです!

浜崎編集長

もし既製品に気に入ったものがなければ、オーダーメイドで注文するのも一つの方法です。

購入検討されている場合、改めてご自身が快適に生活できる一品を選んでみてください!