倉庫リノベーションのメリット・デメリット、費用相場などを解説！投資物件としての価値はどう？

この記事を書いた人

小島 優一

宅地建物取引士

宅地建物取引士、２級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

使われなくなった倉庫を住宅や、カフェなどの店舗またはオフィスとして再利用する工事を倉庫リノベーションと呼んでいます。

低価格で手に入れることができ、最近人気があるリノベーションです。

使わなくなった倉庫の処分に悩んでいたり、親から譲り受けた倉庫をどう使っていくか悩んでいたりする人も多くいらっしゃいます。

今回の記事では、倉庫リノベーションするメリットやデメリット、必要な費用について解説していきます！

倉庫リノベーションの代表事例とメリット

倉庫を購入してリノベーションすることに人気が高まっています。

理由は「低予算」「高い自由度」「天井の高さ」が挙げられます。

倉庫リノベーションの主な選択肢には「住宅」「店舗」「オフィス」の3つがあります。

3つとも「低価格」「自由なデザイン」といった理由で人気のあるリノベーション。

次にそれぞれの特徴を解説していきます。

住宅にリノベーションする   

倉庫をリノベーションして、住宅として活用。

少ない予算でも広い家が手に入ることから、倉庫をリノベーションして住宅にするのも人気があります。

1Fをガレージハウス、2Fを住居にするのも自由です。

もちろん、戸建てでもできるかもしれませんが、とても費用がかかってしまいます。

倉庫ならアイデア次第で、低予算で自分好みの家に作り上げられます。

間仕切りや水回りの設計など、自由度が高いのも人気のあるポイント。

低予算で家を手に入れたい人は、倉庫のリノベーションも検討してみてはいかがでしょう。

店舗にリノベーションする

 特に郊外では、大きなカフェが目立つようになってきました。倉庫をリノベーションしてカフェなどにするのも魅力的です。

倉庫の広さを生かし、天井の高さで開放的な空間を演出できます。

倉庫は元々、無機質で暗いイメージがあります。

パイプもむき出しだったりしますが、このような空間が、カフェやアパレル店舗になると、倉庫の無機質感と店舗オシャレ感が一体となって、魅力ある空間に生まれ変わります。

オフィス・事務所にリノベーションする   

倉庫をオフィスに転用し、投資物件としてリノベーションする人も増えています。

郊外の大きな倉庫をオフィスにすることも人気があります。

都内でオフィスを賃貸するには、高額な費用がかかります。しかし郊外なら低価格でオフィスを賃貸できるため、近年人気が高まっています。

倉庫をリノベーションし、投資目的でオフィスを貸し出すのも人気があります。

オフィスへのリノベーションなら、お風呂やキッチンなどの設備費も抑えられるのもメリットのひとつです。

倉庫リノベーションの3つのデメリット

 窓が少ない   

倉庫の特徴の一つに窓が少ないことがあげられます。

商品の保管に利用されている倉庫では、日に照らされて商品が傷まないように窓は最小限にとどめているか、設置されていない場合もあります。

特に住居用としてリノベーションするならば、ここはデメリットになります。

場合によっては窓を設置できない、なんてこともありえます。

インフラ整備の必要がある   

さらに、倉庫はガス・水道のインフラ整備が整っていません。

電気は室内灯などに必要なため、ほとんどの物件で通っていますが、コンセント口が少なかったり、容量が低めに設定されていたりといったケースが多いです。

またキッチンや台所、浴室といったものも設置されていません。

そのため、倉庫自体は予算内で手に入ったけれど、インフラ整備に費用がかかってしまうことがあります。

 断熱性・防音性が低い    

さらに倉庫では、断熱性・防音性についてもやるべき事があります。

倉庫は壁が薄いものが多いので、断熱防音についてはほとんど対策されていないと考えておきましょう。

配管工事、断熱リフォームについても業者に確認しておく必要があります。

倉庫リノベーションとは？

元は倉庫だった物件がカフェやショップになったり、住宅にリノベーションされたりするのを見かけるようになりました。

海外での「倉庫リノベーション」はコスト削減とスピーディーな工期に人気があり、すでにトレンドとなっています。

なぜそのような動きがあるのでしょうか？

使用しなくなった倉庫を持っていても、買い手を探すのも大変ですし、何より維持費もかかってしまいます。

しかし、倉庫を「住居」や「カフェ」「オフィス」にリノベーションすることで、需要が高まりますし、利用価値、不動産としての価値も高まっていくのです。

次章では、倉庫リノベーションのメリットを解説いたします。

倉庫リノベーションの費用相場は500万～

倉庫をリノベーションするには、どのような費用がかかるのでしょうか、具体的に確認していきましょう。

一般的には次のような費用が必要です。

リノベーションの流れと工期（所要期間）

倉庫リノベーションを検討する際の注意点

ほとんどの場合でリノベーション後は税金が上がる    

倉庫をリノベーションすると、固定資産税が上がってしまうことにも注意が必要です。

都市計画税については、次のとおりです。

用途変更確認申請手続きが必要な場合がある   

さらに用途変更手続きも必要となります。

倉庫をリノベーションし、他の用途に使用する際「用途変更確認申請手続き」を行う必要があります。

この手続きが必要なケースを解説します。

オフィスや住宅は該当しませんが、上記の用途で利用する場合は、事前に用途変更手続きが必要です。

用途変更手続きは、図面の提出、要求設備、要求性能や審査もあり時間がかかる点も注意しておきましょう。

まとめ

倉庫を持っていても、利用しなくなっているケースが増えています。ランニングコストだけ発生してるのでは無駄な建物となりますよね。

そうした倉庫もリノベーションすることで、資産価値を高めることができます。

立地場所などが良ければ、投資目的でリノベーションするのも一つの方法です。また、倉庫をリノベーションして住宅にしようと思っている人なら、低価格で手に入る倉庫は魅力的でした。

せっかくの倉庫を無駄にせず、現代に蘇らせるのも環境に優しい考えになりますね。

もし、住まいや店舗物件をお探しの方がいらしたら、倉庫も視野にいれると幅が広がっていきますので、ぜひ検討してみてくださいね。