マンションのリビングで知っておきたいレイアウトとは?種類やテレビの置き方で部屋を変えよう

この記事のざっくりしたポイント
  1. マンションのリビングに見られる基本的なレイアウトは2種類ある
  2. マンションのリビングはソファとテレビの置き場所によって雰囲気が変わる
  3. 「うちはマンションのリビングが狭いから…」と諦めないことも大切

マンションの限られたスペースであるリビングを、おしゃれかつ機能的に配置するなら知っておきたいのはレイアウトや配置の仕方です。特にリビングは生活の大半を過ごす空間になるため、レイアウトを意識するかしないかでは生活の快適さや居心地が損なわれ、かえって嫌な空間になってしまいます。

本記事ではマンションのリビングで知っておきたいレイアウトについて、レイアウトの種類や基本となるテレビの置き方について解説します。これを機に限られたスペースを有効活用する術を学んで、今より快適なリビング空間を作れるようにしましょう。

マンションのリビングには基本のレイアウトがある

マンションのリビングの間取りはバルコニーに対して間口が横に長いリビングやダイニングが設けられている「横長型リビング」(ワイドスパン)と、バルコニーに面して長方形のリビングが設けられている「縦長型リビング」(田の字プラン)の2種類に分類することができます。

そのためマンションのリビングには基本のレイアウトが存在します。以下ではマンションのリビングに見られる基本的なレイアウトについてみていきましょう。

L型レイアウト

2つのI字型のソファ、またはL字型のソファーを配置するレイアウトを指します。ソファーの接点をリビングの隅に置くことで、人の動き(=動線)を家具で遮ることなく空間を有効活用することができるだけでなく、ソファーの背丈を意識することでリビングの景観を邪魔することなくて眺望を楽しむことも可能です。

さらにはL字部分を部屋の中心に置くことでリビングとダイニングに仕切りを設け、部屋を一つの空間から分けることにも寄与します。また座る箇所をL字型にすることで対面式とは異なり正面から向き合って座ることがないため、来客の際でもコミュニケーションがとりやすくなるメリットがあります。

対面型レイアウト

リビングテーブルを起点として2つのソファーで挟んで向き合う形が対面型レイアウトになります。一般的にはオフィスや学校の応接室などがこの形状になっており、対面で話をする際や頻繁に来客が来る際に適しているレイアウトと言えるでしょう。

しかし近年では対面型レイアウトはリビングの幅を取ることやマンションへの往来が減ったことなどから、このようなレイアウトをする家庭も減りつつあります。

MEMO
したがって生活をしている自然な形でコミュニケーションを取りたい人や、ほどよく視線が向き合い会話のしやすいレイアウトを希望される場合は他のレイアウトを検討することをおすすめします。

コの字型レイアウト

リビングに配置させるテーブルを起点として3つのI字型のソファー、またはL字型とI字型のソファーで、テーブルを「コの字型」に囲むレイアウトを指します。このレイアウトの場合、リビングの大半の面積を取ってしまうため、リビングが大きい部屋がある時や大家族など大人数で使う際に最適なレイアウトと言えます。

また多くのゲストがきた際でも、どこに座っても顔を見ながら談笑できるだけでなくテレビも問題なくみることが可能なため、頻繁にゲストがくる家庭にもおすすめです。

MEMO
ただしソファーやテレビの大きさや、その他の家具との意味関係によっては部屋が圧迫して見えてしまったり、動線が制限させることもあるため全体のバランスをみて配置するようにしましょう。

テレビの置き場所によって雰囲気が変わる

マンションのリビングの形状には一定の制約はあるものの、テレビの置き場所によってはリビングの雰囲気をガラッと変えることができます。以下ではマンションのリビングで想定できるテレビの置き場所について解説します。

オーソドックスなテレビと窓が直角になっているレイアウト

もっともオーソドックスな位置関係と言えるのがテレビやソファーと窓が直角になっているレイアウトです。このレイアウトは外からの太陽光がテレビ画面に反射しづらく、集中して映画鑑賞やゲームをしたい人にはおすすめのレイアウトです。

通常、テレビの対角線上にソファーが配置されます。この際テレビの大きさやソファーからテレビボードまでの距離、テレビ及びソファーそれぞれの高さによっては、テレビの見やすさに影響を与えます。また窓との距離や位置関係によってはテレビが見にくくなることもあるため、それらを踏まえてそれぞれの位置を検討することが重要です。

MEMO
しかしテレビやソファーと窓の位置関係が直角のため太陽の位置や光の強さに影響されにくいレイアウトと言えるでしょう。

ソファーの後ろに窓、前にテレビを置くレイアウト

次に挙げられるのがソファーの背もたれ側にリビングの窓があり、部屋の中心部など窓の反対側にテレビを配置するレイアウトです。この場合ソファーの背もたれ側から太陽光が入ってくるため、午前中及び日中はリビングでテレビを見にくいと言ったデメリットがあります。

しかしリビングにある窓が北側を向いていたり日中は仕事などでテレビをあまり見ないということであれば、テレビと窓が対面するような配置にしても太陽光が画面に反射して見にくくなるといったこともないため、リビングのレイアウトの選択肢を広げてくれます。

窓側にテレビを置くレイアウト

テレビの背を窓側に向けテレビを配置するレイアウトもあります。この場合、窓が東西に位置していると朝日や西日が入りやすくなるためテレビ画面が見にくくなることや、窓に近いところに配置することで結露の発生によってテレビがダメになってしまうなどの問題点があります。またテレビボードを置くことでリビングからバルコニーへの出入りがしづらくなるなどのデメリットも想定されます。

MEMO
そうならないためにも窓側にテレビを置くレイアウトをする際は、調光するためにブラインドを設置したり窓から隙間をあけて配置するなど対策や配置に気を配ることが重要です。

部屋の角側にテレビを置くレイアウト

テレビをソファーの正面ではなく部屋の角側や斜め位置に置くと言うのもレイアウトの一つと言えるでしょう。テレビを部屋の角や斜めに置くことでリビングのどこからでも比較的にテレビが見やすくなる空間を作り出せるだけでなく、デッドスペースになりがちなリビングの隅を有効活用できるため、部屋を無駄なく活用したい場合に最適な位置関係と言えるでしょう。

注意
ただし部屋の角側にテレビを置くことで家具の配置やバランスをとることが難しくなるといったデメリットも考えられるため、斜めの位置に置く場合はその点に注意して置く場所を検討するようにしましょう。

まとめ

マンションのリビングタイプはおおむね形状が決まっており、リビングをおしゃれかつ機能的に使うためにはあらかじめリビングの基本レイアウトやテレビの置き場所について知っておくことが重要です。

特にソファーやテレビの位置関係が与える影響は視覚的に部屋の広狭を左右するだけでなく、部屋の印象、利便性や生活のしやすさにも違いが出てきます。

「うちはマンションのリビングが狭いから…」と最初から諦めてしまうのではなく、リビングのレイアウトや置き場所を意識して自分が理想とするリビング空間を作り上げましょう。