蚊やゴキブリ等の虫は何階まで来る?虫を入れない対策と害虫駆除について紹介!

蚊やゴキブリなどの虫は何階まで来る?出会わないコツ

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のまとめ
  1. 蚊やゴキブリ等の虫は何階まで来る?
  2. マンションで虫は何階まで?10階でもくる?
  3. 部屋から虫がいなくなる方法は?

誰もが一度は困ったことがある住宅の害虫問題。

ゴキブリや蚊などの害虫が頻繁に現れると、日々の生活のストレス要因となりかねませんよね。

特に一人暮らしで虫を触れない場合は、「何階まで虫が発生するのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、害虫が発生しにくいマンションや家の条件を解説!

浜崎編集長

ゴキブリや蚊と出会わないようにするコツもご紹介するので、虫が苦手な方はぜひチェックしてみてくださいね。

ゴキブリや蚊は何階まで?虫が苦手な人は何階に住めばいい?

ゴキブリや蚊は何階まで?虫が苦手な人は何階に住めばいい?

害虫が何階まで発生するかの明確なラインはありませんが、「マンションの高層階なら安全」というイメージが多いはず。

実際に、ゴキブリや蚊といった害虫は地上付近に生息するので、高層階であるほど虫は発生しにくくなります。

害虫を防ぐポイント

害虫の種類によって地上何メートルまで上がれるかや、生息する場所の特徴は異なります。

虫の侵入を防ぎたい場合は、まず苦手な虫の特徴を把握しておくことがポイント。適切な対策や条件に沿った場所を選ぶのがおすすめです。

ここからは、「害虫が現れやすい条件」や「害虫が何階まで発生するのか」について解説します。

ゴキブリや蚊が苦手な方がどんな場所に住めばいいかについても解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

基本的には3階以上がおすすめ

ハエや蚊、ゴキブリなどの害虫が何階まで自力で飛べるかというと、基本的にマンションの3階程度の高さが限界だと言われています。

ゴキブリと蚊の特徴は下記の通りです。

害虫の特徴

ゴキブリ:自力で5mほどしか飛べない

蚊:2階(10mほど)くらいまでの高さに生息

蚊やハエといった空中を飛ぶ虫の場合、一般的に10m前後の高さが限界だとされているので、3階以上に住むのがおすすめです。

しかし、ゴキブリは自力で飛べる高さは5mほどですが、風に乗って飛んできたり壁を這い上がったりすることもできてしまうため、絶対に安全といえる階数はありません。

一般的には5階以上で見かけることが少なくなり、11階以上になると害虫との遭遇回数が大幅に減少すると言われています。

1階や2階に比べると3階以上まで飛べる害虫は減少するので、少しでも害虫のリスクを減らしたい場合は、3階以上が良いということですね!

事務員

浜崎編集長

はい!もちろん階数は高ければ高いほど良いですね。

木造のマンションの場合は害虫が住み着きやすいので注意

害虫の発生率には、マンションの階数だけでなく「住宅構造」も大きく関わってきます。

ゴキブリや蜘蛛が住み着きやすい構造は、木造住宅。

木造のアパートやマンションなどに使われている資材は虫が住み着きやすいため、ご注意ください。

害虫は壁の隙間に入り込んで住み着くことが多いことから、隙間ができにくいコンクリート構造よりは、木造住宅の方が住み着きやすいです。

さらに、夏場の湿度が高い環境を好む害虫。

日当たりと風通しが悪い部屋の場合は、虫が好むジメジメとした環境になってしまいます。

また、前の居住者の時点で住み着いている可能性も少なくはありません。

内見の際には、部屋の中に「害虫が出入りできる穴や隙間がないか」をしっかりとチェックしておくことが大切です。

木造住宅の中でも特に害虫が住みやすいのはどんなところですか?

事務員

浜崎編集長

築年数が20年以上経過しているところや外壁に穴があるところは、害虫が住み着く隙間が多いので、できる限り築浅で構造がしっかりしている家を選びましょう!

完全に防ぐことは難しい

「結局何階まで上がれば安全なのか分からない」という方も多いかもしれませんが、実は害虫を完全に防ぐことは困難なのです。

階数が高いほど虫が飛んだり登ってきたりすることはイメージしやすいですが、害虫の侵入経路は自力で入ってくるだけではありません。

害虫が自力で侵入する以外にも、下記の理由で部屋に侵入する可能性があります。

害虫が侵入する理由
  • 玄関付近に風で飛ばされた
  • エレベーターと一緒に上がる
  • 宅配荷物の段ボールについていた

風に乗って飛ばされてくることも多いので、風が強い地域では3階以上でも安心はできません。

さらに、エレベーターや宅配荷物など人間と一緒に上層階まで上がってくることも。

外出した際に服についてしまうと、帰宅時に一緒に家の中に入れ込んでしまうケースもあります。

要するに、ゴキブリや蚊などの害虫は「何階まで上がれば入ってこない」と断言することはできないということですね。

事務員

階数以外に気をつけるべき環境は?

蚊は何階まで?気を付けるべき環境

マンションの高層階になるほど、ゴキブリや蚊などの害虫が発生する確率を抑えられることが分かりましたが、階数以外にも「周辺環境」も害虫の発生に大きく影響します。

例えば、ほとんどの虫は乾燥や寒さが苦手なので、寒い地域であれば比較的発生しにくいです。

コンクリートだらけの都会よりは、自然が多い田舎の方が害虫の発生率が上がることも明確ですね。

マンションやアパートの何階まで害虫が出るのかだけでなく、住む場所の周辺環境を確認することも大切です。

浜崎編集長

同じ階数でも、周りの環境によっては害虫の出現率が大幅に変わるので、少しでもゴキブリや蚊がでない家に住みたいという方は、今からご紹介する「気を付けるべき環境」もぜひチェックしてくださいね。

公園のそばは虫が湧きやすく、木から飛んでくることもある

公園は、害虫が生息するために抜群の環境が整っています。

緑が多い公園のそばに家がある場合は、害虫だけでなくさまざまな虫が侵入してくる可能性が高いです。

さらに、公園の中に高い木があるときは、木からマンションまで風に流されて飛んでくることも少なくはありません。

街路樹などの木を伝って虫が侵入することもあるため、周辺に高い木があるときは3階以上でも要注意です。

浜崎編集長

また、夏場はセミやコオロギなど虫の鳴き声がうるさい可能性も。

ゴキブリや蚊などの害虫だけでなく虫全般が苦手な方は、緑が多い場所の近くは避けることをおすすめします!

1階が飲食店の場合はゴキブリの発生がしやすい

害虫の代表とも言えるゴキブリですが、自力で飛んでくることよりも何かの隙間を伝って侵入してくることの方が多いです。

つまり、家と繋がっている場所にゴキブリが生息していると、自分の部屋に侵入できる可能性が高いということ。

気をつけなければいけないのが、1階に飲食店があるケースです。

生ゴミなどが出る飲食店は、ゴキブリなどの害虫にとってエサとなるものが多いので、住み着いていることも珍しくはありません。

注意

その飲食店が同じ建物の1階にある場合、壁や配管が繋がっている建物なら何階まででも這い上がれてしまうためご注意ください。

部屋から虫がいなくなる方法と害虫駆除の方法

部屋から虫がいなくなる方法

ここまでは、何階まで害虫が入ってきやすいのかや気を付けるべき環境についてご紹介してきましたが、それでもゴキブリや蚊が絶対に入ってこないと言い切れる家はありません。

しかし、ゴキブリなどの害虫が「寄り付きにくい家」にする対策は可能です。

部屋から虫がいなくなる方法や害虫駆除の方法を探している方は多いと思います。

万が一、侵入してきたときの対策を含め、事前に準備をしておくことで害虫によるストレスを軽減できます。

ここからは、侵入防止目的のものから駆除目的のものまで、ゴキブリや蚊を寄り付かせない家にするために自分でできる害虫駆除対策をご紹介していきます。

浜崎編集長

「家賃の問題で1階にしか住めない」「近くに自然が多くて心配」という方も多いはずですので、ぜひ対処法をチェックしてみてくださいね。

虫の種類ごとの害虫駆除方法

虫の種類ごとに駆除方法は微妙に異なります。

害虫の種類ごとの対策方法は以下の通りです。

虫の種類ごとの害虫駆除方法
  • ゴキブリ
  • コバエ

ゴキブリ

ゴキブリは言わずもがな家庭において大敵な虫です。

湿度の高い場所や台所などの食べ物が多い場所などにも出やすい傾向があります。

ゴキブリ対策の商品は数多く存在しておりますので、くん煙タイプの駆除剤や毒エサを置くタイプの駆除剤なのでゴキブリに出会う前に駆除をします。

また、ゴキブリは小さな隙間でも通り抜けてしまうのでキッチンのシンク下の排水溝の隙間や窓、ドアで隙間があるところを塞ぐのも効果的です。

それでも出会ってしまった場合はスプレータイプの殺虫剤や殺虫剤がもし家に無かった場合は食器用洗剤を殺虫剤の代用として使用することも可能です。

蚊は主に夏場(6~8月)に悩まされる方が多いかと思います。

蚊への対策としてはまずは出来るだけ3階以上の部屋に住むこと、窓や網戸、玄関等に防虫スプレー等で虫よけをしておくことをおすすめします。

また、置くタイプの蚊取り線香も昔ながらの方法でおすすめです。

コバエ

コバエは生ごみや水場に多く現れます。その為キッチンや浴室を清潔に保つことが一番の対策です。

コバエは繁殖力が非常に高い虫の為1匹でも見つけたら掃除をし直したり、生ごみがある場合は二重に密閉するなどの対策をして繁殖を防ぎましょう。

コバエにはスプレータイプの殺虫剤もあり効果的ですが、まずは室内を清潔に保つことが一番の対策かと思われます。

忌避剤や防虫剤をベランダや窓際、玄関に設置する

まずはゴキブリなどの害虫の侵入経路を防ぐことが大切。

意外と忘れがちですが、日常的に開け閉めする必要がある玄関や網戸がない窓は侵入してくる確率が高いので要注意です。

まだ害虫を見かけたことがない方は「予防グッズ」を設置し、すでに何回か遭遇している場合は「駆除グッズ」を設置するとより効果を得られます。

侵入経路を防ぐ対策
  • 防虫剤を設置
  • 忌避剤(きひざい)を利用
  • 玄関や窓の隙間は防ぐ

ゴキブリなどの害虫は小さな隙間から入ってくるので、隙間がある場合は必ずふさいでください。さらに、玄関や排水溝が繋がっているキッチンなどに、防虫剤を設置すると寄り付かなくなります。

忌避剤とは、ゴキブリや蚊、ダニなどが嫌いな成分が入っている薬剤のことで、侵入を防ぐだけでなく遠ざける効果が期待できて、ネズミなどの害虫に対応しているものもあります。

すでにゴキブリが現れている場合はどうしたら良いですか?

事務員

浜崎編集長

毒が入っていて殺虫成分のある駆除剤を選ぶと、仲間も一緒に殺虫できるのでおすすめです!

部屋をきれいに保つ

害虫が一番住みやすい場所は、汚い環境。どれだけ高層階に住んでいても、やはりこまめに掃除をして部屋を綺麗に保つことが重要です。

外から侵入するイメージの害虫ですが、実は部屋の中で発生するケースも。例えば、生ごみなどを長期間放っておくと、コバエや小さな害虫が発生することもあります。

ゴミがある場所やモノが多い部屋は害虫の隠れ家になりやすいので、清潔でモノが少ない環境にすることがポイントです。

特に、夏場の生ごみは蚊やコバエの温床になりがち。ほとんどの害虫は、冬場よりジメジメしている梅雨や夏場の方が生息しやすいため、湿度が高い季節はより一層注意する必要があります。

夏場の対策はありますか?

事務員

浜崎編集長

部屋を綺麗にすることはもちろん、こまめに換気をしてジメジメとした空間を作らないことが大切。

なお、換気で窓を開けっぱなしにすると侵入してくる可能性もあるので、網戸に隙間がないかは必ずチェックしておいてくださいね!

まとめ|蚊やゴキブリは何階まで?部屋から虫がいなくなる方法!

ゴキブリや蚊などの害虫が「発生しにくい場所」や「出会わないようにするコツ」をご紹介しました。

部屋から虫がいなくなる方法を探している人は蚊やゴキブリが何階まで来るか気になるところだと思います。

基本的には3階以上がおすすめで、さらに11階以上になれば、害虫との遭遇率はかなり減少します。しかし、エレベーターや荷物についてくることもあるため、何階までなら安心というラインはありません。

つまり、何階に住んでいても少なからず害虫と出会ってしまう可能性があるので、しっかりと害虫対策をしておくことが大切です。

下記の害虫対策のコツを参考に、お住まいの環境にピッタリの対策をお試しください。

害虫対策のコツ

・コンクリート住宅や築浅物件

→出現率が低いので、開け閉めが多い玄関や窓付近に防虫剤を設置

・1・2階の家

→自力で侵入してくるので、忌避剤(きひざい)で害虫を遠ざける

・古い木造住宅

→すでに住み着いている可能性もあるため、捕獲殺虫タイプで調査

害虫の出現状況によっても適切な対策が異なるので、まずはご自身がお住まいの住宅環境にピッタリの対策から始めることがポイントです。

これらの対策に加えて、万が一ゴキブリや蚊などが発生したときの準備もしておくことで、より安全で快適な暮らしを手に入れてくださいね。