駐車場の標準的なサイズ(幅、奥行)。ショッピングモールの一般的な幅は?

駐車場のサイズのまとめ
  1. 駐車場の標準的なサイズは、コンビニの駐車場を調査してみるのがおすすめ。
  2. 駐車場を小さく設計してしまった場合、デメリットが出る場合も。
  3. ライフスタイルの変化を視野に入れて駐車場スペースを検討する。

自宅の駐車場は、どれくらいの幅・奥行があれば、使いやすいのでしょうか。コンビニエンスストアや、道の駅の駐車場を例に、標準的なサイズ(幅、奥行)を紹介します。

また、土地の広さや形状、道路環境、家族構成など、様々な条件により、必要十分なサイズが異なってくる場合がありますので、駐車場のサイズを決める際に注意したい5つのポイントもあわせて解説します。

一口に駐車場と言っても様々なサイズがあって、中には狭くて使いづらい駐車場もあるので、できるだけ使いやすいサイズを把握したいですね!

事務員

浜崎編集長

ある調査によると、現実的に使いやすい標準的な駐車場の幅は2.8mです。これを踏まえた上で使いやすい駐車場の幅や奥行等のサイズを解説します。

標準的な駐車場の幅:2.5m〜2.8m

駐車場のサイズは、一般的な車の大半を駐車できるよう「普通乗用車」を基準に考えます。

乗用車の種類
  • 普通乗用車……3ナンバー相当の大型セダンやSUV、大型ミニバンなど
  • 小型乗用車……5ナンバー、7ナンバー相当のコンパクトカーやミニバン

もし、将来にわたって軽自動車しか駐車しないなど、乗る車が限定されているなら、その車の大きさを基準に駐車場のサイズを決め、他のスペースを広くとることも可能です。

ただし注文住宅など持ち家の場合は、将来的に売却したり、賃貸に出したりするときに、次の居住者が同様であるとは限りません。駐車場を小さく設計してしまった場合、デメリットにもなりえますので、注意が必要です。

普通乗用車を基準に考える場合、実際に使いやすい駐車場の標準的な幅は、道の駅や、ショッピングセンター、大手コンビニエンスストアの駐車場の大きさと比較すると直感的にわかりやすく、幅2.8m前後と考えられます。

その根拠や、自宅での駐車場のサイズの考え方を紹介します。

道の駅、民間事業者、大手コンビニエンスストアの実態

国立研究開発法人土木研究所による論文「利用実態に基づく安全で使いやすい「道の駅」駐車場の設計提案」では、実態調査の結果として、駐車場の標準的なサイズを以下のように報告しています。

駐車場の標準的なサイズ
  • 道の駅……幅2.5mが多い
  • 民間事業者……幅2.7m以上の傾向
  • ある大手コンビニエンスストア……幅2.8mを標準としている

道の駅の駐車場では、公的な基準に則った幅2.5mが採用されているケースが多いようです。

ただ、国立研究開発法人土木研究所によれば、幅2.5mでは、入出庫に時間がかかってしまったり、ドア開放時や入出庫時に接触してしまったりする事例も少なくないそうで、利用者の安全性や快適性を考慮するなら、幅2.8mが望ましいと報告しています。

幅2.8mは、ある大手コンビニエンスストアの標準サイズと同一です。2.8mが体感的にどれくらいの大きさなのかを知りたい場合は、近所のコンビニエンスストアをいくつか調査してみるのがおすすめです。

コンビニエンスストアの駐車場と言っても、大きさはバラバラですよね?

事務員

浜崎編集長

そうですね、企業によって、あるいは土地柄や立地によって、サイズが異なってくるケースもあると思いますから、可能であれば実際に測ってみるか、あるいは一箇所だけで判断せず、何件か回ってみるといいですね。

国土交通省による指針:幅2.5m

国土交通省による都市計画での駐車場整備の指針「駐車場設計・施工指針」では、駐車場(駐車マス)のサイズは以下の値以上とすることを原則とするよう示されています。

駐車場整備の指針
  • 普通乗用車 2.5m(× 奥行6.0m)
  • 小型乗用車 2.3m(× 奥行5.0m)
  • 軽自動車 2.0m(× 奥行3.6m)

あくまでも最低限の値ですので、普通乗用車用の駐車場の幅として2.5mが示され、実際に使いやすいサイズとは異なっている事実がわかります。

自宅駐車場の幅の考え方:2.6mまたは3.2m

注文住宅を建てる際に、自宅の駐車場の幅をどう考えればいいでしょうか。あるいは引越し先の駐車場のサイズが実用的なのか判断する場合にも、基準が必要です。

一戸建ての駐車場の場合、土地の広さや、前面道路の幅など状況は様々なため、いわゆる標準サイズは存在しませんが、次のように考えることができます。

ドアを開けて乗り降りするスペースや、人が通行するスペースに必要な幅は約60cmです。つまり、車の横幅に+60cm以上確保すれば、片側(運転席)での乗り降りが可能です。助手席側も乗り降りするスペースを確保するためには+120cm以上が必要です。

軽自動車しか乗る予定がないなど、車種やサイズがずっと固定である場合は、その車の横幅+60cmまたは120cm以上を確保できればいいことになります。

今後ライフスタイルの変化によって車のサイズが今より大きくなるかもしれない場合は、どうすればいいでしょうか?

事務員

浜崎編集長

国産車の横幅は大きくても2m前後なので、運転席側のみで乗り降りできればいいなら2.6m以上、助手席側も含め両側で乗り降りする必要があるなら3.2m以上を確保できれば、大半の車を駐車できることになります。

ショッピングモールの駐車場の幅は?

ショッピングモールでは平置きの駐車場や立体自走式の駐車場が用意されているケースがほとんどですが、駐車場の幅はどれくらいあるのでしょうか。

ショッピングモールも標準的な駐車場と同じ2.5mを採用しているところが多いようです。そして、ご存じの方も多いかと思いますが最近では駐車場の区画にU字型の二重線を使用して区切ることが多く、その幅は約30cmほどといいます。

したがってショッピングモールの駐車場の幅は約2.5m~2.8mが一般的なサイズとなります。

標準的な駐車場の奥行は?

駐車場(駐車マス)の奥行は、車の前後に最低50cm、可能であれば1m以上の余裕があったほうがいいでしょう。

一般的な車の中でもっとも大きい部類の大型ミニバン(アルファードやエルグランドなど)は、車の全長が5m前後であるため、駐車場の奥行は5.5m〜6m程度が主流と考えられます。

注意
一部の外国産車や、10人乗りハイエースグランドキャビン等は5m以上の全長になるケースがありますので、注意が必要です。

縦列駐車、直角駐車の説明図

なお、駐車場の奥行5.5m〜6m程度で十分なのは、直角駐車の場合です。縦列駐車の場合は車の全長の2倍程度の奥行が必要となります。

例外も!駐車場のサイズ(幅・奥行)を決める際に気を付けたい5つのポイント

あらゆる車種、シチュエーションに対応できる広い駐車場が理想ですが、実際には駐車場のスペースを広く確保することが難しいケースも多く、必要最低限のサイズ(幅・奥行)を選択することになります。

限られたスペースや条件の中で駐車場のサイズ(幅・奥行)を決める時に考慮すべき、気を付けたいポイントを5つ紹介します。

前面道路が狭い

「自宅駐車場の幅の考え方」で紹介した幅2.6mというサイズは、前面道路に約6m以上の余裕がある場合を想定しています。

前面道路が狭い場合は、駐車場の幅に余裕をもたせなければ、入出庫ができない可能性があります。

駐車場内での乗り降り・積み下ろしが必須

自宅前の道路が狭い、交通量が多いなど、一時的にでも停めておくことが難しい場合は、乗り降りや荷物の積み下ろしを駐車場内で完結する必要があります。

その場合は、運転席側・助手席側の両方のドアを開放できる横幅(運転席側60cm + 助手席側60cm = 120cm以上 + 車の幅)トランクを開けられる奥行を確保する必要があります。

乳幼児がいる

チャイルドシートのイメージ画像

チャイルドシートを利用する場合、ドアを全開にしないと子どもを乗せにくいケースがあります。

この場合は車幅+60cmでは足りないため、車幅+1m以上のスペースを考慮する必要があります。

ただし、ミニバンに多いスライドドアの場合は、余分なスペースを確保しなくても大丈夫です。

家族構成が変化する可能性

軽自動車しか乗らないなどの理由で、車種を固定して駐車スペースの大きさを考える場合は、結婚、出産、親との同居など、家族構成やライフスタイルが変化する可能性も視野に入れる必要があります。

家族構成が変化する可能性があると、2台目所持の可能性が考えられたり、車を大きなものに買い替える必要性が出てくるケースもあるでしょう。

自宅の大きさや部屋数から、ある程度の最大人数が想定できるので、色々な視点から今後の可能性を考慮して駐車場スペースを検討する必要があります。

自転車や趣味の道具がある

自転車を所持している場合や、趣味の道具が多い場合など、駐車場に車以外のものを置かなければならないケースがあります。

駐輪スペースがほかにない、家の中の収納スペースや物置が十分にない等の場合、駐車スペースは広めのほうが利便性が高いでしょう。

まとめ

国土交通省は駐車場(駐車マス)に最低限必要なサイズとして、幅2.5m×奥行6.0m(普通乗用車の場合)を示してはいるものの、実際の使いやすさを考慮すると、特に横幅にはもう少し余裕を持たせる必要があります。

また、周辺環境や家族構成など、さまざまな要因も考慮して駐車場のサイズ(幅・奥行)を決めなくてはいけません。

駐車場のスペースは広いに越したことはありませんが、実際のところ限られたスペースの中に駐車場を確保する必要があるケースがほとんど。利便性や快適性、安全性、ライフスタイルの変化を視野に入れて、必要十分な駐車場のスペースを確保することが快適な生活に繋がります。

特に都市部では、駐車場に確保できるスペースが狭いケースも多いので、よく検討が必要ですね!

事務員

浜崎編集長

将来的に駐車場が狭くなってしまって後悔しないためにも、検討している時点のことだけでなく、ライフスタイルの現状と変化をバランスよく把握、考慮することが大切です。