旭化成へーベルメゾンの退去費用は高い？賃貸の評判は最悪？うるさい？

この記事を書いた人

小島 優一

宅地建物取引士

宅地建物取引士、２級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

へーベルメゾンは、ハウスメーカーの旭化成ホームズが手がける賃貸住宅のブランドです。耐震性能や耐火性能の高い素材や遮音性を高めるコンクリートを使用し、安心して快適に暮らせる住まいを提供しています。

そこで本記事では、へーベルメゾンの賃貸に住むメリットとデメリット、実際に住んだ人の口コミ・評判、比較対象としてあがりやすいシャーメゾンとの比較などについて詳しく解説します。

退去費用が高い、最悪、といった噂は本当なのかもお調べしています。

へーベルメゾンの賃貸を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

へーベルメゾンの賃貸は最悪？うるさい？評判(悪い口コミ)

Google上で旭化成ヘーベルメゾンを検索すると関連キーワードとして表示される「ヘーベルメゾン　うるさい」「ヘーベルメゾン　最悪」といったネガティブなキーワード。

出典：Google検索結果「旭化成ヘーベルメゾン」

実際に住むときには、良い口コミだけでなく、悪い口コミも把握したうえで検討することが大切です。

ここからは、実際にへーベルメゾンの賃貸で暮らしたい人の悪い口コミや評判を紹介します。

悪い口コミや評判の中に最悪と感じるものはあるのでしょうか。

騒音と冬が寒いのが気になる

#へーベルメゾン
家は広くてきれいめだけど、真下の部屋の生活音がすごい。話し声はしない。扉、引き戸のあけしめ、移動の足音、物を置く音、すべて建物が繋がってる部分の音が伝わってくる、ということは、へーベルメゾンが理由の騒音だと思う。そして、すぐ秋冬寒いし、夏暑い。

— てしまる (@el9B1fjdQ4jiAnL) October 25, 2022

遮音性が高いと言われるへーベルメゾンですが、口コミの中には生活音や足音が気になるという評判もありました。集合住宅である以上、完全に騒音をシャットダウンできることはありません。音の性質や土地、周辺環境によっては気になる可能性があるので、内見の時には騒音をチェックしておくことが大切です。　

騒音の苦情をそのまま伝えられて悲しい

へーベルメゾンのマンションに住んでるものですが、あそこの管理会社は最悪です。一階の角部屋で防音マットを弾いているのですが、上の方から子供の声(2歳以下)や足音をなくせと苦情を受けてそれをそのまま伝えてきます。
ただ色々と対策はしますが、どうしても走る音や子供の鳴き声は消えません。

— 子育て世代 (@mgM3gllMW7N2QBw) February 26, 2022

こちらの方はご自身の家に騒音の苦情をそのまま伝えられ、こちらの事情を汲んでくれなかったという口コミです。

騒音問題については非常にセンシティブな問題なので注意しながら対応していく必要がありますね。

内装にこだわりがあるが使い方が限られる

へーベルメゾンによくある謎のカウンターなんなんだろうね。そんなんつけるなら代わりに収納にしてくれ。椅子置くこと想定されてないようなスペースだったり..幅も狭いのでモニター置けないし、ノーパソだけでも狭くて仕事にならんよ..

— sena (@JtF9k5wOza2uy) September 25, 2022

へーベルメゾンは室内の設備やインテリアが充実しています。パソコン作業ができるカウンタースペースが設けてある物件もありますが、そのスペースを活用できない人もいます。使わない設備はスペースの無駄になってしまうので、内見の時に必要かどうか考えることが大切です。

家賃が高く、契約更新で値上げもしてくる

へーベルメゾン、3度目の契約更新で月2000円の賃料値上げ。
物件は古くなるのに、家賃が上がる。更新か引っ越しか、はたまた購入か、どうしよう。昨晩は下の部屋で酒盛りしててうるさかった。。https://t.co/ZVriBZx34E

— O型女子 (@Ogataoorakasan) May 18, 2019

へーベルメゾンは「30年一括借り上げシステム」の場合、2年ごとに家賃の見直しが行われます。固定資産税などが上昇したり、近隣の物件よりも家賃が安い場合など、正当な理由がある場合は賃料が上がる可能性があります。家賃の値上げはへーベルメゾンに限ったことではありませんが、元々の家賃が高いため不満も大きくなるようです。

へーベルメゾンの賃貸に住んでみた評判(良い口コミ)

実際にへーベルメゾンの賃貸で実際に住んでみた人は一体どのように感じているのでしょうか。

良い評判や口コミをご紹介します。

騒音が気にならず静かで快適に暮らせる

へーベルメゾン、住むまでめちゃくちゃ調べて騒音に関してはビビりまくってたけど、入居して2週間ほど経つ今、びっくりするくらい快適よ。

お隣さん産まれたての赤ちゃんいるけどご挨拶行くまで分からなかった。
話し声も聞こえない。

ただ上からの足音だけはする。
こういうのはいつも思うけど→

— あおふじ@BO🔰 (@ao_fuji9s) June 7, 2022

へーベルメゾンは外壁や床などに軽量気泡コンクリート（ALC）を使用しています。軽量気泡コンクリート（ALC）は駅のホームの防音壁やホテルの間仕切り壁にも仕様される遮音性が高い素材です。口コミを見ても、騒音が気にならないという評判が多く見られました。

オーナーの対応力が良かった

へーベルメゾンの賃貸を引き払ったんだけど，住んでる時の対応が素晴らしかったし快適すぎた．出る時も物腰柔らかでこれはやばいってとこ以外は請求されなくてよかった．家を建てるときはヘーベルハウスに頼みたい気分になってる（なお金はない😇）

— ワイトキング (@Wight_King_) March 18, 2019

へーベルメゾンを手掛ける旭化成ホームズは、オーナーの賃貸経営を代行する「30年一括借り上げシステム」があります。苦情処理や賃料の徴収業務などをプロが代行してくれるので、対応がスムーズです。オーナーの対応力は物件によって異なりますが、こちらの口コミのように満足している人が多く見受けられました。

ペット可賃貸物件に住んで快適だった

明けましておめでとうございます🎍
私は旭化成のへーベルメゾン+わん+にゃんに住んでました～
ドッグランは付いて無かったけど、1階だったので専用庭が有って、専用ドッグランぽく使えてました🐶
他のペットOKアパートに住んだ事無いので比べられないけど、家賃がお高めだけど総合的に良かったです

— トりてん (@toriten77) January 5, 2022

へーベルメゾンにはペット共生型賃貸住宅の「＋わん＋にゃん」という商品があります。入居者がペットを飼うことを前提としており、専用庭やドッグラン、足洗い場などが設けてあります。

防犯性に優れている

へーベルメゾンのニューサフォーレ、オートロック防犯カメラに1階にシャッターとか女性専用じゃなきゃ防犯万全では🤔

— 紅碧 (@benimidori0118) January 5, 2022

へーベルメゾンの賃貸物件は防犯設備が充実しています。例えば、一人暮らしの女性向けの賃貸住宅「ニューサフォレ」は、1階のお部屋に電動シャッターを採用しています。また、エントランスにはオートロックを設置し、来客の際にはモニターで確認できるので安心です。各所には防犯カメラが設置されており、侵入者を徹底して防ぎます。

へーベルメゾンの賃貸は退去費用が高い？うるさい？住むデメリット

次に、へーベルメゾンの賃貸に住むデメリットを解説します。

家賃が高い

ヘーベルメゾンは一般的な賃貸物件と比べて性能が高く、室内設備や防犯設備が充実しています。その分家賃は高い傾向があり、月々の生活費を抑えたい方にとってはネックです。

賃貸物件のなかには敷金・礼金無料の物件もありますが、ヘーベルメゾンは人気がありキャンセル待ちをしている人もいるため、なかなか無料にはなりません。初期費用も数十万ほどと高額になり、引越しをためらう人も多いようです。

退去費用が高い

ヘーベルメゾンを退去する時には、立ち会いで入居者に故意・過失がある場合原状回復の費用が請求されます。口コミの中には「退去費用が高かった」「ハウスクリーニング代まで請求された」という評判もありました。

立地や上下階に住む人によっては騒音が気になる

ヘーベルメゾンは外壁や床、屋根に軽量気泡コンクリート（ALC）を使用しており、遮音性が高いと言われています。

一方で、口コミの中には足音や生活音がうるさいなど騒音トラブルに関する評判が複数見られました。騒音に対する感じ方は人それぞれですが、全体的にヘーベルメゾンは外からの騒音に対する遮音性は高いものの、上下階の足音や生活音は気になることが多いようです。

へーベルメゾンの賃貸の騒音対策は？住むメリット

まずは、旭化成のへーベルメゾンの賃貸に住むメリットを解説します。

耐震性能・耐火性能が高い

へーベルメゾンの最大の特徴は、賃貸住宅でありながら住宅性能が高いことです。

まず、構造においては重量鉄骨の柱と梁を採用しています。接合部は大規模建築でも使われる強固な仕様のもの、さらに60年の耐用年数を持つオイルダンパー制振装置を取り入れることで、度々起こる地震に備える安全な家を実現しています。

また、へーベルメゾンの外壁や床、屋根で使用している軽量気泡コンクリート（ALC）は、熱を伝えにくく加熱による有毒ガスを発生させません。軽量気泡コンクリート（ALC）は過酷な耐火試験をクリアしているため、耐火性能はお墨付きです。

浸水被害に強い

へーベルメゾンで使用されている軽量気泡コンクリート（ALC）は、耐水性にも優れています。乾燥後も反りや強度低下がほとんどなく、完全無機質のため腐食する心配もありません。

さらに、へーベルメゾンは地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリートを敷くベタ基礎ではなく、豊富なアンカーボルトで建物と地面を繋ぐ連続布基礎を採用しています。床下に浸水した水も時間の経過とともに地中に浸透するため、湿気が残らず腐食の原因を作りません。

外観や共用部に高級感がある

へーベルメゾンは、賃貸でありながら外観や共用部が高級感のあるデザインであることが特徴です。まるでホテルや美術館のような堂々とした佇まいは、地域の住人からも一目置かれる存在感を放ちます。

ペットと暮らせる物件が多い

へーベルメゾンにはペット共生型賃貸住宅の「＋わん＋にゃん」という商品があり、共用設備や室内の設備がペット仕様になっているのが特徴です。

例えば、共用設備として足洗い場やドッグラン、専用庭、各住戸にリードを取り付けるフックやペットスペースが設けてある物件もあります。ペット可の物件といっても、入居者全員がペット好きというわけではありません。へーベルメゾンの「＋わん＋にゃん」ならペットと暮らすことを前提としているため、ペットも飼い主も安心して暮らせます。

設備が充実している

ヘーベルメゾンは賃貸でありながら設備が充実しているのが特徴です。

例えば、水回り設備だとユニットバスや浴室乾燥機、洗面化粧台、洗浄暖房便座などがついていることが多くあります。また、収納も充実しており、ウォークインクローゼットやシューズクローク、キッチン近くの物入れなどが設置されています。

分譲マンションや戸建て住宅のような充実した設備は、ヘーベルメゾンならではです。

遮音性が高く騒音が気にならない

ヘーベルメゾンの賃貸は遮音性が高いのが特徴です。ヘーベルメゾンの外壁や床、屋根などで採用している軽量気泡コンクリート（ALC）は外壁の厚みにより音を反射し、内部に含まれた無数の気泡が音を吸収する特性があります。

へーベルメゾンとは

まずは、へーベルメゾンの概要や、へーベルハウスとの違いについて解説します。

へーベルメゾンは旭化成ホームズの賃貸物件ブランド

へーベルメゾンは、旭化成ホームズの賃貸物件ブランドです。へーベルメゾンの「へーベル」は、軽量気泡コンクリート（ALC）を開発したドイツ人の技術者の名前に由来しています。

軽量気泡コンクリート（ALC）の代名詞といえるへーベルは、その優れた性能により、超高層ビルから戸建て住宅まで、数多くの建築に採用されています。

へーベルハウスは戸建てのブランド

「へーベル」と聞くと、へーベルメゾンのほかにへーベルハウスを思い浮かべる方も多くいます。

へーベルハウスもへーベルメゾン同様に旭化成ホームズが手がけるブランドです。大きな違いは、へーベルメゾンは賃貸アパートやマンション、へーベルハウスは戸建てであることです。

旭化成へーベルメゾンと積水ハウスシャーメゾンの賃貸の比較

デザインに優れ設備が充実している賃貸物件を探している人は、よく旭化成のヘーベルメゾンと積水ハウスのシャーメゾンを検討します。

それぞれを比較して違いを解説します。

選べる物件数が多いのはシャーメゾン

2022年の「全国賃貸住宅新聞」によると、管理戸数ランキングにおいてシャーメゾンを手がける積水ハウスグループは67万4125戸で業界第2位でした。

一方、ヘーベルメゾンを手がける旭化成不動産レジデンスは11万1050戸で業界第9位と、大きく差が開きました。

つまり、選べる物件数が多いのは積水ハウスのシャーメゾンだということが分かります。

シャーメゾンが標準仕様の場合へーベルメゾンの方が遮音性が高い

遮音性は、物件の周辺環境や住んでいる人などによって感じ方が異なります。ただし、口コミなどの評判を見ると、旭化成のヘーベルメゾンよりも積水ハウスのシャーメゾンの方が騒音で悩んでいるという評判が多くありました。

シャーメゾンでは上階からの衝撃音を最小限に抑える床材「シャイド55」を標準採用しています。通常の床衝撃音を半分に減少できる床材ですが、生活音や足音が気になる人も多いようです。

シャーメゾンのプレミアム仕様では、業界最高水準の遮音性能を誇る「シャイド50」を採用しています。シャーメゾンで騒音がない部屋に住みたい方は、こちらのプレミアム仕様の物件を選ぶことをおすすめします。

へーベルメゾンの賃貸に住むのがおすすめの人

ここまでご紹介した良い口コミや悪い口コミをふまえたうえで、へーベルメゾンの賃貸が向いている人の特徴を解説します。

家賃は高くても高級感があるお部屋に住みたい人

ヘーベルメゾンの賃貸は、分譲マンションや戸建てのようなクオリティの設備やインテリアが備わっています。

パソコン作業に便利なデスクコーナーやウォークインクローゼット、大きなシューズクローク、土間のあるお部屋など、一般的な賃貸物件にはないインテリアがあるのも魅力です。

外観や共用部のデザインも優れており、ホテルのような建物やエントランスは入居者の満足度も高い傾向があります。

ただし、その分ヘーベルメゾンの家賃は一般的な賃貸物件よりも高めです。家賃は高くても高級感があるお部屋に住みたい方には適しています。

自然災害に備えて安心して暮らしたい人

ヘーベルメゾンは地震だけでなく、火災や大雨など様々な災害に備えて、高い性能で作られています。

地震においては、揺れを抑えて建物ダメージを軽減する制振装置を標準採用。実験では、10種の地震波を同一試験体に連続加振したところ、高い耐震性が実証されています。

また、火災においては軽量気泡コンクリート（ALC）を外壁、床、屋根に採用することで、火災による外壁からの延焼を防ぎ、床の抜け落ちや炎の侵入も防ぎます。

さらに、ヘーベルメゾンはベタ基礎でなく連続布基礎を採用しているため、床下浸水にも積要のが特徴です。

ペットと賃貸に暮らしたい人

ペット可の賃貸物件はあっても、ペットを飼っていない入居者とトラブルになるなど、ペットや飼い主にとって暮らしやすい物件でないことは多くあります。

ヘーベルメゾンにはペット共生型賃貸住宅の「＋わん＋にゃん」があります。こちらはペットと暮らすことを前提にしているため、入居者同士理解があるのが特徴です。ドッグランや専用庭、足洗い場がついていたり、各住戸にペットドアやペットスペースがついていたりと、ペットと快適に暮らせる設備も充実しています。

賃貸に暮らしたいカップル、夫婦、ファミリー

単身向けの賃貸物件は多くありますが、カップルや夫婦、ファミリーでゆったりと暮らせる賃貸物件はなかなかありません。

ヘーベルメゾンには、家族で暮らせる広さや間取りの賃貸物件が多くあります。なかでもヘーベルメゾンのファミリー向け賃貸住宅「フリームス」は、家族の成長や変化に合わせて可動家具を使って自由に間取りを変えられるのが特徴です。

家族で広々とした賃貸住宅に住みたい方にとっては、ヘーベルメゾンは選択肢が多いといえます。

まとめ：へーベルメゾンがうるさい・最悪という評判は多くなかった！

ヘーベルメゾンは、災害に強い性能や充実した設備、豊富な商品ラインナップがある賃貸住宅です。

へーベルメゾンがうるさいという噂に関しては、防音性が高いという口コミもあれば、うるさいという口コミもありました。

へーベルメゾンが使用している素材は、駅のホームの防音壁などにも利用されている遮音性が高い素材です。気になる方は担当者に確認することをお勧めします。

ヘーベルメゾンを内見する際には、それらのポイントもチェックすることが大切です。