- 西向きのマンションはメリットも多い
- 冬に暖かいから電気代の節約にもなる!
- 西向きの部屋で快適に過ごすためのポイント
マンション選びで悩みやすいポイントが「部屋の向き」です。
もちろん日当たりが良い南向きが人気ですが、西向きマンションの住み心地も気になりますよね。
西日がきつくて眩しいというイメージが強く、「日当たり重視なら南向きの方が良い」と感じている方も多いはず。しかし、西向きマンションにしかない長所も多いので、希望の条件とマッチするか確認することが大切です。
事務員
西向きのマンションは後悔する?メリット4選
日本では、1日中太陽が当たる南向きが1番人気。その次に、朝日が当たる東向きが人気なので、3番人気の西向きマンションはあまり需要が高くありません。
需要が低い理由は、「西日が暑くて過ごしにくそう」というデメリットのイメージが先行してしまっているからです。
しかし、最近はバルコニーが広いマンションが増えていることやクーラー機能の充実によって、西向きマンションの需要も上がってきています。
実は、南向きに負けない西向きマンションならではの魅力も多く、メリットとデメリットを把握しておくことで、西向きでも快適に生活できるのです。
事務員
- 午後から日が差し込み、冬は暖かい
- 夕焼けを楽しむことができる
- 日に当たる時間を多く取れるので、洗濯物が乾きやすい
- 南向きマンションよりも比較的安い
午後から日が差し込み、冬は暖かい
午後から強い日差しが差し込む西向きマンション。
部屋の温度が下がりにくく冬場の冷え込みも抑えられるので、寒い季節でも暖かく快適に過ごすことができます。
太陽が沈む寸前まで部屋の中に日光の温もりが続くため、他の方角のマンションに比べて暖かさが持続しやすいというメリットもあります。
反対に、夏場は暑いイメージのある西向きですが、午前中はほとんど日光が入らないという特徴があるので、朝から室温が上がりすぎることがありません。
そのため、夏によくある「暑すぎて起きてしまった」「朝日が眩しくてゆっくり寝られない」という心配がなく、午前中に寝たい方にも西向きマンションは最適です。
- 夏:午前中に日が当たらず涼しい
- 冬:午後からはずっと日が差し込むため暖かい
夕焼けを楽しむことができる
西向きマンションのメリットとして、ベランダから綺麗な夕焼け空を見ることができる点も挙げられます。
特にマンションの上層階の部屋の場合は、より一層夕日の絶景を楽しめます。夕日の眺望が綺麗な物件では、南向きよりも西向きが好んで選ばれるケースも珍しくはありません。
南向きにはない西向きならではの綺麗な景色を楽しめるので、眺望を重要視している方は、内見の際に「夕日が見える時間帯」を選ぶのがおすすめです。
事務員
浜崎編集長
日に当たる時間を多く取れるので、洗濯物が乾きやすい
西向きマンションは午後から日に当たる時間が多いため、洗濯物が乾きやすいです。
さらに風通しが良い物件であれば、布団などの乾きにくい洗濯物でもストレスなく干せるので、実際に南向きと遜色ない乾きやすさを感じている方も多いです。
- 朝ゆっくり寝ていても午後に干せる
- 洗濯物が傷みにくい
- 向かいの家や道路から見えにくい
昼過ぎから活動する方や生活時間が遅い方は、遅い時間まで日が差す西向きマンションがおすすめ。炎天下のお昼を避けて干すことになるので、南向きのように真夏の昼間の直射日光で服が傷む心配もありません。
周辺の住宅も同じ方向を向いている南向きマンションでは、ベランダが道路に面しているケースが多いです。
それに対し、西向きであれば周りの住宅がいろんな方向を向いているので、比較的プライバシーを守れる場所に洗濯物を干せる可能性が高いです。
南向きマンションよりも比較的安い
需要と比例して値段が高く設定されるマンション。方角ももちろん人気が高いところから高額に設定されるため「南向き→東向き→西向き→北向き」の順番で値段が高くなります。
東向きと西向きでの価格差は小さいですが、南向きと比べると安い物件が豊富というメリットがあります。
仮に、賃貸で数千円の差であった場合でも、その後何年間か住み続けることを考慮すると大幅に節約できるので、浮いたお金を家具や家電に回すことも可能です。
事務員
浜崎編集長
西向きマンションはやめとけ?デメリット
実際に西向きマンションで過ごす時は、住む前からデメリットを把握しておくことが大切です。
西向きマンションだけでなく、どの方角においてもメリットとデメリットがあるもの。
マンションの部屋の向きで迷っている方は、住んでから後悔しないためにも、それぞれのデメリットまで比較しながら決めることをおすすめします。
ここからは西向きマンションで過ごす際に感じるデメリットを2つご紹介していきます。
浜崎編集長
夏場は特に午後の日差しが厳しく感じる
西日が厳しい夏場は午後からの室温が上がりやすくなり、「西日対策」をしなければ暑く過ごしにくい空間になってしまいます。
夕日の角度が低く部屋の奥まで日差しが入ってくることから、暑いだけでなく住宅全体の室温が上がる傾向にあるためご注意ください。
最近では、エアコンの機能が充実しているマンションが増えてきているので、最新設備を駆使して夏場でも快適に過ごせるような工夫が必要です。
浜崎編集長
家具や壁紙が日焼けしやすい
部屋の奥まで日差しがきつく入ってくる西向きマンションは、家具や壁紙が日焼けしやすい環境です。
西日対策をすることによって日焼けを防ぐことはできますが、家の中に大切なものをコレクションしている方などは、西向きマンションでは常に細心の注意を払う必要があります。
リモートワークをしている方も要注意。電子機器に直射日光が当たる時間が長いと、機械の中に熱がこもって劣化を早める恐れがあります。
最近の電子機器は耐久性が高いので、直射日光が原因で壊れるケースは少ないですが、寿命は短くなる可能性が高いです。
西向きマンションの評判・口コミ
ここでは、実際に西向きのマンションに住んでいる人の評判や口コミ、西向きのお部屋に関する投稿を見ていきましょう。
- 北海道では西向き住戸が一番人気
- 西向き3階はエアコン必須
- タワマンも西日との戦い
- 結露でカビが生えたりする
北海道では西向き住戸が一番人気
北海道では一番人気の「西向き住戸」が首都圏マンションでも評価上昇中。その利点はhttps://t.co/SrFMBysTT9
北海道で西向きマンションが人気というのは知らなかった。(なんとなく北海道は二面、三面採光の広々した戸建てのイメージがあった)— らのか (@ranoka_123) January 7, 2023
なんと、北海道では西向きの住戸から売れていくという記事がありました。北海道では、冬場が極寒のため少しでも長い間日差しのぬくもりを感じられる西向きが一番人気のようです。
最近のマンションでは、設備も充実していて24時間空調管理ができたりと、昔と比較すると高温多湿へのカビ対策も行われています。
そのため、大阪や東京など首都圏のマンションでも西向きが再評価されているようです。
西向き3階はエアコン必須
家が西向きなんで
3台あるエアコンフル稼働
3階がエアコンなしでは
いられない
部屋に居ても朝から気分が
優れない
危険な暑さです
お仕事の方々、学生さん
水分塩分とこまめな休憩を
取ってなんとか凌いで下さい。
では、昼からもファインティン。— Mr.大河ース (@are_donden) July 10, 2023
こちらは戸建て住戸に関する投稿のようです。
基本的に暖かい空気は上に上がる性質を持っているため、3階建ての3階は下から来る暑い空気と最上階として外から当たる日差しの影響でかなり暑くなります。
戸建てのような木造住宅より、マンションの方が断熱性能が高いと言われており、夏場の戸建て住宅の上階で快適に過ごすためにはエアコンが必須かも知れません。
タワマンも西日との戦い
本日はベイパーク&ベイタウン散策。
9/30 14:30
スカイグランドタワー西向きの日当たりは抜群。タワマンの宿命ですが夏は西日との戦いですよね。冬は暖房要らないレベルになるんじゃないかな。
現時刻は南西角部屋20〜24階あたりに太陽の反射で光っています。 pic.twitter.com/9nYKpyweH7
— マリンちゃん@お得と楽しいが大好き (@makuharimarin) August 30, 2020
タワーマンションの上層階だと、やはり西日はキツそうですね。冬は日が当たる時間が長いため、暖房がいらないというコメントも多数ありました。
結露でカビが生えたりする
これは西向きで日当たりが悪いわたしの寝室です。
冬は結露でカビが生えたりするので、なかなかやっかいですよ。— るーしー@ぼちぼちブルグミュラー練習中 (@fuyunenastunfe) October 11, 2021
空気の流れがない部屋や換気の悪い部屋には、結露やカビに悩まされることも。
乾燥機などを上手く使うのも解決策の一つと言えます。マンションでは24時間換気を導入しているところもあるので、気になる人はそういったお部屋を選びましょう。
事務員
西向きのマンションで快適に過ごす3つのポイント
ここまでは西向きマンションのメリットとデメリットを解説していきましたが、西向きマンションならではの「快適に過ごすポイント」を抑えると、さらに暮らしが充実します。
先ほどご紹介したデメリットも、しっかりと対策ができれば気にならないと感じる方が多いはず。西向きマンションのメリットのみを活用しながら、快適な生活を送ることが可能です。
ここからは、西向きマンションで快適に過ごすための3つのポイントをご紹介していきます。
ポイントを抑えると、南向きと変わらないような快適な住まいを手に入れることができるので、「南向きと西向きで迷っている」という方はぜひチェックしてくださいね。
日差しの対策をしっかり行う
西向きマンションにおいて最も重要なのが「日差し対策」です。
反対に、日差しでストレスを感じることさえなければ、南向きに負けない快適な生活が実現できると言えますね。
西向きマンションでおすすめの日差し対策は下記の通りです。
- カーテンやブラインド
- 断熱フィルム
- サンシェード
最も手軽な日差し対策は、遮光性の高いカーテンやUVカット加工がされたブラインドを使用することです。
さらに、窓自体に貼り付ける断熱フィルムを貼ると、暑さの対策も可能。午後からの日差しがきつい西向きマンションでも室温が上がるのを防止してくれます。
上記2つは室内からできる日差し対策であるのに対し、ベランダなど窓の外から日差し対策ができるグッズがサンシェードです。
サンシェードは、大きな窓全体を覆って日除けをすることで家の中に日陰を作るグッズ。強い日差しが入ってこないので、窓を開けて風を通すことも可能で、夏の午後が暑くなりやすい西向きマンションでも快適に過ごせます。
洗濯物はお昼に干すと早く乾く
西向きマンションは昼以降の日当たりが優れているので、お昼に洗濯物を干したときに早く乾きやすいです。
方角別の夏の日照時間は下記の通りです。
※地域や場所によって差はあります
- 東向き:4時〜11時
- 南向き:9時〜17時
- 西向き:13時〜19時
- 北向き:なし
お昼頃からベランダに日が差し込む西向きマンションでは、午後から家事を行う方が快適に生活できる環境だと言えます。
事務員
浜崎編集長
西側の部屋をリビング、東側を寝室にすると1日中日の光を感じて暮らせる
東から西へと移動する太陽の動きを考慮すると、朝に過ごす寝室を東側に、午後に過ごすリビングを西側にすると、1日中太陽のある生活を実現できます。
南にベランダがある物件では、反対側の北向きにも部屋があるケースが多いので、リビングの日当たりは良いものの太陽の当たらない部屋ができてしまいます。
一方で、西向きマンションなら反対側の部屋は、朝日が差し込む東向き。生活する部屋割りを工夫すると、1日中自然光を感じながら過ごせます。
- 午前:東側の部屋で朝日とともに起床
- 午後:日照時間が長い西側の部屋で1日中明るく生活
東向きと西向きのどちらのメリットも活用できるような生活サイクルにできると、南向きにも負けない快適な暮らしが可能です。
事務員
まとめ|西向きマンションでも後悔しない!メリットもある
西向きマンションのメリットとデメリットや快適に過ごすためのポイントをご紹介しました。
夕方以降は強い日差しが差し込むというデメリットがある西向きですが、しっかりと対策をすることによって、南向きと変わらないほど快適に過ごせる方角でもあります。
西向きマンションが向いている方をまとめると、下記の通りです。
- 午後に活動することが多い
- 価格を安く抑えたい
- 綺麗な夕日を眺めたい
- 寒がりで冬に暖かい家が良い
午前中は太陽の光が差し込まない西向きマンションですが、午後から動き出すことが多い方は、洗濯物をはじめ日当たりの悪さで悩むことは少ないはず。
南向きよりも安い価格であるにもかかわらず、午後は日当たりがよく冬は暖かい部屋で過ごせます。
また、眺望が良いマンションの場合は、西向きならではの綺麗な夕焼けを楽しめるのが、南向きマンションにはないメリットです。
事務員