リモコンニッチで後悔しない! メリット、デメリットまとめ&数千件の施行例の探し方

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

リモコンニッチのまとめ
  1. メリットは、便利さや室内をすっきりさせることができる
  2. 施工箇所が限られる、配置によっては不便、格好悪いというデメリットもある
  3. 設置に制約も多くハウスメーカーと綿密な相談をしてから設置する事が大切

壁を凹ませて作る棚やスペースを「ニッチ」と言いますが、近年人気なのが、その空間にインターフォン、リモコン、スイッチなどを1箇所にまとめる「リモコンニッチ(スイッチニッチ)」です。

Instagramで数千件の写真が投稿されるなど注目度の高いリモコンニッチ。「便利」「おしゃれ」という声がある一方、中には施工後に後悔する例もあるようです。

本当に必要なものでしょうか? メリットやデメリットを整理して紹介します。

リモコンニッチのメリット、人気の理由

リモコンニッチを設置すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

事務員

浜崎編集長

おしゃれ、格好いいなど、見栄えの良さから設置を検討する人も多いですが、リモコンや操作盤を集約することで便利になり、室内をすっきりさせることもできます。
リモコンニッチのメリット
  • リモコンを1箇所にまとめることができわかりやすい
  • 室内の壁がすっきりする
  • おしゃれ!インテリアのアクセントに

リモコンを1箇所にまとめることができわかりやすい

リモコンニッチがあることによって、通常バラバラに設置される操作盤、スイッチ、インターフォン等を、1箇所にまとめることができます。

集約できるからこそのわかりやすさが、大きなメリットの一つです。

リモコンの画像

また、最近はリモコンの数が増え、エアコン、テレビ、DVDデッキ、照明など、たくさんのリモコンがあるのが一般的です。

部屋が乱雑になりがちですし、どこに置いたかわからなくなりイライラした経験のある方もいらっしゃるかもしれません。

これらのリモコンも、リモコンニッチにまとめて置いておくと決めれば、リモコンをどこに置いたのか探す必要がなくなります。

室内の壁がすっきりする

リモコンのボタンを押すイメージ画像

リモコンニッチのない通常の家では、操作盤やスイッチ類が室内の壁のあちこちに設置されることになります。

しかしながら、リモコンニッチに集約してしまえば壁からほとんどの操作盤やスイッチ類がなくなり、すっきりさせることができます。

また、リモコンニッチは壁を凹ませてつくるスペースですので、操作盤やインターフォンなどが通路に出っ張る事がなくなるという意味でもメリットがあります。

特にインターフォンはものによっては出っ張りが大きく、気になる方も多いはずです。

壁だけではなく、テーブルの上に乱雑に置かれることの多いリモコンもなくなるため、家全体を整頓しやすくなります。

おしゃれ!インテリアのアクセントに

リモコンニッチがあると直感的に目を引き、単純におしゃれだという意見も多くあります。

リモコンニッチの種類によっては、マガジンラックがついていたり、マグネットを貼り付けられるようになっていたりするものがあります。

おしゃれな雑誌や新聞、子供の絵本などを挟んだり、マグネットで思い出の写真を貼り付けたり、置き時計やお気に入りの小物を置いて飾ったり。

コンセントをつけておけば、お気に入りのデジタルガジェットを置くこともできます。

便利なだけではなく、インテリアのアクセントにもなるんですね。

事務員

浜崎編集長

そのご家族らしく個性的に飾れる空間にしやすいのが、人気の理由の一つになっています。

リモコンニッチのデメリット、後悔する理由

多くのメリットがあるリモコンニッチですがここではデメリットを紹介します。

施工してから後悔しないためにも、どのような制約やマイナス点があるのか、しっかり知っておく事が大切です。

リモコンニッチのデメリット
  • 施工できる箇所が限られる
  • 配置によっては不便にもなりえる
  • ダサい/格好悪い、という感想を持つ人も

施工できる箇所が限られる

リモコンニッチは設置できる場所が限られていたり、家の構造によってそもそも設置ができなかったりする場合があります。

例えば、一条工務店のリモコンニッチの場合、基本的に以下の箇所では設置不可との報告があります。

リモコンニッチの設置不可箇所
  • 耐力壁
  • キッチンの裏側の壁
  • (天井までの高さがある)カップボードの裏側
  • 洗面台の裏側の壁
  • 洗濯機水栓の裏側
  • タオルリングの裏側
  • シューズウォール裏側の壁
  • 階段に面する壁
  • 床暖房ヘッダーボックスの壁
  • 玄関などの手すりの裏側
  • 自在棚・フリーカウンターの横
  • 押し入れの裏

ハウスメーカーにより様々ですが、設置する場所や凹みの大きさが制限され、自分が想像している通りに設置できない可能性も十分あります。

また、取り付けられるスイッチの数が決まっていたり、取り付けられないスイッチがあったりする場合もあります。

施工してしまってから「思っていたのと違った……」と後悔することがないよう、事前に取り付けたいスイッチの数や種類を確認し、ハウスメーカーにしっかりと確認することが大切です。

注意

リモコンニッチの設置がオプションになっている場合、追加料金が発生することにもなる点も留意する必要があります。

配置によっては不便にもなりえる

理想の場所に設置できないのに無理に設置したり、スイッチをなんでも集めたりすると、返って不便になってしまうケースもあります。

リモコンニッチは、生活導線の中心部のアクセスしやすい場所に設置するのが一般的です。そこまで行くのを億劫に感じるような場所にリモコンニッチを設置するのは考えものです。

また、全てのスイッチを集めればいいという訳ではなく、使い勝手を優先し、それぞれの機器とスイッチの位置を確認することも大切です。

たとえば、給湯器の操作盤はリモコンニッチに設置するのではなく、通常通りにキッチンに設置しておいたほうが利便性が高いかもしれません。

ダサい/格好悪い、という感想を持つ人も

リモコンニッチを設置すると良くも悪くも目立ちます。インターネット上の口コミを見ると、リモコンニッチにダサい、格好悪いなど、マイナスの印象を持つ人もいるようです。

ご家族のあいだで評価が異なる場合は、よくコミュニケーションする必要がありそうです。

リモコンニッチそのもののデザインにあまり自由度がない場合もあり、設置したあとに後悔しないためにも、インテリアや内装の雰囲気にあっているかどうかをよく検討することも大切です。

壁がへこんでいるということは、お掃除には気をつかいそうですね。

事務員

浜崎編集長

実際、掃除が面倒でホコリを溜めてしまうケースもあるようですね。また、何でもかんでも置いてしまってリモコンニッチ内が乱雑になってしまえば、見栄えが悪くなってしまいます。後悔しないためにも、ご家族の生活スタイルから、本当に必要か、うまく活用できそうか、検討できると良いですね。

リモコンニッチの数千件の事例・インテリア写真の探し方

リモコンニッチの施工例を見たり、インテリアとして活用している事例を探したりできるSNSやサイトを紹介します。

Instagram(インスタグラム)に8,000件以上の投稿あり

instagram(インスタグラム)「#リモコンニッチ」のイメージ画像

instagram(インスタグラム)には8000件以上のハッシュタグ「#リモコンニッチ」の投稿があります。

実際に設置したときをイメージしたり、他の人がどんな風にインテリアとして活用しているのかを豊富な写真でチェックでき、必見です。

定番のPinterest(ピンタレスト)は外せない

Pinterest(ピンタレスト)「リモコンニッチ」のイメージ画像

Pinterest(ピンタレスト)は、Instagramと同時期に生まれた古参の写真共有サービスの一つで、他のユーザが投稿した写真や自身の写真をピンで止めておき、お気に入りの画像コレクションを作成できます。

こちらにもリモコンニッチの写真が豊富に投稿されています。

気になった写真をまとめておき、後から見直しやすいのが便利なポイント。インスタグラムだけでなく、もっと多くの写真を見てみたいという方におすすめです。

Google画像検索や、インテリア写真投稿サイトもチェック

Google画像検索も自分のイメージするリモコンニッチに近い画像を探す事ができます。

また、Google画像検索で探した画像は、クリックすると画像元のサイトに移動できます。リモコンニッチに関する知識も増やしたいという方におすすめです。

その他、日本最大の部屋のインテリア実例共有サイトをうたう、RoomClip(ルームクリップ)などでもリモコンニッチの写真を探すことができます。

まとめ

リモコンニッチは生活をより便利に快適にし、インテリアとしても活用できるとても人気のアイテム。

しかし設置には制約も多く、考えなければならない部分も多いためハウスメーカーと綿密な相談をしてから設置する事が大切です。

自分のアイデアや完成イメージを実現するためにもハウスメーカーとよく話し合う事が大切です。

事務員

浜崎編集長

せっかくいい部屋を手に入れ、便利にするために付けたリモコンニッチで後悔しないように、慎重に選ぶ事を心掛けましょう。