- 住宅ローンを組んだ場合、火災保険への加入は必須
- 木造の戸建ては構造で料金が変わるから、買う前に確認しよう
- 必ず複数社から見積もりをとり、比較することが大切
新築一戸建ての購入をすると、その建物には火災保険を付帯することが一般的です。
しかし火災保険は補償内容が色々とあり、組み合わせで料金も異なってきます。
「内容や地域によってはいらないオプションは無いのだろうか。」「火災保険は戸建ての場合、みんないくら払っているのか。」「木造の相場や5年一括払いの相場は?」と気になる方も多いはず。
火災保険は建物を守る大事な保険であり不動産購入時の支出にもなる項目なので自分の目でしっかりと確認し、慎重に選ばなければいけません。
そこでこの記事では2024年時点での火災保険の概要や補償内容、および火災保険を選ぶポイントやおすすめの火災保険会社などについて詳しく解説していきます。
また火災保険10年一括の相場を調べる人も大勢いるようですが、現在も10年一括払いがあるのかどうか等、火災保険に気になるお得な情報も併せて調査してきました。
- 火災保険は火災だけでなく、自然災害による被害を補償してくれるサービス
- 住宅ローンを組んだ場合、火災保険への加入は必須なので、新築戸建の環境にあった保険選びが重要に!
- 住宅ローンを組んでいなくても、台風や自然災害のリスクが高いなら加入して置いて損はない!
- 自然災害が多い地域では、火災保険料が高くなりがち
- 火災保険は、補償内容を自分で決め、10年契約にすると費用を抑えられる
- 火災保険選びで失敗したくないのなら、必ず複数社から見積もりをとり、比較することを忘れないようにしよう!
新築一戸建て火災保険の相場!木造の場合や10年一括は?
木造の相場は?構造別で比較
火災保険の料金設定では建物の構造級別で金額が変わります。木造と鉄骨造では構造級別が異なり、それにより保険料に違いが生じることがあります。
住宅物件の構造級別は、M構造(マンション構造)、T構造(耐火構造)、H構造(非耐火構造)の3つに分類されています。保険料の金額はM構造<T構造<H構造の順になります。以下は建物の構造級別を判定する方法です。
M構造 | 柱がコンクリート造、コンクリートのブロック造、れんが造、石造の共同住宅、および耐火建築物の共同住宅。 |
T構造 | 柱がコンクリート造、コンクリートのブロック造、れんが造、石造、鉄骨造の建物(共同住宅以外)、耐火建築物(共同住宅以外)、準耐火建築物、省令準耐火建物。 |
H構造 | M構造およびT構造に該当しない建物。 |
火災保険10年一括の相場はいくら?
1年払いと比べると5年払いの料金の方がお得だったように、10年一括払いの方が5年払いより断然お得で、多くの方が利用していました。
しかし、2022年10月の法改定により、各保険会社の保険機関が最長10年から5年へと引き下がりました。そのため現在、火災保険は10年一括払いの利用を行っていません。
次に新築戸建ての火災保険料の相場を解説していきます。新築戸建ての火災保険料の相場はピンキリで以下7つの要素で決まります。
- 建物の構造
- 専有面積
- 自然災害が多いかどうか
- 補償内容
- 特約
- 補償期間
- 補償限度額
建物の構造・専有面積
住宅の構造には大きく分けて以下があります。
- 鉄筋コンクリート造
- 鉄骨造
- 木造
上記の構造を比較すると鉄筋コンクリート造よりも木造の方が火災時のリスクは高いです。一戸建ては木造および鉄骨造が多く特に木造はマンションなどの鉄筋コンクリート造よりも災害リスクは大きくなるので、保険料も高くなります。
また専有面積が広いと火災などに関する損傷範囲も広くなる可能性が高いので、専有面積が広いほど火災保険料も高くなります。
自然災害が多い地域では高くなりがち
次に自然災害が多いかどうか?という点も保険料に関係します。自然災害が多い地域では火災保険は高くなりがちで、たとえば台風が多い九州・沖縄エリアではほかのエリアに比べて火災保険料は高い傾向にあります。
また災害だけでなく住宅が密集している地域かどうか・消化施設が充実している地域か?という点も火災保険料に関わってきます。
補償内容や特約次第で高くも安くもなる
また火災保険は「家財(家財の損傷も補償)」を補償範囲に含めることができ、仮に家財保険も付帯すると保険料は上がります。
さらに上述した補償以外に日常生活で起きた事故への補償である「個人賠償責任補償特約」など、色々な特約あります。このような特約を付帯することで保険料も上がるという仕組みです。
補償期間は1年から最大10年!長い契約ほど安くなる
火災保険は1年から最大で10年まで保証期間が選べます。保証期間(加入期間)が長いほど、火災保険料は安価になります。
補償限度額(補償金額)の設定金額
火災保険料は補償限度額によっても保険料が変わります。補償限度額は再調達価格が目安となっているので、簡単にいうと「もう一度建築したらいくらかかるか?」という金額によって保険料が変わるということです。
前項までで火災保険の概要や加入するタイミング、および火災保険料が決まる要素が分かったと思います。次に火災保険料を少しでも安くする方法である以下について解説していきます。
- 不要な特約はつけない、外す
- 補償限度額を低くする
不要な特約はつけない・外す
次に不要な特約は付けない・外すという点です。ただ当然ながら必要な特約は付けるべきなので、以下のような考えで特約を付帯するか外すかは判断すると良いです。
- ハザードマップ的に災害リスクは小さいので「水災」の補償は外す
- 家財に高価はものがないので家財保険は付帯しない
- クレジットカードの保険で個人賠償責任保険は加入しているので付帯しない
上記は火災保険の担当者が教えてくれるような内容ではありません。そのため自分でハザードマップを調べたり、リスクを考えたりして付帯するか判断しなければいけません。
補償限度額を低くする
上述したように火災保険の補償限度額は再調達価格を基準に決めます。ただし、たとえば「再調達価格×70%~130%」の範囲内で決められるとしたら当然ながら70%と限度額を低くした方が保険料は安価になります。
しかし補償限度額を低くするということは、災害などで建物が損傷した場合に「保険金額だけで補修できないので手持ち金を捻出してしまった」ということになりかねません。そのため補償限度額をいくらに設定するべきか?は、慎重に考えた方が良いでしょう。
事務員
中村編集者
新築戸建てでおすすめの火災保険会社を3社紹介
次に新築戸建てでおすすめの火災保険会社3社である以下を紹介します。
中村編集者
ホームアシスト 楽天損保
まずホームアシスト楽天損保のおすすめポイントは以下の点です。
- 価格.comの保険アワードで3部門1位(総合・マンション・戸建)
- 費用保険金も充実している
- 安心の無料サービスが充実
- 24時間、365日の事故対応
上記のように価格.com(一括見積りサイト)からの評価が高いです。また無料サービスが充実しているのも特徴といえます。
具体的には水まわりのトラブルや鍵のトラブル、ガラス破損や給湯器のトラブル時にも対応してくれます。本来であれば、このようなトラブルが起これば専門業者を呼びますが火災保険で賄えるのは大きなメリットといえるでしょう。
セコム安心マイホーム セコム損保
次にセコム安心マイホーム「セコム損保」のおすすめポイントは以下の通りです。
- 費用補償と安心サービスが充実
- 日常トラブルをサポート
- 独自の割引制度
費用補償と安心サービスとは、たとえば「水道が凍結したときの修理費用」「ガラスが鍵の修理」などのことです。また火災の危険や盗難の危険を警備会社が監視している建物であれば、最大で42%も保険料が割り引かれます。これは警備会社であるセコムならではの割引特典といえるでしょう。
トータルアシスト住まいの保険 東京海上日動
トータルアシスト住まいの保険「東京海上日動」のポイントは以下のようにアシストが豊富にあることです。
- 事故防止アシスト
- メディカルアシスト
- 介護アシスト
- 住まいの選べるアシスト
- 緊急時助かるアシスト
- 住まいのサイバーアシスト
たとえばメディカルアシストとは、緊急医療相談を24時間受け付けていたり、がん専用相談窓口を利用できたりというサービスです。介護サービスとは電話介護相談や各種サービス(家事代行や食事手配など)の優待紹介をしてくれるサービスになります。
\編集部が徹底比較/
さいごに新築戸建てで火災保険に加入する際の選び方・ポイントであり、以下について解説していきます。
- 火災保険だけでなく地震保険や家財保険にも加入するか決める
- 火災保険の補償内容は自分で決める
- 火災保険は複数の会社から見積もりをもらい比較すること
火災保険だけでなく地震保険や家財保険にも加入するか決める
まずは火災保険だけでなく地震保険や家財保険に加入するか決めましょう。災害による家財の損傷や、地震によって起きた火災などによる損傷は火災保険だけでは補償されません。
たとえば先ほどと同じく東京都で専有面積100㎡の新築戸建て(木造)で家財保険(補償金額500万円)・地震保険を付帯した場合は以下のように保険料が増額します。
- 1年(一括払い):年間23,400円→年間73,130円(約3.1倍)
- 5年(年払い):年間21,770円→年間71,000円(約3.2倍)
- 5年(一括払い):年間20,592円→年間35,360円(約1.7倍)
- 10年(一括払い):年間20,417円→年間30,623円(約1.5倍)
上記のように保険料が増額するのでハザードマップなどで地震によるリスクなどを確認してから、加入するかどうかを判断しましょう。参考までに内閣府のデータによると、地震保険の加入率は全国平均で49%です。
火災保険の補償内容は自分で決める
次に火災保険の補償内容は自分で決めるという点です。新築戸建を建築するエリアによって、火災・水災・地震などによるリスクは大きく異なります。そのため営業担当者に任せきりにせず、きちんと自分でリスクを調べて保険料を加味した上で補償内容を検討しましょう。
火災保険は複数の会社から見積もりをもらい比較すること
最後に火災保険は複数の会社から見積りをもらい比較するという点です。というのも火災保険会社によって見積もり金額や補償内容・付帯サービスなどが異なるので、複数社の見積もりを比較した方が自分に合った保険会社を選びやすいのです。
中村編集者
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火災保険とは?
まずは、そもそも火災保険とは?という点について以下を解説していきます。
- 火災保険の概要
- 新築戸建ての火災保険加入タイミングはいつ?
火災保険の概要
火災保険は火災だけでなく以下の災害などについても補償してくれる保険です。
- 破裂や爆発による損傷
- 落雷
- 風災や雪災
- 水濡れ水害
- 破損や汚損など
- 盗難
- 物体の落下
基本的には火災と破裂・爆発は必須加入で、ほかは任意加入になります。このように「火災」保険という名称ではありますが火災以外の災害に対しても補償があります。そのため火災保険は「すまいの総合保険」ともいわれているのです。
新築戸建ての火災保険加入タイミングはいつ?
新築戸建てを含め不動産を購入するときには火災保険へ加入することが大半です。内閣府のデータによると火災保険の加入者は持ち家世帯で82%にものぼります。その理由は大きく分けて以下2つが挙げられるでしょう。
- 住宅ローンを組むと火災保険への加入が必須
- 火災保険は補償内容の割に安価
一般的な流れは不動産の売買契約を結び、その不動産の引渡しを受ける前に火災保険の契約をします。たとえば新築戸建てであれば戸建てが竣工して引渡しを受ける前に火災保険の契約を結び、引渡しを受けた日から火災保険はスタートするという流れです。
事務員
中村編集者
まとめ
火災保険は火災以外にも保障が充実している上に、保険料はそこまで高額ではありません。そのため特に災害リスクが鉄筋コンクリート造よりも高い木造や鉄骨造の戸建ては、基本的に火災保険には加入すると思っておきましょう。
また火災保険会社によるサービスの違いや、エリアによるリスクの違いをきちんと確認して、どの会社で加入するか?特約などは付帯するか?を判断することが重要です。
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