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高校生でも一人暮らしができる?理由や費用について詳しく解説!【体験談もご紹介】

この記事を書いた人
小島 優一
宅地建物取引士

宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士。生命保険会社にてリテール業務に従事した後、2014年に不動産仲介会社であるグランドネクスト株式会社を設立。 2021年より幻冬舎ゴールドオンラインにて不動産を通じて財産を守る、増やす、残す記事を連載している。 >> 詳細はこちらから

この記事のまとめ
  1. 高校生でも一人暮らしはできるのか
  2. 高校生のが一人暮らしをする理由
  3. 高校生の一人暮らしするときの生活費は毎月約15万円は必要

2022年4月1日より改正民法が施行され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。そのため、高校3年生は成年者と未成年者が混在することになります。

したがって、高校3年生なら親の同意がなくても契約は可能ですが、実際に部屋を借りるとなると審査に通るのは難しいのが実情です。

今回は高校生が一人暮らしする際の実態や問題点、費用などについて詳しく解説します。

これから高校生で親元から離れて暮らすことを検討している人はぜひ、参考にしてください。

矢口解説員矢口解説員

今回の記事では高校生の一人暮らしの実態について解説します!
高校生の一人暮らしについて知りたい方は、ぜひご参考にしてください。

積田編集者積田編集者

高校生でも一人暮らしはできる?

高校生でも一人暮らしはできる?

結論から言うと高校生でも部屋を借りて一人暮らしすることは可能です。

ただし、学生なので一部の人を除けば経済力があるわけではありません。

したがって、自分の信用力だけで部屋を借りるのは難しいと言えるでしょう。

矢口解説員矢口解説員

ここでは、高校生の一人暮らしに必要なポイントについて解説します。



親の同意があれば実現しやすい

部屋を借りるということは、オーナーと賃貸借契約を結ぶことです。未成年者が賃貸借契約を結ぶには、親権者の同意が必要と法律で定められていることから、親の同意があれば実現できるといえます。

なお、高校3年生は18歳になれば成年となりますが、経済力が充分でないケースが多いため、親の同意を求められるのが一般的です。

MEMO

ただし、親の同意があったとしても、全日制の公立高校では入学の志願資格として「本人及び保護者が県内に住所を有する者」としているケースもあります。例えばA県で高校生が一人暮らしをする場合(高校もA県)、親がB県に住んでいる場合は原則該当しないため、事前に教育委員会などに確認してから一人暮らしを始めましょう。

高校生本人が契約者となるのは審査に通らない可能性が高い

賃貸物件を借りる際には入居審査に通らなければなりません。

入居審査とは、「家賃の支払い能力はあるのか?」「部屋を貸しても問題が起こらないだろうか?」などをオーナーや管理会社がチェックすることです。

高校生の場合は就職しているわけではないので支払い能力があるとはいえず、年齢が若いため騒ぐなどの迷惑行為をする可能性があるのではと考えるオーナーは少なくありません。

そのようなことから、高校生本人が契約者となるのは審査に通らない可能性が高いといえます。親が契約者となるか、連帯保証人になるかいずれかのケースとなります。

矢口解説員矢口解説員

高校生でも親の同意があれば一人暮らしを実現できます!
高校生本人が契約者となるのは審査に通らない可能性があります。

積田編集者積田編集者




高校生は親なしで一人暮らしができる?

高校生は親なしで一人暮らしができる?

高校生は年齢的にいえば成人年齢に近いため、基本的な生活を一人ですることは可能です。

とはいえ、実の親がいない、あるいは頼れない場合は一人暮らしを実現するのは難しいと考えがちでしょう。

矢口解説員矢口解説員

ここでは、親なしで高校生が一人暮らしする方法について解説します。

未成年後見人に同意をもらえば契約できる

両親が亡くなっている、あるいは親権がない場合は、親族などの「未成年後見人」に同意してもらえれば一人暮らしをすることが可能です。

MEMO

未成年後見人とは、親権を持つ人がいない場合に未成年者の代理人となり、監護養育や契約、財産管理等の法律行為を行える人のことで家庭裁判所により選出されます。未成年後見人に選出されるのは、兄弟や祖父・祖母、伯父・伯母などの親族が一般的です。

18歳未満ならば児童相談所の保護施設に入ることも可能

両親が亡くなっている、あるいは虐待などの理由で親権者がいない場合、18歳未満ならば児童相談所の保護施設に入ることも可能です。児童相談所ならば生活費や家賃がかからないので高校生でも負担になりません。

賃貸物件の賃貸借契約の契約者や保証人となると金銭的な責任が発生するため、いくら親族でも引き受けてくれない可能性があります。そのような場合は、児童相談所の保護施設に入ることも選択肢の一つとして検討してみましょう。

通信制の学校ならばバイトがしやすい

通信制の高校ならば毎日学校に通う必要がないので、家賃や生活費を稼ぐためにバイトに励めます。通信制高校は、レポートやテストを郵送やパソコン通信で行うことにより高卒資格を取得できるので、働きながらでも学習しやすいのがメリットです。

時間を自由に使えるのでバイトの時間と調整しやすく、自分のペースでお金を稼げます。

矢口解説員矢口解説員

親がいない高校生でも一人暮らしを実現する方法はあります。
通信制の学校ならばバイトがしやすいので、自分のペースでお金を稼げます!

積田編集者積田編集者




高校生で一人暮らしをする場合の問題点

高校生で一人暮らしをする場合の問題点

高校生で一人暮らしをすることは可能ですが、さまざまな問題が発生しやすいといえます。

ここでは、高校生で一人暮らしをする場合の問題点について解説します。

高校生で一人暮らしをする場合の問題点
  • バイト・学業・家事の両立が厳しい
  • 金銭的にカツカツになる
  • トラブルに巻き込まれる可能性が高い

バイト・学業・家事の両立が厳しい

高校生が一人暮らしをする場合、バイトをするケースが多く見られますが、学業や家事との両立がなかなか厳しいのが現状です。バイトで長時間働いた後、勉強をしたり家事をしたりしなければならないので、ゆっくり休んでいる暇もないでしょう。

掃除や洗濯など家事を全て一人でこなすことは、意外と大変なことです。食事も自分で用意するため、栄養面にも気をつける必要があります。忙しすぎると体調を崩すので、あまり無理しないで働くようにしましょう。

金銭的にカツカツになる

十分な仕送りを受けて一人暮らしができる高校生ばかりではありません。

自分で家賃や生活費をほぼ稼いでいる人もおり、金銭的にカツカツになるケースが多いといえます。家賃は毎月かかるランニングコストであり、年間にするとかなりまとまった金額になります。例えば家賃が5万円のアパートを借りた場合、年間で支払う金額は60万円です。

昨今は食料品や電気代の値上げも著しく、生活するのがやっとの人が少なくありません。金銭的に余裕のない状況になる可能性があります。

積田編集者積田編集者




トラブルに巻き込まれる可能性が高い

親と同居していないため、トラブルに巻き込まれる可能性が高いのもデメリットです。

一人暮らしでは自分でトラブルに対処しなければならないため、対応の仕方を間違えると揉め事に発展することも考えられます。

特に若い女性の一人暮らしはストーカー被害に遭う危険があるため、十分に気をつけるようにしましょう。物件を探すときには最寄り駅から自宅までの夜道が安全であるなど、危険に遭いにくい物件を選ぶことが必要です。

矢口解説員矢口解説員

高校生の一人暮らしはバイト・学業・家事の両立が厳しいようです。
トラブルに巻き込まれる可能性があるので、特に女子高生の場合は注意しましょう!

積田編集者積田編集者

高校生で一人暮らしをする理由

高校生で一人暮らしをする理由

通常、学生で一人暮らしをするのは大学生や専門学校生など、高校を卒業してからするのが一般的です。しかし、中にはさまざまな事情があり、高校生で一人暮らしをする人も存在します。

矢口解説員矢口解説員

ここでは、高校生で一人暮らしをする理由について解説しましょう。
高校生で一人暮らしをする理由
  • 高校が実家から遠い
  • 親との関係性が悪い

高校が実家から遠い

進学先の高校が実家から遠いために高校生でも一人暮らしをするケースが見られます。

例えば、部活の特選選抜などで他県から進学した人などです。私立の有名な運動部では、他県から進学した生徒のほうが地元の生徒より多い例もあります。

この場合、進学先の高校に近いアパートを借りて住んだり、学校が借り上げた寮に入居したりします。




親との関係性が悪い

家庭に何らかの問題があり、親との関係性が悪いため、高校生で一人暮らしするケースも存在します。実家で過ごすことが苦痛なため、一人で生活することが大変であると分かっていても親元を離れるケースです。

この場合、親から資金援助を受けずに一人暮らしすることが多いでしょう。バイトで生活費や家賃を稼ぐなどハードな生活になる可能性が高いといえます。

矢口解説員矢口解説員

高校生が一人暮らしをする理由は、進学や家庭環境などさまざまな事情があります。
親から援助してもらえない場合は、バイトで家賃や生活費を稼ぐ人もいます。

積田編集者積田編集者

高校生の一人暮らしに必要な費用

高校生の一人暮らしに必要な費用

ここでは高校生が一人暮らしをする場合に、どのくらいの費用が必要なのかについて解説します。

賃貸契約の初期費用・引越し代・家具家電の購入費用

アパートなど賃貸物件を借りる際は、最初に初期費用・引越し代・家具家電の購入費用が必要となります。

項目別に記載した表は以下の通りです。

項目費用
賃貸物件の初期費用
家賃約5ヶ月分
引越し費用約8万円
家具家電・日用品の購入費約10万円

賃貸物件の初期費用には、前家賃・敷金礼金・仲介手数料・家賃保証料・火災保険料・鍵交換費用などが含まれています。

例えば、家賃5万円のアパートを借りる場合の初期費用は、25万円程度はかかると見ておきましょう。このケースでは引越し費用や家具家電・日用品の購入費などを含めると、約43万円程度が必要になります。

少しでも初期費用を抑えたい場合は、「フリーレント(一定期間家賃が無料)」や「敷金なしの物件」を選びましょう。

積田編集者積田編集者




毎月の生活費

総務省が公表した2022年1~3月度の家計調査報告によると、一人暮らしの消費支出は、月に146,054円となりました。したがって、毎月約15万程度の費用が必要です。

高校生の一人暮らしでの生活費のシミュレーションは以下の表の通りです。

生活費15万円の内訳を費用別に記載しています。

家賃5万円
食費3万円
水道光熱費1万円
通信費1万円
娯楽交際費1万円
雑費3万円
教育費1万円

雑費には医療費や被服費なども含まれ、昨今の食料品や電気代の値上げの影響などもあり、余裕のない経済状況といえます。

矢口解説員矢口解説員

一人暮らしの初期費用だけでも30〜40万円程度を見込んでおくことが必要です。
一人暮らしの平均生活費は約15万円程度で、毎月これだけの費用がかかります。

積田編集者積田編集者




高校生で一人暮らしをしている割合

高校生で一人暮らしをしている割合

世間一般においては、高校生で親元を離れているケースは少ないのが現状です。

ここでは、高校生で一人暮らしをしている割合について詳しく解説します。

15~19歳男性の単独世帯は7.0%

総務省が平成22年に実施した国勢調査によると、15~19歳における男性の単独世帯は7.0%、女性の場合は5.4%という結果です。(下図参照)男性の方がやや多い数字となりました。

この数字は18〜19歳の大学生なども含まれているので、高校生だけではさらに低い割合であることが考えられます。

出典:平成22年 国勢調査

寮・寄宿舎など「施設等の世帯」で生活するのは3.4%

上図を参照すると、15~19歳における男性で寮・寄宿舎などの施設で生活している世帯は3.4%、女性は2.1%となりました。全国的にみると、15~19歳で施設に入所しているのは男女ともに若年層では多い割合となりました(高齢者を除く)。

20歳以上になると自分で住居を用意する傾向が増えています。

矢口解説員矢口解説員

運動部の場合は寮や寄宿舎などで生活する人もいますね!
施設より単独で暮らす人のほうが多い傾向です。

積田編集者積田編集者




高校生が一人暮らしをするときの流れ

高校生が一人暮らしをするときの流れ

ここでは、高校生が一人暮らしをするときの流れについて解説します。

手順1
親に許可をもらう
手順2
初期費用や生活費を用意する
手順3
部屋探し・賃貸借契約を結ぶ
手順4
新居に引っ越す

①親に許可をもらう

最初に親から一人暮らしすることの許可をもらいましょう。

高校生は社会人のように安定した収入を持たないため、経済的な信用度は低いといえます。

矢口解説員矢口解説員

実際に物件を借りる時は親が契約者とならないと借りられないケースがほとんどで、連帯保証人を求められることも多いため、きちんと親の承諾を得てから不動産会社に行きましょう。

②初期費用や生活費を用意する

物件を借りる際の初期費用や、1ヶ月の生活費がどのくらいかかるのかをリサーチしておきます。

お部屋を借りる時には、家賃の他に仲介手数料や敷金・礼金などまとまった費用が必要です。水道光熱費や食費など生活費もかかります。親が家賃や生活費を負担してくれる場合は助かりますが、お小遣いなどはバイトで稼ぐのが一般的です。親とよく話し合い、初期費用や生活費の出所や予算を確認します。




③部屋探し・賃貸借契約を結ぶ

次は実際に借りる部屋の部屋探しをします。

不動産ポータルサイトなどであらかじめ物件を探してから、不動産会社に行くのも良いでしょう。リサーチしておけばエリアごとの家賃相場などを把握できます。

物件を選ぶときは無理なく支払える家賃の部屋を探しましょう。

手頃な部屋が見つかったらオーナーと賃貸借契約を結び、初期費用を支払います。

積田編集者積田編集者

④新居に引っ越す

賃貸借契約を結び、初期費用を支払ったら不動産会社から鍵を受け取ります。

物件の引渡しが済んだらいよいよ新居への引越しです。

入居する日までに水道・電気・ガスなどの契約を済ませておきましょう。

ライフラインの契約が完了したら部屋に荷物を運び入れて新生活をスタートします。

矢口解説員矢口解説員

高校生の場合は、原則、親の許可がなければ部屋を借りることすらできません。
実際に支払える家賃の部屋を選ぶようにします。

積田編集者積田編集者




高校生で一人暮らしをした人の体験談・口コミ

高校生で一人暮らしをした人の体験談・口コミ

大人でも賃貸物件を借りて一人で生活するのはラクなことではありません。ましてや高校生となると経済力が備わっていないため、世間の荒波に揉まれることが多いようです。

ここでは、高校生で一人暮らしをした人の体験談・口コミをご紹介しましょう。

高校生で一人暮らしをした人の体験談・口コミ
  1. 勉強時間が恐ろしく取れない
  2. 洗濯を忘れていて絶望している
  3. 生活費自己負担で高校に行っている

勉強時間が恐ろしく取れない

「勉強時間が恐ろしく取れない」というツイートが見られました。

朝早くから起きて学校に行き、帰宅後は洗濯や洗い物をすると疲れているせいか異様な眠気が襲ってきたそうです。

家事に追われて勉強する時間も少なく、時々寂し過ぎて心が折れそうになっていました。

矢口解説員矢口解説員

普通に親元で高校生活を送れることに感謝したほうがいいとつぶやいています。



洗濯を忘れていて絶望している

 一人暮らしだと、当たり前ですが炊事・洗濯などの家事は自分で全部やらないといけません。

「今から寝ようと思っていた」という状況から洗濯を始めるのは時間も労力もかかり絶望するのも頷けます。

生活費自己負担で高校に行っている

「生活費自己負担で高校に行っている」というツイートがありました。

親に暴力を受けたため、逃げるように高校生で一人暮らしをしているケースです。生活費は自己負担のため、学校から帰った後にバイトをしていますが、ハードな生活で心身ともにすり減らしているようです。

矢口解説員矢口解説員

高校生での一人暮らしというのは、決してラクではないのが現実です。
なかには心が折れそうになって、辛い日々を送っている人もいます。

積田編集者積田編集者




まとめ:高校生でも一人暮らしできる?理由や初期費用

この記事のまとめ
  1. 高校生でも一人暮らしできる?
  2. 高校生のが一人暮らしをする理由
  3. 高校生の一人暮らしに必要な初期費用は?

今回は高校生が一人暮らしするときの実態や費用、問題点などについて詳しく解説しました。

通常は大学生などになってから一人暮らしを始める人が多いですが、進学や家庭の事情で高校生のうちから自活する人も少なからず存在します。

一人暮らしをするときは、生活に必要なお金がどのくらいかかるのかをきちんと把握して、計画的に実行するようにしましょう。

矢口解説員矢口解説員

高校生での一人暮らしは、かなりハードと言える現状です。
無理なく支払える家賃の部屋を探して、計画的に生活することが必要です。

積田編集者積田編集者