マイホームを建てるときはもちろん、リフォームやDIYでも「床材」には悩みがちですよね?
デザインや機能性など種類が多い床材ですが、中でも施工が簡単で価格が安いクッションフロアを検討している方は多いはず。しかし、クッションフロアならではのデメリットもあるため、上手に対策をしながら活用することが大切です。
そこで今回は、クッションフロアのメリット・デメリットや活用方法をご紹介していくので、どんな床材にするか悩んでいる方はぜひチェックしてください。
クッションフロアのデメリットはどこ?
そもそもクッションフロアとは、塩化ビニール素材からなるシート状の床材で、クッション性が高く水に強いことが特徴です。
床材の違い | |
フローリング | 木材を使用して表面加工をしている床板 |
クッションフロア(CFシート) | ビニール素材でできた厚さ1.8mmのシート |
新築住宅やマンションで使用されることが多いフローリングとは別物で、最近ではDIYで、フローリングの上にクッションフロアを敷く形も人気です。
デザインの種類が豊富なうえに、シート状で施工が簡単なクッションフロア。近年人気のある床材ですが、事前にデメリットを把握しておかないと後悔する可能性があります。
小島社長
住宅用のクッションフロアは、厚さ1.8mmほどの薄いビニール性のシートです。※ペット用や店舗用は、2.3mm〜3.5mm そのため、衝撃で破れる可能性や高温のものを置いたときに溶ける恐れがあり、他の床材に比べると耐久性がやや劣ります。 変色や変形が多いのは、柔らかく施工がしやすいクッションフロアならではのデメリットだと言えます。
最近のクッションフロアは、アンティーク調や木目調など、豊富なデザインから選べることが特徴です。 マイホームのイメージにぴったりのデザインを選べる一方で、塩化ビニール素材のシートなので、安っぽい印象を与えてしまうことも。 フローリングのような見た目のデザインもありますが、クッションフロアならではの表面の光沢感や安っぽい素材感が気になる方も多いです。 クッションフロアはあくまでも「プリント」なので、見た目の自由度は高いですが、本物のタイルや木材のような質感を表現するのは難しいというデメリットがあります。 クッションフロアを導入するときに意外と見落としがちなのが、「カビが生えやすい」というデメリットです。 ビニール製のクッションフロアは、通気性が悪いことが特徴。そのため、クッションフロアと床の隙間に湿気が溜まりやすく、カビが発生してしまうことも少なくはありません。 特に、劣化によってクッションフロアの接着剤が剥がれてくると、隙間に湿気が入ってしまうことが多いです。 そのため、湿気の多い場所に通気性が悪いクッションフロアを使用する場合は、カビ対策が必須となるのでご注意ください。 クッションフロアは柔らかい材質の特性ゆえ、重い家具を同じ場所に置いていると、跡がついてしまうこともあります。一度凹んだ箇所は戻らないため、家具を移動させた後目立つ場合も。 また、フローリングと同じく、夏の強い日差しに長く晒されると退色したり劣化するケースもあります。
DIYやリフォームで人気急上昇中のクッションフロアには多くのメリットもあります。 デメリットにしっかりと対策をすることはもちろん、メリットを最大限に活かせる活用方法を取り入れることが重要です。 クッションフロアを導入する予定の方は、メリット・デメリット共に確認してから、「どこにどのようなクッションフロアを取り入れるのが最適か」をご検討ください。 柔らかくクッション性が高いクッションフロアなら、硬いものを落としたときにフローリングよりも傷が残る可能性が低いです。 重い家具を置き続けると跡がついてしまうことがあるのがクッションフロアのデメリットですが、傷つきにくいという点ではフローリングに勝ります。 木材を使用しているフローリングは、耐久性は高いものの、硬い木材なので衝撃を吸収しにくいことが特徴。 一方で、塩化ビニールでできたシート状のクッションフロアなら、柔らかさが衝撃を吸収するので傷がつきにくいのです。
他の床材よりも厚みがあるクッションフロアは、比較的「遮音性」が高いです。 戸建ての場合は、2階の足音が響きにくくなるというメリットも。集合住宅では、下の階に足音を響きにくくする工夫としてクッションフロアを導入するケースも多いです。 さらに、最近では遮音性を重視した厚みのあるクッションフロアも数多く登場しています。 住宅用のクッションフロアは一般的に1.8mmのものが多いですが、遮音性が高いクッションフロアの場合、3.3mm〜4.5mmなど厚さがあることが特徴です。 転んだ時の衝撃などを吸収して生活音を和らげるシートもあるので、走り回る小さなお子様がいる家庭でも安心して見守ることができます。 木材質のフローリングの場合、木の表面に汚れがこびりついてしまったり、染み込んでしまったりすることも少なくはありません。 しかし、ビニール製のクッションフロアでは汚れや水が浸透しにくいので、お手入れがとても楽になるというメリットがあります。 拭き取るだけで簡単に汚れが取れて清潔に保ちやすいことはもちろん、水をはじく防水性があることもポイント。そのため、トイレや洗面所、キッチンなどの水回りの床材にクッションフロアが使われることが多いです。 シート状のクッションフロアは表面にデザインを印刷する仕組みなので、バリエーションが豊富で好みの内装に仕上げやすいのが大きなメリットです。 他の床材では実現しにくいデザインはもちろん、「フローリングにしたいけど予算が足りない」といった場合でも、クッションフロアなら安い値段で代用できます。 同じ木目調柄でも、カフェのようなおしゃれなものからシンプルなフローリング風まで幅広いラインナップがあります。 さらに、大理石風やタイル柄、石畳のようなテラコッタ柄まで対応できるので、デザインの豊富さは抜群です。
ここまでご紹介したクッションフロアのメリットとデメリットを知っておくと、実際にマイホームに取り入れる時に、最大限に活用できます。 マイホームの床材を変更するにはリフォームが必要となるケースが多く、コストも手間もかかってしまうもの。 頻繁に変えられるものではないので、導入後に後悔しないためにも、クッションフロアを使用する前に特徴を押さえた活用方法を確認しておくのがおすすめです。 他の床材と比較して劣化しやすいというデメリットがあるクッションフロアですが、このデメリットを逆手にとって頻繁に交換すると、常に清潔な環境を実現可能です。 貼り変えるだけで簡単に交換できるので、床を綺麗な状態に保つことができるうえに、季節や環境に合わせてデザインも変幻自在に選択できます。 フローリングでは、汚れや傷がついたときに張り替えがしにくくリフォームが必要になるケースが多め。 一方で、安く施工が簡単なクッションフロアなら、少し攻めたデザインを取り入れて楽しむこともできるので、いつでも交換しやすいのは大きなメリットです。
機能性・デザイン性ともに種類が多いクッションフロアは、部屋の使用用途によって種類を変えられるうえに、後からでも機能とデザインを変えることが可能です。 例えば、土足で入る勝手口には靴で歩ける店舗用のシートにして、食器やお皿を落とす可能性があるキッチンには傷に強いシートにするなど、適材適所で最適な種類を選べます。 マイホームの中でも部屋の目的に応じた機能やデザインのフロアマットを取り入れることで、さらに快適な床材として上手に活用することができます。 フロアの上から貼るだけで簡単に施工できるクッションフロアは、DIYで使用する方が増えています。 さらにDIYとして人気を博している理由が、圧倒的なデザイン数。床は部屋全体の雰囲気に大きく関わるので、頻繁に変えたいという方も少なくはありません。 そこで、自分で貼ることができるクッションフロアなら、模様替え感覚で使うこともでき、部屋のイメージを変えたいときに最も手軽に変えられる床材となっています。
クッションフロアのメリットとデメリットが分かっても、「マイホームに合うか判断しにくい」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんなときは、マイホーム全体にクッションフロアを使用するのではなく、メリットを活かせる場所にだけ部分的にクッションフロアを取り入れるのがおすすめです。 ご自身とご家族の生活スタイルや家族構成を考慮しながら、それぞれの場所に最も適切な機能を持ったクッションフロアをお選びください。 椅子などの家族が良く動かす家具がある場所は、取り替えるのが難しいフローリングよりも傷がつきにくく取り替えやすいクッションフロアが最適です。 最近では、接着剤なしで敷くだけのクッションフロアも多く販売されており、賃貸住宅でフローリングに傷をつけないために使用している方も増えています。 例えば、筋トレの器具を動かす場所や子供がおもちゃを投げる可能性がある場所などは、傷がつきにくいクッションフロアの方が安心です。 万が一、傷ができたり破れたりした場合でも、価格が安いので気になった時に簡単に交換できます。
ビニール製のクッションフロアは、水を弾いて汚れが浸透しにくいという特徴があるので、トイレやキッチンなどの水回りをはじめとする、汚れやすい場所に使用されることが多いです。 こびりつきやすい油汚れやペット用品の汚れでも、拭き取りだけで綺麗に保ちやすいのが嬉しいポイント。簡単にお手入れができるため、日々の生活において掃除のストレスを軽減してくれます。 なお、高温多湿な場所で使用する際は、床とシートの間にカビが発生する恐れがあるので、こまめな換気などのカビ対策が重要です。
一般的には、退去時に原状回復できるリフォームであれば、賃貸でも実施することが可能です。クッションフロアも例外ではありません。 しかし契約内容によっては、簡単なリフォームでも一切禁止されている賃貸物件もあります。賃貸物件にクッションフロアを貼りたい場合は、まず契約内容から確認してください。またクッションフロアの貼り付けが可能な賃貸物件でも、退去時は原状回復が必要です。
クッションフロアのメリット・デメリットや特徴をご紹介してきましたが、マイホームの床材を決める参考になりましたでしょうか? どんな床材を取り入れるとしても、生活環境を考慮しながら最適な素材を選ぶことが大切。クッションフロアは機能面とデザイン面で種類が豊富なので、使用する場所にピッタリのものをお選びください。 今回ご紹介した特徴をまとめると、クッションフロアが向いている方は下記の通りです。 床材の中でも価格が安いクッションフロアは、お試しで取り入れることもできるのが人気のポイント。 使用されることが多い水回りはもちろん、DIYでデザインを楽しみたい方や賃貸でフローリングを変えたい方など、趣味として楽しむこともできます。
耐久性が低い
事務員
小島社長
質感的に高級さに欠ける
事務員
通気性がないため、カビ対策が必要
事務員
小島社長
重い家具を置くと跡がついて戻らない
クッションフロアのメリットは?
事務員
小島社長
傷がつきにくく、取り替えやすい
足音対策になる
汚れがつきにくいため、お手入れが楽
事務員
デザインが豊富で施工も簡単
小島社長
特徴を知っていればクッションフロアをうまく使える!
小島社長
事務員
経年劣化しても交換しやすい
傷にも強いクッションフロアなどを選んで、場所ごとにうまくデザインできる
場所別の使用例
リビング
内装と相性が良いデザイン
トイレ
防水性に優れたもの
子供部屋
衝撃吸収機能付き
自分で貼ることもできる
小島社長
どんな場所にクッションフロアはおすすめ?
小島社長
事務員
椅子などを頻繁に動かすリビングやダイニング
事務員
水や油などの汚れが飛び散るキッチンや洗面所、ペット周りなど
賃貸でもクッションフロアは貼れる?
事務員
小島社長
まとめ
小島社長
事務員