注文住宅は非常に自由度が高く、すべての間取りや仕様を自身で決めることができます。
だからこそ、後になって「こんな素晴らしいアイデアがあったのか!」「採用すれば良かった!」と後悔してしまうことも。
きのぴー解説員
山口編集者
新築注文住宅で取り入れたい面白いアイデア厳選20
以下の20のアイデアを順に解説していきます。
- 室内窓を採用して空間を広く・明るく
- 高窓・地窓を上手に活用して明るい家に
- 思い切ってベランダを無しにしてみる
- 洗濯動線を2階にまとめて家事動線を楽に
- ファミリークローゼットを採用して家事ラクを実現
- 洗面台には座れるスペースを作る
- 寝室にふかし壁を採用して便利なカウンターに
- 寝室の照明は眩しくならないように足元側にまとめる
- 子ども部屋の仕切り壁は作らないでおく
- キッチンとダイニングは横並びにする
- 洗い物はすべてフロントオープン食洗機にお任せ
- リビング内にスケルトン階段を採用する
- LDKに隣接する小上がり和室はとても便利
- 中庭×シンボルツリーでいつも明るく気持ちよく暮らす
- 玄関は「横に長く」を意識すると使いやすい
- 階段の手すりは外側につける方が安全
- シャッターをつけずに防犯ガラスを採用する
- 室内ドアは安全性の高い引き込み戸にする
- 収納の扉をロールスクリーンに変更する
- 老後のこと・安全性を考えると平屋が1番
取り入れたいアイデア①室内窓を採用して空間を広く・明るく
室内窓とは、部屋と部屋のあいだに採用する窓のことです。
室内窓を採用することで、暗い部屋を明るく、狭い部屋を広く感じさせることができます。
例えば以下のようなメリットがあります。
- 日当たりに不安がある部屋に室内窓を設置して、隣の部屋から明るい光が届くようにする。テキスト
- 狭くて閉塞感が出てしまいそうなLDKに室内窓を設置することで視線の抜けを作り、LDKの空間を広く感じさせる。
山口編集者
取り入れたいアイデア②高窓・地窓を上手に活用して明るい家に
高窓とは天井近くに採用する窓、地窓とは床に接する低い位置に採用する窓のことです。
高窓・地窓に共通する魅力は、「外からの視線を遮りながら採光できること」です。
高窓・地窓は、家の外にいる人と目線が合うことがありません。
「明るい家にしたいけど、前面道路からの視線が気になる」という方には、ピッタリの選択肢なのです。
西側は西日が眩しいから地窓、北側は暗い部屋に光をたっぷり採りこみたいから高窓にするなど、陽の入り方まで考慮して設置できると満足度も高まります。
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取り入れたいアイデア③思い切ってベランダを無しにしてみる
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- ベランダ工事の費用が浮く
- ベランダ掃除やメンテナンスの手間が一切なくなる
- 維持費・メンテナンス費用がなくなる
- スッキリとした外観になる
- 洗濯物干しが天候に左右されない
- 部屋干しをすることで花粉などがつきづらい
ベランダの代わりに、室内に大きめの部屋干しスペースを採用する・ガス衣類乾燥機を採用するなどの選択肢があります。
取り入れたいアイデア④洗濯動線を2階にまとめて家事動線を楽に
もしベランダを採用するなら、思い切って2階に洗濯動線をまとめてしまうのも面白いアイデアです。
具体的には、2階に洗面室やファミリークローゼットなどを配置してみましょう。
2階で洗濯動線が完結することで、重たい洗濯物を持って階段を上り下りすることがなくなります。
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取り入れたいアイデア⑤ファミリークローゼットを採用して家事ラクを実現
ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類をまとめて収納するクローゼットのことです。
クローゼットというよりは「部屋」のイメージに近く、3~4畳前後のスペースが必要になります。
ファミリークローゼットを採用することですべての衣類が1部屋にまとまるため、畳んだ衣類を各部屋に運ぶ手間がありません。
取り入れたいアイデア⑥洗面台には座れるスペースを作る
洗面台の横幅を大きく採ることで、洗面台の1部に座れるスペースを作ってあげましょう。
ドライヤーをする・メイクをするなどの作業は、立っておこなうことにメリットがありません。
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取り入れたいアイデア⑦寝室にふかし壁を採用して便利なカウンターに
ふかし壁とは、1部の壁をあえて分厚くすることです。
例えば、床から高さ1mの部分だけふかし壁にすることで、高さ1mのカウンターができあがるようなイメージです。
寝室にはふかし壁がピッタリです。
なぜなら、寝室には携帯電話や間接照明など、枕元に置いておきたいモノが多いからです。
ベッドの高さとふかし壁の高さを上手く合わせることで、ベッド周りにモノが置きやすくなり、暮らしやすい寝室になります。
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取り入れたいアイデア⑧寝室の照明は眩しくならないように足元側にまとめる
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例えば、育児中に子どもの夜泣きで少しだけ電気をつけたいけど、家族が起きてしまいそう…。というような不安がなくなり、みんなが落ち着いて眠れる寝室になります。
取り入れたいアイデア⑨子ども部屋の仕切り壁は作らないでおく
子ども部屋を隣接するかたちで採用する場合、子ども部屋と子ども部屋の間の壁はあえて作らないのも面白いアイデアです。
あえて壁を作らないことで、2部屋がくっついた大きな空間として使うことができます。
子ども部屋を子どもが1人で使い始めるのは、子どもが小学校に入ってからになることが多いです。
きのぴー解説員
取り入れたいアイデア⑩キッチンとダイニングは横並びにする
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食事中に調味料を取りたくなったときも、キッチンが近いため、取りに行くのが面倒ではありません。
また、キッチンとダイニングが横並びになっているとスペースをあまり取らないため、リビングに多くの床面積を割くことができるというメリットもあります。
取り入れたいアイデア⑪洗い物はすべてフロントオープン食洗機にお任せ
食洗機は積極的に採用を検討したい、便利な住宅設備です。
食洗機は主に浅型・深型の2種類に分かれますが、強くおすすめしたいのがフロントオープン型です。
フロントオープン型は扉を開けてかごを前面に引き出すタイプの食洗機。
どんな角度からも食器が入れやすく、庫内が広いため、収納量が非常に多いことが大きな特徴です。
フロントオープン型は海外製の食洗機に多く、日本ではミーレ・ボッシュなどが人気を集めています。
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取り入れたいアイデア⑫リビング内にスケルトン階段を採用する
リビング内に階段を配置する「リビングイン階段」は、近年人気が出てきた間取りアイデアです。
2階に行くために必ずリビングを通ることになるので、家族のコミュニケーションが自然と増える間取りなんです。
そしてスケルトン階段とは、階段の骨組みと踏み板だけで構成された階段のこと。
圧迫感がなく、光や視線を遮らないため、リビングが明るく・広く感じられることがメリットです。
リビング内にスケルトン階段を設置することで、リビングを広く使うことができます。
山口編集者
取り入れたいアイデア⑬LDKに隣接する小上がり和室はとても便利
LDKに隣接する小上がり和室は、あらゆるシーン・ライフスタイルの変化に対応できる間取りアイデアです。
例えば、以下のような使い方ができます。
- 子どもが小さい頃は遊び部屋・お昼寝部屋として
- 子どもが増えて部屋が足りなくなったら夫婦の寝室として
- 老後に階段の上り下りが大変になったら夫婦の寝室として
- 来客対応・お泊り部屋として
小上がりにするかフラットにするかは悩ましいポイントですが、小上がりにすることで収納スペースをより多く確保することができます。
取り入れたいアイデア⑭中庭×シンボルツリーでいつも明るく気持ちよく暮らす
ある程度広い土地が必要になりますが、中庭のある間取りは人気が高いです。
外からの視線を気にする必要がないため、カーテンを必要としません。
そのため、室内はいつも明るく、気持ちよく過ごすことができます。
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取り入れたいアイデア⑮玄関は「横に長く」を意識すると使いやすい
縦に細長い玄関は、複数人が同時に靴をはくことが難しく、ストレスになります。
横に長い玄関なら、一度に多くの人が靴をはくことができ、快適で渋滞も起きません。
買い物袋を両手に持った状態でも人とすれ違えるような、横に長い玄関の間取りを検討してみましょう。
取り入れたいアイデア⑯階段の手すりは外側につける方が安全
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階段の内側に手すりを設置した場合、手すりにつかまりながら階段を降りるときに踏み板が狭い場所を通ることになり、足を踏みはずすリスクが高まります。
特にこどもがまだ小さい期間は、しっかりと手すりにつかまって下りてほしいですよね。
踏み外すリスクが低い階段の外側を歩けるよう、手すりは階段の外側に設置しましょう。
取り入れたいアイデア⑰シャッターをつけずに防犯ガラスを採用する
窓にシャッターをつけず、その代わりにガラスを防犯ガラスにグレードアップするというアイデアが広まりつつあります。
シャッターは閉めていなければ防犯効果を発揮しませんが、防犯ガラスは常に高い防犯性を発揮します。
防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な防犯膜を挟むことで、ガラスが割れても防犯膜から剥がれず、穴を開けることが非常に難しいです。
シャッターが無いとなんとなく不安になってしまいますが、思っている以上に防犯ガラスは強いものです。
山口編集者
取り入れたいアイデア⑱室内ドアは安全性の高い引き込み戸にする
室内ドアには、開き戸・引き戸・引き込み戸の3種類があります。
中でも引き込み戸は最も安全度・自由度が高く、おすすめしたいアイデアです。
引き込み戸とは、壁と壁の間に扉を引き込むタイプの引き戸です。
扉の両側が壁になるため間取りの自由度が高く、間取りのこだわりが強い人にぴったり。
開き戸と引き戸は扉の開け閉めの際に指を挟んでしまうリスクが大きいですが、引き込み戸は指を挟むリスクが小さいです。
取り入れたいアイデア⑲収納の扉をロールスクリーンに変更する
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扉は開いているときに邪魔になってしまったり、扉のぶ厚さの分、有効幅が狭くなってしまうというデメリットがあります。
ロールスクリーンなら全開にしても一切邪魔にならないため、収納を安全かつ有効に活用することができます。
天井の一部を折り上げ、そのスペースにすっぽりとロールスクリーンを収めることで、さらにスッキリ使いやすくなります。
取り入れたいアイデア⑳老後のこと・安全性を考えると平屋が1番
山口編集者
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2階建てに比べて高さがない分、構造が安定しており、地震などにも強いです。
あらゆる動線が短くなり、家事育児がしやすくなるのはもちろん、老後も家じゅう快適にアクセスすることができます。
安全性・将来性を考えると、平屋がもっとも魅力的だと言えそうです。
新築注文住宅の魅力的で面白いアイデアを知る・探す3つの方法
山口編集者
きのぴー解説員
魅力的で面白いアイデアに気が付かないまま家を建ててしまっては、後になって悔やむことになります。
後悔しないために、注文住宅の魅力的なアイデアの探し方を3つご紹介します。
- SNSを活用する
- 家づくりに関する雑誌を読む
- 設計事務所の施工例を多く見る
面白いアイデアを知る・探す方法①SNSを活用する
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また、アイデアを紹介するだけでなく、そのアイデアを採用してみてどのように感じたのかを施主の目線で発信している方も多いため、実際にそのアイデアを採用する価値があるかどうかの見極めもしやすいです。
面白いアイデアを知る・探す方法②家づくりに関する雑誌を読む
山口編集者
きのぴー解説員
その地域の工務店の施工例が数多く紹介されている雑誌を選べば、アイデア収集と同時に工務店探しもできます。
素晴らしいアイデアを持った工務店に依頼したい方は、雑誌で探せば一石二鳥ですね。
面白いアイデアを知る・探す方法③設計事務所の施工例を多く見る
注文住宅会社には主に、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類があります。
中でも設計事務所は間取りや設計の自由度が高く、家づくりに強いこだわりを持った施主が多い傾向にあります。
そんな設計事務所の施工例には、多くの魅力的な工夫・面白いアイデアが詰まっています。
山口編集者
きのぴー解説員
まとめ
アイデアを採用するかどうか迷ったときは、「このアイデアは生活を豊かにするか?」を考えてみましょう。
そのためにはまず、「私たちはどんな暮らしがしたいんだろう?」と考えてみて、ご夫婦で価値観を共有することが大切です。
山口編集者
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