- 賃貸・売買の仲介手数料無料のトラブル事例5選
- 仲介手数料無料のデメリットは?
- 仲介手数料無料の罠はある?
不動産取引において、仲介手数料は一般的な費用の一つです。
しかし、最近では仲介手数料無料の不動産業者も増えてきました。
仲介手数料無料というのは、買い手や売り手にとってメリットが大きいものです。しかし、仲介手数料無料の取引には賃貸・売買においても様々なトラブルが潜んでいることがあります。
平松編集者
仲介手数料無料で起きたトラブルと対応策
まず初めに、賃貸・売買において、仲介手数料無料の裏にはどんなトラブルがあるのでしょうか。
実際にあった口コミ・評判を元に事例を紹介します。
- 別の費用がかかった
- 他の費用が相場より高めで危険?
- 後から仲介手数料を請求された
- 担当者の対応が雑に感じた
- 囲い込み物件だったため、交渉がうまくいかなかった
トラブル1;別の費用がかかった
知人の引越しで物件探しを手伝ってるんだけど、
仲介手数料無料とうたっておきながら
”事務手数料”と文言変えて賃料の50%が見積もりに入っててバカにしてるなと思った
手数料無料なら無料にしとけ無料じゃないなら無料じゃないで胸張って物件紹介しろよ(鼻ほじ
— Uriel@ゲームしてる天使👼 (@Uriel745) October 28, 2022
賃貸に関する仲介手数料無料トラブルです。
仲介手数料無料を謳っていても、実際には事務手数料や別の名目の費用が発生することがあります。
賃貸の物件探しにおいては、契約条件や費用についての明確な確認が重要となります。
浜崎解説員
トラブル2;他の費用が相場より高めで危険?
追加で原状回復費用が定額6.5。ここは仲介手数料無料だからってことで無理やり納得してたけど、1Kの相場より超高め。
— よひら (@halo_mzk) April 1, 2023
仲介手数料無料の代わりに、他の費用が高めになっているということがあるので、注意しましょう。
平松編集者
トラブル3;後から仲介手数料を請求された
物件のホームページに仲介手数料無料て書いてあるのに、
不動産で1ヶ月分って言われて(そもそも仲介手数料って半月分しか取れないのに)
「無料ですよね?」って聞いたら、無料にしちゃうと保証料で帳尻合わされますよって。
保証会社って物件が提携してるところなのになんでそこの金額変わるんやろ— みなみ べいべー! (@miinaw) October 10, 2020
公式サイトには仲介手数料無料と書いてあったにも関わらず、実際には仲介手数料が請求されたという例です。
仲介手数料を無料にする場合は、他の費用が上乗せされると言われたそうです。
浜崎解説員
トラブル4;担当者の対応が雑に感じた
お客様は新婚夫婦で、これから新居を探しているのに、
遅刻の謝罪も無く、お客様用のスリッパも用意してこない担当者に任せて大丈夫なのでしょうか…
仲介手数料無料を謳ってる渋谷の業者— えんぞう@不動産屋のパパリーマン (@kopo5101027) September 25, 2022
待ち合わせに遅刻したにも関わらず謝罪もない対応に対して、ここに任せていいのか不安を覚えているという口コミがありました。
しかしこれは仲介手数料無料の会社であるからというよりは、担当者の人柄や能力に関わる部分が大きいです。
平松編集者
トラブル5;囲い込み物件だったため、交渉がうまくいかなかった
リプありがとうございます🥹
仲介手数料無料の仲介会社経由で契約しようと複数社試みましたが、狙ってる物件が特定不動産のみ扱える囲い込み物件だった為、強く出れず😅
— 大学職員夫婦@投資でFIRE🔥 (@sidefire_family) February 12, 2023
不要なオプションを削る交渉をしたかったが、囲い込み物件だったためにあまり強く出られなかったという口コミがありました。
さらにこの物件は人気物件だったために交渉できなかったということです。
平松編集者
このように仲介手数料無料だとしても他のオプションがほぼ強制的についていたりすることがあるので、きちんと契約書を確認するようにしましょう。
仲介手数料無料のからくりを知ってトラブルを回避しよう
最初の章では仲介手数料無料のトラブル事例をご紹介しましたが、そもそも仲介手数料はなぜ無料なのか、そのからくりについて解説します。
仲介手数料とは?その仕組み(賃貸・売買)
仲介手数料とは、不動産業者が売り手と買い手の間で契約を成立させるために行う仲介業務に対して、買い手または売り手から支払われる料金です。
不動産会社が請求できる仲介手数料は、以下のように賃貸・売買価格によって決まっています。
取引金額(売買) | <賃貸> | <売買> 400万円~ | <売買> 200万円~400万円 | <売買> ~200万円 |
仲介手数料の上限 | 家賃1ヶ月分+消費税 | 売買代金(税別)×3%+6万円+消費税 | 売買代金(税別)×4%+2万円+消費税 | 売買代金(税別)×5%+消費税 |
賃貸や売買の仲介手数料無料のからくり
平松編集者
浜崎解説員
- 片方から仲介手数料を貰っている
- 不動産会社の所有の物件である
- 貸主が払う広告料が高い
からくり①片方から仲介手数料を貰っている
不動産会社は、買主・売主からの仲介手数料を両方無料にすることはありません。
例えば売主側から仲介手数料を貰っている場合、買主側には仲介手数料無料とすることで、契約が決まりやすくなることがあります。賃貸においても同じです。
浜崎解説員
平松編集者
からくり②不動産会社の所有の物件である
不動産会社は、自社が所有する物件を販売する際には、手数料を受け取らずに直接利益を得ることができます。
そのため、売買契約において仲介手数料を免除することができます。
からくり③貸主が払う広告料が高い
貸主(物件の所有者)は、物件を素早く入居者に埋めたいと考える場合、広告や宣伝に多額の費用をかけることがあります。
そのため、不動産会社は貸主からの広告料を受け取り、代わりに入居者からの仲介手数料を免除できるのです。これにより、貸主の広告費用が削減され、不動産会社も利益を上げることができます。
仲介手数料無料のデメリットや落とし穴はある?
仲介手数料無料にはからくりがあることをご紹介しましたが、賃貸や売買において、仲介手数料無料の落とし穴や気を付けたいデメリットはあるのでしょうか。
平松編集者
- 仲介手数料の物件には限りがある
- 仲介手数料無料の罠!別費用がかかる場合がある
- 仲介手数料無料の落とし穴!サービスが充実してない可能性も?
デメリット①仲介手数料の物件には限りがある
仲介手数料無料のデメリットの一つは、賃貸・売買ともに仲介手数料無料が適用される物件の数は限られている場合があります。
そのため希望する条件が多い場合、賃貸・売買ともに希望にあった仲介手数料無料物件を見つけるのは難しいかもしれません。
デメリット②仲介手数料無料の罠!別費用がかかる場合がある
デメリット2点目は、賃貸・売買どちらにおいても別の費用が発生する場合があることです。
一部の不動産会社は、仲介手数料を無料にする代わりに、別の費用や追加料金を請求することがあります。例えば「事務手数料」や「クリーニング代」などです。
浜崎解説員
デメリット③仲介手数料無料の落とし穴!サービスが充実してない可能性も?
デメリット3つ目は、サポートやアフターサービスが手厚くない場合があるというデメリットもあります。
不動産会社が仲介手数料を無料にするために、経費を削減している場合、その一環として高級車での送迎などの過剰なサービスや保証を削っている可能性があります。
仲介手数料無料のメリットは?
ここまで仲介手数料無料のデメリットやトラブル事例を紹介してきましたが、勿論メリットもありますので解説いたします。
- 初期費用を抑えることができる
- ローン審査に通りやすくなる
初期費用を抑えることができる(賃貸・売買)
通常、不動産の売買や賃貸契約においては、物件の価格に応じて仲介手数料が発生します。この仲介手数料は、一定の割合で物件価格によって設定されるため、高額な物件ほど手数料も大きくなります。
例えば、物件の価格が高い場合には、数百万円以上の仲介手数料がかかることもあります。
しかし、仲介手数料無料の場合は、初期費用を大幅に削減することができ、その分の費用を他に回すことができるのが最大のメリットでしょう。
ローン審査に通りやすくなる(売買)
購入者が不動産の購入に際してローンを利用する場合、銀行や金融機関でのローン審査が必要です。ローン審査では、返済能力や信用度などが評価され、購入者が借入を適切に返済できるかどうかが判断されます。
仲介手数料が無料の場合、物件価格が下がるため、購入者の借入金額も減少します。
浜崎解説員
仲介手数料無料&安い不動産会社ランキング
仲介手数料無料の会社とトラブルにならないようにするには、仲介手数料無料の不動産会社選びが大切です。
下記の記事では、賃貸・売買における仲介手数料が安い会社や仲介手数料無料の会社をランキングでご紹介しています。是非参考にしてください。
まとめ:仲介手数料のデメリットを知ってトラブルを防止しよう
この記事では賃貸・売買における仲介手数料無料に関するトラブル事例やデメリットやメリットについて解説いたしました。
仲介手数料無料はメリットだけではなく、無料のからくりやデメリットがあることを感じて頂けたと思います。
しかし注意点に気を付ければ、仲介手数料無料はメリットであることは事実です。
浜崎解説員