住宅ローンの本審査の落ちる確率は? ほぼ通るって本当?

この記事のまとめ
  1. 住宅ローンの本審査で落ちる確率は?
  2. 住宅ローンの本審査で落ちる理由も紹介
  3. 住宅ローンの本審査はほぼ通るという噂の真相

住宅ローン事前審査では申込者の申告内容をもとに審査を行い、融資の可否を決定します。 そして本審査では申込内容を人間の目で確認します。 本審査で主に行われることが確認作業である以上、住宅ローンの事前審査に通過できた人が本審査で落ちる確率は低い・ほぼ通るのではと思っている方も多いようです。

小島社長

しかし住宅ローンの事前審査に通過できた人が本審査で落ちるいうことは決して珍しい話ではありません。

住宅ローンの本審査で落ちる理由としては何なのでしょうか?

事務員

今回の記事では、ほぼ通ると噂されている住宅ローンの本審査で落ちる確率や落ちる理由などについて解説します。

住宅ローンの本審査で落ちる確率は?ほぼ通るという噂の真相

住宅ローンの本審査で落ちる確率

住宅ローンで本審査に落ちる確率は5%程度と低い確率です。

仮審査に通過すれば、本審査はほぼ通ると思われている方もいるのではないでしょうか。

注意
確かに住宅ローンの本審査に落ちる確率だけを見れば、ほぼ通ると考えてしまうのも無理はないですが、実際のところは本審査で落ちる場合もあります。

住宅ローンで本審査に落ちる理由で多いのが、提出書類の虚偽やミスが見つかった場合です。

小島社長

また、仮審査~本審査の間に申込者が退職・転職をすることで収入が大きく変わり、マイナス要素になってしまう可能性があります。

よって、無事に契約できるまでは転職や退職、ローンの新たな契約などは避けるようにしましょう。

事務員

その他に住宅ローンの本審査で落ちる理由としては何があるのでしょうか。次の章で解説します。

住宅ローンの本審査で落ちる理由

住宅ローンの本審査で落ちる理由

住宅ローンの本審査で落ちる理由
  • 証明書類と照合して間違いや虚偽が見つかった
  • 不動産担保評価をして担保に問題があった
  • 自己資金の確認ができなかった
  • 団体信用生命保険に加入できなかった
  • 社内ブラックだった

証明書類と照合して間違いや虚偽が見つかった

本審査では基本的に申込書に記載した申込内容についてすべて裏をとり内容の真偽を確認します。 ここで間違いや虚偽が見つかった場合には本審査落ちとなることがあります。

小島社長

間違いや虚偽が多い項目について説明していきます。

収入

本審査では源泉徴収票や所得証明書などの収入証明書の提出が必要になります。 ここで事前審査で申告した年収と実際の年収が大きく離れており、返済負担率を満たすことができない場合には本審査で落とされてしまいます。

勤続年数

カードローンなどではあまり確認しない勤続年数ですが住宅ローン審査では健康保険証などから確認を行います。 ちなみに健康保険証の「加入年月日」は入社日であることが多いので、ここから勤続年数を確認することが一般的です。

MEMO
なお国民健康保険証の人や勤務先の健康保険組合が変わった場合などは健康保険証から勤続年数を確認することはできません。 このような場合には勤務先に「勤続証明書」などを書いてもらい、ここから確認を行います。

事前審査申込書へ申告した勤続年数が間違いや虚偽であった場合にも本審査落ちとなることがあります。

その他

家族状況は住民票から、個人情報は運転免許証から、勤務先は健康保険証などから、住宅ローンはありとあらゆる情報の裏をとります。 申告した情報に虚偽や間違いが見つかった場合には、どのような情報であれ審査落ちになる可能性が高いでしょう。

不動産担保評価をして担保に問題があった

住宅ローン本審査では不動産登記簿謄本や公図などから担保評価を行うのはもちろん、実際に担保となる土地の現地まで銀行員が確認に行きます。

小島社長

ここで担保に何かしらの問題がある場合には、担保割れとなって本審査落ちとなる可能性があります。

先順位が設定されていた

本審査では不動産登記簿謄本を取得しますが担保に予定されている不動産に先にどこかの抵当権がついていた場合には、住宅ローンを融資することはできません。

未登記の物件があった

担保となる土地に建設されている建物はすべて登記を行わなければなりません。 しかし現地に土地を見に行った時に未登記の建物を見つけた場合には、住宅ローンを融資することはできません。

筆者が実際に遭遇したケースですが担保不動産を現地に見に行った時に、その土地に物置が立っていたため「このままでは融資できない」という結論に至りました。

結果的に、その人は物置を登記して登記完了後に予定よりだいぶ遅れて融資を実行しました。

事務員

建築確認が下りなかった

新築の場合、行政の建築確認が出なければ融資をすることはできません。 建築確認とは建築しようとしている建物が合法な建物かどうかを行政がチェックする書類で、この確認が出ていないのに建築を行うことは違法です。

注意
ハウスメーカーに不備があり建築確認が下りない物件の場合には、いくら事前審査に通っても住宅ローンを借りることは不可能です。

自己資金の確認ができなかった

自己資金を含めて住宅を購入する場合、銀行は自己資金を確認します。 通常は銀行に自己資金分を預けて、融資金と一緒に不動産屋やハウスメーカーに代金を支払うのと同時に売買契約を行います。

この際に事前審査申込書には「自己資金〇〇万円」と記載していたにも関わらず、いざ融資実行前になって自己資金が確認できない場合には住宅購入することができないので、審査に落とされてしまうことになります。

団体信用生命保険に加入できなかった

フラット35以外の住宅ローンでは団体信用生命保険への加入が必須です。 通常、団体信用生命保険の審査結果は事前審査終了後に出るので、健康上の理由から団体信用生命保険に加入することができなかった人は本審査で審査落ちになってしまいます。

ワイド団信でリトライできる銀行もある

銀行の中には通常の団体信用生命保険よりも加入条件が緩いワイド団信という団信が用意されている場合があります。 このような銀行であれば一般団信に落ちたとしてもワイド団信にリトライすることで団信に加入でき、住宅ローンを借りることができる場合があります。

社内ブラックだった

銀行は過去に返済でトラブルを起こした人の情報を半永久的に保管しています。

個人信用情報の金融事故情報は消えていたため事前審査に通過できた人も、銀行が社内のデータベースから過去のトラブルを発見した場合には「社内ブラックである」と判断して審査に落とされてしまうこともあります。

住宅ローンの仮審査に通ったが本審査に落ちた体験談(知恵袋・X・ブログ)

住宅ローンの本審査に落ちた体験談

「住宅ローンの仮審査に通ったから本審査はもう大丈夫!」「住宅ローンの本審査はほぼ通るでしょう」と思われている方は要注意です。

住宅ローンの仮審査に通ったが本審査では落ちたという体験談が、知恵袋やX,ブログで多々公開されています。この章では本審査に関する口コミをいくつかご紹介します。

住宅ローンの本審査に落ちた体験談
  • 住宅ローン仮審査に通ったから本審査はもう大丈夫だと思ったが…
  • 仮審査から状況は変わってないのに本審査で落ちた
  • 本審査の否決の連絡が中々来ないので不安
  • 本審査に落ちて心身共に疲れた
  • 打合せを重ねてきたがまさかの審査落ち
  • ネット銀行の罠?仮審査は通ったが本審査で落ちた

住宅ローン仮審査に通ったから本審査はもう大丈夫だと思ったが…

住宅ローンの仮審査に通って本審査はもう大丈夫だと思っていたのに、落ちてしまったという事例です。

こういうこともあるので、複数の金融機関に申し込んでおいた方がよいでしょう。

仮審査から状況は変わってないのに本審査で落ちた

この方は、仮審査から状況が変わったわけではないのに本審査では落ちてしまったようです。

着工も進めているようなので、この方の今後が気になりますね。

本審査の否決の連絡が中々来ないので不安

住宅ローンの本審査において、通るときは否決の連絡が早い・落ちたときは否決の連絡が遅いなどと思われがちですがそうとは限りません。

この方のその後のツイートによると、無事に審査に通ったそうです。

本審査に落ちて心身共に疲れた

本審査に落ちた銀行は仮審査は通りました。
今、本審査が落ちてしまい別の銀行でいきなり本審査を申し込む予定できております。住宅ローンの手続き等、本当に心身共に疲れ果ててしまいました。
また落ちてしまったら・・・いろいろと考えて夜も眠れません。

引用:知恵袋

仮審査が通った銀行の住宅ローンの本審査で落ちてしまい、精神的に落ち込んでいる様子が伺えます。

金融機関によって審査の特徴や難易度が異なるのでまだあきらめる必要はありません。他の種類の金融機関に申込ましょう。

打合せを重ねてきたがまさかの審査落ち

打ち合わせを重ね
何度も土地を訪れ
夢をガンガン膨らませていた
夢のマイホーム。

からのまさかのローン審査落ち。

引用:ブログ「ワーママガジン」

このブログの筆者の旦那さんが、過去に携帯代金を滞納していたことが、住宅ローンの審査に落ちた原因にあるようです。

しかし、この方のブログによると無事に2年後に建てることができたとのことです。詳しくは上記のブログをご確認ください。

ネット銀行の罠?仮審査は通ったが本審査で落ちた

全額フルローンにて、イオン銀行に住宅ローンを申し込んだ結果…仮審査は通過後、本審査に落ちました。

なぜ!?

引用:ブログ「生活楽堂」

このブログによると、ネット銀行の仮審査は通過しやすいが、本審査で落ちるパターンがあるとのことです。

ネット銀行を検討している方は、念のために地方銀行などの他の銀行も検討しておくと安心です。

まとめ

本審査は事前審査の確認作業ですので事前審査申し込みで正確な内容さえ申告すれば審査に落ちることはほとんどありません。

建築確認や団信など不可抗力で本審査に落ちることは仕方ありませんが、間違いや虚偽で審査落ちすることがないよう、事前審査申し込みの段階から正確に申告するようにしましょう。