- 理想のマイホームを手に入れるための3つの方法「リノベーション済み物件を購入する」「築古物件をリノベーションする」「注文住宅を建てる」
- お金・時間・立地・好みなど、どのポイントに一番こだわりたいかを明確にする
- それぞれメリット・デメリットがあるため、自分のこだわりと親和性の高い方法を選択する
マイホームを購入するなら、住み心地やデザインにとことんこだわりたいですよね。
一昔前はマイホームといえば新築がメインでしたが、最近は中古不動産の流通も増えてきました。物件の手に入れる方法が増え、どれを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
渡邉編集者
この記事を読めば、自分に最適な方法が見つかるはずです。これからマイホームの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
理想のマイホームを手に入れる方法
住まいにこだわりたい方にとって、画一化された建売住宅やマンションでは少し物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。
そのような方におすすめしたいのが「リノベーション済み物件を購入する」「築古物件をリノベーションする」「注文住宅を建てる」という3つの方法です。
それぞれに次のようなメリット・デメリットがあるので、最適な方法を見極めましょう。
メリット | デメリット | 向いている人 | |
リノベーション済み物件 | ・すぐに入居できる ・新築物件より安い ・資金計画を立てやすい ・実物を見てから購入できる | ・自分好みの空間とは限らない ・適切な工事がされているかわかりにくい ・物件の選択肢が少ない | ・一刻も早く入居したい人 ・リノベーションの手間を省きたい人 |
築古物件+リノベーション | ・購入費用を抑えられる ・物件の選択肢が多い ・自分好みの空間にできる | ・すぐに入居できない ・資金計画を立てづらい ・完成像をイメージしにくい | ・住まいに自分の好みを反映したい人 ・立地にもこだわりたい人 |
注文住宅 | ・理想の住まいを一からつくれる | ・お金と時間がかかる | ・理想の住まいを一からつくりたい人 ・時間とお金に余裕がある人 |
リノベーション済み物件を購入するメリット・デメリット
事務員
渡邉編集者
ここからはリノベーション済み物件を購入するメリット・デメリットを詳しく解説します。
リノベーション済み物件を購入するメリットとは?
リノベーション済み物件には、主に4つのメリットがあります。
すぐに入居できる
リノベーション済み物件は、物件の引き渡し後すぐに入居できる点が最大のメリットです。入居までのスケジュールがタイトな場合でも、無理なく入居することができるでしょう。
新築物件より安い
リノベーション済み物件は改修工事にかかった費用が上乗せされているものの、買ってからリノベーションする場合や新築物件と比べるとリーズナブルな価格で購入することが可能です。物件次第では、その安くなった分で、プチリノベーションを行って理想に近付けることもできるでしょう。
資金計画を立てやすい
改修工事が完了しているので購入後に費用がかからない点も、メリットとしてあげられます。早い段階でマイホームにかかる費用を確定できるのは、資金計画を立てるうえでも嬉しいポイントです。
実物を見てから購入できる
内装や設備がすべて完成している状態で販売されているので、実物を見て購入できるというメリットもあります。
デザインや使い勝手の良し悪しも確認できるので、入居後の生活を具体的にイメージできます。
リノベーション済み物件を購入するデメリットとは?
リノベーション済み物件には、主に3つのデメリットがあります。
自分好みの空間とは限らない
変哲もないデザインや機能の物件や、その逆で個性的なデザインの物件なども多く、「自分の好みと合わない」「使い勝手が悪い」と感じることもあるでしょう。こだわりが強い人の場合、その条件を100%満たす物件に出会うのは、建売物件などと同様に至難の業と言えます。
適切な工事がされているかわかりにくい
壁裏や床下など、見えない部分が適切に施工されているのかがわかりにくい点もデメリットです。表面上は綺麗になっていても、耐震性や断熱性、防音性などに問題を抱えている恐れもあります。
物件の選択肢が少ない
リノベーション済み物件は増えてきているものの、まだまだ選択肢が限られています。立地や面積などの条件を絞りすぎると、候補が0になるケースも少なくありません。
リノベーション済み物件を購入する際の注意点
表面上は美しく仕上がっていても、不具合や欠陥が隠れている恐れがあります。ここからはリノベーション済み物件を購入する際の注意点をまとめました。
実施した工事内容を正確に把握する
施工不良などのトラブルを回避するために、購入前に工事内容を把握しておくことは重要です。写真や図面などの確認と併せて、実施した工事内容について、事前に詳しく説明を受けておくと安心です。
住宅診断を受ける
築年数が古い物件は、耐震性・断熱性・防音性などに問題がないか細心の注意を払いましょう。住宅診断を依頼すれば、専門家の目で詳しく調査してもらうことができます。
管理規約・使用細則を確認する
入居当初は新しくて綺麗な空間でも、月日が経つと再度改修工事をおこなう必要性が出てきます。特にマンションの場合は管理規約や使用細則で工事内容が制限されていることが多いので、入居後の改修工事でできること・できないことを事前に確認しておきましょう。
戸建ての場合は、再建築不可物件ではないか(再建築不可物件はリノベーションはできても建て替えはできない)の確認も必須です。
築古物件を購入してリノベーションするメリット・デメリット
事務員
渡邉編集者
ここからは、築古物件を購入してリノベーションするメリット・デメリットを詳しく解説します。
築古物件を購入してリノベーションするメリットとは?
築古物件を購入してリノベーションするメリットは主に3つあります。
購入費用を抑えられる
不動産の価格は、築年数が経過するごとに低下していくのが一般的です。そのため、築古物件は新築物件と比べて購入費用を大幅に抑えられる点がメリットといえるでしょう。新築物件では手が届かなかった立地でも、築古物件であれば手に入る可能性があります。
物件の選択肢が多い
築古物件は選択肢が豊富なので、気に入った物件を見つけやすいメリットもあります。立地や面積などの条件を絞っても、数多くの候補のなかから選ぶことができるでしょう。複数の物件を比較することもできるので、価格の妥当性など吟味したうえでの購入が可能です。
自分好みの空間にできる
自分でリノベーションするので、自分の好みを反映できる点もメリットです。デザインを自由に決められるのはもちろん、間仕切り壁を撤去して間取りを変更することも可能です。施工状況も自分の目で確認できるため、少しでも気になる点があればすぐに手を打てます。
築古物件を購入してリノベーションするデメリットとは?
築古物件を購入してリノベーションするデメリットは主に3つあります。
すぐに入居できない
購入後にリノベーションする場合、施工会社の決定や設計打ち合わせなど、竣工までに多くのプロセスを踏まなければなりません。とくに構造躯体だけを残して間取り・内装・設備を大規模に変更するリノベーションは、工事だけで2~4ヶ月程度の時間を要することが多いです。
資金計画を立てづらい
築古物件の多くは、経年劣化による汚損や不具合の修繕が必要です。大規模な修繕が必要になり、多額の費用がかかってしまうことも少なくありません。壁や床を解体して初めて欠陥が見つかることも多く、事前に正確な修繕費用を予測することは難しいのがデメリットです。
完成像をイメージしにくい
間取りやデザインの完成像をイメージしにくい点もデメリットです。工事が完了するまでの間は図面をメインに打ち合わせをおこない、内装や設備はカタログをもとに選定しなければなりません。実際に出来上がった空間がイメージと異なり後悔することもあります。
築古物件をリノベーションする場合の注意点
リノベーションで自由に計画できる点が魅力ですが、前提条件の確認を怠ると後悔する恐れがあります。
築古物件のリノベーションを成功させるための注意点をまとめました。
住宅診断を受ける
築年数が古い場合は、老朽化による不具合や性能低下に注意が必要です。住宅診断を受ければ、必要な修繕工事を明確にすることができます。
管理規約・使用細則を確認する
自分好みの住まいを計画しても、管理規約や使用細則で禁止されている内容であれば実現することはできません。不動産会社経由で管理規約や使用細則を取り寄せてもらい、購入前に目を通しておきましょう。
注文住宅を建てるメリット・デメリット
事務員
渡邉編集者
ここからは注文住宅を建てるメリット・デメリットをご紹介します。
【メリット】 理想の住まいを一から作れる
- 更地からつくる注文住宅は設計の自由度が高く、最も理想を叶えやすい方法です。
- 躯体などの制約を受けることもなく、自由に間取りを考えることができます。
- 細かい部分までカスタマイズできるので、唯一無二の住まいをつくれる点も魅力的なポイントです。
- 基礎工事や躯体の組み立てなど、竣工後は見ることができない部分の工事も確認することができます。
【デメリット】 お金と時間がかかる
- 注文住宅を建てられる更地はごくわずかであるため、土地探しは容易ではありません。
- 土地が見つかったとしても、土地購入と新築工事で莫大な費用がかかります。
- 予算内に収めるためには、コンパクトな面積におさめたり要望に優先順位をつけたりすることも大切です。
- 注文住宅が竣工するまでは、8~15か月程度の長い時間が必要になります。
メリット・デメリットを理解して自身に合った方法を選ぼう
ここまで理想の住まいを手に入れる3つの方法と、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
マイホームを購入するとなれば、立地や間取り、デザインなどさまざまなこだわりが出てきます。しかし希望条件が多すぎると候補は限られてしまうため、なかなか良い物件には出会えません。
今回紹介した3つの方法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分のこだわりと親和性の高い方法を選択して、理想の住まいを手に入れましょう。