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マンションの最上階に住むメリット・デメリット!おすすめできる人の特徴や選ぶ際の注意点について

この記事のざっくりしたポイント
  1. 眺望の良さや防犯性の高さ、騒音問題リスクの少なさなどのメリットがある
  2. 価格の高さや災害時の不便さなどのデメリットがある
  3. 優先事項を設けて「最上階」という要素だけでは判断しないようにするのが需要

誰もが1度は憧れるマンションの最上階。マンションの最上階の部屋に住むとなれば「部屋からの眺めが最高」「開放感がある」「優越感に浸れる」など、さまざまな感想を持つのではないでしょうか?しかし、マンションの最上階に住むことはメリットだけでなく、あらかじめ把握しておくべきデメリットも存在します。

本記事ではマンションの最上階に住むメリット・デメリットをはじめ、マンションの最上階に住むことをおすすめする人の特徴や、最上階を選ぶ際の注意点について解説します。

マンションの最上階に住むメリット

多くの人が住むことを憧れるマンションの最上階ですが最上階は低層及び中層階と比べて、さまざまな利点や魅力が存在します。以下ではマンションの最上階に住むことで得られるメリットについて解説します。

マンションの最上階に住むメリット①階層が高いほど見晴らしがよく、眺望が良い

マンションの最上階に住むメリットとしては第一に階層の高さに比例して見晴らしが良く眺望も良いため、開放感ある景色を楽しむことができます。マンションの最上階であれば周りの建物の影響を受けにくいため、低層マンションや中層階では味わうことのできない眺望を自宅から見ることが可能です。

MEMO
またマンションの立地を厳選することで遠望にそびえる山々や都心の風景だけでなく、花火などのイベントや四季の移ろいなどを一年中味わうことができます。

マンションの最上階に住むメリット②資産価値が高く、早期・高額で売却しやすい

マンションの最上階はほかの部屋と比べて資産価値が高いため、早期かつ高額に売却することが可能です。マンションの資産価値を左右する要素としては物件自体の立地や人気の度合い、マンションの希少性、周辺環境の良し悪しなど、あらゆる要素から決定します。

しかし同一のマンションで比較する場合、最上階には他の部屋にはない「プレミアム感(特別仕様など)」など希少性かつ売却に有利な要素が付与されるため、早期に売却することができる傾向があります。

マンションの最上階に住むメリット③階数が高いほど、風通しや日当たりが良い

マンションの最上階は周りの建物や環境の影響を受けにくいため階層が高いほど風通しや日当たりが良いのが特徴です。日中は日当たりが良いため室内の電気をつける必要がなかったり、冬でも暖房器具の使用も抑制できるため電気代などのコストを節約することも可能です。

MEMO
また風の通りが良いことで洗濯物が乾きやすかったり、定期的に空気の入れ替えをすることでカビの発生も抑制できるため年間を通して快適に過ごすことができます。

マンションの最上階に住むメリット④防犯性も高く、プライバシーも下の階に比べて安全

マンションの最上階は防犯性も高く低層階と比べてプライバシーも保たれているため、安心安全に過ごすことができます。マンションの最上階であれば、当然相当の高さを有しています。そのため侵入による窃盗被害も少なく安心して暮らすことが可能です。

事実、侵入による窃盗被害の多くは一戸建て住宅をはじめ、3階以下の共同住宅、テラスハウスなど低層に位置する住居になります。*平成30年に警視庁が発表したデータによると、中高層住宅(4階建て以上の建物)による侵入窃盗の被害はわずか7.8%でした。この結果からもマンションの最上階がいかに防犯性に優れているかお分かりになるでしょう。

またプライバシーに関しても周囲に同程度の高さを有する建物がなければ、普段の生活を覗かれることはありません。そのため他者の目を気にせず生活したい人にとっては、マンションの最上階は最適と言えます。

  • 一戸建て住宅 34.5%
  • その他の住宅(3階建て以下の共同住宅、テラスハウス等) 15.5%

出典:警視庁データ|令和元年中の侵入窃盗の傾向

マンションの最上階に住むメリット⑤上の階に住む人がいないので騒音問題リスクが少ない

マンションの最上階であれば上の階に住人がいないため、騒音問題やトラブルによるリスクを少なくすることができます。マンションで頻繁に起こる問題として挙げられるのが近隣住人との騒音問題です。その理由としては生活音や子どもの泣き声や犬の鳴き声など多岐にわたりますが、これらの心配が不要なだけでも快適に過ごすことができるでしょう。

ただし注意点としては上の階に住む人がいないだけで、隣や下の階に住戸があるため気をつけなければなりません。近年のマンションでは防音対策として音を遮断、もしくは抑制する材料などが用いられているものの、完全に音をなくすことはできません。

MEMO
そのため全く騒音問題を気にする必要がないわけではないものの、騒音に対するリスクやストレスを最小限に抑えられることは最上階に住むメリットと言えるでしょう。

マンションの最上階に住むメリット⑥マンションの最上階は部屋の仕様が優遇されていることも

マンションの最上階に位置する部屋は天井が高かったり専有面積が広い、設備や仕様のグレードが高い(または選べる)など優遇されていることがあります。そのため最上階のベントハウスはステータス性が高く他の階層と比べて差別化を図ることができるため、資産価値を高めたい人には最適な住居と言えるでしょう。

マンションの最上階に住むデメリット

マンションの最上階に住む魅力やメリットを列挙してきましたが、その反面マンションの最上階に住む上ではあらかじめ押さえておきたいデメリットも存在します。事実、マンションの最上階に住むデメリットの多くは建物の高層階であるがゆえの問題と言えるでしょう。以下ではマンションの最上階に住むデメリットについて解説します。

マンションの最上階に住むデメリット①エレベーター待ち・乗る時間が長い

マンションの最上階に住む上で一番聞かれるデメリットがエレベーター待ちや乗る時間の長さです。マンションに備わっているエレベーターは、マンションのグレードや部屋の戸数によって台数も性能も異なります。しかし、高層階になるほどエレベーターの待ち時間は長くなりますし、戸数が多いほど目的地までの到着時間は遅くなってしまいます。

そのため朝方の通勤通学の時間帯やマンションの住人が往来する時間は、あらかじめ時間に余裕を持って行動する必要があります。しかしタワーマンションなどの高層マンションでは一定の階層ごとにエレベーターがわけられていたり、台数自体が多く設けられている、高性能のエレベーターを採用しているなど、配慮がなされている場合も多いため、最上階に住む前に一度確認するようにしましょう。

マンションの最上階に住むデメリット②暴風や地震、火災などの影響を一番に受ける

近年最も注視しなければならない要素が暴風や地震、火災など、自然災害時におけるリスク管理に対する意識です。マンションの最上階を含む上層階では震度の小さな揺れであっても、下層階と比べればかなり大きな揺れになります。そのため、家具などを固定するなど安全対策を講じる必要があるでしょう。

またマンションの最上階は低層階と比べて災害時の避難経路が長くなります。特にエレベーターが停止したり火災によって地上まで降りられないといった事態も想定されます。

MEMO
その際でも落ち着いた対処ができるよう、あらかじめ防火設備の位置を確認しておくことや、水や食料などの備蓄を部屋に用意しておくようにしましょう。

マンションの最上階に住むデメリット③低い階層に比べて価格が高い

マンションの最上階は低層階や中層階と比べて購入価格が高いことがデメリットになります。通常マンションの価格は階数が高くなるにつれて高くなっていきます。そのため同じマンション内でも価格差が顕著に現れます。

注意
マンションの最上階に住むことで得られるメリットや魅力と価格が合致すればよいですが仮に有するメリットと価格が見合わないと思うのであれば、最上階に住むことがかえってデメリットになってしまいます。

マンションの最上階に住むデメリット④冷房が効きにくく、夏は暑い

マンションの最上階は日当たりが良い反面、日中や夏場は冷房が効きにくく、部屋が高温になるといったデメリットが挙げられます。特に西向きに面している部屋は西日の影響を受けて1日通して暑さが残ると言われるほどです。近年ではマンションに遮熱性の高い窓ガラスが採用されていたり断熱効果を有した処理が施されているため、一昔前より気にする必要はありません。

MEMO
しかし低層階と比較すると顕著に室内の暑さが感じられるため、最上階に住む際はどのような効果や性能が備わっているかも確認しておくと良いでしょう。

マンションの最上階に住むデメリット⑤騒音問題がないわけじゃない

メリットの際にも触れましたが最上階だからと言って騒音問題がないわけじゃありません。あくまでも上の階に住人がいないだけで構造によっては同じフロアや下の住人との間に騒音問題やトラブルが起こることも想定されます。騒音問題は部屋からだけでなく廊下や壁伝いからも引き起こされます。

注意
そのため最上階に住んだからと言って騒音問題とは無関係と解釈しないようにしましょう。

マンションの最上階に住むデメリット⑥もちろん害虫(ゴキブリや蚊)が出ることもある

マンションの高層階でも害虫が出ることがあります。多くの人はマンションの最上階や高層マンションであれば、ゴキブリや蚊といった害虫がこないのだと思われるかもしれませんが、マンションの構想や築年数、立地や周辺環境によっては発生する恐れがあります。

マンションの最上階に住むデメリット⑦水圧(シャワー等)が弱いことも

マンションの最上階ではシャワーなどの水圧が弱いことがあります。現在建設されているマンションの多くは排水管の圧力を利用して水圧を各住戸に送る「直結給水方式」が採用されています。しかし貯水槽の点検や清掃が定期的かつ適正に行われていないと水圧が弱くなってしまいます。

マンションの最上階に住むメリット・デメリット まとめ

マンションの最上階に住むメリットとデメリットをそれぞれ解説してきましたが、一度それぞれの要素をまとめてみましょう。

マンションの最上階に住むメリット
  • 資産価値が高く、早期かつ高額で売却することが可能
  • 防犯性が高く、プライバシーもしっかり守られている
  • 眺望が良いだけでなく、風通しや日当たりも良いため、快適に過ごすことができる
  • 騒音問題やトラブルのリスクが軽減される

マンションの最上階に住むデメリット
  • エレベーター待ちや乗る時間が長い
  • 自然災害時に大きな影響を受けやすい
  • 低層階と比べて価格が高い

マンションの最上階がおすすめの人の特徴

マンションの最上階に住むメリットとデメリットをそれぞれお伝えしてきましたが、すべての人にとっておすすめの住居というわけではありません。以下ではマンションの最上階がおすすめの人の特徴について解説します。

マンションを将来的に手放す可能性がある人

マンションの最上階には希少性やプレミアムなどの要素から資産価値が高いというメリットがあります。そのため将来的にマンションを手放す可能性がある人にとってはおすすめの住居と言えるでしょう。特に最上階の部屋は賃貸需要としても人気が高いため、高い賃料を設定することで家賃収入を期待することができます。

また中古マンションとしての人気も根強いため、ある程度の築年数が経過しても資産価値が落ちづらく一定の需要が見込めます。そのため資金的にも問題がなく将来的に転職や住み替えなどを検討される場合は、資産価値の観点からマンションの最上階は最適と言えるでしょう。

戸建てからの住み替えなら階層は高い方が良い

戸建て住居からの住み替えを検討させるならマンションの階層は高い方が良いでしょう。なぜなら戸建てでの生活が長かったのであればマンションの最上階から見られる眺望はぜひ味わってもらいたいポイントと言えるからです。

MEMO
また最上階であればメリットの際にも触れましたが騒音を気にすることもないため、戸建てに住んでた時には体験できなかったメリットを感じることができます。

マンションの最上階を選ぶ際の注意点

最後に解説するのはマンションの最上階を選ぶ際の注意点です。

最上階限定のプランになっていると維持費が高い

マンションの最上階を選ぶ際は購入金額の高さだけでなく、毎月支払う維持費の高さについても注意しなければなりません。一般的にマンションは高層階になるにつれ毎月かかる管理費や修繕積立金の金額も高くなる傾向があります。

MEMO
さらに最上階限定のプランになっている場合は維持費がより高額になるため、月々の支払いが大きな負担にならず将来にわたって安定的に支払うことができるかを購入段階で検討するようにしましょう。

周辺環境によっては最上階はおすすめできない

マンションの周辺環境によっては最上階の部屋がおすすめできない場合があります。その理由としては「マンションより高い建物が隣接している」「見晴らしが良くない」「建物が邪魔して風通りが良くない」など、マンションの最上階で得られるメリットが期待できない場合はただ購入金額が高いだけになってしまいます。

MEMO
そのため最上階の部屋に期待するメリットが得られない場合は、一度購入自体を他の部屋と比較するようにしましょう。

まとめ

多くの人にとってマンションの最上階に住むことは憧れの一つと言えます。特に戸建て住居や低層階(または中層階)マンションに住んでいては見られない眺望の良さや防犯性の高さ、騒音問題リスクの少なさなどのメリットがたくさん存在します。

しかしその一方、価格の高さや災害時の不便さなどのデメリットがあるため、必ずしも居住の快適さや安全性が確保されているわけではありません。

マンションの最上階に住むかどうかはメリットやデメリットの要素だけでなく、家族構成やライフスタイルにマッチしているかなど、優先事項を設けて「最上階」という要素だけでは判断しないようにしましょう。