- 家や土地を保有する人に毎年課せられる固定資産税はクレジットカードで支払うのがおすすめ
- 手持ちの現金がない場合は、速やかにクレジットカードで支払うのが得策
- 決済手数料はしっかり事前に確認するのが良い
キャッシュレス決済が全盛を迎える昨今、各種税金もクレジットカードで支払いたいと考える人が多いことでしょう。家や土地を保有する人が毎年納めなければならない税金に固定資産税があります。実はこの固定資産税もお住まいの地域によってはクレジットカードで支払えます。クレジットカードを使えば自宅にいながら納税でき、さらに所定の割合のポイントも貯まります。現金払いより圧倒的に便利でお得と言えます。この記事では固定資産税のクレジットカード払いに方法、注意点などを解説します。固定資産税の請求書をお持ちの方、ぜひ参考にしてください。
固定資産税をクレジットカード払いできる自治体
固定資産税は地方税の1つです。そのためクレジットカード払いできるかどうかは自治体によって異なります。2021年5月現在、以下の自治体はクレジットカード払いに対応しています。
- 東京23区
- 札幌市
- 仙台市
- さいたま市
- 千葉市
- 名古屋市
- 大阪市
- 広島市
- 福岡市
上記の他にもたくさんの自治体が税金のクレジットカード払いに対応しています。お住まいの自治体のホームページにて確認してください。
比較的人口の多い大都市はカード払いに対応していますね。
残念ながら固定資産税をクレジットカードで払えない自治体にお住まいの方は、口座振替や振込など、別の方法で納付しましょう。
固定資産税をクレジットカードで支払う手順
次に固定資産税をクレジットカードで支払う手順を紹介します。大まかな流れはどの自治体も共通ですが、細かな点は自治体によって異なります。詳しくは自治体の案内に従ってください。
- 固定資産税の納税通知書と決済したいクレジットカードを手元に用意
- 各自治体のサイトや指定の外部サイトからクレジットカード払い専用のページにアクセスする
- 手数料や利用規約を確認し同意
- 納税通知書記載の納付番号・確認番号・納付区分を入力
- クレジットカード情報を入力
- 内容を確認
- 納付完了
なお納付書を使ってコンビニで納付する場合はクレジットカードで決済できません。クレジットカードが使えるのはあくまで自治体のサイトやYahoo!公金支払いを介した場合のみです。
オンラインで簡単に納付できるんですね!
普段からネットショッピングなどでカード払いを利用している人なら、何ら問題なく完了できると思います。自治体によっては動画による説明もリリースしているので、よくご覧の上手続きしてください。
固定資産税をクレジットカードで支払うメリット
固定資産税のクレジットカード払いは便利な手段です。利便性の他にもさまざまなメリットがあります。
自宅でもオンラインで納付することができる
固定資産税をクレジットカードで支払う大きなメリットはその利便性でしょう。コンビニや銀行に足を運ぶ必要はなく、自宅にいながら24時間スマホ・パソコンからいつでも納付手続きができます。手続きも前述の通り簡単でわずか数分で完了します。忙しい方には嬉しいポイントです。
クレジットカードのポイントも貯まる
税金をクレジットカード払いをする主な目的は「ポイントを貯めること」かもしれません。クレジットカードによっては所定の割合のポイントやマイルが還元されます。税金はまとまった出費なので、ポイント・マイルを大量獲得できるチャンスです。例えば10万円の固定資産税を還元率1%のクレジットカードで支払った場合、1,000円分お得になる計算です。一方現金払いは一切ポイント還元などがありません。
ポイントはカードの支払いに充当したりお買い物に充てたり、カードによってさまざまな使い道が用意されています。税金は公平に課されており、基本的に特別な割引などはありません。だからこそ還元を受けられるクレジットカード払いは節約に大いに役立つのです。
納付するクレジットカードは少しでも還元率の高いものを選びましょう。一般的に還元率の相場は0.5%程度ですが、中には年会費無料で1%を超える還元率を誇るカードもたくさんあります。
分割して納付することが可能
クレジットカードの大きな特長が後払いである点です。手持ちの現金がなくても限度額の範囲内ならカード会社に立替え払いしてもらえます。また支払い方法を選べるのもクレジットカードならではの特徴です。一括払いはもちろん、分割払い、リボ払いといった支払い方法にも対応しています。
固定資産税の請求は4〜5月頃。何かと入り用の時期です。自動車を保有する方には自動車税の請求も来ます。固定資産税は基本的に一括か年4回の分割払いから選べます。1回で支払う余裕がない方は4回払いがおすすめですが、さらに負担を減らすならクレジットカードの分割払いも活用しましょう。
固定資産税をクレジットカードで支払うデメリット(注意点)
メリットの多い固定資産税のクレジットカード払いですが一方で注意したい点もあります。よく確認した上で利用を検討しましょう。
クレジットカード納付できない自治体もある
前述しましたが地方税のクレジットカード納付はすべての自治体が取り入れているわけではありません。お住まいの自治体がカード払いに対応していなければ利用できない点には要注意です。自治体のホームページやYahoo!公金支払いにてお住まいの自治体がクレジットカード納付に対応しているか確認しましょう。
5大国際ブランド以外は納付できない
固定資産税をクレジットカードで支払うには、以下の国際ブランド付きのクレジットカードが必要です。
- JCB
- VISA
- Mastercard
- American Express
- Diners Club
少ないと思いますが銀聯(Union Pay)のクレジットカードしか持っていない場合は決済できません。上記5ついずれかの国際ブランド付きのクレジットカードを用意する必要があります。なお上記の国際ブランドが付いているデビットカード(口座から即時引き落としとなるカード)も利用できます。クレジットカードを持っていない方は、デビットカードを活用するのも手です。
納税額によって手数料が高くなる
最も注意したいのがクレジットカード払いの手数料です。納税額が多いほど手数料も高額になります。例えば東京23区にお住まいの方が固定資産税をクレジットカードで支払う場合、以下の決済手数料を別途支払わなければなりません。
納付税額 | 決済手数料(税込) |
1円〜10,000円 | 80円 |
10,001円〜20,000円 | 160円 |
20,001円〜30,000円 | 240円 |
30,001円〜40,000円 | 321円 |
40,001円〜50,000円 | 401円 |
以降10,000円増えるごとに | 401円に80円ずつ加算 |
その他の自治体は専用ページまたはYahoo!公金支払いに自治体ごとに必要な決済手数料が明記されてます。また都税 クレジットカードお支払いサイトやYahoo!公金支払いでは決済手数料のシミュレーターが用意されているので、納付前に手数料額を確認しましょう。
コンビニ納付や口座振替なら手数料はかからないので、これは大きなメリットですね。
クレジットカードのポイントを貯めるために高額の手数料を支払っては本末転倒です。ポイント獲得数と見比べ、損をするようなら別の支払い手段を選ぶのも一案です。
納税証明書の発行に10日ほどかかる
納税証明書は、クレジットカード会社から自治体へ支払いが行われた後に発行されます。そのため現金払いや口座振替に比べて発行までに時間がかかります。発行までの目安は10日程度です。急ぎの要望等には応えてもらえない可能性が高いので、証明書が必要なら余裕を持って納付するのがおすすめです。
領収書が発行されない
固定資産税をクレジットカードで支払った場合、領収書が発行されない点にも注意が必要です。支払った履歴はクレジットカードのWeb明細などで確認してください。ただし、前述の納税証明書が発行されるため、確定申告などの際は領収書がなくても問題ありません。もしどうしても領収書が必要なら、コンビニや金融機関に納税通知書を持参し、現金で支払うほかありません。
固定資産税以外にクレジットカードで支払える税金
固定資産税以外にも多彩な税目がクレジットカード払いに対応しています。参考までにクレジットカード払いできる税金をまとめました。
【国税】
- 申告所得税及復興特別所得税
- 消費税
- 法人税
- 地方法人税
- 相続税
- 贈与税
- 源泉所得税及復興特別所得税
- 申告所得税/li>
- 復興特別法人税
- 消費税
- 酒税
- たばこ税
- 石油税
- 印紙税 など
国税は、国税クレジットお支払サイトにてクレジットカード決済が可能です。
【地方税】
- 住民税
- 自動車税
- 都市計画税
- 個人事業税
- 不動産取得税 など
地方税の支払いは本記事で紹介した固定資産税と同じサイトで手続きできます(都税 クレジットカードお支払サイトやYahoo!公金支払いなど)。お住まいの自治体のホームページなどを確認の上、手続きを進めてください。
日本に住んでいる以上避けられない各種税金の支払い。少しでもお得に支払えると助かりますね!
税金のカード払いは本当にお得です!ただしいずれも固定資産税と同様に決済手数料がかかるので、よく確認してください。
まとめ
家や土地を保有する人に毎年課せられる固定資産税はクレジットカードで支払うのがおすすめです。家にいながらパソコン・スマホで手軽に納税できる上、クレジットカードのポイントが還元されます。滞納すると延滞金がかかる上、最悪の場合差し押さえといった措置もあり得ます。手持ちの現金がない場合は、速やかにクレジットカードで支払うのが得策です。
しかし固定資産税のクレジットカード払いには注意点もあります。特に決済手数料はしっかり事前に確認しておきましょう。本記事を参考に簡単・手軽な固定資産税のクレジットカード払いに挑戦してください!