- ジャパンネット銀行の特徴はネット銀行の業界でも特に低い金利
- 団信を充実させたい人に関しては団信のプランが充実をしている他行で契約をしたほうがよい
- 団信等の特約を気にしない人は、低金利かつ審査結果が届くのも早いのでおすすめ
「ジャパンネット銀行の住宅ローンの団信ってどんな保障内容なのかな?」
「ジャパンネット銀行の住宅ローンの金利がどのくらいなのかを知りたい」
「ジャパンネット銀行の住宅ローンの審査って厳しいの?」
「ジャパンネット銀行の住宅ローンを使うメリットとデメリットってなんだろう?」
上記のように思われている方も多いですよね!ジャパンネット銀行の住宅ローンは、金利の低さや団信の保障内容の充実ぶりで人気となっています。今回は以下について解説します。
- ジャパンネット銀行の住宅ローンの団信の保障内容
- ジャパンネット銀行の審査で通る人と通らない人
- ジャパンネット銀行の住宅ローンの審査から融資までの流れ
- ジャパンネット銀行の住宅ローンを使う場合のメリット・デメリット
住宅ローンの比較検討をしている方や、これから家を購入しようと考えている方向けへの記事なのでぜひ参考にしてください!
ジャパンネット銀行の住宅ローンとは
項目 | 内容 |
借入可能額 | 500万円~2億円 |
返済方式 | 「元利均等返済方式」 「ボーナス返済」をいずれかを選ぶ |
事務手数料 | 借入金額の2.2% |
最低年収 | 200万円 |
国籍 | 日本国籍または日本永住許可を 受けている外国籍の人 |
保証料 | 不要 |
繰上返済手数料 | 一部繰上返済:ホームページの 手続きの場合:無料 電話での手続き:5,500円(税込) 全額繰上返済:33,000円(税込) |
対象年齢 | 借入時:満20歳以上~満65歳以下 完済時:満80歳まで |
雇用形態 | 個人事業主・経営者は原則利用できない |
審査から融資までの期間 | 1カ月程度 |
ジャパンネット銀行は日本における初のインターネット銀行であり、「新しい銀行形態の一つ」と表現されている日本のネット銀行界のパイオニアです。ジャパンネット銀行の住宅ローンの特徴はネット銀行の特性を生かした低金利を実現している事です。
その金利の低さは業界でも最低水準とされており金利の低さが人気の主な要因となっています。
団体信用生命保険の概要
ジャパンネット銀行の団体信用生命保険は様々な種類があり、各個人やその家族のライフスタイルに合わせたプランが用意をされています。
団体信用生命保険ってなに?
団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者に万が一のことがあった際に住宅ローンの支払いを保障する保険制度です。住宅ローンを組む際は契約者は加入することが義務付けられています。よく団信と略されることがあります。
以下の表では、それぞれの団体信用生命保険のプランの内容について記載していますので、参考にしてください。
下に行けば行くほど保障のプランも手厚くなってきます。しかしその分、住宅ローンへの金利上乗せも増えてくるので注意が必要です。「たった0.3%じゃん」と思う方もいるかもしれませんが通常数千万円の返済をする住宅ローンでは、0.3%の違いで総返済額が数十万円、借りた額大きい場合は数百万円の違いになります。
どの団体信用生命保険に入るのかは家族構成や収支の状況など様々な事を考慮しつつ考える必要があります。
ジャパネット銀行の住宅ローンは審査が厳しい?
ジャパンネット銀行の住宅ローンの利用条件は公表をされており、規定をクリア出来ない場合は住宅ローンを利用することは難しいです。こちらではジャパンネット銀行で住宅ローンを組むために必要な条件と組むことが出来ない人の条件について解説をします。
ジャパンネット銀行の住宅ローンを受けるための条件
基本情報にも書いてありますがジャパンネット銀行で住宅ローンを利用するために最低限必要な条件は以下になります。
- 借入時20歳以上65歳未満、完済時に80歳であること
- 年収が最低200万円以上であること
- ジャパンネット銀行の普通預金口座を持っていること
- 日本国籍、または日本国内での永住許可が出ている外国籍の人であること
- ジャパンネット銀行が指定する団体信用生命保険(上記の6つのいずれか)に加入可能なこと
上記の条件を満たした上で年収や年齢などが考慮されて金利や借入限度額が決まっていきます。
ジャパンネット銀行の住宅ローンを受けれない人の条件
逆にジャパンネット銀行の住宅ローンを組むことが出来ない人もいます。組むことが原則不可の対象者は以下です。
・個人事業主や経営者、または家族が経営している会社の従業員
ローンを組むための前提はまず収入が安定することなんだね!
一般的にローンが通りやすいのは、大手一部上場企業の正社員や公務員といった収入が安定している、かつ退職金も出る職種です。ジャパンネット銀行には通りやすい職種等は記載されていませんが、他行と同様でしょう。
ジャパンネット銀行の住宅ローンに必要な書類と流れ
では、ジャパンネット銀行で住宅ローンを組むまでにどのような書類が必要になるのでしょうか。また、申込から融資までの流れはどうなっているのでしょうか。こちらでは必要書類と申込から審査までの流れ及び期間について解説をしていきます。
ジャパンネット銀行の審査に必要な書類
ジャパンネット銀行の審査で必要な書類は以下です。審査の段階で必要な書類が分かれてきます。
【事前審査】
- 前年度年収が記載されている源泉徴収票
- 資本金、住所がわかる勤務先の資料(パンフレットや会社概要など)
【本審査】
本審査では各個人のそれぞれの状況で提出する書類が異なってきます。以下に本審査で必要な書類が記載されていますので、参考にしてください。
本人確認書類と詳細に関しては全員共通なので以下に記載をしておきます。
【本人確認書類】
- 住民票の写し→発行後3カ月以内かつ世帯全員の名前が入っていること、その他にも多数用件あり
- 健康保険証→有効期限内のものかつ住所は住民票の現住所と一致していること
- 運転免許証→有効期限内かつ表裏両面あること
【運転免許証がない場合】
パスポート→有効期限内のもの、顔写真が載っていること、所持人欄の住所が住民票の現住所と一致していること
ジャパンネット銀行の住宅ローン融資までの流れと期間
ジャパンネット銀行の住宅ローンの事前審査から融資までの流れは以下になります。
STEP1.事前審査(結果は当日〜5営業日以内に返信)
- 住宅ローン申込ナビの登録
- 事前審査申込
- 事前審査完了通知
- 事前審査結果確認
STEP2.本審査
- 本審査申込
- 団体信用生命保険申込
- 書類提出
- 本審査完了通知
- 本審査結果の確認
- (ジャパンネット銀行口座を持っている)STEP3にすすむ:(ジャパンネット銀行口座を持っていない)口座開設を行う
- 3つめの文
STEP3.契約手続き
- 不動産会社へ連絡
- 契約書作成依頼
- 契約内容の確認
- 電子契約の案内(メール)
- 契約手続き(電子システム)
- 振込先登録
- (自己資金あり)自己資金を口座に入金:(自己資金なし)STEP4にすすむ
STEP4.司法書士との面談
- 司法書士から連絡(面談日時の設定)
- 司法書士と面談(書類の授受・登記の確認)
STEP5.借入
融資実行・登記手続
ジャパンネット銀行の住宅ローンを活用するメリット
では、ジャパンネット銀行の住宅ローンを活用するメリットは何があるのでしょうか。メリットは以下の5つが挙げられます。
- 10年固定金利と変動金利が低金利である
- 書類提出がインターネット上で完結できるので面倒な手間が省ける
- ジャパンネット銀行の口座に自動送金が無料で可能
- 他行と比較して審査のスピードが早い
- 仲介手数料などの諸費用をローンに組み込むことができる
10年固定金利と変動金利が低金利
銀行名 | 変動金利 | 固定金利10年 |
ジャパンネット銀行 | 0.38% | 0.54% |
auじぶん銀行 | 0.410% | 0.550% |
住信SBIネット銀行 | 0.410% | 1.16% |
ソニー銀行 | 0.457% | 0.550% |
三菱UFJ銀行 | 0.525% | 0.740% |
※金利の利率は2020年9月現在の数値です。
ネット銀行の住宅ローンの金利は低いことで有名ですが、ジャパンネット銀行の住宅ローンの金利は特に低いです。9月の金利の利率は変動金利に関しては最低値でした。この金利の低さが人気の要因です。
書類提出もスマホで撮影したものでOK!Web完結
ジャパンネット銀行は書類提出もスムーズに行うことができます。契約するのに必要な書類はスマホで撮影したものをブラウザ上にアップロードするだけで大丈夫な仕組みになっています。
書類の不備があっても再度指示された通りにアップロードすれば良いだけなので、平日に銀行の窓口に行けないような忙しい人にとってはありがたいサービスです。
ジャパンネット銀行の口座に自動で支払いが可能
ジャパンネット銀行は返済日の数日前にメインバンクからジャパンネット銀行へ、ローンの返済額分のお金を自動送金するサービスを無料で行っています。これにより振込忘れや振込金額のミスにより残高不足で引き落とされなかったなどの事故を防ぐことが出来ます。
他社と比べても審査が早い
ジャパンネット銀行の審査は他行と比較してもかなり早いです。仮審査が最短で申請をしてから30分、本審査が最短で3営業日です。審査通過まで最短で1週間以内というのは業界内でも類を見ません。他行であれば仮審査で2〜3営業日、本審査で1週間ほどかかることはざらにあります。
諸費用をローンに組み込むことができる
ジャパンネット銀行では不動産を購入する際にかかってくる不動産仲介手数料などのお金である諸費用をローンに組込むことが可能です。この諸費用というのは通常であれば100万円ほどかかる場合もあるほどの大金になります。
ジャパンネット銀行の住宅ローンを活用するデメリット
ここまではメリットを解説してきましたが、デメリットも当然あります。ジャパンネット銀行を利用する上で起こるデメリットは以下です。
- 団信特約の疾患保障は金利を上乗せしないと付かない
- 5年ルールと125%ルールが適用されていない
- 融資事務手数料が他行と変わらないので高い
団信の特約である疾患保障は標準付帯ではなく金利上乗せが必要
ジャパンネット銀行では団信の特約である疾患保障を付帯するためには住宅ローンへの金利上乗せが必要になります。上記の団信の概要でも解説をしましたが無料で付帯できるのは一般団信のみです。他のネット銀行ですと、無料で疾病保障の特約を付帯しているところもあるため、デメリットとなる点です。
5年ルールと125%ルールが適用されていない
ジャパンネット銀行は利用者の住宅ローンの払い過ぎを抑制するための5年ルールと、125%ルールが適用されていません。
5年ルールと125%ルールって何?
5年ルールとは金利がどんなに上昇をしても5年間は返済額が変わらないというルールです。125%ルールは、5年ルールが終わった後でも、6年目以降の返済額が元の金額よりも125%以上にならないようにするというルールです。
最近の住宅ローンは金利が大幅に上がったという事例はないものの、これからの社会情勢次第では一気に金利が上がるという可能性もゼロではないので、変動金利を選ぶ際は上記の2つのルールがジャパンネット銀行では適用されないということを把握してください。
融資事務手数料も他社ネット銀行と変わらないので高い
一般的にネット銀行は住宅ローンの融資事務手数料が高いことで知られています。ジャパンネット銀行も例外ではなく、融資事務手数料が高いです。ネット銀行のほとんどが融資事務手数料を「借入金額の2.2%」に設定しており、ジャパンネット銀行も同様の率になっています。
例えば注文住宅の住宅ローン平均額である3,004万円でローンを組んだ場合、融資事務手数料は約66万円です。メガバンクの場合は約3万円〜5万円が相場なので、20倍ほどの金額になります。
まとめ
今回はジャパンネット銀行の住宅ローンの基本情報やメリット・デメリット・審査の流れについて解説しました。ジャパンネット銀行の特徴はネット銀行の業界でも特に低い金利です。ただし、この金利の低さは団信の特約を極力削った上で実現しています。
団信を充実させたい人に関しては金利を増やすことを承知の上で加入するか、団信のプランが充実をしている他行で契約をしたほうがよいでしょう。団信等の特約を気にしない人は、低金利かつ審査結果が届くのも早いので、上記で解説をした条件二あてはまる人は仮審査に申し込んでみることをおすすめします!