- 部屋を増やす程度のリノベーションであれば、かなりお手頃な価格でできる。
- 間取り変更リノベーションで費用が嵩みやすいケース「水回りを移動する」「壁などを撤去する」「長期間の工事が必要」
- 家族の成長や別居・同居に合わせてリノベーションを実施することで、住みやすい家に変えていくことが可能。
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事務員
浜崎編集長
間取り変更リノベーションで暮らしに合った住まいが手に入る!?
浜崎編集長
長い人生では、家族構成が変わることはしばしばあります。子どもが生まれたと思ったら、大きくなり自分の部屋を欲しがるようになったり、独立して出ていったかと思ったら、戻ってきて三世帯同居が決まったりと・・・。
その時々にあった賃貸住宅に住み替えるという手もありますが、マイホームをリノベーションしながら長く住み続けていきたいと考える人は少なくないのではないでしょうか。
意外と安くできる!?間取り変更リノベーション
浜崎編集長
間仕切り壁の新設・撤去
簡易な間仕切り壁を新設したり、撤去したりという簡易な内容であれば、50万円以下で実施することが可能です。
例えば、戸建て住宅の事例では、リビングに間仕切り壁を新設し3畳ほどの個室を作る工事が、価格17万円・工期1ヶ月で紹介されています。
参照元:リフォームワークス
また、間仕切り壁を撤去する事例として、東京都の戸建て住宅の洋室2部屋(8.5帖・6.5帖)の間にあった壁を取り払い、広々とした1部屋に変更する工事が価格28万円・工期1週間で紹介されています。
参照元:ホームプロ
アコーディオンカーテンの設置・引き違い戸の設置
簡易な間仕切りでよいのであれば、DIYでアコーディオンカーテンを設置することも可能です。アコーディオンカーテンは、天井や鴨居にレールを取り付けるだけなので簡単にDIY施工できます。取り付け簡単なDIYグッズも販売しているので、気になる方はチェックしてみてください。
参照元:RESTA
ただし、アコーディオンカーテンは構造上、遮音効果や断熱効果が期待できません。
隣の部屋の音が気になる方や、冷暖房の効率を上げたい方は、アコーディオンカーテンではなく引き違い戸の設置を検討しましょう。引き違い戸の取り付けであれば、価格14万円・工期1日という事例が紹介されています。
参照元:ホームプロ
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間取り変更リノベーションの事例
ここからは、実際の間取り変更リノベーションの事例を価格別に3つご紹介します。
- 建物のタイプ:戸建住宅
- 価格:280万円
- 築年数:30年以上
- 工期:2週間
- 構造:木造
- 施工地:石川県
- リフォーム箇所:リビング、その他
- 家族構成:親1人、子供1人
- 施工会社:株式会社日本美装
- 間取り:DK+和室2部屋+縁側⇒LDK+スタディコーナー+サンルーム
「和室2室と縁側」という昔ながらの間取りを、「広いリビングとスタディコーナー」にした事例です。
もともとは和室2部屋を居間として使い、勉強机を置いていたが子供が勉強に集中できなかったとのこと。和室の床の間のあった一角をスタディコーナーとして間仕切り、集中して学習できるようにしています。また、眺めの良い縁側の外には新たにサンルームを取り付け、くつろぎの場所を作っています。
このように、リノベーションで子供の成長に合わせた家づくりをすることも可能です。
参照元:ホームプロ
- 建物のタイプ:戸建住宅
- 価格:424万円
- 築年数:30年以上
- 工期:1ヶ月
- 竣工年月日:2016年2月25日
- 構造:木造
- 施工地:富山県
- リフォーム箇所:キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面、廊下
- 家族構成:夫婦
- 施工会社:株式会社とやまサンホーム
- 間取り:DK+和室2部屋⇒LDK+和室1室
子供が結婚することになったため、築30年以上の中古住宅をリノベーションした事例です。
大きな和室が2部屋もある昔ながらの間取りを、大きなLDKへと変更しています。また、脱衣所が無かったため新たに洗濯と脱衣の出来る脱衣所を設けました。
古い住宅には、現代の暮らしには合わないと感じる間取りが多くあります。しかし、基礎や構造体がしっかりしている物件であれば、リノベーションをすることで快適に住み続けることができるでしょう。
参照元:ホームプロ
- 建物のタイプ:戸建住宅
- 価格:1,229万円
- 築年数:26〜30年
- 工期:3ヶ月以上
- 竣工年月日:2021年3月31日
- 構造:木造
- 施工地:岡山県
- リフォーム箇所:キッチン、トイレ、洗面、洋室、屋根
- 家族構成:夫婦・母
- 施工会社:岡山県住宅リフォーム協同組合
- 間取り:DK+和室4室⇒LDK+洋室2室+和室1室
夫婦と施設に入っていたお母様の3人家族で生活をする為に、定年を迎えた息子さんが田舎の実家をリノベーションされた事例です。
戸建て住宅の1階部分のうち、4つあった和室をLDKと洋室に変更しました。日当たりの一番良い和室をLDKに変えたことで、家族3人が自然と集まりやすい家づくりを行っています。
このように、介護や同居のための住まいづくりも実家をリノベーションすることで可能になります。お母様にとっても、住み慣れた実家で息子さんと暮らせることは、他の新居に引っ越すより安心を感じやすいのではないでしょうか。
参照元:ホームプロ
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間取り変更リノベーションで費用が嵩みやすいケースとは?
浜崎編集長
水回りを移動する場合
水回りを移動するケースは最も費用がかさみやすい要因です。
水回り設備は、給排水や電気の配線が通っているため、その配管をやり替える工事が別途必要となります。工事業者も内装工事と設備工事の2社に分かれてしまう場合が多く、その分人件費がかさみます。例えば、一般的に水道管の配置変更だけで数万円、その他の配管や電気配線まで変更すると10万円程度はかかるでしょう。
費用を抑えて間取り変更リノベーションをするなら、水回りの移動は最小限にしておく必要があるでしょう。
もし水回り移動する場合は、家事動線を意識した配置にしましょう。
おすすめは、玄関からすぐに水回りを配置することです。例えば、玄関から入ってすぐに脱衣所があれば、汚れて帰ってきた際にすぐ手洗いや洗濯ができます。また、玄関から入ってすぐにキッチンがあれば、スーパーで買った食材をすぐに入れることができます。
壁などを撤去する場合
壁については、新たに設置するよりも撤去する場合の方が高くつくことが多くあります。
その理由は、既存の壁の中に電気や空調などの配線や配管が通っている可能性があるからです。
水回りの移動と同様、電気配線や配管の移動も必要となれば、内装工事とは別に電気工事を行わなければなりません。その分工事業者への人件費も高くなるため、工事費用は高くなります。
分かりやすいのは間仕切り壁にコンセントの口がある場合ですが、壁の中には見えない配線や配管が通っている可能性があります。もし将来的に撤去する可能性があるようであれば、新築時に配線や配管を通さないようにしておきましょう。
なお、壁の中には撤去できない壁もあります。壁や柱には建物を構造上支えているものがあり、それらは撤去することができません。あらかじめ、撤去できる壁かどうかは工事業者に確認しておきましょう。
長期間の工事が必要な場合
リノベーションにかかる工事期間が長いほど、工事業者の人件費がかさむため費用は上がる傾向にあります。
工期を短縮するために、工事内容はなるべくシンプルなものにしましょう。あまりに工事内容が大規模になると、工事費だけでなく仮住まいの費用も別途必要になることもあります。
リノベーションの内容は精査し、より短期間に、住みながらできる範囲内で行うようにしましょう。
まとめ:間取り変更リノベーションで暮らしに合った住まいを手に入れよ
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今回は、間取り変更リノベーションの具体的な事例と注意点をお伝えしました。
家族の成長や別居、同居に合わせてリノベーションを実施することで、住み慣れた家に住み続けながら住みやすい家に変えていくことが可能です。
また、簡易な間取り変更であれば、予算が少なくとも実施することが可能です。アコーディオンカーテンなどをDIYすることでも簡易な間仕切りを作ることができますので、気になる方は一度トライしてみてくださいね。
間取り変更リノベーションで、その時々の暮らしに合った住みやすい家にしましょう。