注文住宅の見積もりとは?おすすめの一括シミュレーションサイトと注意点、比較ポイント

この記事のざっくりしたポイント
  1. 注文住宅はあなた自身の思い通りに設計できる反面、予算内にどうやって抑えるかどうかのジレンマに陥りやすいというデメリットも存在する
  2. 事前にこだわる優先順位付けを行い、妥協するポイントについて検討するのが良い
  3. 見積もり書の構成はそれぞれの業者で異なるので、統一した項目で出すようにお願いするのがおすすめ

「注文住宅の見積もりのおすすめの一括シミュレーションサイトってどのサイト?」

「注文住宅の見積もり書で見るべき注意点って何?」

「注文住宅の相見積もりは何社で比較するべき?」

この記事を読んでいる方は上記のように考えているのではないでしょうか。上記の疑問に対して、今回の記事では以下のように解説していきます。

記事の要点
  1. 注文住宅の見積もりには大体の金額を出す「概算見積もり」と細かく金額を出す「詳細見積もり」の2種類がある
  2. 見積もりの一括シュミレーションサイトでおすすめなのは「タウンライフ」
  3. 見積もり書の注意するべきなのは、金額の内訳と費用の根拠
  4. 複数社から見積もり書を取る場合は項目は統一すること
  5. 注文住宅の相見積もりの目安は3社
  6. 事前に予算と相談しながら、こだわる部分と妥協する部分について検討しておくこと

注文住宅の見積もりで悩まれている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

新築戸建ての購入で知っておきたい注意点とは?建売住宅と注文住宅の違いについて

 

注文住宅の見積もりには種類がある

注文住宅の見積もり方法として以下の2つの方法があります。

注文住宅の見積もり方法
  1. 概算見積もり
  2. 詳細見積もり

この章では上記2つの見積もりの違いや特徴について解説をします。

概算見積もり

概算見積もりとは建物の基本設計や設計書が未完成の段階で、大まかに施工費や竣工費を見積もるという方法です。出す数字はどれも大まかな内容であるため、図面や建物の完成イメージができていない際に、どれくらい費用がかかるのかをとりあえず知りたいというお客様に対して出すパターンが多いです。

概算見積もりは詳細を練っていない状態のため正式な見積もり書とは異なりおおざっぱに作られているケースが多く、業者ごとに書式が違っています。そのため概算見積もりの段階で複数社から取り寄せて、比較検討の上契約するのは危険です。

概算見積もりの段階で提示された金額はあくまで目安であり工事に入る際に多額の追加請求をされるリスクがあるからです。契約を結ぶ際は、この後紹介する正式な詳細見積もり書も作成を行いましょう。

詳細見積もり

詳細見積もり書とは正確な図面をもとにし、工法や仕上げを考慮した価格を計算したうえで提示をする見積もり書です。詳細な見積もりを出すためには日数を要しますが、住宅を仕上げるための部品や型番、単価などが詳細に記載されているので、より現実的な金額設定を確認できます。先ほど紹介した概算見積もりを取った方も、必ず詳細見積もりの作成を依頼しましょう。工事費用の詳細を確認することでローン返済や頭金の準備などのイメージがしやすくなります。

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注文住宅の見積もり・費用が一括で取れるシミュレーションサイト

先ほど解説した通りで注文住宅の見積もりを一件一件不動産会社を周りながら取っていくのは時間がかかりますし、非常に面倒です。この章では注文住宅・費用が一括で取ることができるシミュレーションサイトについて解説していきます。

見積もり書や具体的な費用が知りたい方は「タウンライフ」

タウンライフ公式サイトのHPより引用
加盟店数600社以上
資料請求間取りプラン資金計画書土地探し
対応エリア全国
登録料無料
運営会社タウンライフ株式会社

タウンライフは、タウンライフ株式会社が運営をしている注文住宅一括見積サイトです。加盟店数は600店以上となっており対応エリアは全国に広がっています。無料で複数の不動産会社に見積もりから資金計画、土地探しまで一手に引き受けられます。詳細な費用を知りたい方であれば、タウンライフはおすすめです!

タウンライフの評判・口コミ

タウンライフの評判・口コミの声として以下のような声が上がっています。

 

費用がざっくりわかる「住宅見積もり.com」

住宅見積.comのHPより引用
加盟店数
同時見積もり依頼数
見積もりローンシミュレーション設計図作成
対応エリア全国
登録料無料
運営会社
有限会社高木ハウジング

住宅見積もり.comは有限会社高木ハウジングが運営している注文住宅一括見積サイトです。概算の見積もりやローンシミュレーションなど、条件を押していくことで簡単に得られます。高木ハウジングは九州・熊本で展開されている会社なので、熊本に住まわれている方はおススメです。

住宅見積もり.comの評判・口コミ

住宅見積もり.comの評判・口コミとして以下のような声が上がっています。新築住宅を建ててもらいました、金額は良心的だと思います。どこの住宅会社でも同じかとは思いますが、事前に細かい所まで、打ち合わせをする事をお勧めします、普通の戸建てでしたが、私は満足しています。

引用元:高木ハウジングについて|注文住宅 ハウスメーカー・工務店掲示板@口コミ掲示板・評判

標準装備の内容も明快ですし建物工事価格の一覧表は参考になります。

引用元:高木ハウジングについて|注文住宅 ハウスメーカー・工務店掲示板@口コミ掲示板・評判

 

相場を知りたい方は「MY HOME MARKET 」

MY HOME MARKET 楽天市場店のHPより引用
加盟店数11社
同時見積もり依頼数
VR展示場価格シュミレーション設計図作成
対応エリア全国
登録料無料
運営会社
日本ユニシス株式会社

MY HOME MARKETは日本ユニシス株式会社が運営している不動産一括見積もりサイトです。建物価格とオプション価格を合算してシュミレーションすることができます。複数の仕様や設備の組み合わせておくのを選ぶと総額が表示されます。また、運営会社がIT企業なのでVRを利用したVR展示場を開催しており、まるで内見をしているような気分を味わえるでしょう。新型コロナウイルスでなかなか展示場などに行けないような方にもおススメできるサイトです。

MY HOME MARKET の評判・口コミ

MY HOME MARKETの評判・口コミとして以下のような声が上がっています。

 

注文住宅の見積もりで注意すべきポイント

注文住宅の見積もりは項目の数が非常に多いのと見積もり業者の書式が違うので、チェックをするのが非常に大変です。見積もり書を目にしたときは注意をしなければならないポイントはいくつもあります。「後で損した…」ということにならないように、ここでは見積もり書の見るべきポイントや注意点について解説していきます。

複数社から見積もりを取るときは条件を統一する

複数社から相見積もりを取ってもらう場合同じ設備のランクや間取り、要望などすべてのハウスメーカーから同じ条件で統一しましょう。全不動産業者への見積もり依頼を統一することにより、金額や提案内容を比較しやすくなります。また複数社から見積もりを取る際は、相見積もりしていることも必ず伝えましょう。営業担当者はなんとしても取らなければなりませんから、値下げをする可能性があります。

基本見積もり金額以下になることはない

注意をしなければならないのは概算見積もり以下の費用になることはないという点。概算見積もり金額は詳細が明確でない状態で作成を行うので詳細見積もりの際に追加で部品が必要となり、金額が上がるというケースがほとんどです。中には他社との相見積もりの存在をちらつかせて値引き交渉を行う方もいるのですが、あまりおすすめはできません。

なぜなら、手抜き工事などの原因となってしまうからです。業者を決定する際は、見積もり書の金額だけでなく、担当者の人柄や態度、見積もり書に記載をされている部品・設備のグレード等を総合的に判断したうえで、どの業者に依頼するのかを判断したほうがよいでしょう。

算出された金額の根拠をしっかり確認する

詳細見積もりを提示されたら算出された金額の根拠を営業担当者に必ず確認しましょう。一般的な見積もり書に記載する費用は以下の通りです。

一般的な見積もり書に記載する費用
  • 建物付帯工事費:宅地造成や地盤改良、フェンスなどの外構工事にかかる費用を指す。概算見積もりから詳細見積もりの際に最も金額が跳ね上がりやすくなります。
  • 土地購入費:土地の価格、仲介手数料が含まれる費用
  • 諸経費:登記費用や融資費用などが含まれる費用

上記以外で注意をしなければならないのは外構工事などの費用を含めておらず、別途見積もりとして総額を増やす業者が一部いるという点です。金額の安い見積もりは魅力的に映りますが、含まれていない費用などがないかは確認するようにしましょう。また概算・詳細見積もり両方で納得するまでOKすることはとても大切で、見積もり書をさらりと流し読みするなどはNG。隅々まで読み漁りましょう。

住宅の性能はどうなるか確認する

また見積もりと同時に住宅の性能を確認するようにしましょう。日本は災害大国ですから耐震性・使われている部品がどのくらいのグレードなのかは非常に大切なのです。見るべき要素は様々ありますが、例として耐震等級があります。耐震等級は耐震性能を示す言葉であり、3段階に分けられています。

等級1は最低限の耐震性能、等級2は長期優良住宅の基準をクリアした住宅、等級3は震度6強~7の激震にも耐えることができるレベル感です。そのため住宅の性能を吟味することは非常に大切な視点です。

返済可能額を軸として金額を照らし合わせる

住宅を購入する際は大抵の場合住宅ローンを組みます。そのため住宅ローンを選ぶ際には、金利や返済計画を踏まえたうえで返済可能額がどれくらいなのかを軸に住宅選びをしましょう。返済可能額は家族構成や月々の支出額、年収、今後のライフプランを総合して考えることが大切です。

身の丈にあった住宅を選ばないと、ローン返済にお金を取られて将来のライフプランや環境の変化に対応しきれないというリスクもありますから、営業担当者の言われるがままに住宅を購入するのはやめましょう。ローン返済の計画は自分で考えて、わからなくなった場合は信頼できる方に相談をしましょう。

 

注文住宅の見積もりは何社で比較すべき?

注文住宅の見積もりは合計3社程度に絞ったら期限を切って見積もり書の依頼をかけてください。多く見積もり書の依頼をかけたとしても比較するのも大変ですし、不動産業者との打ち合わせに多大な時間を取られてしまいます。また多くの会社に依頼をかけると、比較をしずらくなるというデメリットも存在します。見積もりを比較して高い項目があった際は必ず見積もり書の根拠を業者に伺いましょう。信頼できる業者を選ぶというのも、住宅選びを成功させるためには大切な観点の一つですね!

見積もりで必ずチェックすべき項目

見積もり書のチェックポイントとして以下の項目を抑えてください。

見積もり書のチェックポイント
  • 本体工事費用の内訳と金額
  • 諸経費の内訳と金額
  • 付帯工事費の内訳と金額

上記が伝えた条件、希望の条件が満たされているかや見積もり項目の不足がないか、図面通りの内容になっているかなどのチェックも欠かせません。

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見積もりで予算がオーバーした場合の対処法について

注文住宅を注文する際に取り入れたい要素と予算額のバランスに頭を悩まされるのはよくあることです。注文住宅は、あなた自身のこだわり次第で自由に組み立てることができますが、その分お金がかかってきます。

コツは、こだわりたい部分と妥協する部分の優先順位付けをすることです。優先順位を決めることで、予算内に抑えることができます。ポイントの例としては以下の通りです。

予算内に抑えるポイント
  • 床面積を削る
  • 窓の数を減らす
  • 外構(フェンスや駐車場)などを設けない
  • バルコニーを大きくしない

中には多少グレードを落としたとしても住み心地に影響しない設備もあるので、業者に都度相談をしましょう。

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記事のまとめ

今回は、おすすめの注文住宅の見積もり一括シュミレーションサイトの紹介や注意点、見積もりを比較するためのポイントなどについて解説しました。注文住宅はあなた自身の思い通りに設計できる反面、予算内にどうやって抑えるかどうかのジレンマに陥りやすいというデメリットも存在します。そのような場合は事前にこだわる優先順位付けを行い、妥協するポイントについて検討しておきましょう。

また見積もり書の構成はそれぞれの業者で異なるので、統一した項目で出すようにお願いしてください。上記のポイントを踏まえたうえで、より信頼できる業者に依頼して理想の注文住宅を作りましょう!この記事を参考にして注文住宅の依頼をしてみてはいかがでしょうか?