エイブルの仲介手数料はなぜ安い？値切るための初期費用交渉術や女子割などの情報も！

この記事を書いた人

小島 優一

宅地建物取引士

宅地建物取引士、２級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

CMや街角で見かけるエイブルが気になるものの

「エイブルの仲介手数料はいくら？」「エイブルで初期費用を安くする方法は？」とお悩みではありませんか。

大手賃貸仲介業者の中で、エイブルは仲介手数料が安い不動産会社です。

エイブルの仲介手数料はなぜ安い？半額になる？

エイブルの仲介手数料は普通の賃貸仲介会社よりも安めの設定になっています。

こちらではエイブルがなぜ安い仲介手数料で可能かのからくりも含めて説明していきたいと思います。

仲介手数料は半額！家賃0.55か月分(税込)

エイブルの仲介手数料は家賃の「0.5か月分＋消費税」と約半額で安めの設定価格です。

大手賃貸仲介業者の相場は上限の家賃1.1か月分（税込）としている不動産会社が多いため、エイブルはお手頃な部類に該当します。

 仲介手数料とは

仲介手数料とは、物件を契約するまでに働きかけてくれた報酬として仲介業者へ払う費用です。エイブルやアパマンショップなどの仲介業者の主な収入源なのです。

仲介手数料の上限は家賃の1.1か月分（税込）と法律で定められています。

家賃に対して算出される金額が仲介手数料のため「家賃＋管理費や共益費」の1.1か月分（税込）は法律違反です。

例えば家賃70,000円、管理費6,000円の物件の場合、仲介手数料が家賃100%の70,000円は合法ですが、月々の支払額76,000円（家賃＋管理費）を仲介手数料として請求するのは違法になります。

家賃とは別に駐車場代にも仲介手数料を支払うケースがあります。

仲介手数料が半額のからくり

国土交通省の規則により、賃貸仲介業者が請求できる仲介手数料の上限は家賃の「1か月分＋消費税」で、大家さん（貸主）と入居者（借主）で半分ずつ負担するのが原則です。

エイブルの仲介手数料が半額であるからくりは、規則通りの価格設定にしているだけなのです。

大手賃貸仲介業者の仲介手数料は家賃の1.1か月分（税込）としている不動産会社が多いものの違法ではありません。

入居者の承諾がおりれば、大家さんの負担は0で入居者へ家賃1.1か月分（税込）で請求できます。

ちなみにエイブルが規則通りの仲介手数料である理由は、初期費用に火災保険や消毒費用で高めの金額で請求している要因が大きいです。

フランチャイズ店は半額じゃない

エイブルのフランチャイズ店では、仲介手数料は基本1.1か月分（税込）で半額じゃないので注意が必要です。

直営店の「エイブル店」とフランチャイズ店の「エイブルネットワーク店」で展開しており、半額になるのは直営店のみです。

エイブル賃貸サイトの店舗一覧または店舗の看板でどちらのタイプなのか判断つきます。

エイブルの仲介手数料を値切る方法！女子割はある？

エイブル直営店の仲介手数料は家賃の0.55か月分（税込）と安めですが、さらに値切る方法がありますのでお伝えしていきます。

キャンペーンを利用する

エイブルでは常時開催のキャンペーンがあります。半額の仲介手数料から値引きされるためかなりお得です。

学割

学生の方が利用された場合、仲介手数料が10%OFFになります。

対象となる学生は下記の通りです。

女子割

ひとり暮らしをする女性を対象とした割引で10%OFFが適用されます。

女子割を利用するには、ひとり暮らし応援サービスの「メゾンエイブル」に登録（無料）することが条件です。

リピート割

エイブル直営店で2013年8月以降に契約したことがある方が再び物件を契約すると10%OFFです。引越しが多い方や以前にエイブル直営店の利用がある方はおすすめです。

仲介手数料が無料の物件にする

エイブルの賃貸サイトでは仲介手数料無料賃貸物件の特集ページがあり、そのジャンルから物件を探せば仲介手数料は無料になります。

店舗で直接相談する場合も仲介手数料がかからない物件を要望すれば優先的に紹介してもらえます。

AD付きの物件にする

値引き交渉しやすい住まいとしてAD付きの物件がおすすめです。

ADとは、入居者が契約した時に大家さんが仲介業者（エイブルやアパマンショップなど）へ支払う広告料のことを指します。

AD付きではない物件より広告料の利益が上乗せするため、値引きに応じやすいです。ただし広告料が少ない場合や、値引き済みの価格で設定している場合は難しいです。

AD付きの物件はエイブルの賃貸サイトから分からないため、直接エイブルへ確認する必要があります。

値引き交渉する

仲介手数料や賃料など交渉して値引きしてもらえた事例は多数あるため、金額交渉するのも一つの手です。交渉事はポイントを押さえて実践すると成功率が高まります。

エイブルで初期費用を交渉するコツ

仲介手数料を安くする方法として値引き交渉を紹介しましたが、一般的に交渉は難しいものです。

高圧的な態度で交渉するのではなく、エイブルや大家さんがいかに値引きしてあげようと思ってもらえるか意識して、次の7つのポイントを押さえておくと交渉の成功率が高まります。

担当者と親しくなる

担当者も感情がある人なので印象の良い人や仲良くなった人に、よくしたいと働きかけてくれるものです。実際に担当者が大家さんに交渉してくれたという口コミが多数ありました。

そーいえばエイブルで担当の人と仲良くなってそのアパートの大家さんと家賃交渉してくれて家賃下げてくれたし^ ^めっちゃ助かるわ〜(^ ^)

— 長尾 雄太 (@naga444) March 2, 2013

担当者とコミュニケーションを積極的にとって親しくなると、金額交渉してくれるかもしれません。

あらかじめ初期費用の予算も伝える

最初に家賃だけではなく初期費用の予算を伝えておくと、オーバーしたときに交渉しやすいです。あとから予算を伝えると交渉したい魂胆が見えてしまいますが、あらかじめ初期費用を伝えた上で予算越えの物件だったら、担当者にあなたの事情を理解してもらえます。

申し込み前に金額交渉をする

必ず申込前に金額交渉するようにしてください。そもそも申し込みは物件や金額に納得したうえで行うものです。申し込み後に交渉するのは印象が悪くなりますし、担当者も交渉に応じるのは難しいです。

家賃の5%以内で交渉する

月額払いの負担を削減したいなら、家賃の5%以内で金額交渉するのが手です。冒頭にお伝えしましたが、一般的に値引き交渉を成功させるのは難しいものです。さらに高額な金額交渉ですと、望みは薄くなります。

少しでも金額が下がること自体を幸運だと受け止めて、大きな金額交渉は狙わずに大家さんが値引きできる範囲の金額で交渉するべきです。

エイブルや大家さんのメリットを伝える

金額の値下げはエイブルや大家さんの利益が減る行為なため、相手のメリットを伝えると交渉が成功しやすいです。

例えば次の内容は、大家さんにとって利益の確保やコスト削減の利点があるため、金額交渉の際に担当者へ伝えてみてください。

閑散期にお部屋を探す

金額交渉するなら不動産業界の閑散期にお部屋探しするのがおすすめです。4〜8月、11〜12月はお部屋を借りる人が少なく、契約してもらうため値引きに応じてもらいやすいです。

大家さんも空室の状態が続くより家賃を下げてでも収入が入った方が、利益は大きいと判断して値引きする可能性は高まります。

人気のお部屋は狙わない

人気のお部屋は値下げしなくても入居者が決まるため、エイブルや大家さんが値下げするメリットはなく金額交渉は厳しいです。反対に空室の状態が続くお部屋は、入居者を確保するために値下げに応じてもらえやすいです。

具体的には以下の条件にこだわらなければ、値下げしやすい物件に出会えます。

仲介手数料以外で費用を削減する方法

これまで仲介手数料を値切る方法や交渉術について説明しました。

仲介手数料以外に次の方法で費用を削減できます。

不要なオプションを断ることが出来るか相談する

初期費用の中に盛り込まれているオプションを外せると、費用の削減効果はかなり高いです。店舗や担当者でオプションの付け方、金額は異なりますが約8万円分のオプションが加算されているケースがあり、知らないうちに費用負担は大きくなっています。

※料金はプランや店舗によって異なります。

エイブルで火災保険を契約すると料金が高めなので加入が必須でなければ、個人的に保険を探して加入すると5,000円〜10,000円の削減効果がでます。

入居日を月末または月初にする

入居日を月初にすると初期費用に盛り込まれる日割り家賃を支払う必要がないため費用削減が可能です。約2週間前の中旬ぐらいに申し込みすると、入居日を月初に設定しやすいです。申込み時に担当者へ入居日の希望を伝えておくとスムーズに調整できます。

敷金礼金なしの物件を探す

初期費用を安くできる敷金礼金が0円の物件を探すのも手です。

エイブルの賃貸サイトでは「敷金礼金なし賃貸物件（マンション・アパート）」の特集を行っているため、店舗で相談しなくても自身で探すこともできます。

 敷金礼金がかかる物件も礼金は金額交渉しやすいです。

礼金とは、大家さんへの物件を借りるお礼の気持ちで渡すお金のことです。法律上では支払いの義務はないため交渉しても問題ありません。礼金の交渉のコツは、予定より早く入居する、長期で済むなど大家さんのメリットを伝えることです。

フリーレント付き物件を希望する

フリーレント物件とは、期間限定で家賃が無料になる物件のことです。一般的に1か月分の家賃が無料になるため、フリーレント付きの物件にすれば、費用をかなり削減できます。

エイブルの賃貸サイトでは「フリーレント賃貸物件（マンション・アパート）」の特集を行っているため、自身で最初の1か月は安く利用できる物件を探せるのです。

金額交渉のコツで紹介した次のポイントを押さえると、交渉の成功確率は高まります。

エイブルの費用に関するよくある質問

最後にエイブルの費用に関するよくある質問を紹介します。

フランチャイズ店の仲介手数料は値切れる？

仲介手数料の値引きが可能かどうかは店舗や担当者によって異なります。契約率が低いといった状況であれば値切れるかもしれません。

直営店ならどこでも仲介手数料は55%（税込）になる？

個人で居住利用の場合、直営店で契約すると仲介手数料が55%(税込)になります。駐車場や事務所、テナントで契約するときは110%(税込)負担です。

クレジットカード払いや分割払いはできる？

エイブルの直営店では、初期費用をクレジットカード払い・分割払いが可能です。賃料に関しては自社物件および一部物件で利用できます。

フランチャイズ店のエイブルネットワークでは店舗によって異なるため、直接お問い合わせください。

まとめ｜エイブルはなぜ安い？店舗によっては半額ではないので注意！

エイブルの仲介手数料は家賃の0.55か月分（税込）で、原則通りの設定価格です。大手賃貸仲介会社は1.1か月分（税込）としている業者が多いため、エイブルは安めの仲介手数料です。

フランチャイズ店舗では満額の仲介手数料がかかることもあるので予め確認をしておきましょう。

ただしオプションで初期費用を高額請求するケースもあるため、不要なオプションが含まれていたら外してもらうと費用削減になります。