リノベーション済み物件のメリット・デメリットとは?

この記事のざっくりとしたポイント

  1. ノベーション済物件は「安くて新しい物件にすぐ入居したい」という方にはおすすめ
  2. 周辺環境やハザードマップで災害リスクをチェックすることが大切
  3. 販売されている物件の数が少ない

中古物件を検討しているものの、設備や内装の古さに抵抗を感じてしまうという方は多いのではないでしょうか。そのような場合には、既存の設備や内装にリノベーション工事を施した上で販売されている「リノベーション済み物件」の検討をおすすめします。リノベーション済み物件は手頃な価格でありながら、新築のように綺麗な空間が魅力です。

渡邉編集者

今回はリノベーション済み物件のメリット・デメリットを解説していきます。

デメリットや注意点をよく確認せずに購入すると、思わぬ落とし穴にはまってしまう恐れがあります。これから中古物件の購入を検討されている方は、参考にしてみてください。

リノベーション済み物件のメリット・デメリット

新しく高価な新築物件と古くて安価な中古物件の中間に位置しているのが、リノベーション済み物件という選択肢です。

 - 新築物件 中古物件(購入後にリノベーション工事) リノベーション済み物件
物件の新しさ 新しい ×古い 内装は新しい
物件価格の安さ ×高い 安い 新築よりも安い
入居までの早さ 既に竣工していれば早い ×工事に時間がかかる すぐ入居できる
保証期間の長さ(瑕疵担保責任) 10年 売主が個人の場合は短い 2年以上
物件数の多さ ×少ない 多い ×少ない

新築物件・中古物件(購入後にリノベーション工事)・リノベーション済み物件の違いを項目ごとにまとめました。

この比較表を見るとリノベーション済み物件は〇が多いですね。

事務員

渡邉編集者

そうですね。とくに新築物件の新しさと中古物件の安さという2つのメリットをあわせ持っているのが、リノベーション済み物件の強みといえます。

次の項目からはリノベーション済み物件のメリット・デメリットを解説します。

リノベーション済み物件のメリット

リノベーション済み物件には、さまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

新築のような内装・設備が手に入る

リノベーション済み物件は、古い内装・設備が新しいものに交換されています。新築物件同様の美しい内装や最新の設備が手に入るのは、大きなメリットといえるでしょう。

すぐに入居して生活をスタートできる

新築物件は竣工するまで、中古物件は修繕工事が終わるまで入居することができません。

渡邉編集者

その点リノベーション済み物件は工事を終えてから販売されているので、すぐに入居して生活をスタートできる点がメリットです。

購入後に改修する手間やコストが省ける

中古物件の場合、老朽化が気になる部分や使いにくい部分は入居前に修繕工事を施すのが一般的です。リノベーション済み物件のメリットは、これらの手間やコストを省略できる点にもあります。

最低2年の瑕疵担保責任がつく

瑕疵担保責任とは何のことでしょうか?

事務員

渡邉編集者

物件に瑕疵(買主が注意しても確認できなかった隠れた欠陥)が見つかった場合に、売主が損害賠償責任を負う仕組みです。

不動産会社(宅建業者)が売却する物件は、売主が2年以上の瑕疵担保責任を負うことが定められています。リノベーション済み物件の売主は不動産会社が多いので、ほとんどの場合最低2年間は瑕疵が見つかっても売主に損害賠償や修繕等の対応を求めることができます。

ローンを一本化できる

中古住宅を購入してからリノベーション工事をする場合、住宅ローンとリフォームローンの併用を検討する必要があります。

MEMO
このように複数のローンを併用すると金利や返済期間などの条件が厳しくなる傾向にありますが、リノベーション済み物件は住宅ローン一本にまとめられる点はメリットの1つです。

実物を確認してから購入できる

リノベーション済み物件のメリットは、実物を確認してから購入できる点にもあります。そこでの生活を具体的に想像できるため、入居後に「当初のイメージと違う」とギャップを感じにくいのが特徴です。

リノベーション済み物件のデメリット

メリットが多いリノベーション済み物件ですが、デメリットもあります。後悔しないためにも、デメリットを踏まえた上でリノベーション済み物件の購入を決断しましょう。

施工不良を見抜きにくい

リノベーション工事が既に完了している状態のため、壁の中など見えない部分の施工状況を細かく確認するのは至難の業です。

注意
瑕疵担保責任の期間を過ぎてから施工不良が発覚しても、売主に損害賠償を請求することはできません。中には表面の壁紙を貼り替えただけという物件もあるので、不動産会社などに工事内容をよく確認しましょう。

物件の選択肢が少ない

リノベーション済み物件のデメリットは、販売されている物件の数が少ないという点です。不動産会社によって得意分野が異なるので、リノベーション済み物件の仲介実績が豊富な会社に相談するのがおすすめです。

共用部の古さが気になる場合がある

専有部は一新されているものの、共用部は基本的に古い状態です。

渡邉編集者

共用部が古い物件では、オートロックがなかったり上階から水漏れしたりと様々な弊害が生じる恐れがあります。

リノベーション済み物件はどんな人におすすめ?

リノベーション済み物件にはメリットとデメリットの両面があり、人によって向き不向きがあります。

どのような人がリノベーション済み物件に向いているのでしょうか。」

事務員

渡邉編集者

リノベーション済み物件に向いているのは、次の3つのニーズを抱えている方々です。

物件購入費用を抑えたい人

新築物件は綺麗で魅力的ですが、価格が高すぎて諦める人は少なくありません。無理して多額のローンを組むのは危険ですし、生活費や子どもの教育費など住宅以外にもお金は必要です。物件購入費用をできるだけ節約したいと考えている場合、新築物件よりもお得なリノベーション済み物件がおすすめです。

綺麗な内装・設備に住みたい人

中古物件の古さや前の入居者の使用感は、リノベーション工事を施すことで軽減されます。

渡邉編集者

新築物件のような清潔感のある内装や最新の設備の中で生活したい人は、リノベーション済み物件が向いています。

自分でリノベーションする手間を省きたい人

中古物件を購入してからリノベーション工事をする場合は、リノベーション会社の選定から設計打ち合わせ、契約締結と多くのプロセスを踏まなければならず、大変な手間がかかります。こういった手間を省略してすぐに入居したい方におすすめなのが、リノベーション済み物件です。

不動産契約前のチェックポイント

契約前には物件に関する様々な情報を取り寄せ、現地を自分の目で確認することが重要です。ここでは新築・中古に関係なく、物件購入前に必ず確認しておくべきチェックポイントをご説明します。

ハザードマップで災害リスクをチェック

ハザードマップとは何のことですか?

事務員

渡邉編集者

ハザードマップはエリアごとの災害リスクを示した地図のことです。国や市町村のホームページなどから確認できます。

エリアによっては土砂災害や浸水などで建物に被害が及ぶことも想定されるため、購入する物件周辺のハザードマップは必ずチェックしましょう。

周辺環境をチェック

買い物施設や病院、公園などの周辺環境も住み心地を左右する重要なポイントです。治安が気になる方は、昼と夜に周辺を歩いてみて、人通りや明るさなどチェックしておくと安心です。

日当たり・風通し・眺望をチェック

方角は南を向いていても、実際は周辺の建物に遮られてしまうケースもあります。図面だけでなく、必ず現地で窓を開けて日当り・風通し・眺望を確認しましょう。

リノベーション済み物件購入前のチェックポイント

リノベーション済み物件は、物件ごとに工事内容が異なります。本当に必要な工事が行われておらず想定外の費用が発生するケースもあるので、購入前に物件の状態をしっかり確認しましょう。ここからは、リノベーション済み物件で特に注意すべきチェックポイントをまとめました。

チェックポイント①どこがリノベーションされているのか?

現地に行っても、リノベーションした箇所を全て直接見ることはできませんとくに配管などは壁や床の裏に隠れているため、交換されていなくても気にせず購入してしまう人もいます。しかし万が一劣化した配管が水漏れを起こすと、大掛かりな修繕工事が必要になることがあります。このようなトラブルを防ぐためにも、リノベーション工事の内容を必ず不動産会社に確認しましょう。

どのような資料があれば、工事内容がわかりますか?

事務員

渡邉編集者

図面や施工時の写真を見せてもらえば、具体的に工事内容をつかむことができます。

さらに入居後に追加でリノベーションができるかどうかも確認しておきましょう。マンションによっては管理規約で施工内容が制限されている場合があります。

チェックポイント②耐震性・耐熱性・防音性は問題ないか?

築年数が古いマンションは、耐震性や断熱性、防音性などの性能が低い可能性があります。性能の低さが原因で地震被害や結露によるカビの増殖、騒音問題などが発生してしまうと、快適に暮らすことはできません。これらの性能を細かく調べるには、プロによる住宅診断を受けておくと安心です。

チェックポイント③管理状況は問題ないか?

マンションの管理状況を確認しておくことも、重要なポイントです。入居者の減少や滞納が原因で管理費が足りず、必要な修繕工事ができていないマンションもあります。現地を内見するときは、専有部だけでなく共用部の管理状態も自分の目で確認するようにしましょう。

注意
共用部に雨漏りやタイルの剥落などがみられる場合、適切な管理が行われていない可能性があります。また老朽化が進んでいるマンション場合、建て替える話が出ていないかどうかも確認しておきましょう。

理想のリノベーション済み物件に出会うために

今回はリノベーション済み物件のメリット・デメリットを解説しました。リノベーション済み物件は「安くて新しい物件にすぐ入居したい」という方にとって、おすすめの選択肢といえるでしょう。

渡邉編集者

しかし表面上の新しさだけに惹かれて購入してしまうと、思わぬ不具合や欠陥に遭遇するリスクがあります。

そのようなリスクを回避するためにも、購入前に工事内容や建物の性能を確認することが欠かせません。

またリノベーション済み物件は数に限りがあるため、気になる物件を見つけたらすぐに現地を見にいくといった行動力も必須です。良さそうな物件が見つかったら、積極的に問い合わせをしてみましょう。