レッドシダーのデメリットは?高い?天井や外壁使用での後悔談

レッドシダーのデメリットは?高い?天井や外壁使用での後悔談

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

レッドシダーのメリット・デメリットまとめ
  1. レッドシダーは天井や外壁に利用するのがおすすめ
  2. 加工のしやすさやデザイン性の高さが魅力
  3. 傷のつきやすさ、耐久性の低さが難点

レッドシダーは、その美しさや扱いやすさから人気がある木材で、外壁や天井などに利用されることが多いです。

レッドシダーは、あまり馴染みがありません。どんな木材なのでしょう?

事務員

浜崎編集長

おそらく見たことはあると思いますよ。公園のウッドデッキや、戸建ての外装に使われていることも多い木材です。別荘地などでも見かけます。
おしゃれな雰囲気の外壁かな?

事務員

浜崎編集長

今回の記事でレッドシダーについて学んでいきましょう!
レッドシダーは、もともとカナダで使われていた木材です。 天井や外壁に利用することで、高級感が出たり独特の香りを楽しんだりすることもできます。 今回の記事では、昔から人気のある「レッドシダー」について次の内容を解説します。こだわりの天井や外壁、ウッドデッキにしたい人にぜひ参考にしていただきたい内容になっています。
この記事のまとめ
  1. レッドシダーはどのような特徴があるのか
  2. 家屋のどこに使用するのが良いのか
  3. メリットやデメリットは何なのか
  4. 費用はどの程度かかるのか
  5. 注文住宅は自身の理想とするマイホーム建築のため、こだわりたい箇所を実現させることが可能
  6. 一つ一つこだわって建築計画を立案したい方にとっては、注文住宅が向いている
  7. 一社にはじめから絞るのではなく、いくつかの会社から見積もりをもらうことがおすすめです
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レッドシダーとは

レッドシダーとは レッドシダーの正式名称は「ウエスタンレッドシダー(アメリカ西部の赤い杉)」 日本では米杉(ベイスギ)といった名称で昔から親しまれています。赤味を帯びた特徴もあることから「レッドシダー」と呼ばれているのです。 高さは60m、幹の直径は2mに達するものも。 良質なレッドシダーが採れるカナダでは、古くからカヌーや家の建材、薬などにも利用され「生命の木」として愛されていました。

レッドシダーの特徴
  • 暖色系の風合いと独特の香り
  • 抜群の加工性
  • すぐれた耐久性と信頼性

浜崎編集長

レッドシダーの多くは暖色系の色味ですが、白っぽいものもありますので、どのような雰囲気にしたいかで色味を吟味していくと良いですよ。

レッドシダーがよく使われる場所

レッドシダーは、風合い・色味に特徴があり、デザイン性を重視し天井・外壁に取り入れている方も多いです。 またレッドシダーを使用し、DIYでウッドデッキやフェンスを作っている方も多くいらっしゃいます。

レッドシダーでDIYをやるのですか?

事務員

浜崎編集長

レッドシダーは、柔らかくて加工しやすいのと、ホームセンターで手に入りやすいといった特徴があるため、人気があるのですよ。
なるほど。デザイン性が高いなら、フローリングにも使用したいですね。

事務員

浜崎編集長

レッドシダーは柔らかいため、実はフローリングには向いていません。
床に使用すると、キズが付きやすいとか?

事務員

浜崎編集長

その通りです。イスを引いたり、何かと動きのある床に使用されることは少ないです。
MEMO
レッドシダーは、天井や外壁に利用するのがおすすめです。

 レッドシダーの種類

レッドシダーの人気の一つにデザインの豊富さがあります。

いろいろな種類があるのでしょうか?

事務員

浜崎編集長

一枚一枚色味が違うのと、さらに「節がある」ものと「節がないもの」と2種類のタイプがあります。
とくに「節」に関しては、時間が経つと変化が出てきますので、長く楽しむこともできます。 【「節あり」と「節なし」の特徴】
 特徴
節あり暖かみを感じられ、経年により色味と節が変化していきます。 そのため、変化していくレッドシダーを楽しむのも魅力の一つ。 節があることで強度を気にされる方もいらっしゃいますが、節の「ある」「なし」による強度の違いはあまりないと思って大丈夫です。
節なし節無しの場合の魅力は、何といってもその美しさ。 節がないため、全体的に均一感があり調和した美しさは外観に使用されることが多いです。羽目板で施工すると、さらに写しい仕上がりも期待できます。 ただし節がない木材の場合、価格が高くなります。

節にもいろいろ種類があるのをネットで見ました!

事務員

浜崎編集長

そうですね、節と言っても「生き節」「流れ節」「抜け節」など様々な種類があります。昔は「節」があると敬遠されがちでしたが、最近ではデザインの一つとして捉えれるようになり、注目を浴びるようになりました。
そうなんですね、節があると確かにデザイン性も上がるし、同じものがないというのも魅力的ですね!

事務員

レッドシダーは後悔する?デメリット

レッドシダーは後悔する?デメリット

魅力だらけのレッドシダーですが、デメリットもお伝えします。 レッドシダーは、耐腐朽性の抽出成分が含まれており、腐りにくい反面、接触性皮膚炎を引き起こしやすい特徴があります。 また柔らかく加工しやすかったり、ソフトウッドで軽量だったりするのですが、傷がつきやすく耐久年数が低いといった特徴もあるのです。 このようなデメリットについて、具体的に解説していきます。

 アレルギー反応が起こる可能性がある

レッドシダーは、耐腐朽性の抽出成分が含まれており、ソフトウッドの中では、腐敗しにくい木材のひとつ。 しかし、耐腐朽性の抽出成分は接触性皮膚炎になりやすく、レッドシダーの芯材に直接触れることで発症する場合があります。

注意
作業の際は、かならず手袋をつけておこなってください。 アレルギー発症は、レッドシダーの粉塵と目や鼻の粘膜が接触することで引き起こる可能性があります。

 傷が付きやすい

ソフトウッドに分類されるレッドシダーは、加工がしやすい反面キズがつきやすくなっています。 レッドシダーは低密度で、柔らかい木材であるため物理的なダメージには弱いです。 また物理的ダメージをうけやすい屋外の床で使用すると、ひび割れをした箇所から雨水が入りやすいため、短期間で悪くなっていきます。

使う場所を選ばないと傷だらけになってしまいますね。

事務員

浜崎編集長

その通りです。ウッドデッキなどは、かなりキズがついてしまうと思います。しかし、加工もしやすいですし、メンテナンスを欠かさずに行うことで、長持ちさせることは可能です。手間はかかりますが、メリットも大きいですよ。

 耐久年数が低い

一般的にソフトウッドの耐久性は低いと言われていますが、レッドシダーはソフトウッドの中では、耐久性が高い木材と言えます。 もちろんソフトウッドに属するレッドシダーは、ハードウッドと比較したら、耐久性は低いと言わざるを得ません。 しかし、毎年メンテナンスを行うことで10年以上ご利用いただけます。 とは言え、10年以上利用したら交換する必要がでてきます。

注意
外壁や天井に使用すると、10年前後で交換作業が必要となります。新築で導入する場合は、将来的にデメリットになるかもしれません。

レッドシダーの4つのメリット

レッドシダーの4つのメリット レッドシダーは、広く分けるとソフトウッドに分類されています。 レッドシダーはソフトウッドの特徴と、レットシダーの特徴をもった木材となります。 【レッドシダーの特徴】

 詳細
加工しやすい柔らかいため加工を行いやすい
断熱・保温効果が高い導管が多く断熱に優れている
デザイン性が高い一枚一枚で色味が違うため、無機質にならずデザイン性が高い
入手しやすいホームセンタなど簡単に入手できる

加工がしやすい

レッドシダーは、ソフトウッドに分類されます。そしてソフトウッドの特徴は柔らかく加工しやすい点です。

柔らかいというと?

事務員

浜崎編集長

柔らかいというのは、釘を打つことや加工しやすいというレベルで、曲げやすい感じではありません。
このように加工をしやすい木材であるため、ホームセンターで角材などで購入しても簡単にDIYが可能です。 またレッドシダーは、比較的軽い木材であるため天井の施工がしやすい木材になります。

断熱・保温効果が高い

レッドシダーを外壁に利用した場合、デザイン以外にメリットがあるのでしょうか?

事務員

浜崎編集長

レッドシダーの木材の中には、たくさんの導管がありここに空気がたまります。 その結果、熱伝導が低くなり、暖かい状態を維持してくれます。
レッドシダーの外壁は、暖かさも感じられるんですね!

事務員

浜崎編集長

コンクリートの打ちっぱなしのような住宅だと、どうしても熱伝導が良すぎるため、室内が冷えてしまいがちです。
空気の層があることで、暖かさを感じるのかぁ。

事務員

断熱・保温効果が高いことは、木造建築の大きなメリットになります。 天井や外壁にレッドシダーを利用すると、デザイン性と断熱性がミックスされるのでおすすめの木材になるのです。

デザイン性が高い

強い赤味が特徴で、木目も美しいレッドシダー。 レッドシダーは、一つ一つ色味や濃淡に違いがあるため、木材を組み合わせるとインテリアを施したような洗練されたデザインになります。 デザイン性を活かし、天井に使うのも良い選択です。天井全体に利用せずに、キッチン上部だけ「板張り天井」にしシックな雰囲気を演出したり、吹き抜け部分だけをレットシダーの天井にしたりと、使い方は様々。 また取り入れるかどうしようか迷っている場合は、一旦クロスにしておき後からリフォームも可能です。

なるほど、我が家も後からリフォームを検討しようかしら。

事務員

浜崎編集長

リビング天井をリフォームでレッドシダーにする場合、一定期間リビングに業者か出入りするため使用できなくなってしまいます。 そのため出来るなら、新築時に作ってしまうほうがおすすめですよ。

入手しやすい

レッドシダーは軽量かつDIYがしやすい柔らかさに人気があり、ホームセンターで購入できます。 ただし取り扱いしているホームセンターは限られているため、ウッドデッキの専門店としておなじみのリーベなどで購入すると良いでしょう。 軽量であるため、ホームセンターで購入しすぐに自宅でDIYの木材として利用できるのは重宝します。 一昔前は手軽に入手できる木材として、需要も高く公園などで見かけることも多かったものです

最近はあまり見かけませんか?

事務員

浜崎編集長

昔に作られた公園では、見かけることも多いですが、メンテナンスが必要だったり、場所によっては危険(気が腐ってもろくなってしまう)といったことから、公共施設での利用は少なくなってきました。 しかし家庭でDIYとなると、木材としての性能もよく比較的簡単に手に入るため今も根強い人気です。
家で使用していたら、劣化に気が付きやすいですしね。

事務員

レッドシダーの評判や口コミ

レッドシダーの評判や口コミ ここからはレッドシダーを使用して施工された方や検討中の方の評判・口コミをご紹介します。

レッドシダーの評判・口コミ
  • 天井に使用した
  • 雨風には強くない
  • 外壁に使用した

天井に使用した

雨風には強くない

外壁に使用した

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場所別のレッドシダー施工費用

場所別のレッドシダー施工費用 それでは、レッドシダーを   天井・外壁やウッドデッキに使用すると、どの程度の費用がかかるのか確認していきましょう。 ウッドデッキはDIYも可能ですので、DIYでの価格にも触れていきます。

天井にレッドシダーを使う場合

天井にレッドシダーを使用する場合、「張替え」なのか「重ね張り」なのかによって費用が変わってきます。 【レッドシダーの天井の張替え】

レッドシダーの天井の張替えの費用
既存の天井の板張りを解体・撤去約1,000〜2,000円 / m2
レッドシダーの施工費用(材料費+施工費)約8,000〜13,000円 / m2

【レッドシダーの天井の重ね張りの費用】

レッドシダーの天井の張替えの費用
レッドシダーの施工費用(材料費+施工費)約8,000〜13,000円 / m2

浜崎編集長

参考までにクロス張りをした場合の費用も載せておきます。
クロス張りと比較すると、かなり金額に差がありますね。

事務員

浜崎編集長

天然の木材を使用するので、どうしても値は張ってしまいます。
  【参考:クロスの天井張りの費用】
 レッドシダーの天井の張替えの費用
レッドシダーの施工費用(材料費+施工費)約1,000〜1,500円 / m2
下地が悪い場合の追加料金約20,000〜40,000円

外壁にレッドシダーを使う場合

外壁をリフォームしてレッドシダーに張り替えたい場合、方法は2種類あります。

レッドシダーに変える方法
  • 今の壁を完全に撤去し張り替える方法(張替え)
  • 今の壁の上を覆うように施工する方法(カバー工法)

張替えとカバー工法はどちらを選んだらいいのでしょうか?基準があるのでしょうか?

事務員

浜崎編集長

ひび割れしていたり、下地まで雨水が侵入していたりと老朽化が進んでいたら張替えをおすすめします。 一方、下地が見えていたり塗装が剥げていたりといった状態ならカバー工法を選択してください。
【張替え】
内容価格
以前の壁をはがす処理費用約1,000〜2,000円 / m2
レッドシダーの施工費用(材料費+施工費)約6,000〜10,000円 / m2
足場費用約1,000〜1,500円 /  m2
合計約8,000〜13,500円 / m2

30坪の場合、約200万円になります。 【カバー工法】

内容価格
レッドシダー施工費用(材料費+施工費)約6,000〜10,000円 / m2
足場費用約1,000〜1,500円 / m2
合計約7,000〜11,500円 / m2

30坪の場合、約150万円になります。 またレッドシダーを使用すると、定期的ににメンテナンスを行う必要があります。 メンテナンスには、木材表面保護塗料を塗っていきます。 【メンテナンス費用(木材表面保護塗料を塗装)】

 30坪の塗装費用
業者に依頼約100万円
DIYにて自分で実施約30~90万円

定期的といってもどの程度で行うといいのでしょうか?

事務員

浜崎編集長

ご自身の予算と、実際の壁の状況にもよりますが、2~5年に一度は実施すると良いでしょう。

ウッドデッキにレッドシダーを使う場合

レッドシダーは古くから愛され続けていた木材であり、流行り廃りがありません。 現代の住宅に取り入れても、違和感なく溶け込んでいけるのが、人気のある理由の一つです。 そうしたレッドシダーでウッドデッキを作成した場合、どの程度の価格になるのでしょうか? レットシダーは柔らかい木材であることとホームセンターなどで手に入りやすい木材であることから、DIYでも人気があります。 ご自身でDIYを楽しむのもよし、業者に依頼して設置するのもよし。 業者依頼とDIYにて実施した場合の費用を比較します。

 内容費用
業者に依頼レッドシダーの施工費用(材料費+施工費)約40,000〜60,000円 / m2
DIYにて自分で実施レッドシダー代約15,000〜30,000円 / m2

ウッドデッキもメンテナンスは必要ですよね?

事務員

浜崎編集長

もちろん必要です。できれば毎年オイル塗装を行いましょう。 ウッドデッキは、人の出入りも多く痛みやすいものです。表面がはがれ、雨水が浸水すると腐りはじめる場合があります。 定期的にメンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。

まとめ

昔から人気のあるレッドシダーは、次のような特徴がありました。

レッドシダーのまとめ
  1. 加工がしやすい
  2. 断熱・保温効果が高い
  3. デザイン性が高い
  4. 入手しやすい

反面、メンテナンスが必要だったり、傷つきやすいといったデメリットもあります。

メンテナンスをしっかり行えば長く楽しめる木材でしたよね?

事務員

浜崎編集長

そうですね。どんな木材でも自然のものですので、レッドシダーに限らずメンテナンスは必要です。
デザイン性が高くて、リビングのアクセントに取り入れたら華やかになりそうです。

事務員

浜崎編集長

はい、DIYも出来るのでウッドデッキを作ってみるのもおすすめです。
レッドシダーは、耐久年数の低さで敬遠される人もいらっしゃいますが、ソフトウッドの中では耐久年数は高いほうで、防虫性能、腐食性能も高い木材です。 仮に補修や腐食による交換となっても、全体を交換する必要はなく一部分だけを交換すれば済みます。何年後かにすべて交換する必要はありません。 外壁に使用したら、美しさも引き立ちますので注目の的になるでしょう。 ぜひ今回の記事を参考に、ご自身にあったベストな選択をしていただけたら幸いです!