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クッションフロア賃貸はカビが生えやすい?原状回復のコツや注意点とは

クッションフロア賃貸はカビが生えやすい?

《この記事のまとめ》
  1. クッションフロア、フロアシートの賃貸はカビが生えやすいか解説
  2. クッションフロア賃貸のカビは原状回復費用がかかる?
  3. クッションフロア賃貸の防カビ対策を紹介

カラーやデザインバリエーションが豊富なクッションフロアは、賃貸物件でも簡単にDIYやリフォームできるとあって注目を集めています。

また小さなお子さんがいる家庭にも、傷に強く防音性があるクッションフロア、フロアシートはぴったりです。

一方で「クッションフロアにしたらカビが生えた」「原状回復費用がどれくらい請求されるのか心配」という声も耳にします。

たしかに、クッションフロアには大理石風や木目調などいろんな種類があっておしゃれですよね。でもカビが生えたらゾッとします…カビが生えないようになにか対策できることはあるのでしょうか?

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

そうですね、クッションフロアは防水性が良い反面、扱い方によってカビが発生することもあるので注意しなくてはいけません。今回は、カビが発生する原因やデメリット、原状回復を含めた対策について解説しましょう。

クッションフロア、フロアシートの賃貸はカビに注意?原因とデメリットは?

クッションフロアの賃貸はカビに注意?

岸田解説員岸田解説員

クッションフロアは賃貸物件のDIYやリフォームにも向いている床材ですが、カビが生える原因はクッションフロアの性質による場合もあります。
まずは、クッションフロアがどんな素材でできた床材なのか、どんな性質なのかを知った上でカビの発生原因やデメリット、注意点を知っておきましょう。

平松編集者平松編集者

クッションフロアとは?

クッションフロアは、塩化ビニル系の素材から生まれたシート状の床材です。

その名の通りクッション性に優れていることが特徴で、賃貸物件に使われる住居用に加え、土足に対応した店舗用が存在します。

耐水性があることから洗面所やトイレなどの水回りで多く使用されますが、最近では遮音性や衝撃吸収性、消臭性などさまざまな機能性がプラスされた製品も多いです。

MEMO

模様に合わせて凹凸が施されており、デザイン性があるのもポイントと言えます。

クッションフロアを置くだけ!簡単に賃貸DIYできると人気

クッションフロアは1.8〜2.5mmと厚みがあるものの、柔らかい素材のためハサミやカッター、両面テープなどで簡単に施工できるのが特徴です。

部屋の形に合わせて自在に貼ることができるため、賃貸物件でのDIYやリフォームで人気を集めています。

賃貸物件においては、防音対策や本来のフローリングを傷つけないための対策として取り入れる人も多いです。

結果、騒音クレームを防いだり安い退去費用ですむ等のメリットも得られるでしょう。

クッションフロアにカビが生える原因

もともと防水性があるのに、なぜクッションフロアにカビが生えてしまうのですか?

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

一言で言えば“クッションフロア自体カビが発生する要因が多い素材でできているから”ですね。カビが生える条件を見ればわかりやすいかと思います。

カビが発生しやすい条件は以下の3つです。

カビが発生しやすい条件
  • 温度0〜45℃
  • 湿度60%以上
  • 酸素と栄養分がある

水回りによく施工されるクッションフロアは、湿度も高く栄養分が多い環境にあります。

仮に湿度が高くない場所に施工していても、部屋干しや窓の結露に影響されてカビが発生することもあるため注意が必要です。

加えて、床に溜まったほこりや髪の毛、皮脂などがカビの栄養になることも十分に考えられます。カビが発生するだけでなく、繁殖することもあるでしょう。

洗面所のクッションフロアは5年でカビが増殖!?

そういえば、実家の洗面所の床がなんとなく黒いんです。拭き取ってもなかなか落ちないらしいのですが、これって…

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

ええ。もしも洗面所の床がクッションフロアなら、カビの可能性大ですね。

クッションフロアは、使用状況によって常に床が湿った状態になっています。

たとえば水回りに敷かれたクッションフロアは、常に湿気が多くカビが好む環境下です。

注意

知らないうちにカビが増殖し、気づいたときには床下にカビがビッシリ生えていることもよくあるケース。たとえ新しい家でも、たった5年でカビだらけになる可能性もあります。

参考:LAJ

クッションフロアを剥がしたらカビが!衝撃の実例集

表面上は目立たなくても、クッションフロアを剥がしたタイミングでカビの存在に気づく人も少なくありません。

実際にクッションフロアを剥がしたらどうなっているのか、また見た目にどう影響しているのか、Twitter(X)上で公開されている実例を見てみましょう。

クッションフロアのカビ実例
  • クッションフロアのカビでフローリングが傷んでいた
  • 梅雨の1ヶ月でカビが大量発生?
  • 漏水の影響でカビが発生
  • 畳の上にクッションフロアを敷いた結果…

クッションフロアのカビでフローリングが傷んでいた

広範囲に渡ってカビが生えているケースです。クッションフロアを通り越して本来のフローリングまでカビが行き渡り、傷んでいる様子も目に見えます。

ここまでカビが広がっていると、健康にも影響しそうですね…。

平松編集者平松編集者

梅雨の1ヶ月でカビが大量発生?

梅雨は部屋全体の湿度が高くなるので、カビが繁殖しやすい季節です。白いクッションフロアだと余計にカビが目立ちます。

岸田解説員岸田解説員

これは賃貸オーナーによる口コミですが、入居者が換気を怠っていると原状回復費用の負担割合にも影響します(後述)

漏水の影響でカビが発生

写真でわかる通り、キッチン下のクッションフロアです。カビによる傷みから、床から剥がれている様子も伺えます。

原因が漏水であることがはっきりしているので、水回りは特に注意が必要ということも勉強になりますね。

平松編集者平松編集者

畳の上にクッションフロアを敷いた結果…

畳の上にそのままクッションフロアを敷くと、畳にもカビが広がります。

このケースも漏水が疑われますが、漏水が発覚した時点で水分を取り除く、また漏水が起きても水が入り込まないような対策が求められるでしょう。

畳の和室でも、クッションフロアを敷くだけでおしゃれな洋室になりますよね。だからこそ気をつけたい案件です。

平松編集者平松編集者

カビを放置するとどうなる?クッションフロア賃貸のデメリット

実際に写真を見ると、クッションフロアに広がるカビにゾッとしました…。カビをそのまま放置するとどうなるのですか?

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

カビを放置すると床の劣化や悪臭などさまざまな影響がありますが、賃貸物件で発生した際のデメリットについても気をつけたいところです。被害範囲によっては原状回復費の負担も大きくなるでしょう。
クッションフロア賃貸のデメリット
  • 床が劣化する
  • 悪臭の原因に
  • 健康被害の心配

床が劣化する

クッションフロアの表面や下地にカビが入り込むと、変色や割れによる傷みが発生します。

もしフローリングや畳などの上にクッションフロアを敷いている場合は、当然これらの下地にも影響するため注意が必要です。

放置することで修復が困難になり、最終的に床材自体を交換しなくてはならないケースもあります。

そうなるとリフォームや原状回復の費用も膨大になるため、早めの対策が必要です。

悪臭の原因に

“カビ臭い”などと表現されることがあるように、カビが繁殖すると特有の悪臭が発生します。

はじめはほんの少しのカビでも、繁殖を続けることで家全体がカビ臭くなることも珍しくありません。カビの悪臭により、住まいの快適性も損なわれます。

健康被害の心配

クッションフロアに発生したカビが空気中に拡散すると、人によってアレルギー反応を起こすほか、呼吸器への影響や皮膚への刺激などさまざまな健康被害を招く恐れがあります。

注意

高齢者や小さなお子さんがいる家庭ほど配慮する必要があるでしょう。




賃貸DIYでおしゃれに!フロアシート&おすすめの貼り方

賃貸DIY、クッションフロアの下に敷くもの&おすすめの貼り方

これからクッションフロアを使って賃貸DIYを楽しみたい人も多いと思います。最後に、カビを防ぐためにおすすめのフロアシートや、貼り方のコツを教えてください!

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

ええ、解説しましょう。フロアシートの基本として覚えてほしいのは、原状回復を見越した準備、また施工後のメンテナンスがなにより重要であるということです。特に賃貸物件なら、気持ちよく退去できるように配慮しましょう。
クッションフロアのカビ防止のポイント
  1. クッションフロアを貼る前の掃除
  2. 養生テープを使って床を保護
  3. 下に敷くものは防カビシートが望ましい

ポイント1|クッションフロア(フロアシート)を貼る前の掃除

汚れのある部分にフロアシートを敷くのは、汚れに蓋をするようなものです。

これではカビが発生する原因になるため、掃除機でゴミを吸い、しっかり水拭きをしてホコリや皮脂汚れを落としましょう。

ポイント2|養生テープを使って床を保護

クッションフロアを貼る前には、養生テープやマスキングテープの上から両面テープを貼るのがポイントです。

MEMO

両面テープを床に直接貼ると、テープの糊が床に残りベタつきの原因になります。また、クッションフロアを貼る前に養生テープで床を保護しておけば原状回復もしやすいのでおすすめです。

ポイント3|下に敷くものは防カビシートが望ましい

クッションフロアの下に敷くものとして、防カビシートがあると安心です。なかには畳下用の防カビシートもあるので、和室の施工にもぴったり。

備長炭を使用しているものや防湿シートでも良いでしょう。




クッションフロア賃貸で退去時に原状回復費用が必要なケースは?

クッションフロア賃貸で原状回復費用が 必要なケース

賃貸物件の場合、クッションフロアのカビが広がると当然退去時に原状回復費が請求されるかと思います。この場合の負担割合には、なにか基準があるのですか?

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

カビに限らず、国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて費用負担のルールが定められています。退去時に発生する原状回復費について、大家さん負担と入居者負担それぞれのケースを見てみましょう。

大家さんが退去費用を負担する場合

建物の構造上の問題や経年が原因で賃貸物件に損傷が出た場合、退去時の原状回復費は大家さんが負担します。

たとえば、断熱性の低い窓を使用している賃貸物件は結露が発生しやすく、カビも生じやすいです。

また、コンクリート打ちっぱなしの賃貸物件においても吸収性にかけていることからカビが生えることがあります。

こうした場合は構造上に問題があると判断される可能性が高いため、大家さん側が退去費用(原状回復費)を負担することになるでしょう。

入居者が退去費用を負担する場合

入居中の手入れやメンテナンス(掃除、換気等)が不十分で賃貸物件に損傷が出た際は、退去時の原状回復費用を入居者側で負担しなくてはならない場合があります。

賃貸物件のカビについては「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」において「結露を放置したことにより拡大したカビは通常の使用による損耗を超えると判断されることが多い」とされているため、一般的なカビ対策を行わない場合は入居者側の負担になる可能性は高いでしょう。

ガイドラインや賃貸契約書の内容によって負担が異なることも

クッションフロアの賃貸物件は、カビ以外にも家具跡や傷、汚れなどがつきやすく退去費用に不安を感じている人も少なくありません。

入居者(借主)の過失で傷や汚れがついた場合は入居者負担になりますが、それ以前に原状回復費用の扱いについては賃貸契約書の中身によっても異なるため一概に入居者負担とは言い切れないでしょう。

また、国交省のガイドラインで家具の設置による床・カーペットのへこみや設置跡については「設置したことだけによるへこみ、跡は通常の使用による損耗と捉えるのが妥当」と明記してあります。

岸田解説員岸田解説員

わかりやすく言うと“普通に生活してどうしても発生する傷や汚れ”に関しては、原状回復費用を支払う必要がない(入居者側)ということになるのです。

クッションフロア賃貸の原状回復を楽に!防カビ対策

クッションフロア賃貸の防カビ対策

岸田解説員岸田解説員

クッションフロアの場合、一度カビが生えてしまうと根絶することが非常に難しいです。原状回復を楽にするためにも、できる範囲での防カビ対策が必要になります。
アパートやマンション等賃貸物件には、以下の通りカビが発生しやすい場所があります。

平松編集者平松編集者

カビが発生しやすい場所
  • お風呂場・洗面所
  • キッチン・冷蔵庫
  • シューズボックスなどの扉付き収納
  • エアコン
  • 窓枠
  • 家具と密着している壁

これらは湿度が高い、また結露や換気不足でカビが発生しやすい場所なので要注意です。

また、カビは温度20〜35℃・湿度80%程度(60%以上で活動、80%以上で繁殖)の環境下に加えホコリや汚れ、ダニなどの栄養分で発生・繁殖します。

賃貸物件でカビ対策を行う際は「温度・湿度・栄養分」の3つに配慮したうえで取り組むことが大切です。

では、賃貸物件による具体的な防カビ対策についてご紹介しましょう。

具体的な防カビ対策
  • 部屋の湿度管理に気を配る
  • クッションフロアを清潔に保つ
  • 観葉植物を置かないようにする
  • 床に物を置かないようにする

部屋の湿度管理に気を配る

部屋の湿度を調整するもっとも簡単な方法は換気です。カビは湿度60%以上未満だとほぼ活動できないため、湿度を下げるためにも窓を開けて換気を行うことが有効なカビ対策と言えます。

天気が良い日は、積極的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。

MEMO

窓がない場所や風通しの悪い場所については、換気扇やサーキュレーター、扇風機を活用して換気することをおすすめします。




クッションフロアを清潔に保つ

こまめに掃除することで、カビの栄養源であるホコリや皮脂を取り除くことができます。

とはいえ、こびりついた汚れに関してはホコリを落としたり掃除機をかけるだけでは落ちにくいです。

そこでおすすめするのが、掃除機をかけたあと、消毒用エタノールで拭き掃除。カビの胞子はアルコールに触れると死滅するのでカビ対策に有効です。

岸田解説員岸田解説員

ただし、肌が弱い人は扱いに注意しましょう。

観葉植物を置かないようにする

インテリアとして室内に観葉植物を置く人も多いでしょうが、水やりの際に床が濡れたり、受け皿に水が貯まることで観葉植物の下や周りにカビが発生しやすくなります。

また床に直置きすれば、隙間がなくカビが生えやすくなるでしょう。

観葉植物を置かないようにするのが理想的ですが、設置の際は棚の上やすのこの上に置いて湿気がこもらないようにすることがポイントです。

また、観葉植物の周りが濡れていたり土が落ちていたりする場合は、すぐに拭き取るようにしましょう。

床に物を置かないようにする

観葉植物と同じく、物と床の間に隙間がないのもカビの発生原因になります。

なにより、床に物が多いとカビの栄養分であるホコリや汚れも溜まりやすくなります。床に物を置かないようにすることも、十分な防カビ対策です。

また、家具や家電は脚付きがおすすめです。買い替える際には、脚付きの家具にして通気性を良くしましょう。

MEMO

脚のない大型家具(家電)については、窓や水回りなど湿度が上がりやすい場所に置かないよう配慮することもポイントです。

賃貸でもOK!クッションフロアにカビが生えたときの対処法

クッションフロア賃貸に カビが生えたときの対処法

クッションフロアの防カビ対策については理解できたのですが、すでにカビが生えている場合はどうしたら良いのでしょうか?カビは根絶しにくいという話でしたが、賃貸物件ならなおさら心配です…。

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

いつの間にかカビが生えてしまった、というのはよくあるケースですし、大きく繁殖していなければ簡単に落とすこともできるので安心してください。では、クッションフロアにカビが生えたときの対処法について伝授しましょう。
準備するもの
  • アルコールスプレー(住居用が望ましい)
  • 中性洗剤
  • 水をためたバケツ
  • 雑巾
  • (肌が弱い人は)手袋

まずはカビの生えた場所にアルコールスプレーを吹きかけ、除菌します。

このとき、カビが生えた場所だけでなく周囲にも吹きかけておくとカビの胞子が死滅するので、カビの繁殖が抑えられます。

次に水の入ったバケツに中性洗剤を含ませ、雑巾を使ってアルコールスプレーを吹きかけた場所を拭き取ります。

このとき、カビを広げないように中心に集めながら拭き取るのがコツです。

次に新しい雑巾を水に濡らし、先ほどの水で薄めた中性洗剤を拭き取ります。仕上げに乾いた雑巾で水分を拭き取ればカビ落とし完了です。

カビが好む水分を残さないよう、乾拭きは必ず行いましょう。

岸田解説員岸田解説員

もしもカビの汚れが取れない場合は、塩素系クリーナーを使うカビ落としもおすすめです。市販品としてカビ落とし用の塩素系クリーナーも販売されているので、クリーナーの使用方法をよく確認しましょう。
それでもクッションフロアのカビが落ちなければ…?

平松編集者平松編集者

岸田解説員岸田解説員

その場合は下の床材が傷んでいる可能性があります。ここまで来ると自力で原状回復するのは難しいので、業者に依頼すると良いでしょう。



まとめ

《この記事のまとめ》
  1. クッションフロア賃貸はカビが生えやすいか解説
  2. クッションフロア賃貸のカビは原状回復費用がかかる?
  3. クッションフロア賃貸の防カビ対策を紹介

クッションフロアのある賃貸物件は、環境や扱いによってカビが生えやすいです。

DIYやリフォームでクッションフロアを敷く場合、湿度や温度、汚れに配慮してこまめな清掃やメンテナンスを繰り返す必要があるでしょう。

岸田解説員岸田解説員

もっとも、クッションフロアは防水性・遮音性・クッション性と機能性に優れている上に、デザインバリエーションも豊富です。
適切施工やメンテナンスで、クッションフロアのある暮らしを楽しみましょう。

平松編集者平松編集者