ピタットハウスの仲介手数料は?割引キャンペーンや値引き交渉でいくらか安くなる?

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

ピタッとハウスのまとめ
  1. ピタットハウスの仲介手数料はいくら?
  2. ピタットハウスで仲介手数料半額や無料になる割引キャンペーンはある?
  3. ピタットハウスで値引き交渉はできる?

ピタットハウスでお部屋を探そうか考えているものの、初期費用の負担が大きい仲介手数料がいくらなのか気になりませんか。

本記事ではピタットハウスの仲介手数料がいくらなのか、仲介手数料無料や半額キャンペーン情報や値引き交渉は可能なのか説明します。

仲介手数料のほかに初期費用を抑える方法も紹介するので参考にしてください。

山田編集者

ピタットハウスの仲介手数料はいくら?

ピタットハウスの仲介手数料はいくら?

ピタットハウスの仲介手数料がいくらなのか、他の業者と比較して料金は高いのかを説明します。そもそも仲介手数料とは何か、なぜ払うのかまで理解できるようになります。

仲介手数料は家賃1.1ヶ月分(税込)と相場価格

ピタットハウスの仲介手数料は家賃の「1ヶ月分+消費税」です。ピタットハウスと同様の料金設定である大手不動産会社が多い一方で、仲介手数料が半額や無料で契約できる仲介業者もあります。

大手の不動産会社 仲介手数料
アパマンショップ
家賃1.0ヶ月分+消費税
センチュリー21
家賃1.0ヶ月分+消費税
ホームメイト
家賃1.0ヶ月分+消費税
エイブル
家賃0.5ヶ月分+消費税
ミニミニ
家賃0.5ヶ月分+消費税
レオパレス 無料

国土交通省の「令和3年度住宅市場動向調査報告書」より、仲介手数料を支払った人は約49%です。賃貸契約した約35%の人が1ヶ月分の仲介手数料を負担しています。大手不動産会社では家賃1ヶ月分の仲介手数料は相場価格ですが、業界全体では高い料金設定です。




仲介手数料とは

仲介手数料とは、賃貸契約までに大家さんとの間を仲介した業務への費用です。主に次の対応を行った謝礼として不動産会社へ仲介手数料を支払います。

以下がピタットハウスやアパマンショップといった不動産会社の主な収入源です。

不動産会社の主な収入源
  • 賃貸情報サイトへのお部屋情報の管理
  • お部屋の紹介や空室確認、申込み
  • 内見時のお部屋の予約や立会い
  • 申込み手続きや審査のサポート
  • 大家さんや管理会社とのやりとり・交渉
  • 重要事項説明
  • 契約手続きや鍵の受け渡し

法律上の定義では、入居者から家賃0.55ヶ月分(税込)、大家さんから家賃0.55ヶ月分(税込)、を上限で両者への請求を認められています。

須永解説員

支払者の承諾があれば、片方(大家さんまたは入居者)に家賃1.1ヶ月分(税込)まで請求してよいとされています。

ピタットハウスやその他大手不動産会社の仲介手数料が家賃1ヶ月分なのは違法ではありません。家賃に対して仲介手数料が発生するため、共益費や管理費を含んだ金額は法律違反となります。

例えば家賃50,000円で管理費3,000円の場合、58,300円(税込)を仲介手数料と請求するのは違反となりますが、55,000円(税込)は合法です。

ピタットハウスの仲介手数料キャンペーンで半額や無料に?

ピタットハウスの仲介手数料が半額や無料になる

ピタットハウスのフランチャイズ店では、仲介手数料の半額や無料キャンペーンを開催しています。フランチャイズ店は各自で独自キャンペーンを開催するため、割引額やキャンペーン期間など店舗で異なります。直営店では基本的にキャンペーンを行っていません。

店舗名や会社名に「スターツピタットハウス株式会社」と記載されている店舗は直営店で「○○不動産会社」といった記載はフランチャイズ店と見分けられます。

過去の例ですが、ピタットハウスでは下記のような仲介手数料無料キャンペーンを行っていました。

須永解説員

こちらの店舗では、仲介手数料無料の他に、1か月の家賃フリーレントや2口ガスコンロ設置といった特典もついており、とてもお得なキャンペーンに感じます。

ピタットハウス公式ブログ

お近くの店舗でこういったキャンペーンを行っているか、調べてみるとよいでしょう。




ピタットハウスで仲介手数料を値引き交渉するコツ

ピタットハウスで仲介手数料を値引き交渉するコツ

仲介手数料の割引キャンペーンを利用できない場合は、値引き交渉でも下げられる可能性はあります。次のポイントを押さえておくと値引き交渉しやすいです。

ピタットハウスで仲介手数料を値引き交渉するコツ
  1. AD付きの物件を希望する
  2. ピタットハウス自社物件を狙う
  3. 最初に初期費用の予算を伝える
  4. ピタットハウスや貸主のメリットを提示する
  5. 閑散期にお部屋を探す
  6. 人気のないお部屋にする

AD付きの物件を希望する

 AD付きの物件は不動産会社の利益率が高い傾向にあるため値引き交渉に応じてもらいやすいです。ADとは入居者が決まったときに不動産会社か大家さんから受取れる広告料のことです。

ただし広告料も物件で異なりますし、値引き済みの価格で掲載しているケースでは交渉は難しいことも考えられます。賃貸情報サイトからはAD付きかどうかは判断できないため、各店舗へ問合せする必要があります。




ピタットハウス自社物件を狙う

自社管理物件は不動産会社の収入源が多く利益率も高くなりやすいです。仲介手数料だけではなく賃貸管理の更新料や月々の家賃収入があると考えられます。

ピタットハウスの利益が大きいため値引きしても契約につなげたほうがメリットは大きいと考えて、仲介手数料を安くできる可能性は高いです。

山田編集者

最初に初期費用の予算を伝える

初期費用の予算をあらかじめ伝えておくと見積の段階で金額の相談をしやすいです。担当者もあなたの事情に理解を示してくれます。申込の直前で予算を伝えて金額交渉しても、値下げしてほしい欲望がはっきり見えてしまって印象が悪くなりがちです。

お部屋の相談段階で予算を伝えておくとスムーズに交渉しやすくなります。

ピタットハウスや貸主のメリットを提示する

仲介手数料の値引き交渉は、ピタットハウスや大家さんの利益減になるため基本的に応じたくないものです。値引きしてあげようと思ってもらえるために、相手のメリットを伝えると値引きを考えてくれます。

即時申し込みをする、長期間お部屋を借りる、など伝えると相手に喜んでもらえて交渉に応じるメリットを感じてくれます。

閑散期にお部屋を探す

不動産会社の閑散期は契約数が少なく、担当者は契約数を増やすことに頭を抱えているはずです。多少の利益減でも契約に繋げようと交渉に応じやすいです。

須永解説員

調整可能であれば閑散期の4〜8月、11月〜12月にお部屋を探してみてください。

人気のないお部屋にする

人気のないお部屋は契約が決まりにくく空室が続くと収入がないのに管理費がかかってきます。多少の値下げに応じても、空室の状態よりは利益を得られると判断して要望を聞いてもらいやすいです。

反対に人気のあるお部屋は営業しなくても、入居者が現れるため不動産会社が値引きするメリットを感じられず交渉は難しくなります。こだわりがない方はお部屋の条件を緩和して人気のないお部屋を探すのもおすすめです。

人気のないお部屋の特徴
  • 築30年以上
  • お部屋が1階
  • バス・トイレが一緒
  • 設備が古い
  • 日当たりが悪い
  • 駅から徒歩20分以上
  • 周辺にコンビニやスーパーがない
  • 周辺に嫌悪施設や線路がある



ピタットハウスの仲介手数料に関する評判・口コミ

ピタットハウス 仲介手数料の評判・口コミ

ピタットハウスでは割引キャンペーンによって仲介手数料が無料になったり割引になったりする場合が紹介しました。

この章ではピタットハウスの仲介手数料に関する評判・口コミをご紹介します。

ピタットハウスの仲介手数料に関する口コミ
  • ピタットハウスの自社管理物件なら仲介手数料無料の場合がある
  • 仲介手数料が安くなるように相談に乗ってくれた

ピタットハウスの自社管理物件なら仲介手数料無料の場合がある

この方の口コミによると、自社管理物件であれば仲介手数料無料になる場合があるとのことです。

他社と比べてもピタットハウスの初期費用の方が安かったとのこと。

ピタットハウスでは、店舗によって仲介手数料無料や値引きのキャンペーンを行うことがあるので確認してみましょう。

仲介手数料が安くなるように相談に乗ってくれた

ピタットハウスの担当者は、仲介手数料が安くなるように相談に乗ってくれたという良い口コミです。

しかし物件によっては仲介手数料の値下げが難しい場合もあります。その場合はそれ以外の初期費用で抑えられると良いかもしれません。

仲介手数料以外での初期費用の抑え方については、次の章で解説します。

仲介手数料のほかに初期費用を抑える方法

仲介手数料のほかに初期費用を抑える方法

初期費用は仲介手数料以外にも高額になりやすい敷金礼金やオプション費が含まれていることが多いです。仲介手数料にこだわらずに初期費用がどうしたら削減できるのか参考にしてください。

費用を抑えた分、新しい家具家電の購入や引越し代に充てられます。

山田編集者

 敷金礼金なしの物件を選ぶ

ピタットハウスの賃貸情報サイトでは「敷金・礼金ゼロ円物件特集」を掲載しています。敷金礼金の目安は家賃4ヶ月でかなり初期費用の負担を大きくする要素です。敷金礼金なしの物件にするだけで仲介手数料のキャンペーンや値引き交渉よりも大きな費用削減につながります。

 敷金礼金ゼロ円物件ではなかったとしても、礼金は法律上支払いの義務や定義はないため値引き交渉しやすいです。そもそも礼金は大家さんへのお部屋を借りる謝礼金です。

大家さんの収入UPに繋がるメリットを伝えられると交渉の成功率が高まります。

一方で敷金は大家さんに預ける保証金で、不払い時の担保や退去時の原状回復費用に充てられます。原状回復費用が発生しなければ敷金は退去時に返金されるため値引きしてもらうメリットは大きくありません。

値引きしてもらっても大家さんは担保されるお金がないことで不安要素が残りますし、退去費用が発生した場合は支払いが必要になるため交渉しない方が無難です。




不要なオプションを外せるか相談する

ピタットハウスの初期費用に知らないうちにオプションを盛り込まれるケースがあります。不要なオプションなら見積から外せるか相談するのがおすすめです。オプションが任意であれば外して費用削減になります。

オプション 値段
消毒代 約22,000円
サポート費用 約16,000円

一般的に不動産会社のオプションにある消毒は家庭用製品と効果は変わらないと言われています。少しでも削りたいなら消毒オプションは外して自身で購入した消毒で対応するのがおすすめです。 

月初めを入居日にする

初期費用に日割り家賃は含まれるのですが、月初めを入居日にすれば日割り家賃は0円になり初期費用を削減できます。

須永解説員

申込日から入居日まで2週間程度要するため、月の中旬くらいに申込すれば月初めを入居日にしやすいです。

フリーレント付きの物件を希望する

ピタットハウスの賃貸情報サイトにフリーレント付き賃貸物件特集を掲載しています。フリーレント付きの物件とは期間限定で家賃が無料になる物件のことです。物件や店舗で無料になる期間は異なりますが、一般的に1ヵ月間無料になります。

フリーレント付き物件特集に掲載されていなかったとしても、交渉次第で無料になるケースはあります。次の交渉のポイントを押さえて金額交渉するのも手です。

交渉のポイント
  • 閑散期にお部屋探しをする
  • 人気のお部屋は狙わない
  • ピタットハウスや大家さんのメリットを伝える



ピタットハウスに関するよくある質問

タットハウスに関するよくある質問

最後にピタットハウスに関するよくある質問を紹介します。

ピタットハウスにおとり物件はある?

「おとり物件」とは、不動産業者や賃貸仲介業者が、客寄せのために掲載している特別な条件や魅力を持った物件のことであり、実際には取引ができないことが多いです。

ピタットハウスでは取り扱い物件も多いため、契約済みの物件の掲載の削除ができていなかったりすると、おとり物件のようにみられてしまうこともあるようです。

ピタットハウスのおとり物件に関する口コミは下記記事でも紹介しているので、ご興味のある方はご確認ください。

他社管理のお部屋もピタットハウスで紹介してもらえるの?

他社管理のお部屋もピタットハウスで紹介してもらえますが、全てのお部屋が対象というわけではありません。お部屋によっては紹介できない場合もありますので、ピタットハウスへ相談してみてください。

直営店とフランチャイズ店との違いはある?

フランチャイズ店では仲介手数料の割引キャンペーンを開催している一方で、初期費用にオプションを盛り込まれるケースがあります。

フランチャイズ店を利用する場合は、見積明細をしっかりチェックして不要なオプションは外せるか相談すると良いです。

山田編集者




クレジットカード払いは可能?

「家賃deポイント対象物件特集」のお部屋なら専用クレジットカード「夢なびVISAカード」で家賃の支払いが可能です。

ポイントを貯めて他サービスのTポイントや楽天ポイントなどに交換できます。初期費用のクレジットカード払いはできません。

ピタットハウスの仲介手数料まとめ

ピタットハウスの仲介手数料は家賃の1.1ヶ月分(税込)で、法律上の上限金額で設定されています。フランチャイズ店は仲介手数料の無料または半額キャンペーンも開催しているので利用できれば費用を抑えることが可能です。

仲介手数料のほかにフリーレント付きの物件や敷金礼金ゼロ円物件で初期費用を削減できます。

須永解説員

値引き交渉はピタットハウスや大家さんのメリットがいかにあるかが大事で、気持ちよく交渉できるように心がけましょう。