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実家の処分はどうする?相続手続きの手順や処分方法、売却する際の流れと準備について

この記事のざっくりしたポイント
  1. 実家を処分するにはまず相続手続きから始める
  2. 身内間で余計なトラブルとならないように遺産分割の同意を取ることが大切
  3. 売却の際の不動産会社を選ぶときには不動産一括査定サイトの利用がおすすめ

 

友人の親が亡くなってしまい、親の死後、空き家状態の実家を処分したいって相談されたんですけど。

 
 

その実家は友人が相続したんですか?

 
 

いや、相続がはっきり確定したわけではないらしいです。ただ、友人が長男で、親が生前贈与したいという話もあったらしく、長男が独自で動いているみたいです。

 

相続も関係する問題でもあるので慎重に取り扱わなければトラブルになる可能性もあります。相続で苦労した人の話をブログなどで見たことはある方も多いかと思います。相続された実家の処分方法をどうするのか?詳しく知りたいですね。

「田舎の実家を相続したけど処分したい」「相続が確定していないけど田舎の実家は売れるのか?」など実家相続について疑問を持っている人も多いでしょう。 相続する実家を処分する場合、一般的な売却では考えなくていい部分まで配慮しなければいけません

この記事では相続した実家を処分するときに行うことや注意点、処分の方法などを解説します。

実家を処分するにはまず相続手続きから始める

実家を処分するにあたり最初に行うことは相続手続きです。 相続人が複数人いる場合、実家を誰が相続するかによって所有者が変わります。 親が亡くなって初めて相続が発生し実家の所有者を相続人へ移転させるのです。

 

親の遺産だからといって相続が決まっていない状態で勝手に処分ができないのですね。

 
 

そうです。

 

まずは遺産分割協議を行い親の遺産をどのように分配するのかをきちんと確定させる必要があります。

遺言書の有無を確認する

まずは被相続人が遺言状を残していないかどうかを確認することが必要です。 相続には民法で定められた相続順位があり、基本的には法定相続分により決められます。

例えば奥さんと子供2人が相続人だった場合は奥さんが遺産の半分、子供2人で残りの半分を分け合うという流れです。 しかし被相続人が遺言などで遺産の分割を示している場合があります。

MEMO
遺言には公正証書遺言、秘密証書遺言、自筆調書遺言など3つの残し方があるので公証人役場で保管している場合もあります。

遺言書がない場合の遺産の分割

遺言書があった場合は被相続人の意向に沿って相続手続きを行いますが、遺言書がない場合は相続人同士で遺産分割協議を行います。 先ほど法定相続分について触れましたが、法定相続分を基準として分割割合を決めるのです。

このときに実家の処分などについても話し合う必要があるでしょう。 実家の処分も踏まえた分割を行わなければいけません。 また、遺産分割協議で相続人同士の意思をきちんとくみ取って分けなければトラブルになる可能性が高くなり、実際にトラブルが増えています

相続の手続きですること

遺言書がないことを確認して相続人同士で遺産分割の協議が整うと、相続した遺産について相続手続きを行いましょう。 相続した財産により相続手続きは異なります。 実家の場合は名義書き換えが必要です。 他にも預貯金、美術品、貴金属などいろいろな相続財産があります。

注意
きちんと相続手続きを行わなければ時間がたって処分したいときなどに思ったように処分できなくなる可能性があるので、相続手続きは漏れなく行う必要があります。

実家の処分で考えられる3つの選択

 

これでやっと実家の処分に入れますね。 基本的には誰も住んでいない場合は、売却ということになりますよね。

 
 

一概にそうともいえません。 実家の処分においてはいくつかの方法が考えられますが、売却も当然その中に入ります。

 
 

実家の処分って他にはどんな方法がありますか?

 

実家の処分においてはいくつかの選択肢があります。以下の選択枠が考えられます。

実家処分の選択枠
  1. 身内の誰かが住む
  2. 売却をする
  3. 賃貸で貸し出し

ここからは3つの処分方法について深く掘り下げてみましょう。

身内の誰かが住む

ずっと生まれ育った家、できるなら売却せずに使っていきたいと考える人も多いでしょう。 実家に住みたいと思っている身内がいるならばそちらに相続してもらい身内が住み続けるという方法をとることができます。

しかし実家が都心部にある場合は高額な相続税を負担しなければいけないかもしれません。 相続が発生した場合は相続税の支払いを十分に考慮したうえで処分を考える必要があります。

MEMO
実家の土地が330㎡以下であれば小規模宅地の減額などで評価を80%までさげることもできるので、住み続ける場合は相続税に対する対策を準備しておきましょう

売却をする

誰も実家に住まないし相続税を払う現金もないという人には売却がした方が良いですね。 住まないのに不動産を持っていても毎年の固定資産税や維持管理が大変です。

しかし不動産がいくらで売れるのか、どのくらいの期間があれば売却できるのか?などといったことを調べておく必要があります。 売却にとって最も心強い存在となるのが不動産会社ですね。

MEMO
頼れて大きな力になる不動産会社を見つけて依頼することがポイントです。

賃貸で貸し出す

相続人が誰も住むつもりがないけど亡くなった親の家を売ることはしたくないという場合には、賃貸で貸し出すという方法もとることが可能です。 しかし、なかなか実家までの距離も遠いし賃借人の対応もできないと思う人もいるでしょう。

ここでも大きな力になるのは不動産会社です。 特に建物管理に優れている不動産会社を選びましょう。 毎月の管理手数料を支払うと物件に関する管理を行いますので、所有者が賃借人と直接やり取りをすることもなく家賃収入を受け取ることができます。

実家を処分(売却)する前にすること

 

実家の処分っていくつかの方法があるんですね しかし、きちんと考えて選ばないと相続税のことや管理のことなど、あとで困ってしまう羽目に陥りますね。

 
 

そうですよ。簡単に処分しにくいのが実家の特徴ともいえます。

 
 

家の処分方法が決まると、あとは不動産会社に全てお任せした方が良いのでしょうか?

 

実は不動産会社に任せるだけではいけません。 もう少しやらなければいけないことがあるのです。 実家が相続されてはじめて処分にかかることができます。 相続されたので、あとは自由に処分ができます。

しかし実家ともなると兄弟など他の相続人も思い入れがあるかもしれません。 できれば相続人の意向も十分聞き取ってどのような処分を行うかを検討する必要があります。 先ほど述べた3つの方法から最適な方法を選択しましょう。 あわせて実家に家財が残っている場合も対応を考えなければいけません。

実家を処分する前に行う手順について解説します。

名義変更をする

前述しましたがまずは名義変更を行います。 相続によって取得した実家は相続人全員の同意が必要ですので遺産分割協議が整ってすぐに行った方がいいです。

時間が経過してしまうと相続人が亡くなっていて次の相続人と話がうまく進まないといったようなことも考えられます。 また名義変更は登記が必要になり自分で行うにはハードルが高いです。

MEMO
一般的には、司法書士などに依頼して、登記をおこないます。

遺品の片付けをする

実家には思い出の品もたくさんあるでしょうから遺品を片付ける必要があります。 そのまま住む場合は実家に保管していても良いかもしれませんが売却や賃貸となった場合には早めの片づけを心がけておきましょう。 遺品が多い場合は業者へ依頼することも方法のひとつです。

MEMO
実家が遠くてなかなか出向けない場合などにも業者へ依頼した方が手間がかからず便利といえます。

仏壇とお墓の引越し

遺品の片づけの中で最も大変だと思われるもののひとつに仏壇があります。 仏壇を自宅に引き取ることができればいいのですがそうでない場合は整理が必要です。 しかし仏壇は魂抜きなど経験がないことも多く基本的には檀家となっているお寺に相談しましょう。

また実家が遠方で処分する場合は一緒にお墓も移すことも考えておく必要があります。 お墓の移転もさまざまな手続きが必要ですのでお寺に相談して進めていく方がスムーズです。

税金対策に使える書類の確認

相続に伴って売却する場合、税金を安くするためにも実家を建てた場合は請負契約書、 購入した場合は売買契約書などを準備しておくと便利です。 売却において買ったときの取得費が差し引かれ譲渡税が安くなるケースがあります。

MEMO
節税対策として書類の準備も心掛けておきましょう。

実家を売却する際の流れ

 

実家を処分するときの選択肢の一つに売却がありますよね。 基本的には、普通の売却と同じと考えて良いんですか?

 
 

そうですね。 所有者もはっきりして、色々な整理が終わると一般的な売買と同じと考えて良いですね。

 
 

でも実家が遠方にある場合など、どのくらいの金額で売買できるのかがわからなくて困っている人も多いでしょうね。

 

査定依頼など遠方から不動産会社に出向くのも大変です。 売却するときの流れから査定依頼などについて解説していきましょう。 基本的にすべての相続手続きが終わると売買においては特別なことを行う必要はありません。

一般的な普通の流れに沿って以下の通り売買を行います。

不動産売買手順
  1. 不動産会社に査定依頼
  2. 査定金額に納得すると売りの募集
  3. 売主が決まり売買契約
  4. 引き渡し

不動産会社を確定すると、あとは所有者の承諾を得ながら売主と交渉していきますので何度も実家へ出向く必要はありません。 つまり大切なポイントは、どこの不動産会社を選択するかといった点にあります。

不動産の査定は不動産一括査定を利用しよう!

近年では査定を依頼する際に不動産一括査定サイトを利用することをおすすめします。 不動産一括査定サイトとはネット上で必要な錠を入力すると複数の不動産会社に査定依頼ができます。 そして数日で複数の不動産会社から実家の査定額が届きますので、その中でどの不動産会社に依頼するのかを選ぶことができるのです。

今までは、わざわざ不動産会社に出向き査定依頼をして満足ができる金額でなければ別の不動産会社に依頼しなければいけませんでした。 不動産査定一括サイトならば一度の入力で複数の不動産会社に依頼できますので、金額の妥当性や何度も不動産会社に出向く手間が省かれます。

MEMO
特に実家が遠方にある人などには特におすすめです。

まとめ

実家売却は残された人の想いがこもっていたり相続の手続きに手間がかかったりで、大変な労力を伴う場合があります。 まずは身内間で余計なトラブルとならないように遺産分割の同意を取ることが大切です。

あわせて売却となれば賃貸や身内が住む方法と異なり実家がなくなってしまうので、後悔がないような金額で売却したいですね。 相続税が高額ならばなおさら高い金額で売りたいものです。

不動産一括査定サイトを利用して複数の査定金額や不動産会社を選べるので、不動産会社を選ぶときには不動産一括査定サイトの利用をおすすめします。 実家の処分は遠方で自由に動けない場合も考えられるので、パートナーとなる不動産会社の存在がとても大きいといえるでしょう。