- 仲介手数料無料の賃貸物件を探すには?
- おすすめのサイトやアプリをご紹介
- サイトやアプリを使う上での注意点
賃貸物件を契約するには高額な初期費用がつきものです。
特に、東京のように家賃が高いエリアの物件ほど初期費用の金額も跳ね上がるため、予算内に収まる物件が見当たらず悩んでいる人も多いでしょう。
そこで今回注目したいのが、安く借りられる仲介手数料無料の賃貸物件です。
でも、不動産会社で要望を伝えてもちゃんと紹介してもらえるか不安ですし、仲介手数料無料サイトやアプリも信頼できるか心配です…。個人貸しや大家さんと直接契約するサイトもあるようですが…。
平松編集者
岸田解説員
トラブルを防ぐためのポイントについてもくわしく解説していきましょう。ランキング記事も紹介していきます!
賃貸物件を安く借りられるサイト11選!仲介手数料無料で節約!
まず、仲介手数料無料で賃貸物件を紹介してくれるサイトをピックアップしました。
この他にも仲介手数料無料のサイトはいくつか存在しますが、
仲介手数料無料(または安い)不動産会社のランキングについては下記の記事で紹介しています。
平松編集者
岸田解説員
平松編集者
基本的に各ポータルサイト掲載の物件や他社掲載物件も仲介可能
仲介手数料無料の不動産サイトは、サイト上で掲載している賃貸物件以外にもスーモやホームズなどのポータルサイト、また他社が取り扱っている物件も仲介してもらえるところがほとんどです。
むしろ、サイト上で物件情報を掲載せず、利用者がポータルサイトなどの物件情報を“持ち込む”形で仲介に応じている不動産サイトもあります。
その点では選択肢も多くて、利用者目線でいうと大きなメリットに感じます!
平松編集者
岸田解説員
他の不動産会社が持っている物件が紹介できるのも、こうした背景があるからなんですね。
賃貸物件をゼロから紹介してもらえないサイトが多い
部屋探しをする際、不動産会社に足を運んで希望条件に合わせた物件を紹介してもらうのが一般的でしょう。
しかし、仲介手数料無料の不動産サイトは実店舗を持たない不動産会社が運営しているところも多く“ゼロから物件を紹介する”サービスに対応しないことが多いです。
サービスや接客面は期待しないほうが良いのでしょうか?
平松編集者
岸田解説員
内見は現地集合・現地解散が多い
仲介手数料無料の賃貸物件でも、希望の物件を内見することができます。これが実店舗の場合、不動産会社が手配する車で移動し、物件案内をしてもらうのが一般的でしょう。しかし、仲介手数料無料の不動産サイトを通して内見する際は現地集合・現地解散が多いのが特徴です。
岸田解説員
大家さんと直接契約で仲介手数料無料サイトも
会社名 | 株式会社ウチコミ |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿6-14-1 新宿グリーンタワービル18階 |
設立 | 2012年7月25日 |
公式サイト | ウチコミ公式 |
ウチコミに掲載されている賃貸物件は、全て仲介手数料が無料で借りられます。
通常、賃貸契約をする際は、不動産会社へ家賃1か月分の仲介手数料を払います。しかし、ウチコミは借主が大家さんと直接やりとりをするシステムのため、仲介手数料が発生しません。
契約は不動産屋さんが担当しますが、手数料等は大家さんが払います。初めから仲介手数料が無料になるので、特に交渉する必要もなく、初期費用を安く抑えられます。
仲介手数料が無料で安い不動産会社ランキング
仲介手数料無料のメリットやデメリットを紹介してきましたが、実際にどの会社がお勧めなのか気になる方も多いでしょう。
近年では仲介手数料が無料または安い不動産会社も増えてきています。
下記記事では、仲介手数料が安い不動産会社をランキング形式で紹介していますので是非ご確認ください。
- グランドネクスト不動産の仲介手数料は業界最安値水準
- 購入時の仲介手数料は最大無料
- 住宅ローンサポートで金利も大幅に節約!
- 10周年キャンペーンで最大20万円がもらえる
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仲介手数料無料の賃貸物件はアプリでも探せる!おすすめアプリ3選
平松編集者
岸田解説員
1.Yahoo!不動産
賃貸物件だけで約700万件という圧倒的な情報量のYahoo!不動産。
アプリを利用する際、希望エリアを選択後にフリーワード検索で「仲介手数料無料」と入力すれば、該当する賃貸物件を簡単に割り出すことができます。
平松編集者
岸田解説員
2.アパマンショップ
FC加盟店を含めると全国に1,000店舗以上を展開しているアパマンショップ。
アパマンショップのアプリでも、キーワード検索で仲介手数料無料物件を抽出することができます。
フリーワードで「仲介手数料 ◯◯(エリア名)」を入力すれば簡単です。
岸田解説員
平松編集者
3.goo不動産
goo不動産も、Yahoo!不動産と同様に各ポータルサイトで掲載している賃貸物件を二次掲載しているため、
圧倒的な情報量が魅力です。
アプリでは、エリアや沿線選択後のフリーワード検索で「仲介手数料無料」と入力しましょう。
平松編集者
仲介手数料無料以外でお得物件が探せるアプリも
スーモやアットホームのアプリでは、フリーワード検索で「仲介手数料無料」を入力してもヒットせず、条件検索の欄にも「仲介手数料無料」はありません。
ただ、アプリではなくブラウザ版なら仲介手数料無料の物件を探しやすいので、スーモやアットホームを利用したい人はそちらを活用しましょう。
また、仲介手数料無料にこだわらず初期費用を抑えたいのであれば、スーモやアットホームのアプリでも条件検索で「フリーレント付き」「保証金なし」の賃貸物件を検索することが出来ます。
そもそも仲介手数料とは?仲介手数料無料のからくり
平松編集者
岸田解説員
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岸田解説員
オーナーが仲介手数料を負担している
不動産会社が受け取れる仲介手数料は、入居者とオーナーそれぞれから家賃0.5ヶ月分(+税)が上限と決まっています。
しかし、双方の同意が得られればどちらか一方が家賃1ヶ月分(+税)を負担することも可能です。仲介手数料無料にするには、入居者でなくオーナーが仲介手数料を全額負担しているケースも見受けられます。
岸田解説員
平松編集者
不動産会社の自社管理または所有物件
不動産会社が自社管理している物件、また所有している物件は仲介業務が発生しないため仲介手数料無料になります。
物件情報の取引態様が「貸主」となっていれば、まず仲介手数料が発生することはないでしょう。
不動産会社が自社管理する物件や所有する物件は、おとり広告の心配がないメリットもあります。
物件にもくわしいのが安心ポイントです。
マンスリーマンションなどの特殊な物件
マンスリーマンションやUR賃貸、公営住宅などの一部特殊な物件は仲介手数料が発生しない仕組みになっています。
家賃が相場よりも高くなっていたり、物件数自体が少なかったりとデメリットはあるものの、入居時の初期費用を抑えたい人にとっては大きなメリットと言えます。
平松編集者
実績作りや集客などの戦略
仲介手数料無料の物件を引っ掛けに集客する不動産会社や、設立後間もない不動産会社が実績作りのために仲介手数料を無料にするケースも見受けられます。これでは不動産会社側にとって損しか無いのでは?と思われるかもしれませんが、オーナーから仲介手数料を受け取れるため損することはありません。
平松編集者
岸田解説員
人件費や広告費を徹底的に抑えている
仲介手数料を受け取らなくても、利益をしっかり出せる仕組みがあれば不動産会社の経営は成り立ちます。たとえば、インターネット集客に強い不動産会社なら人件費や広告費を大幅に抑えることが可能です。
平松編集者
鍵交換代など別の名目で請求している
仲介手数料として請求しなくても、鍵交換代や消臭除菌代、クリーニング代などの項目で入居者に費用を請求している不動産会社がまれに存在します。
仲介手数料無料でも、トータルの出費は仲介手数料ありの物件と変わらないこともあるでしょう。
不動産会社にとっては利益になるものの、入居者にとってはデメリットでしかありません。
岸田解説員
平松編集者
オプションの強制付帯
仲介手数料を無料にする代わりに、さまざまなオプションやサービスの加入を求める不動産会社もあります。
このオプションやサービスは有料であり、加入させられるオプションやサービスが仲介手数料分の金額を超えれば結果的に損することになるでしょう。
平松編集者
岸田解説員
仲介手数料無料サイトやアプリに落とし穴?デメリット・注意点
仲介手数料無料の裏にからくりがあることを紹介しましたが、このからくりによって入居者自身が被るデメリットもあります。
そこで、仲介手数料無料サイトやアプリを利用する上で気をつけたいデメリットや落とし穴をまとめました。
- 物件そのものに詳しくない
- 内見や物件紹介なしの場合も多い
- 家賃が相場より高くなりがち
- 物件の状態が悪いことも
- 告知事項付き(事故物件)の可能性
- 対象エリアが限定的
- 全物件が仲介手数料無料とは限らない
物件そのものに詳しくない
仲介手数料無料の不動産サイトは、自社管理や所有物件でない限りその物件に詳しいわけではありません。
質問しても返答に時間がかかる場合があるほか、物件情報を見るだけでは確認しづらい設備や周辺環境のデメリットも紹介してもらえない可能性があります。
内見や物件紹介なしの場合も多い
仲介手数料無料サイトやアプリはオンライン上での集客や接客に特化しており、人件費を徹底的に抑えています。
この都合から、内見や物件紹介に対応しないケースが増えています。なかには、内見希望者に対し“他の不動産会社に内見を申し込んでみて”とお願いする不動産会社もいる模様です。
内見はもちろん、希望条件に合わせた物件を紹介してもらいたいなら、サイトやアプリではなく不動産会社に直接足を運ぶのが賢明です。
家賃が相場より高くなりがち
仲介手数料無料にするかわりに、月々の家賃を上乗せしている賃貸物件も存在します。
エリアの家賃相場を見ても不自然に高い場合があるので、部屋探しの際は希望エリアの家賃相場を頭に入れておくと良いでしょう。
物件の状態が悪いことも
仲介手数料無料の物件は“入居者がつきづらい理由”がある物件も多いです。
たとえば、最寄り駅から15分以上離れていたり、築年数が古かったり、リフォームや原状回復にお金をかけていなかったりとさまざまです。
新築などでない限り、仲介手数料無料の物件はなにかしらのマイナス要素があると思って間違いないでしょう。
告知事項付き(事故物件)の可能性
上記に関連しますが、入居者がつきづらい物件の大きな理由として告知事項付きであることも珍しくありません。いわゆる“事故物件”です。
ただ、事故物件などの告知事項は記載義務があるため、物件情報を確認すれば誰でも知ることが出来ます。
告知事項には時効がありますが、そもそもなぜ告知事項がついているのか?
不動産会社に説明を求めましょう。
対象エリアが限定的
冒頭でも触れたように、取り扱える物件の多くは東名阪などの都市部に限定しているのが現状です。今後対象エリアも全国へ広がることも予想されますが、地方で仲介手数料無料の物件を探すならサイトよりも地元の不動産会社へ直接足を運ぶことが効率的と言えるでしょう。
全物件が仲介手数料無料とは限らない
仲介手数料無料を謳うサイトの中には“最大無料”などと曖昧な表現を使っているところもあります。からくりでも各種説明した通り、仲介手数料が無料にできるには一定の条件が必要です。
この条件(ADがつかない物件など)がクリアできない場合、仲介手数料を負担することになるため注意しましょう。
岸田解説員
仲介手数料無料サイト・アプリの利用でよくある質問
平松編集者
岸田解説員
全物件が仲介手数料無料なのか?
仲介手数料無料の物件を“集客”として利用している不動産サイトやアプリがあるのも事実です。
検索では“仲介手数料無料”と表記があっても、よく見ると“最大無料”と表記されていることもあります。
全物件が仲介手数料無料、とは言い切れないので注意しましょう。
接客サービスに問題はないのか?
これまで説明したように、仲介手数料無料の不動産サイトやアプリは人件費を徹底的に抑えているので、内見や物件紹介をしないところが多いです。
接客が“悪い”のではなく、物理的に“難しい”ところがあるのは事実。接客やサービスの質を求めず、効率よく部屋探ししたい人にとっては、
不動産サイトやアプリの利用がピッタリと言えるでしょう。
仲介手数料以外に必要な初期費用とは
初期費用には、仲介手数料以外のさまざまな項目で費用が発生します。
- 敷金(家賃1〜2ヶ月分目安)
- 礼金(家賃1〜2ヶ月分目安)
- 前家賃(家賃1ヶ月分目安)
- 火災保険料(部屋の広さや構造で変動)
- 家賃保証料(共益費等を含む家賃0.5〜0.8ヶ月分目安)
基本的には家賃がベースとなるため、家賃が安い物件ほど初期費用も安く、家賃が高い物件ほど初期費用も高額になります。
仲介手数料無料の物件でも、まとまった初期費用が必要になることを覚えておきましょう。
岸田解説員
初期費用を抑えたいなら、仲介手数料無料に固執するのではなく、トータルの費用から交渉できる項目を洗い出しましょう。
仲介手数料無料のサイトやアプリを利用してお得に部屋探ししよう
オンライン上で賃貸借契約が結べるようになった現代、仲介手数料無料の不動産サイトが次々に増えています。
一部アプリでも仲介手数料無料の物件を検索することができるので、不動産会社に足を運ばず部屋探しをしたい人は積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
仲介手数料無料のサイトやアプリを利用する際は、初期費用の内訳や物件のマイナス要素についても注視しておくことをおすすめします。