- 引き込み戸で後悔しないようデメリットも解説!
- 引き込み戸とは?図面記号も紹介
- 引き込み戸の外し方は?
室内の「戸」は生活していく上で、大きなポイントになります。
どのようなタイプの「戸」を選ぶかによって、快適さやストレスを感じたり、使いにくさの結果、ケガをしてしまったりなんてことにも発展します。
それほど「戸」の選択は大切です。
その中でも引き込み戸について解説していきます。
浜崎編集長
引き込み戸は後悔する?戸の種類について
大きく分けて戸のタイプは3種類あります。
気密性 | 遮音性 | 特徴 | |
引き戸(室内引き戸) | 低め | 低め | ・デッドスペースがない ・室内を広く使える |
引き込み戸 | 低め | 低め | ・戸袋に戸を収納できるので見た目がすっきり ・室内の広さを容易にアレンジできる |
開き戸(室内ドア) | 高め | 高め | ・気密性、遮音性が高くプライベート空間に向いている |
何気なく使っている「戸」ですが、室内の場所によってどの種類にするかよく検討する必要があります。
「引き戸」の場合
画像元:リフォームナビ
前後の開閉がないため、急な開け閉めにならず安全です。また病院などで「引き戸」が多く利用されているのは安全に配慮した理由もあり、特に高齢者のいるご家庭に向いています。
「引き込み戸」の場合
画像元:エコデコ
戸を戸袋(壁内)に収納できるため、室内が広く見えます。反面、寝室などに設置すると隣の部屋の音や、すき間から入ってくる寒さが気になる場合も。
次の章では引き込み戸のデメリットについて解説するので、後から後悔しないように是非確認してください。
「開き戸」の場合
画像元:リフォームステーション
遮音性、気密性に優れているので、書斎など静かに過ごしたい場所に向いています。しかし、使用頻度の多い場所に設置すると、開け閉めに手間がかかるため、開けっ放しにしてしまったり、風などで突然「バタン!」と閉またっりするので危険。
事務員
浜崎編集長
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浜崎編集長
今回は、部屋は広くないのでなんとか有効活用していきたいと思っている人におすすめの「引き込み戸」を解説する記事になります。
メリットやデメリットにも触れていきますので、家の設計やリフォームにの際、参考になさってください!
引き込み戸は後悔する?掃除がしづらい等がデメリット
事務員
浜崎編集長
引き込み戸は、壁に収納するので見た目がすっきり。メリットもたくさんありますといったお話しをしました。
またレール式の引き込み戸だと、引き込み用のレールに、ホコリもたまりやすくなり、掃除をするのが大変です。
そうした理由から上吊式のタイプの引き込み戸にするケースが多いのも事実です。
上吊式のタイプはレールにホコリはたまりませんが、戸の下の部分にすき間があるため、すき間風に悩まされて後悔したといった声もあります。
その他にも次のようなデメリットがあります。
- カギをかけにくい
- 気密性が低い
- 遮音性が低い
事務員
浜崎編集長
引き込み戸のメリットは「見た目がすっきりする」こと
引き込み戸は、普段壁の中に収納しておけます。この収納場所を戸袋と呼びます。
そのため見た目はとてもすっきり。お客様がいらしたときだけ、間仕切りとして引き込み戸を使用することも可能。
また収納している壁には棚をつけたり、絵を飾ったり、コンセントの口をつけたりといった使用方法が可能。利便性が高くなります。
こうしたメリットをまとめてみていきましょう。
- 見た目がすっきりする
壁の内部に収納することで、室内が広く見えます。 - 戸を格納している両側の壁を利用できる
戸を格納している状態でも、戸を引き出した状態でも両側の壁を利用できる。 - 開き戸(いわゆるドア)のように、開口部のスペースが不要
戸は左右に開閉するため、戸の前後のスペースが不要。 - デッドスペースができない
開き戸(いわゆるドア)のような開閉部分は不要のため、スペースを有効活用できる。 - バリアフリー
戸を壁に収納しておけば、室内を一つの空間として利用できる。また上吊式のタイプだと、床に引き込み戸用のレールも不要なので段差ができない。
とくにリビングの狭さを感じている場合、引き込み戸にすることで隣接した部屋をひとつの大きな部屋として利用できます。
普段は引き込み戸を壁に収納しておき、快適な空間演出で楽しみましょう。
事務員
浜崎編集長
引き込み戸の特徴の一つに、「戸」が完全に隠れてしまう点があります。一つの大きな空間として、部屋を利用できるのは魅力的です。
引き込み戸とは?図面記号は?
壁と壁との間に戸袋という「戸」を収納するスペースをもっているのが特徴。
引き込み戸は戸袋に「戸」を収納できるため、収納した壁の両側は物を置いたり、壁を塞いだりしても問題ありません。
- 床にレールがあるタイプ
- 扉の枠の上から扉を吊るす上吊式のタイプ
引き込み戸の場合は、上吊式のタイプになることが多いです。
理由は引き込み戸だと、戸袋のレール清掃がやりにくいため。またレールにホコリがたまると戸の開閉がひっかかるようにもなってしまいます。上吊式のタイプであれば、レールにホコリがたまる心配がありません。
引き込み戸の図面記号
引き込み戸の図面記号は下記です。平面図を見る際に、ご参考にしてください。
引き込み戸が使われる場所
画像元:LIXIL
引き込みタイプの戸は、室内だけに使用されているわけではありません。見た目をすっきりさせたいという発想から、雨戸に使用されたり、解放感のある掃き出し窓に利用されたりしています。
海外ではあまり見かけることが少なく、日本の和風建築に多く見られるのも特徴です。
引き込み戸の外し方(リクシルの事例)
掃除をしたい時など、引き込み戸を外したい場合が発生することがあります。
一例として上吊方式引き込み戸の場合の部品の外し方について、リクシルの場合は動画で紹介しています。
事務員
参考:リクシル公式
引き戸との違い
画像元:キナリノ
事務員
浜崎編集長
引き戸は「リフォームで施工しやすい」「設置できる場所が多い」などのメリットがありますが、「壁に物が置けない」「枠が目立つ」といったデメリットもあります。引き戸だと壁が利用できなくなり、また戸を開いた状態でも「戸」と同じ大きさの枠を作る必要があります。
事務員
浜崎編集長
引き込み戸の場合は、戸を収納している壁が利用できる点が大きいです。引き込み戸なら壁の前に物を置いても問題はなく、壁を有効利用できるメリットがあります。
引き込み戸なら枠は戸袋の中に隠れてしまっているので、気になりません。見た目においても、両者には違いがあります。
設置費用の相場
リフォームで引き込み戸を設置したい場合、どの程度の費用がかかるのでしょう。
引き込み戸の場合、壁の中に「戸袋」という壁を収納するスペースが必要です。そのため、「引き込み戸の設置」+「壁の工事」が必要になります。
相場では、室内に引き込み戸を設置する場合約30~35万円。玄関を引き込み戸にすると約55万円かかります。収納用の戸袋を作らなければいけないため、高額になってしまうのです。
参考サイト:LIXIL
まとめ:引き込み戸で後悔しないよう、デメリットも確認しよう
大きく分けて戸のタイプは3種類ありました。
気密性 | 遮音性 | 特徴 | |
引き戸(室内引き戸) | 低め | 低め | デッドスペースがない |
引き込み戸 | 低め | 低め | 戸袋に戸を収納できるので見た目がすっきり |
開き戸(室内ドア) | 高め | 高め | 気密性、遮音性が高くプライベート空間に向いている |
事務員
浜崎編集長
また、家族が増えると音が気になってきたりもします。より快適に生活するためには、リフォームを検討する必要も出てきます。
新築の時点で、「これがいいだろう」と思って設計しても、家族構成の変化、家族の年齢の変化により求められる利便性に変化が生じてきます。
「戸」は、思っている以上に生活していく上で重要なものです。「引き込み戸」「引き戸」「開け戸」の3タイプの特徴を踏まえ、快適な家づくりをしてくださいね!