- 将来のプランやお互いの収入・貯蓄など、現実的な面にも目を向けることが大切
- 結婚を前提とした同棲なら2LDKがおすすめ
- 人でしっかり話し合うことが重要
同棲をすることに決めたら、まずは物件探しを始めましょう!2人とも快適に暮らすためには今まで一人暮らししていた家を出て新たに二人で一緒に物件を探すのがおすすめです。必ずこだわりたいポイントがあれば妥協をしないこと、そして2人でしっかり話し合うことが円満な同棲の秘訣とも言えるでしょう。
この記事では同棲におすすめの間取りや失敗しない物件の選び方をまとめました。同棲を考えているカップルはぜひ参考にしてくださいね。
同棲でおすすめの間取りをタイプ別で解説
ワンルームから3LDKまで同棲向けのマンションの間取りはさまざまです。例えば東京都杉並区にある物件の家賃相場は以下の通り。間取りによって大きく変わります。
間取り | 家賃相場 |
1LDK | 139.400円 |
2DK | 117,700円 |
2LDK | 187,300円 |
3LDK | 201,400円 |
出典:【ホームズ】杉並区の家賃相場|家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場
家賃は最重要比較項目ですが、その他にも築年数、セキュリティ、立地条件などを考慮する必要があります。ここからはカップルのタイプに応じたおすすめの間取りを紹介します。
同じ面積でも1LDKと2DKの暮らしは大きく変わるように間取りは生活の質を大きく変えます。2人の生活スタイルや性格に合った間取りを探しましょう。
同棲で一人の時間がなくても大丈夫なら1LDKがおすすめ!
2人とも一人で過ごす時間が特に要らないタイプなら1LDKがおすすめです。1LDKとはリビングダイニングとは別に1部屋備えられた間取りです。上記のとおり寝室とリビングダイニング以外のスペースがありません。1人で映画鑑賞など趣味を楽しみたい…と思っても難しいのが弱点です。裏を返せば、2人で同じ空間を共有したいカップルにはぴったりです。広々としたリビングは、2人の時間を快適にしてくれるでしょう。
同棲で1LDKの間取りを選ぶメリット・デメリット
メリット | ・一緒に過ごす時間が必然的に長くなる ・家賃は安め |
デメリット | ・収納が少なく、荷物が多いと入りきらないおそれがある ・一人になりたくても難しい |
自由に使える部屋が2つある2DKは自分の生活スタイルを守れる!
1DKでは息が詰まるかも…と少しでも不安に思うなら2DK以上の間取りがおすすめです。2DKならダイニングキッチンの他に2部屋あるため、リビング・仕事部屋・寝室のスペースを分けることができます。在宅勤務をしている人にもおすすめの間取りです。現在はLDKタイプの物件が主流で、2DKは築年数が古いマンションなどによく見られます。そのため家賃相場は1LDKよりも安い傾向にあります。
同棲で2DKの間取りを選ぶメリット・デメリット
メリット | ・家賃が安い ・一人の時間を確保できる ・収納スペースが1LDKより多い |
デメリット | ・築年数が古い ・ダイニングキッチンが狭いため、人を招くのが難しい |
結婚を前提とした同棲なら2LDKがおすすめ!
2DKよりも広々とした空間を望むなら2LDKもおすすめです。特に結婚を前提としたカップルは長期間住むことも可能でしょう。開放的なリビングは、友人や家族を招いてホームパーティを開くのにも最適です。暮らしが充実するのはメリットですが、1LDKや2DKと比べて家賃が高くなるというデメリットがあります。予算に合うなら検討してみてください。
同棲で2LDKの間取りを選ぶメリット・デメリット
メリット | ・結婚、出産後もそのまま住み続けられる ・広々としたLDKはホームパーティも可能 |
デメリット | ・家賃は1LDK、2DKよりも高め |
家賃が高くても問題なければ3LDKも良い
結婚の予定が具体的に決まっているカップル、または2人とも在宅勤務のカップルは3LDKも視野に入れましょう。家賃は高くなりますが、その分快適さも格段にアップします。子どもが生まれてからも十分満足に住み続けられるでしょう。3LDKは掃除の箇所も増えるので同棲開始前に家事分担についてもしっかり話し合っておくのがおすすめです。
同棲で3LDKの間取りを選ぶメリット・デメリット
メリット | ・2人とも在宅勤務ならそれぞれのスペースが確保できる ・結婚、出産後もそのまま住み続けられる ・2人には十分すぎるほど収納スペースがある |
デメリット | ・家賃が高い ・掃除箇所が多い |
同棲の間取りで失敗しない選び方
さて、さまざまな間取りが同棲に適していることがわかりましたが、一体何を基準に何を優先して決めればいいのかわからないという人も多いでしょう。同棲する家の間取りを決める前に、まずは2人のライフスタイルを確認することが重要です。また、お互いの性格のタイプや将来のプランもこの機会に丁寧に擦り合わせしてください。
【確認したい項目の例】
- お互いの生活リズム(睡眠時間、帰宅時間など)
- 一人で過ごす時間も大切にしたいか
- 荷物の量はどれくらいか
- 結婚を前提としているか
- お互いの収入と貯蓄額からどれくらいの家賃なら許容できるか
- 通勤時間の上限や在宅勤務の有無など
失敗しない間取り選びのためには特に以下を守るのがおすすめです。
希望条件を満たした物件を選ぶ
まずは、お互いの希望する条件を確認し合いましょう。男女によって、またこれまで育ってきた環境や慣れ親しんだ生活ルールによってこだわりたいポイントは異なるはず。お互いに本音で話し合い、双方の希望をまずは否定せずに洗い出すことが重要です。その上で、お互い絶対に譲れないポイントを2〜3つに絞り、逆に妥協してもいいポイントも考えます。というのも、希望条件をすべて満たす物件が運良く見つかる可能性はかなり低いからです。
2人の手取り収入1/3以内の物件を選ぶ
言うまでもなく予算は物件選びにおける重大ポイントです。目安となるのは「2人の手取り収入の3分の1」。3分の1を超えると、貯金する余裕がなくなったり生活に余裕がなくなったりと実感する人が多いようです。ただし、すべてのカップルにとって3分の1以内が最適とは限りません。例えば外食しかしないカップルなら食費がかさむため、家賃を抑えるといった判断も必要です。以下は2人の合計手取り月収が35万円の場合の1ヶ月の家計の一例です。
家賃 | 110,000円 |
食費 | 50,000円 |
水道光熱費 | 20,000円 |
通信費 | 15,000円 |
消耗品費 | 15,000円 |
レジャー・被服費その他 | 50,000円 |
貯金 | 90,000円 |
手取り月収が35万円の場合、家賃を11万円程度に抑えれば貯金をする余裕もありそうですね。
お互いの収入額を知らない…という人も、同棲開始を機に共有するのがおすすめですよ。
同棲が認められている物件を選ぶ
実は同棲が認められていない物件も少なからずあります。これは大家さんの意向なので入居前に必ず確認しておきましょう。備考に「2人入居可」と書かれていれば、確実に同棲しても問題ない物件です。何も書かれていなくても特に問題ない場合もあるため、不動産会社に確認してみましょう。単身用アパートで同棲をすると、最悪の場合契約違反による強制退去や違約金を求められることがあるので注意しましょう。
物件の周辺環境で選ぶ
当然ながら物件の周辺環境も重要です。男性の一人暮らしでも治安はもちろん重要ですが女性と一緒に暮らすならより重視すべきです。駅からの帰り道が明るく人気があると安心でしょう。また例えば今まで一人暮らしで自炊をほとんどしなかった人も、同棲を機に自炊を始めるかもしれません。スーパーの立地を確認していなければ不便が生じるおそれがあります。同棲生活する上であれば便利な施設は以下のとおりです。
- スーパー、コンビニ、ドラッグストア:2人分の荷物を運ぶことも要考慮
- 病院:内科・歯科など受診頻度の高い病院が近くにあるか
- 飲食店:自炊できない日も手軽に外食できるか
- 公園:近くに緑があると癒しになる
同棲の間取り選びの注意点
どの間取りにも一長一短ありますが2人またはどちらか一方にとってデメリットの大きい物件は避けるべきです。同棲の物件選びで特に注意すべき点をまとめました。
同棲の間取りは、在宅勤務の有無、結婚を意識しているか、安定収入を得ているかなど、2人が置かれている状況に応じて選ぶべきです。
共働きなら両方にとって職場にアクセスが良い物件にしないと揉める要因に
共働きの場合、お互いの職場にアクセスしやすい場所を選びましょう。同棲に限らず、職場までのアクセスの良し悪しは物件選びで最も重視すべきポイントの1つです。妥協して毎日長時間通勤を強いられると、暮らしに余裕がなくなったり健康に悪影響を及ぼしたりするおそれがあるためです。同棲の場合は特に、どちらか一方が我慢することのないようにお互い配慮することも大切です。「私ばかり…」という気持ちが生まれると、いざこざの原因にもなりかねません。
在宅勤務なら作業に集中できる部屋を用意しよう
感染症対策の一環で、国をあげて在宅勤務を要請しています。今後在宅勤務が常態化する企業も増えていくことでしょう。在宅勤務となる可能性が少しでもあるなら、仕事用のスペースが確保できるかどうかも考慮してください。特に二人とも在宅勤務する場合、完全に別の空間で作業できるような間取りが望ましいでしょう。
結婚前提で退社の可能性があるなら女性の収入は物件選びの参考にしない
結婚を前提に同棲を開始する場合、結婚後のライフプランも考慮しましょう。例えば結婚後はどちらかが退職する予定である場合、共働きの収入を元に家賃を考えると家計が苦しくなる可能性があります。引越しが必要となればさらに引越し費用や初期費用がかかってしまいます。長期的なライフプランをしっかり練り、2人の人生にとって最適な物件に決めるのがおすすめです。
学生や20代前半の若者は高い物件は避けよう
学生や20代の若者は特に身の丈に合わない物件を借りないよう注意してください。学生アルバイトや就職したばかりの新社会人は、収入も不安定です。無理をして借りてしまうと、後々苦しくなるおそれがあります。学生はまだ親の庇護下にあることを忘れずに。初めての同棲は双方の親も心配でしょうから、親が安心できるかという視点も物件選びに必要です。慣れない家事や家計管理を2人でこなしていかなければならないため、家事や金銭の分担についてもしっかり話し合っておきたいですね。
まとめ
2人にとって最適な間取りや条件が見えてきたでしょうか。同棲を開始するときは気分が舞い上がっていて物件選びも楽しいものです。もちろん楽しみながら物件探しをするのが一番ですが、将来のプランやお互いの収入・貯蓄など、現実的な面にも目を向けなければなりません。
お互いの認識が曖昧なまま同棲を開始すると、後々不満が爆発する結果にもなりかねません。せっかくの楽しい同棲が失敗に終わらないためにも、2人でしっかり話し合うことが重要です。この記事を参考に、2人ともが満足できる物件探しを進めてくださいね。