乾燥する季節に悩みがちな肌荒れ。
部屋が乾燥していると肌に悪いだけでなく、ひどい場合は痛みやかゆみが出てくることもありますよね。
しかし、乾燥対策に必要な保湿クリームなどではコストがかかり、対策をしても乾燥がおさまらなくて悩んでいる方も少なくはありません。
浜崎編集長
今すぐできる!湿度を上げる方法を紹介
湿度を上げる方法を調べると、何かを購入しなければいけないものばかりが出てきて困っている方も多いのではないでしょうか?
加湿器などを買いに行く手間が面倒で乾燥を我慢している方や、乾燥対策にお金をかけたくない方も多いかと思います。
しかし、乾燥したままの部屋で過ごしていると体感温度が下がって風邪をひきやすくなるというデメリットもあるので、可能な限り湿度を上げることが大切です。
浜崎編集長
事務員
濡れたタオルを部屋に干す
濡れたタオルを部屋に干すだけで湿度が上がります。
すぐに乾いてしまう可能性が低いバスタオルなど大きめのタオルを使用すると、長時間湿度を上げてくれるのでおすすめです。
さらに、普段着の部屋干しでも同じ効果が期待できることから、洗濯と乾燥対策が同時にできるという嬉しいメリットも。
濡れタオルで湿度を上げる方法では、タオル周りの湿度が上がりやすいことが特徴なので、自分の近くで干すと効果を感じやすいです。 7畳ほどの部屋であれば、バスタオル1〜2枚が目安。10畳以上のリビングなど広い部屋の湿度を上げるときは、複数の場所に分けると効果が期待できます。 さらに、冬でもサーキュレーター(扇風機)を回すのが裏技。部屋全体の湿度や温度を一定に保ってくれます。 \加湿器で快適な湿度に!/
ストーブの上や暖かい場所に水を張っておいておく
実は、冬の乾燥をさらに悪化させているのが、ストーブやエアコンといった暖房器具なのです。
これを逆手にとって、ストーブの上にやかんを置いたり、エアコンの風が通る場所に水を張ったバケツを置いておくと、暖房器具による乾燥を防げます。
水を張って置いておくだけで小さなコップでも実践できるので、職場や外出先でも活用できることが嬉しいポイントです。
常温の水でも効果はありますが、沸かした熱いお湯なら水蒸気が出てさらに高い効果を発揮します。
なお、ストーブを使用する場合は、下記の2点にお気をつけください。
ストーブの形状によっては、上にやかんを置いてはいけないものもあり、誤って水が入ってしまうと故障する危険性があります。
さらに、ストーブの上で水分が蒸発してしまい空焚き状態となる危険も。火災や故障の原因となるため、定期的な確認が必要です。
浴室のドアを開けておく
お風呂に入った後に浴室のドアを開けておくことも、手軽にできる乾燥対策の一つ。お風呂の湿気が室内に流れ込んで、部屋全体の湿度を上げてくれます。
さらに、この方法は浴室においてもメリットがあることがポイント。
「湿度が高すぎる浴室」と「乾燥している部屋」の湿度調整ができるので、浴室のカビの繁殖を防ぐという面でも効果抜群です。 なお、浴室付近の湿度が上がりすぎて、室内にカビが発生してしまった事例もあるため要注意。洗面所にカビが発生してしまう場合は、お風呂付近の換気を徹底してください。 扇風機を使用したり、窓を開けたりして、部屋全体の空気を循環できる環境にしておくことをおすすめします。
換気というと、乾燥した外の空気を取り入れてしまうイメージがありますが、実は湿度調整をするためには適度に取り入れることが大切です。 例えば、部屋によって湿度差がある場合に換気が役立ちます。 お風呂周りや日光の当たらない場所のみ湿度が高くなり、他の生活スペースが乾燥してしまうケースでは、換気を取り入れることで部屋全体の湿度を一定に調整できるのです。 また、換気の回数が減りがちな冬は、部屋の中にほこりや菌がたまりやすく、体感温度が低く感じる乾燥と相まって風邪をひきやすい環境になりがち。 そのため、湿度調整や風邪予防のためにも、冬の換気は非常に重要な役割があります。 \加湿器で快適な湿度に!/
部屋の換気を適度に行う
コストをかけて、さらに効率よく湿度を上げる方法
ここまでは、家にあるもので湿度を上げる方法をご紹介してきましたが、やはりコストをかけた方が効率的に湿度を上げられます。
しかし、加湿器などの簡単に湿度を上げられるものを購入するか迷っている方も多いはず。
コストをかけるかどうかの決め方としては、「湿度を上げる手間を削減したいか」です。
お金がかかるというデメリットがある一方で、湿度を上げすぎないように調整してくれたり、安全面で配慮されていたりと機能が豊富なので、手軽に快適な環境を手に入れられます。
加湿器を購入する
部屋の湿度を上げたいときは、やはり加湿器が最も効率的です。
最近では、卓上加湿器やアロマ対応、肌の保湿効果のあるものなど、用途によって種類が豊富なことも嬉しいポイント。
家が狭くて加湿器が邪魔になる方は、空気清浄機や加湿機能付きエアコンなど、他の電化製品に加湿機能がついているものがおすすめです。
なお、加湿器の使い方を間違えている方が多いため、設置するときは必ず説明書をご確認ください。
加湿器の後ろには吹き出し口がついていることが多いので、基本的には壁際を避けて設置します。
さらに、窓際など外気の影響を受けやすいところでは、正常に動作しない可能性も。気温が低すぎるところにも向いていないため、床に直置きも推奨されていません。
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観葉植物を飾って水やりをする
定期的に水やりをする観葉植物には蒸散という働きがあり、自ら水蒸気を放出して湿度調整をしています。
さらに、二酸化炭素を吸って酸素を出す観葉植物は、空気清浄効果やリラックス効果も期待でき、湿度を上げられること以外のメリットも多いです。
一括りに観葉植物といっても、種類はさまざま。葉っぱが大きい観葉植物の方が湿度を上げる効果が高いです。
大きめの観葉植物をきちんと育てられるか不安な方は、サボテンなどの小さな観葉植物から試してみるのもおすすめです。 種類によって育てやすさや属性が違うため、よく調べてから家に合ったものを購入することが大切。観葉植物をいくつも置くと、湿度が高くなりすぎる場合もあるのでご注意ください。
部屋が乾燥していることには気付きつつも、なかなか乾燥対策をする時間がなく放置している方も少なくはないはず。 しかし、湿度が低いままの部屋で生活していると、体への悪影響が多いです。 人間が快適に過ごせる湿度は50%前後。労働安全衛生法で定められているオフィスの環境基準では、「湿度は40%以上70%以下に努めること」が義務づけられています。 特に乾燥しやすい冬に快適な環境を維持するには、湿度がわかる湿度計や時計などを活用するのがおすすめです。 \加湿器で快適な湿度に!/
湿度が低いとどんなデメリットがあるの?
肌が乾燥しかゆみなどの症状が出る
部屋の乾燥は、肌や唇の乾燥につながることから身体への負担が非常に大きいです。
症状が悪化すると、かゆみや出血があることも。肌トラブルがある方は、湿度を上げて乾燥を防ぐことはもちろん、肌を守るための対策も必要になります。
お風呂に入って保湿するのは良いことですが、熱すぎるお湯は肌に負担をかけるので、40度以下を目安としたぬるま湯がおすすめです。 バランスの取れた食事や質の良い睡眠をとることで、外側からだけでなく内側からも肌の調子を整えることが大切です。 ウイルスや病原菌が活発に活動しやすい環境は、湿度40%以下。菌は乾燥している空気中に滞在しやすいことから、冬にインフルエンザが流行ってしまうのです。 さらに、体温が低くなることで身体の免疫力も下がりがち。喉や粘膜から病原菌が入りやすくなるため、自分の身体を守るためにも湿度調整が重要な役割を果たします。 適度に換気をして菌が生息しにくい環境を作りつつ、湿度を50%前後に調整するのがおすすめです。
ウイルスが活発に活動しやすくなり、喉や粘膜から体内に入りやすい
湿度が高すぎるのも良くない
ここまでは湿度を上げる方法をいくつかご紹介してきましたが、実は湿度が高すぎる環境も身体に良くありません。
人間が快適に過ごせる湿度である「40%〜60%」の範囲を超えてしまうと生産性が下がるので、最低でも湿度は70%を超えないことが重要です。
特に、最近の機密性が高い住宅やマンションの場合は外の空気を入れにくいため、冬でも湿度が高すぎることが珍しくはありません。
湿度が高い場合は、こまめな換気や暖房器具の使用を取り入れながら、適切な湿度に調整してくれる仕組みを用意する必要があります。
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家具や家にカビが生えやすくなる
湿度が高くなればなるほど、カビにとっては繁殖しやすい環境になります。
そのため、可能な限り55%前後に保つのがおすすめ。外の気温が低く、中の気温が暖かい冬場は、窓に結露ができてしまうケースも多いです。
水回り(お風呂・洗面所・トイレ・キッチン)と空気の入れ替えが少ない場所(ロッカー・冷蔵庫の裏・マットレス・日陰の部屋)などにカビが発生しやすいのでご注意ください。
基本的には、水気を溜め込まないことが大切。窓を開けて空気の入れ替えをしたり、サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させてください。 カビは空気の動きが少ない場所に生息しやすいことから、冷蔵庫やタンス、ベッドなど大きな家具の近くも要注意。 ロッカーの中も意外とカビが発生しやすいので、衣服に被せているビニール類は剥がして、できる限り隙間を作っておくとカビ対策になります。 湿度が高いと、ニオイを発する分子も空気中に滞在しやすくなるため、雑菌やカビの嫌なニオイの原因になります。 もちろん、雑菌の繁殖を抑えることで予防できますが、日当たりの悪い部屋や湿気が溜まりやすい場所ではなかなかニオイが取れないケースも珍しくはありません。 湿気がたまりやすく、密閉されている場所は要注意。特にクローゼットの服や下駄箱の靴の中までニオイが発生する可能性があります。 湿気の蒸れたニオイが取れない場合は、炭を使用した消臭グッズが効果的。靴の中に入れ込むタイプからベット用やクローゼット用まで種類が豊富なので、ニオイがする場所にピンポイントで効果を発揮します。
簡単に湿度を上げる方法をご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか? 湿度が下がって乾燥しがちな冬は、肌が荒れやすいだけでなくウイルスも活発に活動するので、健康維持の観点でも湿度管理が重要です。 体調不良などで自分でも気付かないうちに乾燥による悪影響を受けているケースも多いので、生活スペースが乾燥している方はぜひ一度お試しください。 今回ご紹介した湿度を上げる方法を試すときは、下記のポイントを抑えておくことをおすすめします。 湿度を上げると、家の中の湿度差が生まれがち。特に、お風呂付近は湿度が高く、他の部屋は乾燥したままであるケースが多いので、部屋全体の空気を循環させることが大切です。
においが気になることも
まとめ