- 手元を隠すならカウンタースクリーン、収納を増やすなら上収納棚がおすすめ
- 大がかりなDIYになる場合は業者に依頼するほうが安全
- 「安全面で注意が必要なこと」と「マイホームのオープンキッチンに適切なサイズを探すこと」がポイント
モデルルームでよく見かける人気の住宅設備が、対面式の「オープンキッチン」です。
理想の暮らしを実現するために、マイホームに憧れのオープンキッチンを取り入れたという方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざオープンキッチンを使用してみると、想像と違って散らかってしまうなどのお悩みが多いのも事実です。
浜崎編集長
オープンキッチンで見落としがちなポイント
オープンキッチンは、リビングやダイニングと仕切られていないため、開放感のある空間を演出できる人気の設備です。
カタログやテレビで綺麗なオープンキッチンを見かけることが多いですが、理想と現実は別物。
実際に生活してみると、毎日片付ける暇などなく、散らかったキッチンのせいで部屋全体が汚く見えてしまうこともあります。
まずは、対面式オープンキッチンを実際に使ってみると困りやすいポイントから3つご紹介します。
記事の後半では、それぞれの対策や目隠し方法について解説していくので、困っている方はぜひ参考にしてください。
事務員
料理中の手元が見えやすく、プレッシャーになる
オープンキッチンは、大きく分けて下記の2種類に分けられます。
アイランド型:部屋の中で独立している。360度周りを歩いて移動できる。
ペニンシュラ型:片側のみ壁に面している。半分くらいは前に壁があるケースも。
アイランド型キッチンの場合は360度どこからでも見渡せるため、より開放的な雰囲気が演出できる一方で、料理中の自分を常に見られている感覚がプレッシャーに感じてしまう方もいます。
特に、料理中の手元は包丁や食材の扱いを見られてしまうので、来客者がいるときに見えてしまうのが気になるという方も少なくはありません。
小さなお子様がいらっしゃる家庭では、オープンキッチンの上にある調理器具が見えてしまうと触りたがることもありますね。
ダイニングテーブルとオープンキッチンの距離が近いと、誤って包丁などを触ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
必要な対策:手元が隠せる目隠し
キッチンの中がリビングから丸見えになることも
キッチンは、食材や調味料・調理器具などさまざまなものを置くところ。
開放的なオープンキッチンでは、本来であれば見せたくない部分まで丸見えになり困る方が多いです。
毎日料理をしていると、案外片付けている時間がないもの。
普段からこまめにキッチンを掃除する時間をとれる方でなければ、キッチン奥の収納や散らばった調味料などが散乱し、せっかくのおしゃれなキッチンに生活感が出てしまいます。
加えて、アイランドキッチンはキッチン自体の収納が少なめなので、上手に整理整頓できる方でないと美しい見た目をキープするのは難しいです。
事務員
浜崎編集長
必要な対策:収納を増やす・キッチン全体の目隠し・後ろのオープン収納の目隠し
水や油などがリビングに飛び散ることもある
部屋の中で独立(半独立)しており、水回りやコンロ周りの囲いが少ないアイランドキッチン。
キッチンの奥行きが浅い場合は、水や油が前方のリビングに飛び散ってしまい掃除が大変になります。
そのため、キッチンを使用するたびに床掃除をする必要があり、頻繁に揚げ物などの料理をする方にとっては、大きなストレスとなりかねません。
キッチン近くの床だけでなく、リビングの掃除範囲まで広くなってしまうというデメリットも。
普段生活するダイニングテーブルなどに油がこびりついたまま放置してしまうと、日常的に使用するものまでベタベタになってしまうので、定期的な掃除が必要不可欠です。
特に、部屋の中で独立したアイランド型のキッチンは、360度汚れやすいうえに、煙やニオイもリビングに充満しやすいという特徴があります。
換気できる環境が十分でない場合は、リビングにある衣類や家具にニオイが染み付いてしまうためご注意ください。
必要な対策:油や水はね防止グッズ・キッチンとリビングの仕切り・換気対策
オープンキッチンに後付けでできる対策
ここまでご紹介したように、念願のアイランドキッチンを導入したものの、隠せるようにしたいとお困りの方は多いのではないでしょうか?
「オープンキッチンの不便さを直すためにはリフォームが必要」と思い込みがちですが、実は簡単にできる対策でお悩みを解決できることも多いです。
- 手元を隠したいケース
- 丸見えのキッチンを隠したいケース
- 収納を増やしてモノを減らしたいケース
まずは、ご自身のオープンキッチンの悩みがどれに当てはまるかを確認することが大切。それぞれの対策を知っておくと、自分に合ったカスタマイズで快適なキッチンを実現できます。
浜崎編集長
手元を隠したいならカウンタースクリーン
出典:楽天市場 https://item.rakuten.co.jp/importshopaqua/tw-simi/
カウンタースクリーンの特徴 | |
価格帯 | 5,000円〜1万円 |
デザイン | すりガラス風が多め |
カラー | ホワイト・ブラックなど |
オープンキッチンの手元を隠したい場合は、「カウンタースクリーン」というアイテムがおすすめ。
手元の目隠しになるだけでなく、水はね防止になったり、内側に吸盤グッズを取り付けたりとキッチングッズとして有能なアイテムです。
カウンタースクリーンをおくだけで手元が見えなくなることに加え、収納面も増やすことができるので一石二鳥だと言えますね。
さらに、最大の特徴はスタイリッシュな見た目。
オープンキッチンの開放感があるカッコいい見た目を損なわないように、すりガラス風デザインでモノクロになっているのは嬉しいポイントです。
浜崎編集長
キッチンの収納には扉をつけて、見えないようにする
キッチンの収納部分が丸見えになっていて気になるという場合は、キッチン収納部分に後付けできる扉が最適です。
収納扉の取り付けはそこまで難しくないので、DIYで取り付けることも可能。
キッチンだけでなく、テレビ台や収納棚にも応用できるDIY技術なので、覚えておくことをおすすめします。
事務員
浜崎編集長
取り付けを業者に依頼する場合は、本体料金を含めて2万円〜5万円ほどの費用が必要。
状況に応じて目隠しをすることができるので、開放感を出したいときはオープンキッチンのメリットを生かせます。
カウンター部分に棚を設置し、壁を作りながら収納スペースを増やす
出典:楽天市場 https://item.rakuten.co.jp/model-bon/kra945020/
上収納棚の特徴 | |
価格帯 | 7,000円〜1万5,000円 |
カラー | ホワイト・アイボリー・ブラック・木目調など |
散らばったキッチンの中が丸見えになるのを防ぎたいという方は、壁になる収納棚を設置することで、目隠しを作りつつ収納スペースを増やすのがおすすめです。
オープンキッチンに最適なのは「上収納棚」という戸棚。
カウンターやキッチンに置けるタイプなので、収納スペースを活用しながらも間仕切りの役目を果たしてくれます。
オープンキッチンに合ったサイズの戸棚を選んでいないと、逆に邪魔になってしまうことも。
さらに、カウンターの下に設置できる「下収納棚」も種類が豊富なので、購入する時はサイズや商品を間違えないようにご注意ください。
オープンキッチンを後から目隠しする時の注意点
オープンキッチンでありがちなお悩みには、目隠しなどの対策ができることが分かりましたが、後付けで何かを設置する時には注意点もあります。
火や油、包丁など、危険なものを扱うキッチンだからこそ、安全性はとても大事。
オープンキッチンならではの開放感のあるデザインも大切ですが、まずは安全性を最優先してください。
事務員
浜崎編集長
水や油が跳ねても問題ない素材を使う
先ほどご紹介したカウンタースクリーン・上収納棚などは、水や油が跳ねても問題がない素材を選ぶことが重要です。
特に、目隠しとして手軽にDIYできるカーテンの場合は、油が飛んだときに発火してしまう危険性があるのでご注意ください。
- 発火の危険性がある
- 劣化して買い替え頻度が上がる
- 洗濯や掃除をする必要がある
さらに、耐水性や耐火性が弱いグッズを使用してしまうと、劣化が激しく何度も買い換えるコストがかかってしまいます。
例えば、カラーボックスなどは濡れると劣化する素材なので、オープンキッチンへの導入はおすすめできません。
浜崎編集長
大掛かりなパーティションやロールスクリーンは業者に施工してもらう方が安全
オープンキッチンの悩みを解決するために、大掛かりな間仕切りを設置するケースもあるはず。
パーテーションやロールスクリーンなどは、正しい設置方法で取り付ける必要があるので、DIYではなく業者に施工してもらうことをおすすめします。
- 不意に落下する危険性がある
- 地震のときの外れることがある
- 何度も修復していると結果的にコストがかかる
重いパーテーションやロールスクリーンが不意に落下すると、怪我をする危険性があることはもちろん、小さなお子様が下敷きになる可能性もあるのでかなり危険です。
さらに、地震のときに外れてしまうと、パーテーションが邪魔でコンロの火を消せないといった状況になり、火事の危険性も上がります。
事務員
浜崎編集長
まとめ
対面式のオープンキッチンの目隠し方法や収納グッズをご紹介しましたが、お悩みは解決できましたでしょうか?
スタイリッシュで開放感のある空間を演出できるオープンキッチンだからこそ、見た目を崩さず、目隠しができる対策を取り入れたいですよね。
この記事でご紹介したオープンキッチンのお悩み対策は下記の通りです。
カウンタースクリーン→手元隠し・水はね対策
収納扉・カーテン→調味料などの散らかった食材隠し
上収納棚→間仕切り・収納スペース確保
まずは、オープンキッチンのどんなところに悩んでいるかを明確にしてから、適切な対策をすることで、日々のストレスから解放されましょう。
なお、目隠しや間仕切りを後から導入する場合は、「安全面で注意が必要なこと」と「マイホームのオープンキッチンに適切なサイズを探すこと」がポイントです。
浜崎編集長