- マンション売却の査定方法は4つある
- マンション売却でおすすめの一括査定サイト5選とは
- 不動産一括査定サイト利用には自分なりに分析する必要がある
マンションを売却しようと考えるときに一番気になる点がいくらで売れるのだろうかということです。 誰もが希望よりも高く売ってほしいと思うものでしょう。
しかし売却価格に根拠がなくただ金額を高く設定しただけでは全く売れずに時間がたってしまうだけです。 では、おすすめの査定方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では査定方法の種類やおすすめの査定方法 、また不動産一括査定サイトでおすすめのサイトなどについて詳しく解説していきましょう。
自分の持っているマンションを売却しようと思っています。 でもどうやって売却したらいいのでしょうか? 売却の金額ってどうやって決めたらいいのでしょうか?
そうですね。マンションの売却価格は、いくつかの方法で査定することができるんです。 最近多く利用されているのは、不動産一括査定サイトを利用することでしょうね。
不動産一括査定サイトの種類や他のマンションの査定方法など、おすすめの査定方法があれば教えてほしいです。
マンション売却の査定方法は4つ!
大まかに分類するとマンションの査定方法は4つあります。 それぞれの査定方法に特徴があり、きちんと理解することで自分がマンションを売却するときに適した査定方法をチョイスできて有利です。
不動産会社とマッチングできる「一括査定サイト」でマンションを査定する
ネットでの査定が主流になっている昨今。 最も多く利用されているのが不動産一括査定サイトでしょう。 インターネット上で不動産査定一括サイトにアクセスします。 そして、必要な情報を入力すると数日後には複数の会社からの査定結果がサイト上で分かるという仕組みです。
わざわざ不動産会社を訪問することなく査定金額が分かる便利さから多くの人が利用しており、いくつものサイトがそれぞれの特色をだしながらサービスを展開しています。
直接「不動産会社」に行きマンションを査定する
不動産一括査定サイトが流通するまでに主流だった方法が直接「不動産会社」に行ってマンションを査定してもらう方法です。 売却しようとするマンションの地元にある不動産会社に査定を依頼するのが一般的です。
依頼を受けた不動産会社が調査して査定をおこない査定金額に納得したら、そのまま専任媒介契約を交わします。 専任媒介契約とは契約した不動産会社に売却の依頼をすることです。
他の宅建業者と重複して依頼することができないので不動産会社は少しでも高い金額を査定して専任媒介契約に結び付けることを営業目的として査定します。
専門家の「不動産鑑定士」でマンションを査定する
不動産業で働くときに持っておいた方がいい一番有名な資格は宅地建物取引士ですが、不動産関係の国家資格で他によく聞く資格が不動産鑑定士です。
不動産鑑定士は不動産の売買や賃貸仲介などを行うのではなく、不動産の鑑定を行うことができる資格です。 不動産鑑定は査定と違い、不動産鑑定基準評価に基づいた価格評価をしなければならず費用も掛かります。
そのため公的機関や銀行などといった一般の人に出す価格より厳格で、根拠に基づいた評価が必要な場合などに不動産鑑定を利用するケースは多いです。
大まかに価格を知りたい人向け「シミュレーター」でマンション査定する参考)
今後の不動産価格査定において注目を浴びているのが「シミュレーター」です。 ビッグデータとそれぞれが開発したアルゴリズム、そして今後活用されるであろうAIなどを用いて高い精度を誇る不動産価格推定エンジンです。
かんたんな情報を入力するだけで短時間に査定価格が算定されます。 営業連絡や訪問などは一切なく全てWEB上で完結します。 あくまでもデータ上での金額なので、例えば故障個所などがあって価格が下がるような細かいマンションに関する事情が考慮できません。
マンション売却は「一括査定サイト」か「不動産会社」で査定してもらうのがおすすめ
4つの査定方法を紹介しましたが一般的に良く使われているのは「一括査定サイト」と 「不動産会社に行く」ことです。
「不動産鑑定士」を利用すると有料になってしまう。 「シミュレーター」はまだ具体的な運用は少し先になり、現段階では大まかな費用を出したいときに活用する。 という位置づけになっています。
では、不動産会社に直接依頼することのメリットやデメリット。 一括査定サイトを利用するメリットやデメリットについて考えてみましょう。
こんなに査定方法ってあるんですね。 それぞれ、場面に応じて有効的な査定方法なので、4つの査定方法はしっかりと知っておいた方がいいでしょうね。 一般的には4つの査定方法の中で使い勝手がいいのはどの方法でしょうか。
一般的に良く使われているのは「一括査定サイト」と「不動産会社」でしょうね。
不動産会社でマンション査定を依頼するメリット・デメリット
- 直接相対で応対するので安心感がある。
- 融通が効きやすい。
- 地元の不動産会社に依頼する場合、既にお客さんを持っている可能性もある。
- 1社のみの査定なので、相場が分かりにくく精度が高い金額かどうか不明。
- 気が合わない不動産会社だと、断って一から同じことを行う手間がかかる。
- 地元の不動産会社の場合、近所に情報が漏れてしまうかもしれない。
一括査定サイトでマンションを査定するメリット・デメリット
- 一度の入力でたくさんの不動産会社から査定が届くので相場がわかりやすい。
- 一番高い金額でもいいし、平均の金額でも売却できる金額の自由度が高い。
- 基本的にしつこい勧誘の電話は無し、営業されるのが苦手な人にはおすすめ。
- 一度に査定依頼した複数の不動産会社からメールや電話がある。
- 直接物件を見る訳ではないので、内見してみないと分からない所は、金額に反映しない。
- 場所によっては対応していない一括サイトもある。
このようにそれぞれにメリットやデメリットがあるので、自分の譲れないポイントからどちらにするのかを選択しましょう。
マンション売却でおすすめの一括査定サイト5選
不動産一括サイトは現在たくさんのサイトがあります。 大手が開発しているサイトもあれば、まだまだ運用期間が浅いサイトなどさまざまです。 では、どのサイトがおすすめのサイトなのでしょうか。 ここではおすすめの一括サイトを5サイトに絞りそれぞれの特徴をまとめてみましょう。
利用者数ダントツのイエウール
利用者が多いポイントのひとつに対象の不動産が多いことが挙げられます。 農地などが査定対象となっているサイトはまだ少ないので特異性があります。 しかし提携社数が多いということは逆に会社の選定が難しいかもしれないという点がデメリットといえます。
不動産会社の情報がとにかく多いライフルホームズ
匿名査定ができるのが大きなメリットです。 電話応対もイヤだという人にはとてもおすすめできます。 10社対応ができるのはメリットでもありますが、多くの不動産会社の対応をしないといけないので手間がかかる点はデメリットにもなってしまいます。
大手不動産会社に一括査定依頼ができるすまいValue
すまいValueは他の一括査定サイトと異なり6社しか対応していません。 しかし、その6社は最大手の不動産会社ばかりで2021年の成約件数は12万件と強い販売力を誇っています。 6社の店舗数は900店舗もあるのですが地方には店舗がない場所もあるので、地域によっては近い場所にないかもしれません。
売却査定件数35万件以上の実績豊富なHOME4U
実績が一番長い老舗といったサイトです。 申し込みも簡単で連絡方法も選ぶことができるユーザーファーストの仕様が評判のサイトです。 大きなデメリットはないのですが、他のサイトとの差別化は少なく特徴がない点はデメリットのひとつでしょう。
提携社数2,000社以上の知名度抜群のSUUMO
部屋探しのブランドとしては代表的なSUUMOなので、はじめやすいサイトです。 手軽な査定依頼も特徴のひとつです。 しかし若干入力の項目が多く、他のサイトに比べると手間がかかる点がデメリットとして挙げられます。
マンション売却で一括査定サイトの選び方
先ほど、5つのサイトを紹介しました。 どのサイトにもメリットやデメリットがあり、そのサイトにしかない特徴などもあるのでどのサイトにしたらいいのか悩むかもしれません。 どのようなポイントを判断材料にすればいいのでしょうか。 下記のような選び方を一つの基準にしてもいいかもしれません。
電話対応やサポート体制が整っているかで選ぶ
一括査定サイトは基本的にネット上で全てを完結させるイメージです。 しかしネットだけでは解決できない問題に対しては電話対応やサポート体制が整っているサイトの方がいいですよね。
査定を依頼できる不動産会社の種類で選ぶ
せっかく複数の不動産会社に依頼できるので色々なタイプの不動産会社に依頼したいですね。 例えばひとつは大手の会社を選び、ひとつは地場で評判のいい会社などタイプの異なる不動産会社で査定金額を知ることで、より具体的な価格がわかります。
しかし登録している不動産会社が似たようなタイプの不動産会社ばかりならば、画一的な査定しかできないかもしれません。 できれば色々なタイプの不動産会社があるサイトの方が良いのではないでしょうか。
対象エリア・提携会社数・同時依頼数で選ぶ
サイトによっては全国対応していないサイトもあります。 地方の場合は査定できない場合もあるので対象エリアが広いサイトを選んだ方がいいでしょう。
また地方で対応していても、その場所で対応できる不動産会社が少なければ同時依頼数が多くても意味がありません。 対象エリアが全国規模かどうか提携会社数が多いか少ないかなども判断材料のひとつとして検討できます。
マンション売却で一括査定サイトを利用する注意点
一括査定サイトを利用する場合、どのような点に注意して利用すればいいのでしょうか。 基本的にほとんどのサイトは初心者でもわかりやすい仕様になっています。 しかし、いくつかの注意点気を付けておくとさらに有効的に利用できます。 ここからは一括サイトを利用する場合の注意点について解説しましょう。
ある程度は事前に相場を調べておく
まったく状況が分からないままで利用するよりも前もってある程度は相場を調べておいた方がいいでしょう。 自分なりに相場を調べることで売却金額の目安をつけることができます。
何もわからないまま査定金額が複数の会社から届くよりも事前に相場を把握していた方が次の段階にスムーズに進みやすいので、ある程度、相場を調べておきましょう。
査定は一社ではなく複数社で依頼する
せっかく複数の不動産会社に依頼できるので一社に絞らずに複数の不動産会社に査定は依頼しましょう。 一括査定サイトの一番のメリットは複数の不動産会社に依頼することで、より具体的な相場が分かる点です。
せっかくのメリットを生かすためにも査定は複数社に依頼しましょう。 しかし、あまり多すぎるのは対応に手間がかかっていやだと思う人もいるかもしれません。 そのような場合は3社程度に絞って依頼することがベターでしょう。
最低限の修繕(設備等)をする
売却しようと考えているマンションで壊れている箇所があれば、きちんと修繕をしておきましょう。 一括査定サイトは基本的に金額を査定するときには現地を見ません。 つまり値段を設定したあと修繕箇所があると、その分査定金額が差し引かれてしまう事態にもなりかねません。
査定額の内訳や金額の根拠をしっかり聞く
一括査定サイトで複数の会社から査定金額を出すと、飛びぬけて高い金額を査定している会社等もあります。 心無い不動産会社の場合は専任媒介契約をとって自分の会社の専任物件にしたいがためだけに相場とはかけ離れた金額を提示してくる会社もあるのです。
査定した金額の根拠は必ず確認しておきましょう。 査定された金額の根拠が良くわからない会社には依頼しない方が得策です。 査定額の内訳や根拠まで理解した上で依頼する不動産会社は決めましょう。
マンション売却の査定 ~まとめ~
マンションの売却において査定方法は約4種類ありますが不動産会社に直接言って査定依頼する。 若しくは不動産一括査定サイトを利用するといった方法で査定するのが一般的です。
その中でも不動産一括査定サイトはさまざまな種類のサイトがあるので、特徴やメリット、デメリットをしっかりと把握してどのサイトを利用するかを決めましょう。
他にも電話応対の可、不可、対象エリア、提携会社数などいくつか判断のポイントがあるので、しっかりと自分なりに分析する必要があります。
昔に比べると不動産一括査定サイトによって客観的な金額が複数分かるので、ユーザーに有利な取引が出来るようになりました。 このようなサイトを有効活用して自分のマンションを高値で売却できるようにしましょう。