- 延べ床面積は延べ面積、建物面積とも呼ばれる建物全体を表す面積
- 吹き抜けや出窓のような床がない部分は含まれない
- ベランダやバルコニー、ビルトインガレージなど、一定の基準によって延べ床面積に含まれない部分もある
「延べ床面積ってなんだろう?」「延べ床面積にはどのような種類があるのかな?」とお悩みではありませんか?
「延べ床面積で税金や価格も変わるのかな……」と不安に思っている方も多いでしょう。少しでも価格を抑えて、自分の理想の建てたいもの。
住宅という人生の大きな買い物だからこそ、しっかり知識をつけて納得したうえで建てたいですよね。
この記事では延べ床面積について、徹底解説いたします!
延べ床面積の詳細を知りたい方に向けて、延べ床面積の概要や計算方法だけでなく、税金や価格への影響についても紹介していきますね。さらに記事後半では30坪という限られた土地でできることについても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
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延べ床面積とは
「延べ床面積」とは建物の各階の床面積を合計したもので、建物全体の面積を表すものとしてしばしば使用される数字です。
延べ床面積は「延べ面積」と呼ばれることもあり、建築基準法では「延べ面積」という表現が用いられています。
延べ床面積の基準となる床面積とは、壁や区画の中心線で囲まれた部分の「水平投影面積」です。
事務員
中村編集者
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中村編集者
この「延床面積に含まれない部分」について、詳しく説明します。
延べ床面積に含まれないもの
延べ床面積に含まれないものとして、次のようなものがあげられます。
- 吹き抜けの上階部分
- ベランダ、バルコニー
- 玄関ポーチ
- 屋根裏収納(ロフト)
- ビルトインガレージ
- 出窓
それぞれについて、詳しく説明します。
吹き抜け
延べ床面積に含まれないものとして、まずあげられるのが吹き抜けです。吹き抜けの上階部分は床がないため、延べ床面積に含まれません。
事務員
中村編集者
ベランダ、バルコニー
ベランダとバルコニーが延べ床面積に含まれるかどうかは、広さによって変わります。
事務員
中村編集者
事務員
屋根裏収納(ロフト)
参考画像:八正建設(株)
屋根裏収納やロフトも、一定の基準を満たせば、延べ床面積の計算に算入されません。
事務員
中村編集者
- 天井高が1.4m以下であること
- 設置する階の床面積の半分未満の面積であること
- 固定したはしごを設置しないこと
これらの基準を満たせば、延べ床面積に含まれないスペースとしてロフトや屋根裏収納を設けることができます。
ビルトインガレージ
参考画像:プレミアムガレージハウス
狭い敷地でも駐車場を設けることができ、車やバイクを趣味にしている人に人気があるビルトインガレージも、一定の基準を守れば延べ床面積に含まれません。
事務員
中村編集者
事務員
出窓
床がない出窓の部分も、基準内であれば延べ床面積に含まれません。
事務員
中村編集者
- 床から30cm以上の高さにあること
- 見付け面積の半分以上が窓であること
- 外壁面からの水平に出た部分の距離が50cm未満であること
事務員
延床面積の広さは価格や税金に影響する
ここまで読んで気になるのは、延べ床面積が価格や税金に影響するのかどうかですよね。
中村編集者
一般的に住宅の価格を求める場合、坪単価を基準として考えます。
坪単価が高くなれば、住宅の価格は上がるもの。
事務員
中村編集者
住宅を建てる際の代表的な税金は、固定資産税や不動産取得税です。
不動産を所持している間に毎年かかり続ける固定資産税と、購入時に必要な不動産取得税の算定は、固定資産税評価額で決まります。
固定資産税評価は建築費の40%〜60%が評価水準となっているため、建築費用が高いほど高額な税金が必要です。
事務員
延べ床面積を減らしながら広い空間を作るコツ
ここでは、建築基準法で定められた延べ床面積の制限をクリアしながら、より広い居住空間を設けるためのコツや工夫について解説します。
これらのコツや工夫を取り入れた家づくりを実践すれば、家の延べ床面積を抑えながら、収納スペースを増やしたり開放感のある家を建てたりすることが可能です。
ロフトを活用する
延べ床面積に含まれない基準を満たしたロフトを設ければ、さまざまな用途で利用することができます。
事務員
中村編集者
事務員
中村編集者
ビルトインガレージ
3階建ての1階部分や半地下部分にビルトインガレージを設けると、敷地に十分な広さがなくても駐車スペースが確保できます。さらに基準を満たせば延べ床面積に含まれないため、居住空間を圧迫する心配もありません。
事務員
中村編集者
事務員
バルコニー
建物からの出幅が2m以下のバルコニーであれば延べ床面積には含まれないため、上手に活用すれば生活空間を広げることができます。
2mあれば、簡単なテーブルセットを置くことも可能です。より広いバルコニーを設置したい場合は、2mを超える部分だけ、延べ床面積に含まれることになります。
事務員
中村編集者
出窓や吹き抜けで開放感を演出
延べ床面積に含まれない出窓や吹き抜けを取り入れれば、実際の居住面積自体が広くなるわけではありませんが、開放感を演出することができます。
事務員
中村編集者
\編集部が徹底比較/
坪単価は「延べ床面積」か「施工面積」かをチェック
先に説明した通り、延床面積は建物の各階の床面積を合計した面積のことです。これに対して、施工面積とは施工した部分すべてを指します。つまり、実際に建築工事が行われた面積のことです。
延べ床面積に含まれないとされる吹き抜けやロフト、バルコニーなどもすべて施工面積に含まれます。そのため、延床面積と施工面積の大きさは異なることがほとんどで、一般的には施工面積のほうが延べ床面積よりも広くなります。
この違いを意識しなければならないのは、家を建てる費用の計算で用いられる「坪単価」を確認するときです。家の建築を請け負うハウスメーカーや工務店には、坪単価を延べ床面積で出しているところもあれば施工面積で出しているところもあります。
つまり、同じ規格の住宅でも、延床面積から割り出した坪単価と施工面積から割り出した坪単価とでは異なった数字になってしまうのです。
そのため、単に坪単価だけを比較して判断するのではなく、算出基準が延べ床面積であるか施工面積であるかの確認を忘れないようにしましょう。
30坪の住宅で実現できること
引用:Kimijyu
広々とした家に住みたいと思っても、大きすぎる出費は避けたいですよね。
なるべく延べ床面積を抑えても、随所に工夫をすることで広さを感じられる住宅を建てることは可能です。
事務員
中村編集者
たとえば30坪なら、以下のような希望は出しやすいです。
- 3つの居室とLDKの間取り
- トイレを2つ設置
- 大きな収納
- ファミリータイプの洗面浴室など
しかしながら、20畳以上のLDKや1坪以上の浴室だと、空間利用の工夫が必要な部分もあります。
事務員
中村編集者
ほかにもある!似たような面積の意味を解説
ここでは、延べ床面積と間違えられたり混同されたりしやすい面積の種類と調べ方について説明します。
いずれも「面積」が付く言葉のため、意味の違いだけでなく、どのようなシーンで使われるかも確認しておきましょう。
建築面積
建築面積とは、建物を真上から見た状態の面積のことです。敷地の面積に対して、建物が建てられている面積の割合がどれくらいかを示す「建ぺい率」を求める際に用いられます。
建築面積を土地面積で割ったものが、建ぺい率です。
一般的な形の住宅の場合だと、建物の1階部分の面積と建築面積が同じになることが多いでしょう。
中村編集者
建物面積
建物面積と延べ床面積とは、同じものを指す言葉です。建物のそれぞれの階の床面積をすべて合わせた面積になります。
建築基準法では、延べ面積と表されるものです。
事務員
土地面積
土地面積は、「敷地面積」と呼ばれることもあります。家などの建物が建っている土地を真上から見た面積のことです。
事務員
中村編集者
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まとめ
この記事では、延べ床面積について解説しました。延べ床面積は延べ面積、建物面積とも呼ばれる建物全体を表す面積です。
壁や区画の中心線で囲まれた部分を真上から見た水平投影面積で見た、各階の床面積の合計で表されます。屋上のように階数には含まれなくとも、延べ床面積には含まれるものもあるので注意が必要です。
延べ床面積は床面積の合計で計算されるため、吹き抜けや出窓のような床がない部分は含まれません。そのほか、ベランダやバルコニー、ビルトインガレージなど、一定の基準によって延べ床面積に含まれない部分もあります。
延べ床面積が大きくなると、価格や税金が高くなっていってしまうため、住宅を建てる際はどのような生活を希望するのかを考えることが重要です。