イオン銀行の住宅ローン完全ガイド!審査や金利推移、団信とメリット・デメリットと評判・口コミ

この記事のざっくりしたポイント
  1. イオン銀行の住宅ローンは金利の低さが魅力
  2. イオングループでの買い物が毎日5%オフになる、イオンゴールドカードセレクトが発行できるのがメリット
  3. 融資手数料がやや高い、金利優遇条件を満たさなければならないのはデメリットに感じる場合も

住宅を購入する人のほとんどが利用する住宅ローン。さまざまな金融機関の商品があるため、どれがいいのか迷ってしまいますよね。この記事ではイオン銀行の住宅ローンに関するあらゆる情報をまとめました。

実はイオン銀行の住宅ローンにはお得なポイントがたくさんあります。金利の面では横並びの商品もありますが、メリットを最大限活かせばイオン銀行が最もお得と言っても過言ではないかもしれません!

イオン銀行の住宅ローンとは

イオン銀行 のHPより引用

イオン銀行の住宅ローンの主なポイントを以下にまとめました。

なおフラット35は借入可能額や事務手数料に相違があります。詳しくは次章で説明します。

年収別】イオン銀行の借入可能額をシミュレーション

イオン銀行の住宅ローンを利用する場合の借入可能額を年収別にシミュレーションしてみます。なお他の借入はないこと、借入期間は35年であることを前提としています。

年収借入可能額
300万円1,510〜2,120万円
400万円2,420〜3,230万円
500万円3,020〜4,030万円
600万円3,630〜4,840万円
700万円4,230〜5,650万円
800万円4,840〜6,450万円
900万円5,440〜7,260万円
1,000万円6,050〜8,070万円

参考:住宅ローンシミュレーション |イオン銀行

上記はあくまで目安です。他に借入がある場合など、当てはまらないケースもあることにご注意ください。

 

イオン銀行の公式サイトで簡単なシミュレーションができるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

【イオン銀行】住宅ローンの種類と金利

イオン銀行の住宅ローンには複数のプランが用意されています。「お借換限定」と「新規お借入」によって基本の金利が異なり、さらに固定金利特約、疾病保障特約を任意で選べます。また、フラット35の利用も可能です。それぞれのプランの金利をまとめました。

ただし、いずれも2020年9月時点の情報です。実際には借入れ時点の店頭表示利率により決定されることに留意ください。

お借換限定の金利

「お借換限定」は、その名の通り他行から借換を行う方専用のプランです。対象となる住宅ローンの残存期間の範囲内で返済期間を設定できます。

新規お借入限定

新たに借入を行う方は、以下の金利が適用されます。

フラット35

フラット35は、市場金利に影響されず一定の金利が約束される借入プランです。年収に対する年間合計返済額の割合、対象となる住宅などに制限があります。また、借入可能金額は100万円以上8,000万円以内です。

なお、フラット35は融資手数料が他のプランよりも安く設定されています。

フラット35の融資手数料
  • 定額型:55,000円
  • 定率型:借入金額×1.87%(最低110,000円)

疾病保障付住宅ローン

団体信用生命保険は自動加入となりますが任意で疾病保障をつけることができます。疾病保障には「ガン保障特約付」と「8疾病保障付」の2種類があり、それぞれ所定の状態になった場合ローン残高が0円になります。

《所定の状態》

所定の状態
  • ガン保障特約付:ガンと診断されたとき
  • 8疾病保障付:ガンと診断されたとき、脳卒中または急性心筋梗塞で60日以上所定の状態が継続したとき、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵(すい)炎により就労不能状態が12ヶ月継続したとき

以下の金利を上乗せすることで、万一の際保障を受けられます。

プラン上乗せ金利(年利)
ガン保障特約付+0.1%
8疾病保障付+0.3%
 

驚きの低金利ですね!

 
 

このご時世だからね。特にネット銀行は金利が低い傾向にあるんだよ。

 

イオン銀行の住宅ローンの審査は厳しい?融資までの流れを解説

イオン銀行の住宅ローンを検討する方にとって審査の難易度は気になる点ですよね。ここからはイオン銀行の住宅ローンの審査に関する情報をまとめました。なお審査基準は公表されていません。あくまで利用対象条件や口コミなどをもとに推察した内容であることにご留意ください。

イオン銀行の住宅ローンの審査について

イオン銀行の住宅ローンの審査では主に以下の項目がチェックされます。

イオン銀行の住宅ローンの審査チェック項目
  • 利用対象条件を満たすこと
  • 年収に対する返済額の割合
  • 健康状態
  • 個人信用情報

利用対象者に当てはまるのは20歳以上71歳未満、年収100万円以上です。年収の条件が100万円と平均を下回る値であることからも、審査難易度は決して高くないことが推察できます。

ただし健康状態が悪い、個人信用情報に傷があるといったケースでは、審査に落ちるおそれがあります。なお事前審査で承認を得られても、本審査で否決の判断を下されることもあります

イオン銀行の住宅ローンを組むまでの流れと必要書類

イオン銀行の住宅ローンは以下の手順を踏んで融資まで至ります。

イオン銀行の住宅ローンを組むまでの流れ
  1. 事前審査の申込
  2. 事前審査の結果連絡
  3. 正式審査の申込
  4. 正式審査の結果連絡
  5. 契約
  6. 融資

申込には以下の書類が必要となるため事前に準備しておきましょう。

《必要書類》

必要書類
  1. 運転免許証・パスポート・住民基本台帳カード・個人番号カードのいずれか
  2. 住民票の写し
  3. 健康保険証
  4. 源泉徴収票(給与所得者)
  5. 住民税決定通知書または課税証明書(給与所得者)
  6. 所得税の確定申告書および付属明細書(個人事業主)
  7. 所得税の納税証明書
  8. 不動産売買契約書
  9. 重要事項説明書
  10. 建築工事請負書
  11. 建築確認申請書
  12. 建築確認済証
  13. 検査済証
  14. 土地の公図・地積測量図
  15. 建物図面・各階平面図
  16. 不動産登記簿謄本(土地建物)
  17. 住宅地図または物件案内図
  18. 所定の診断書

 

融資までの流れや必要書類をチェックして、スムーズに手続きを進めましょう!

 

イオン銀行で住宅ローンを借りるメリット

イオン銀行の住宅ローンは金利の安さ以外にもたくさんのメリットがあります。

イオングループでの買い物では5%の割引が使える

イオン銀行の住宅ローンの目玉とも言えるのがイオングループでの買い物が毎日5%オフになる特典です。イオンカードにもお買い物金額から5%オフになる特典がありますが対象日は毎月20日と30日のみです。「毎日」5%オフになるのは、イオン銀行の住宅ローンの特出したメリットと言えます。日々イオンで食料品や衣類を購入する人にはありがたい点ですね。

対象の店舗は次のとおり。

イオングループでの買い物が毎日5%オフになる特典の対象店舗
  • イオン
  • イオンスーパーセンター
  • マックスバリュ
  • ダイエー
  • ピーコックストア
  • まいばすけっと
  • スーパーマーケットコーヨー
  • アコレ など

ただし割引上限金額があります。借入額によって以下のように上限金額が変わります。

また、この特典は5年後の翌月10日まで適用されます。6年目以降は恩恵を受けられない点には注意しましょう。例えば2,000万円以上借り入れた場合、割引を受けられる最大の金額は22.5万円(4.5万円×5年間)となります。

 

毎日5%オフ!?

 
 

驚きの特典ですね。金額や期間に制限はあるものの、20万円以上の節約は大きい!

 

イオンゴールドカードセレクトが手に入る!

イオンゴールドカードセレクトは一般カードのイオンカードセレクトに手厚い優待・サービスが付帯するゴールドカードです。実はイオンゴールドカードセレクトは一定の条件を満たさなければ発行できません。その条件とは直近1年のうちにイオンカードセレクトを100万円以上利用すること。発行条件が厳しいです。

しかしイオン銀行の住宅ローンを利用すればイオンゴールドカードセレクトが発行できます!イオンゴールドカードセレクトは年会費無料ながらゴールドカードの名に相応しいサービスを受けることができます。

イオンゴールドは海外旅行傷害保険が付帯されている

イオンゴールドカードセレクトには海外旅行傷害保険が付帯します。補償金額は以下の通り。

保険の種類支払限度額
傷害による死亡・後遺傷害5,000万円
傷害・疾病による治療費用300万円(1事故あたり)
携行品損害30万円(年間)
賠償責任3,000万円(1事故あたり)
救援者費用など200万円(年間)

補償期間は自宅を出発してから帰着するまで最大30日です。海外では治療費用が高額になるケースがあり、特に傷害・疾病による治療費用が重要と言われています。イオンゴールドカードセレクトの300万円という補償額は数あるクレジットカードの中でも手厚い部類に入ります。

使う可能性の高い携行品損害、発生すれば莫大な費用が発生し得る賠償責任など、必要な補償はしっかり備わった優秀な保険と言えます。ただし上記補償を適用させるには出国前の交通費や募集型企画旅行の料金をイオンゴールドカードセレクトで支払っていることが条件です(利用付帯)。いざという時に補償を役立てられるよう、その点には注意してくださいね。

ラウンジサービスが利用できる

全国のイオンにはグループ会員専用のラウンジが設置されています。イオンゴールドカードセレクト会員なら、そのラウンジを無料利用できます!ラウンジでは無料ドリンクの提供、トップバリュ製品のお試し、新聞・雑誌の閲覧などが可能です。お買い物で疲れたときにありがたいサービスですね。

がん保険の団信は上乗せ金利が低い

ガン保障特約を付加すると金利が0.1%上乗せされます。例えば楽天銀行の住宅ローンは0.3%、みずほ銀行の住宅ローンは0.15%を上乗せすることでガン保障特約を付けられます。これらと比較するとイオン銀行の上乗せ金利の安さが目立ちますね。

MEMO
今や約2人に1人がガンと診断されると言われているため、誰にでも起こりうるリスクです。たったこれだけの金利上乗せでその大きなリスクに備えられるのはメリットと言えます。

イオン銀行は店舗で住宅ローンの相談ができてる

全国に店舗を持つイオンだからこその強み、それは自宅近くの店舗で気軽に住宅ローンの相談ができることです。全国約140箇所に店舗があり、いずれも土日祝・年末年始などを含む365日営業しています。自分に合ったプラン、必要書類の記入方法など、あらゆることを尋ねながら手続きを進められるため安心感があります。

イオン銀行で住宅ローンを借りるデメリット

イオン銀行の住宅ローンにはメリットがたくさんありますが、一方でデメリットもあります。

 

メリットを見ているとイオン銀行の住宅ローンはかなり良いように感じましたが…

 
 

当然ながらデメリットもあるよ。借り入れた後に後悔しないよう、しっかりデメリットも把握しておきましょう。

 

買い物割引(5%)は5年間しか有効じゃない

前述したイオングループでの買い物割引は5年間有効です。5年を過ぎると残念ながらその恩恵はなくなり、通常の住宅ローンとなります。ただしイオンゴールドカードセレクトはそのまま保有できるため、カード特典を利用することができます。

融資事務手数料が高い

融資事務手数料は定額型なら3〜10万円程度が一般的ですが、イオン銀行の場合110,000円、定率型なら借入額に対し2.2%もの手数料がかかります。例えば3,000万円借り定率型を選んだ場合、融資事務手数料として66万円支払う必要があります。

定額型を選んだ場合も金利が0.2%上乗せされ、結局返済額が大きくなってしまうケースも。融資事務手数料の高さはデメリットと言わざるを得ません。定率型と定額型、どちらを選ぶべきかはトータルの返済金額を比較した上で検討しましょう。

疾病保証は金利上乗せが必要

疾病保障を付加するにはガンの場合0.1%、8大疾病の場合0.3%の金利上乗せが必要です。利息を少しでも安く抑えたい方にとってはデメリットになり得る点です。また借入金額が大きいほど、借入期間が長いほど、支払総額は大きくなります(もちろんその分大きなリスクに備えられますが)。

MEMO
金利の上乗せをしたくない人は別途保険会社が販売する医療保険やガン保険に加入するのも一案です。住宅ローンの残債が0円になるほどの手厚さはありませんが、いざという時の安心感を得ることはできると思います。

長期間固定金利の取り扱いがない

固定金利特約を選択した場合、選べる期間は、2年、3年、5年、7年、10年のみです。11年以上の固定はできず金利上昇のリスクを避けたいならフラット35を選択するしかありません。当初10年固定では不安、でもフラット35は使いたくないという人にとって、その間をとったプランがないのでデメリットに感じるかもしれません。

金利の優遇には条件がある

イオン銀行の住宅ローンで金利の優遇を受けるには以下の条件を満たさなければいけません。

イオン銀行の住宅ローンで金利の優遇を受けるための条件
  • イオンカードセレクトの申込み
  • イオン銀行インターネットバンキングの登録

さらに以下の3ついずれかの取引・申込が必要です。

イオン銀行の住宅ローンで金利の優遇を受けるためには3ついずれかの取引・申込が必要
  • イオン銀行口座を給与振込口座に指定
  • カードローンの申込
  • 投資信託口座開設

クレジットカードを増やしたくない、給与振込口座を変えたくないといった方には向きませんね。ただし、すでにイオン銀行の口座を持っていてメインで使用している、イオンカードセレクトを利用している方なら難しい条件ではないでしょう。

イオン銀行の住宅ローンに関する評判・口コミ

 

最後にイオン銀行の住宅ローンの評判や口コミを確認してみましょう。

イオン銀行の住宅ローンに関する良い評判・口コミ

 

やはり毎日5%オフのインパクトは大きく、この点に注目する人は多くいました。同時にクレジットカードのポイントも貯まるため、日頃からイオンを利用するなら大きな節約が見込めます。

 

昨年消費税が2%上がったことを踏まえると、5%の割引は助かりますね!

 
 

5%オフ特典目的で住宅ローンを選ぶ人もたくさんいるようです。

 

イオン銀行の住宅ローンに関する悪い評判・口コミ

 

イオン銀行の住宅ローンを組むにはイオン銀行の口座が必須です。さらに優遇金利を受けるためにはイオンカードセレクトの発行、給与振込口座へ指定なども条件となるため、イオン銀行を家計のメインで使うことになるでしょう。他行口座で家計管理をしたい人にとっては不便に感じる点ですね。

まとめ

イオン銀行の住宅ローンは金利の低さが魅力です!さらにイオングループでの買い物が毎日5%オフになる、イオンゴールドカードセレクトが発行できるなど、エッジの効いたメリットもあります。特典を使いこなせば家計全体で節約が見込める住宅ローンです。

一方で融資手数料がやや高い、金利優遇条件を満たさなければならないといったデメリットも。イオン銀行の住宅ローンの特徴を理解し、プランや保障の上乗せなど慎重に判断してくださいね。