- クロスとは部屋にの壁や天井に貼られている壁紙・内装材のこと
- 自分で張り替えができる自信のある方はDIYで張り替えるほうがコストも圧倒的に抑えられる
- 専門の業者にクロス張り替えを依頼する場合は必ず複数の業者から見積書をとって比較検討することがおすすめ
この記事を読まれている方は以下のような悩みをお持ちではないでしょうか。
「業者に頼む場合と自分で壁紙を張り替える場合ではどのくらい費用に差があるんだろう?」
「クロス張り替えの単価の出し方ってどうやっているの?」
「自分で壁紙を張り替える場合の注意点やポイントを知りたい」
上記の疑問に対して記事では以下のように解説しています。
【今回の記事の要点】
- 自分で壁紙の張り替えをする場合は業者に依頼するよりも3割~5割値段を抑えられる
- クロス張り替えの単価の出し方は平米単価とメートル単価があり、平米単価のほうが高くなる傾向にある
- DIYで壁紙張り替えを行う場合は道具の事前準備、新しい壁紙の選定、エアコンや照明などの電化製品とのバランスを考えるのが大切
壁紙(クロス)張り替えはDIYで行うこともできる作業ですが注意するべきポイントを抑えないと壁がシワシワになってしまうなどのリスクがあります。一方で業者に依頼する場合は見積書を精査しないと工事費用をぼったくられる可能性があります。
今回の記事では以下について解説します。
- クロス張替えは壁紙の種類で費用が異なる
- クロスの単価は平米単価とメートル単価の2種類
- クロス張り替えを業者に依頼した場合の施工料金
- DIYでクロス張り替えを行う際のポイントや注意点
これから壁紙張り替えを検討している方必見の記事なので、ぜひ参考にしてください!
クロス張り替えとは
クロスとは部屋にの壁や天井に貼られている壁紙・内装材のことを指しており、素材としては和紙やビニール、布が使われることが多いです。クロスの張り替えは上記の壁や天井に貼られている壁紙を張り替える作業のことで、専門の業者に依頼したり、自分で壁紙を張り替えるなどの選択肢があります。
クロス張り替えは種類で費用が異なる
クロスの張り替えは張り替える素材や範囲の違いで費用が変わってきます。ここではクロス張り替えの費用について解説していきます。
一般的なクロス張り替えの費用相場
一般的なクロス張り替えのリフォーム費用は以下のようになっており見積書も同様の形になっていることが多いです。
【クロス張り替えのリフォーム費用】
壁紙・クロス費用+諸々の工事費用
クロスをキッチンとトイレのみ入れ替え業者に依頼した場合は以下のような工事費用がかかってきます。
【工事費用】
クロス費用 | 35,000円 |
諸々の工事費用 | 23,000円 |
消費税 | 5,800円 |
合計 | 63,800円 |
上記の費用は家の一部のクロスを張り替える場合の費用なので家全体のクロスを張り替える場合はさらに数倍の費用がかかります。
柄のある壁紙は単価が高い傾向にある
クロスには「スタンダードクロス(量産品クロス)」と「ハイグレードクロス(1000番台クロス)」が2種類が存在しており、柄が多彩なハイグレードクロスを壁紙に選択した場合は単価が高くなります。スタンダードクロスとハイグレードクロスの1平米あたりの相場は以下の通りです。
スタンダードクロス | 1000円~1200円 |
ハイグレードクロス | 1500円~2000円 |
ハイグレードクロスはスタンダードクロスに比べて1000円近く高くなり、張り替える範囲が広くなればなるほど費用の差は大きくなります。2種類の違いをわかっていないと多くお金を支払うことにもなるので注意しましょう。
クロス張り替えの施工料金
クロス張り替えの施工料金は先ほども解説した通りで施工費用は【クロスの代金+諸々の工事費用】で出されます。施工料金で注意をしなければならないのは、諸々の工事費用でのぼったくりです。工事費用は各施工業者によって変わってくるので必ず業者から出される見積書には目を通すようにしましょう。一般的なクロス費用の詳しい見積もりは以下のような費用があります。
室内養生費 | 床・壁を保護するための費用 | 5,000円 |
荷物移動費 | 壁紙・クロスを張り替える際の荷物を移動するための費用 | 5,000円 |
廃材処理費 | 使われていた壁紙・クロスを処分するための費用 | 2,200円 |
合計 | 12,200円 |
逆に上記以外の「目的が分からない費用」が見積書に含まれている場合は施工業者がぼったくりを狙っている可能性が高いので注意しましょう。
クロス料金は平米単価とメートル単価で出す
クロス張り替えの際のクロス料金はどのような基準で出されているのかが気になる方もいるのではないでしょうか。実はクロス料金は各施工業者で料金の算出方法が異なっており、一般的には「平米単価」と「メートル単価」の2種類に分かれています。ここでは平米単価とメートル単価の違いについて解説します。
平米単価とは
平米単価とは1平方メートル(1m×1m)のクロスの単価を指しています。施工業者から出される見積書も、この平米単価の場合は「そのまま1平方メートルあたりの単価」と考えて問題ないのですが、平米単価はメートル単価に比べて値段が高いです。
理由は納品されるクロスの幅の広さが90センチのために0.1平方メートル分のロスも見込んだ費用が単価に加算されるからです。一般的な相場は1平方メートルあたり1200円~1400円となっています。
メートル単価とは
メートル単価とはクロス1メートルの長さあたりの単価を指しています。相場は1メートルあたり1000円~1200円で平米単価より2割ほど割安です。
注意して見積書を見ないといけないね!
平米単価とメートル単価の違いをわかっていないと、高い施工費用を支払うことになるので単価の出し方は注視しましょう。
クロス張り替えの施工料金
では実際にクロス張り替えをする場合にかかってくる施工費用をシュミレーションしてみましょう。
6帖でクロス張り替えする際にかかる施工費用
6帖のお部屋でクロス張り替えをする場合にかかってくる施工費用は業者によって変わりますが以下のようになります。
スタンダードクロスを使った場合 | 50,000円前後(税込) |
ハイグレードクロスを使った場合 | 60,000円前後(税込) |
施工に含まれている費用
施工費用として含まれているのはクロス費用、廃材処分費、室内養生費、荷物移動費です。この中で荷物移動費に関しては自分で家具などを移動しておけば減らせるので、工事前に移動できるものは自分で撤去しましょう。
クロス張り替えを安くしたい人はDIYがおすすめ
クロス張り替えは業者に依頼する方法の他に自分で張り替えを行うやり方もあります。ただし素人がDIYでクロス張り替えをすると失敗する可能性があるので、必要な知識と準備をした上で作業をしましょう。ここではDIYでクロス張り替えをするための道具と手順について解説します。
DIYに必要な道具
クロス張り替えするために必要な道具と用途は以下の通りです。
道具名 | 用途 |
ヘラ | 壁紙の端を綺麗に整えるために必要 |
カッター | ヘラと同様 |
ジョイントローラー | 壁紙のつなぎ目が目立たないように押し付けるために必要 |
壁紙 | 主役。糊が付いたものを選ぶ。 |
養生道具 | 汚れを床などの周囲に残さないために必要(マスキングテープなど) |
なでばけ | 壁紙と壁の間に空気が入れないために必要 |
クロス張り替えの手順
DIYでクロス張り替えをする際の手順は以下の通りです。
- 古い壁紙をはがす
- 新しい壁紙を端から順番に貼っていく
- 壁紙を貼った後になでばけで空気を外に逃がす
DIYでクロス張り替えをする注意点
DIYでクロス張り替えをするのであれば失敗したくないですよね!ここでは、クロス張り替えを自分で行う場合の注意点について解説します。
【クロス張り替えを行う際の注意点】
- 一部だけクロスを張り替えると他の壁紙がみすぼらしく見える
- 壁だけでなくエアコンや照明器具などが汚く見える
- エアコン周りの壁紙を張り替えるときは要注意
- 柄物のクロスに張り替えると違和感を感じることも
- 施工後クロスに触ってはいけない
一部だけクロス張り替えると他の壁紙がみすぼらしく見える
クロスの一部張り替えをする場合は古い壁紙が汚く見えたりするケースがあります。対策として新しい壁紙の色合いを張り替えない壁紙と同じ、もしくは近い色を選ぶことをおすすめします。
壁だけでなくエアコンや照明器具などが汚く見える
壁紙を一部もしくは全部張り替えした場合、エアコンや照明器具などの黄ばみ、汚れが目立ったしまうというケースもあります。対策としては掃除がありますが掃除をしても汚れが落ちない場合は交換することも検討してみてください。エアコンに関しては交換するにも約2万円かかってくるので、張り替えと同じタイミングで交換するのが望ましいです。
エアコン周りの壁紙を張り替えるときは要注意
エアコン周りの壁紙を張り替える際には周りの部位も交換する必要があるかどうかを確認しましょう。確認しないまま交換するとエアコンが設置されていた場所の傷や跡が悪目立ちする可能性があります。またエアコンを壁紙と同時に交換した場合は、設置されていたエアコンと同じ型式のものが生産中止されていて、別の型を購入せざる得ず、結果的に壁紙をまた貼り付け直ししなければならないといったケースも報告されています。
柄物のクロスに張り替えると違和感を感じることも
「柄物のクロスに張り替えたら思っていたイメージと違った…」というケースもあるので、柄物をクロスを選ぶ際は部屋のサイズと柄のサイズのバランスを考えてクロスを選びましょう。大きな部屋には大柄、小さな部屋には小柄な柄物が描かれているクロスを選ぶと無難です。
施工後クロスには触ってはいけない
張り替えた直後のクロスはどうしても浮いて見えてしまいますが触ってはいけません。触ってしまうと余計にしわが目立つからです。クロスは一般的に時間が経過すると綺麗に伸びていくように設計されているので最初は放置をしておきましょう。
まとめ
今回はクロスの張り替えの費用の相場や単価算出方法、自分で張り替える方法、注意点について解説しました。自分で張り替えができる自信のある方はDIYで張り替えるほうがコストも圧倒的に抑えられるのでおすすめです。
一方で専門の業者にクロス張り替えを依頼する場合は必ず複数の業者から見積書をとって比較検討しましょう。相見積もりすることで、どの業者が安いのかや悪徳業者はどれなのかなどの判断が付きやすくなります。今回の記事をぜひクロス張り替えの検討材料としてみてはいかがでしょうか?