- 三井のリハウスは仲介手数料が高い?安い?
- 三井のリハウスの値引き交渉の方法を紹介!
- 三井のリハウスで囲いこみの可能性はない?
不動産売却を予定している人なら、一度は三井のリハウスへ依頼することを検討した人もいるのではないでしょうか。知名度が高く、大手不動産会社という安心も魅力に感じられる三井のリハウス。しかし「三井のリハウスは仲介手数料が高い」「囲い込みをしているのでは」という声も一部で耳にします。
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウスは仲介手数料が高いと評判?良い口コミ・悪い口コミ
岸田解説員
- 5000万円の物件購入で仲介手数料170万円だった
- 三井のリハウスの仲介手数料が高いのは両手取引だから?
- 仲介手数料を安くしてもらえたが囲い込みだった?
- 仲介手数料は高かったけど担当者が優秀だった
- 三井のリハウスのリピーターや紹介だと仲介手数料が安くなる
5000万円の物件購入で仲介手数料170万円だった
5000万の物件購入で仲介手数料150万+6万+消費税で170万。高すぎだろ。しかも売主買主両方から取れるから340万w不動産屋ボロ儲けだな
5ch
不動産売買の仲介手数料には上限があります。不動産価格が5,000万円(税抜)の場合、仲介手数料の上限は「売買価格×3%+6万円+消費税」で算出されるため、税込み171万6,000円が上限ということになります。
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウスの仲介手数料が高いのは両手取引だから?
両手取引とは、仲介会社が売主と買主の双方から仲介手数料を受け取る取引です。売主や買主が支払う仲介手数料の金額は変わらないものの、専任媒介契約(囲い込み)により他の不動産会社で契約させてもらえず、売りに出しても買主が早期に見つからないデメリットがあります。
平松編集者
岸田解説員
仲介手数料を安くしてもらえたが囲い込みだった?
マンション売却で仲介手数料安くしますとの事で専任専属の契約をしました。契約後すぐに他の業者経由で申し込みがあったのにもかかわらず色々と理由を付けて引き伸ばした挙句、契約しないように嘘をつき結局申し込みがキャンセルされました。自分達はその金額で納得していました。その後リハウス経由で相場より低い金額で買いたい客がいると言われ、契約寸前でしたが、不審に思い相手の業者に本当のことを確認して発覚。
マンションコミュニティ
仲介手数料を安くしてもらえた代わりに専属専任契約をした、というところに注目しましょう。専属専任契約で売却を依頼した場合、他の不動産会社に契約させない“囲い込み”状態が起こる可能性があります。一般媒介契約のように他社で客付けが許されているわけではないため、他の不動産会社から「この物件を紹介してほしい」と言われても「すでに申し込みが入った」などと嘘をついて紹介を断るケースがあるのです。
岸田解説員
平松編集者
岸田解説員
仲介手数料は高かったけど担当者が優秀だった
三井のリハウスに対する好印象な口コミも多いです。仲介手数料は高かったものの、担当者のおかげで満足度も高かった様子。家の購入は、担当者とのやり取りやお金に関する話など、綿密な打ち合わせでストレスを抱えることもあります。そのなかで、担当者が優秀なのは嬉しいポイントになるでしょう。
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウスのリピーターや紹介だと仲介手数料が安くなる
三井のリハウスでは、過去に三井不動産リアルティグループ会社で不動産の売買や賃貸をしたリピーターさんに向けて「三井のリハウスお得意様特典」を用意しています。売買の場合、購入・売却ともに仲介手数料が10%割引になります。
岸田解説員
平松編集者
三井のリハウスの仲介手数料は高い?同業他社比較
平松編集者
岸田解説員
以下は、不動産流通大手各社の過去3年間の仲介実績です。
参考:2023不動産業統計集
取扱高の高い不動産会社から、それぞれの仲介件数や手数料収入が記載されています。これだけで、三井のリハウスの母体である三井不動産リアルティグループが仲介実績・手数料収入ともに業界内トップであることがわかります。
2022年3月時点の取扱高を仲介件数で割ると、1件あたりの取扱高は4595万円。そして手数料収入を仲介件数で割ると210万円です。
平松編集者
岸田解説員
平松編集者
岸田解説員
平松編集者
三井のリハウスで仲介手数料の値引き交渉はできる?安くする方法
いくら上限が決まっていると言っても、売買物件の仲介手数料は百万円単位で発生するのが一般的です。上限さえ超えなければ仲介手数料の金額は不動産会社次第で高くも安くもなります。三井のリハウスに公式の割引制度があるのが最たる例です。もちろん、交渉次第で仲介手数料の値引きも叶うでしょう。
では、三井のリハウスが展開する仲介手数料の割引制度や、直接値引き交渉する方法についてご紹介します。
三井のリハウスリピート利用で仲介手数料10%割引
過去に三井不動産リアルティグループ会社で不動産の購入・売却をした人を対象に、購入時もしくは売却時の仲介手数料が10%割引になる「再契約者様特典」があります。三井のリハウスで売却と購入を同時に成約する買い替えの顧客も対象になるほか、三井不動産リアルティグループで購入した物件を相続し、その物件を売却する家族も対象になります。
岸田解説員
紹介特典で購入・売却時の仲介手数料が10%割引
過去に三井不動産リアルティグループ会社で不動産を購入・売却した人の紹介があれば、三井のリハウスで初めて物件を購入・売却するときに仲介手数料が10%割引になる「成約者様紹介特典」があります。また、紹介した人にも引き渡し完了後に5万円の商品券が進呈されるメリットがあります。
三井のリハウスに直接値引き交渉する方法
値引き交渉なんて図々しいのでは?とつい敬遠する人は少なくないでしょうが、三井のリハウスに限らず不動産売買の仲介手数料は割引してもらえる可能性が十分にあります。というのも、不動産会社にとって売主・買主の存在は必要不可欠であり、他社に売主・買主を取られて手数料(=収入)がゼロになるのは避けたい事情があるからです。
平松編集者
岸田解説員
値引き交渉を切り出すタイミング
賃貸においても売買においても、先方が値引きに応じるのは「この人なら値引きをすれば確実に契約してくれる」と思ったタイミングです。このタイミングは、自分自身が「この価格なら家を売りたい(または買いたい)」という意思を固めたとき。仮に契約を迷っている状態で値引き交渉しても、先方に本気度は伝わりません。まずは、対象物件に住むことの意志を固め、購入意思が強くあることを示さなくてはなりません。
とはいえ、口頭だけで購入意思が強いことをアピールしても相手に伝わらないこともあります。ここで有効なテクニックは、住宅ローンなどの融資を利用する場合に仮審査を通過したタイミングで値引き交渉することです。金融機関の仮審査に通れば、購入意思はもちろん資金の裏付けも問題なしと判断されます。
岸田解説員
専任媒介を結ぶ代わりに値引き交渉
値引き交渉の材料として、一般媒介契約ではなく専任媒介契約や専属専任媒介契約を持ちかけるのも有効です。冒頭で紹介した口コミにも「値引きして貰う代わりに専属専任媒介になった」というものがありましたが、専任媒介や専属専任媒介にすることで他社に売主・買主側の手数料を取られる心配がなくなります。
平松編集者
岸田解説員
平松編集者
仲介手数料の値引きで注意したいデメリット
仲介手数料の値引きは、一般媒介契約ではなく専任媒介や専属専任媒介での契約になるため、売却スピードに遅れが生じる場合もあります。加えて三井のリハウスには買取保証もありません。
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウスで仲介手数料値引きするとどれほどの効果がある?
公式でも仲介手数料が10%割引になる特典がありますが、単に10%値引きと聞いても金額としてどれくらいお得になるのか想像しづらいものです。ここで、3000万円で不動産売却した際の仲介手数料についてシミュレーションしてみましょう。
まず、3000万円で売却した際の仲介手数料を(90万円+6万円)×0.9+税で算出すると105.6万円になります。ここから10%を割り引くと、仲介手数料は95.04万円。値引き額としては10万円程度ということになります。物件価格が大きいぶんインパクトが薄いかもしれませんが、それでも10万円もお得になるのは嬉しいポイントです。
三井のリハウスの特徴|購入・売却サポートが充実!
平松編集者
岸田解説員
複数の担当者が多角的にサポート
三井のリハウスでは、担当者ただ一人が対応するのではなく複数の担当者が対応するユニット制を導入しています。複数のスタッフがカバーし合うことで提案内容の質も高く、経験豊富なユニットリーダーもいるため不動産取引が初めての人も安心です。また、顧客一人ひとりにムラのないサービスを提供しているのも大きなポイントと言えるでしょう。
担当者は全員宅建士資格あり
三井のリハウスの営業担当者は、全員が宅地建物取引士の資格を持っています。法律では、各店舗に5人に1人の割合で宅建士が在籍していれば良いことになっているため、宅建士資格を持たない営業担当者は多いです。その点、営業担当者全員が宅建士資格を持っている三井のリハウスならトラブルも少なく、安心して不動産取引に臨むことができます。
現地調査で丁寧に査定
一般的に、無料で行える査定には簡易査定と訪問査定があります。簡易査定は電話やネットを介して依頼者から提供された情報に加え、住宅地図や外部から入手できる情報だけで査定します。一方、三井のリハウスが取り組んでいるのは訪問査定です。現地に担当者を派遣して物件や周辺環境を調査し、各種情報と合わせて算出するため、提示される査定額も信頼度が高いです。
AI査定で売却に最適なタイミングを知ることができる
三井のリハウスでは「リハウスAI査定」というネット査定も行っています。人工知能を用いて不動産の査定結果を算出するため、変動しやすい不動産価格にも瞬時に対応可能です。売却の適切なタイミングを逃さない点に加え、手軽に査定ができる手軽さもポイントです。
(※1975年の売買仲介業務開始以来の累計取り扱い件数)
売主・買主向けの設備・建物無償サポート
三井のリハウスでは、売主・買主それぞれが安心して不動産取引できるよう、設備と建物の無償チェックを実施しています。設備においては、給湯器やガスコンロなどの動作確認を行い、建物においては雨漏りやシロアリ被害などの建物状態を調査。一定期間の補修費用は三井のリハウスが負担してくれます。
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウスの囲い込みの可能性は?特徴から見える強み・弱み
強み①|仲介実績が豊富
三井のリハウスを運営する三井不動産リアルティが売買仲介事業を始めたのは1975年。会社設立にして50年以上の長い歴史を持っており、売買仲介取引件数は37年連続※で全国1位です。この豊富な仲介実績から得た知見や知識は、ほかの不動産会社にはない強みです。三井のリハウスは個人向け不動産仲介ですが、このほかにも法人向け不動産仲介や個人資産家の不動産資産コンサルティングなど、グループ全体を通して顧客のニーズに合わせたサービスを展開しており、総合力も十分に期待できます。
※2022年度全国売買仲介取り扱い件数は39,106件
強み②|全国286店舗に展開
三井のリハウスは全国286店舗※しており、地域に根ざしたきめ細かいサービスを提供しています。不動産仲介会社としては同規模の東急リバブルが216店舗※、住友不動産販売が233店舗※なので、仲介実績のみならず店舗数も業界トップであることがわかります。全国規模で展開する大手の不動産仲介会社だからこそ、広範囲で満足度の高い不動産取引が実現可能です。
※いずれも2023年9月時点
強み③|売却までのスピード感が期待できる
三井のリハウスの実績は仲介件数だけではありません。年間相談数31万組※1 、3ヶ月以内売却成約率75%※2 というデータの多さにも注目です。アットホームの調査によると、中古マンションの売却までの期間は平均6ヶ月、一戸建ての売却までの期間は平均11ヶ月であることがわかっています。買取保証制度もない中で、これだけスピーディに売却が成立するのは大きなメリットと言えるでしょう。
※1 2022年度ご購入・ご売却相談件数
※2 2021年度ご成約者様実績
強み④|インターネットと紙媒体の両方で誘導
三井のリハウスは自社ホームページで掲載している物件数も豊富で、掲載件数についても業界トップクラスといえます。また、ネットだけではなくチラシなどの紙媒体で積極的に売却活動しているのもポイントです。今は「ネットが主流だから」という理由でチラシを作る不動産会社が少なくなっていますが、一人でも多くの人の目にとまるようチラシを作りポスティングしているのは嬉しいメリットです。加えて、購入を検討している人にも電話や店頭での接客で直接紹介しており、販売力をフル活用しています。
弱み①|両手取引比率が高め?囲い込みの可能性は?
一部出版社が公開※した情報によると、三井のリハウス(三井不動産リアルティグループ)の両手取引比率は44.29%、手数料率は4.76%であることがわかっています。両手取引自体に違法性はないものの、囲い込みとなれば話は別です。不動産会社が意図的に両手取引に持ち込み、売主と合意がないまま物件情報を非公開にする囲い込みは違法行為となります。
では、三井のリハウスに囲い込みの可能性はあるのか?どの会社でも言えることですが、これはゼロと言い切ることができません。囲い込みが違法である以上その事実を公表することはありませんが、言い方を変えれば囲い込みの事実を証明することもできないからです。囲い込みによる売主のデメリットは、買主を見つける機会が見つかりにくくなり、売却までに時間がかかることです。売却に時間がかかれば、不動産会社側から売出し価格の値下げについて提案されることもあるでしょう。
一方で、三井のリハウスは3ヶ月以内の売却成約率75%の実績があります。現状、売出し価格の値下げを迫られたという口コミや評判は目にしません。囲い込みの事実は確認できないにしろ、売主側に不利益がないよう媒介契約の種別は慎重に判断すると良いでしょう。
弱み②|山間部や地方などの郊外エリアに弱い傾向あり
全国280店舗以上を展開する三井のリハウスですが、その多くは都市部に集中しており、山間部や地方などの郊外エリアまではカバーしきれていないのが現状です。特に、東名阪を除いては北海道・宮城県・広島県・岡山県・福岡県・熊本県にしか出店していないため、これ以外のエリアで不動産売買をしたい人には不利です。
三井のリハウスをおすすめできるのはこんな人
これまでに紹介した強みを分析して、三井のリハウスがおすすめの人をまとめてみました。
- 取引実績が豊富な大手不動産会社に依頼したい人
- 不動産売買が初めてで不安な人
- 専門的な知識のある担当者にお願いしたい人
- 最新の不動産相場をチェックして売却のタイミングを知りたい人
- 早期売却を狙いたい人
平松編集者
岸田解説員
三井のリハウス会社概要
商号 | 三井不動産リアルティ株式会社 |
本社 | 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 |
設立 | 1969年7月15日 |
資本金 | 20,000百万円 |
年間売上高 | 182,980百万円(2022年度) |
従業員数 | 5,196名(連結・2023年3月31日時点) |
公式サイト | 三井のリハウス公式 |
三井のリハウスを運営する三井不動産リアルティは、三井不動産が分譲する不動産の販売代理会社として1969年に設立。不動産流通事業を始めたのは1975年で、1981年に現在の住み替え・買い替えをコンセプトとした三井のリハウスシステムを導入しています。1989年12月に東証2部に上場。2019年に創立50周年を迎え、2023年時点で37年連続全国仲介取り扱い件数トップを達成しています。
不動産仲介だけじゃない!幅広い事業内容
三井不動産リアルティは、リテール事業・シェアリング事業・ソリューション事業の3つの事業を軸としています。不動産仲介の三井のリハウスはリテール事業。駐車場・駐輪場の管理・運営を担う三井のリパークはシェアリング事業。ソリューション事業は、法人や資産家向けの顧客に不動産コンサルティングを行っています。
岸田解説員
不祥事で最悪の社内トラブルに!三井のリハウスは関与している?
平松編集者
岸田解説員
事の真相は、三井不動産リアルティに務めていた元部長が取引先の脱税に加担して数千万円の現金を受け取り、その現金を税務申告しなかったことで国税当局から所得税の申告漏れを指摘されたことにあります。元部長は社内規定違反で懲戒解雇になり、会社としてはコンプライアンスを強化すると発表しています。
岸田解説員
平松編集者
参考:朝日新聞デジタル
三井のリハウスは仲介手数料が高いと言い切れない!値引き交渉も視野に入れて
三井のリハウスは仲介手数料が高いのか?という点を中心にご紹介しましたが、媒介契約の種別により仲介手数料が安くなることや公式の割引制度が存在することをふまえると、一方的に仲介手数料が高いとは言い切れません。三井のリハウスからすれば売主の存在なくして経営が成り立たないので、遠慮することなく値引き交渉に臨んでみてはいかがでしょうか。