- 家のテーマに最適な玄関タイルの色にすると統一感が出ておしゃれ
- 扉・壁・フローリングの色や、家族環境なども考慮する
- 水捌けの良さや滑りにくさ、掃除のしやすさも確認する
注文住宅の設計を考える時、マイホームのイメージを左右するのが配色です。
特に毎日通る「玄関タイル」の色は重要です。玄関タイルをマイホームに最適な色や素材を選べていないと、後から後悔することも多いポイントになっています。
そこでこの記事では、注文住宅の玄関タイルについて、色の選び方や失敗しないタイル選びのポイントを4つご紹介していきます。
「どうやって玄関タイルを選べばいいか分からない」「どんな色が最適なのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。
玄関タイルの色は何を基準に選べばいいの?
- 家のコンセプトに合わせて選ぶ
- 扉の色と合わせて選ぶ
- 壁の色や柄と合わせて選ぶ
- フローリングの色味に合わせて選ぶ
そもそも、玄関タイルの色は何を基準に選ぶかと言うと「家のテーマ」です。
自然素材をたくさん利用した家や暗めのカラーで統一した家、モダンな見た目の家など、どんな家にも大まかなテーマがあるものです。
そのテーマに最適な玄関タイルの色にすることが重要で、統一感が出ておしゃれな雰囲気を演出できます。
事務員
浜崎編集長
ここからは、玄関タイル選びのコツをご紹介していくので、「ピッタリな玄関タイルの色が分からない」という方はぜひ参考にしてください。
家のコンセプトに合わせて選ぶ
一般的に玄関タイルの色は、どんなデザインにも合う「グレー」を選択する方が多い傾向にありますが、家のコンセプトがある方はコンセプトに合った色を選ぶことをおすすめします。
無難なグレーでも安心ですが、せっかくフルオーダーの注文住宅を建てるのならマイホームに一番ピッタリな色を見つけることで、さらに素敵な家に仕上げることが可能です。
以下のコンセプト例を参考にしてみてください。
- 自然素材を利用した家⇒ブラウン系
- 温かみのある家⇒クリーム・暖色系
- クールな印象の家⇒グレー・ダーク系
- 西欧風の家⇒水色やオレンジなど奇抜カラー
玄関タイルの色から決めると悩みやすいため、まだ何も決まっていない方は住宅全体のデザインから先に決めると、玄関タイルの色も絞られ失敗しにくいです。
事務員
浜崎編集長
扉の色と合わせて選ぶ
玄関タイルの色は、玄関扉との相性が重要。組み合わせの仕方によって見栄えが大きく異なります。
ここからは扉のカラー別に、おすすめの玄関タイルの色について解説していくので、マイホームの扉と比較しながらチェックしてみてください。
- 同系色のベージュ
- 濃いブラウン
温かみのある木製の扉には、同系色系や明るいベージュの玄関タイルを合わせることによって、さらに温かく明るい印象にすることができます。
反対に、落ち着いた雰囲気にしたい場合は、濃い色合いの玄関タイルを選ぶと引き締まって落ち着いた印象になります。
- 淡いベージュ
- 暗めのグレー
扉の色が暗めでスタイリッシュな見た目である場合は、明るめのベージュなどの淡い色やホワイトなど、反対の色を取り入れるのがおすすめ。メリハリのついた印象を与えることができます。
なお、住宅全体を暗めカラーで統一したい方は、グレーの石タイルやコンクリートなどを取り入れると、暗すぎることなくカッコいい見た目を引き立ててくれます。
- ホワイト
扉がシルバーの場合は金属材を使用しているケースが多いので、モダンな印象になりがち。さらに、スタイリッシュでモダンな印象をアップさせたい場合は、ホワイトがおすすめです。
壁の色や柄と合わせて選ぶ
外壁の色や柄との組み合わせも印象を決めるポイント。外壁と合わせると家全体の統一感が出るので、全体を見たときにおしゃれなデザインになります。
玄関まで統一感がある見た目にしたい方は、外壁の色や柄・屋根の雰囲気と似ているデザインの玄関タイルを選ぶことをおすすめします。
- レンガ調⇒オレンジがかった茶色・赤褐色
- モダンでスタイリッシュ⇒白・黒
- 木造など温かい壁⇒淡いベージュ
基本的には、外壁と玄関タイルは同じ系統の色を取り入れることが多いです。一番失敗しにくく無難な色が良いという方は、同系色の淡い色を取り入れると安全です。
また、少しオリジナリティを出したい場合は、2色のタイルを使用してチェック柄にするという選択肢もあります。
その際は、同系色で2色使いをするのがおすすめ。例えば、薄いベージュとそれより少し濃いベージュを組み合わせると、まとまった色合いでありながらもおしゃれな雰囲気を演出できます。
フローリングの色味に合わせて選ぶ
外の見た目ばかりに気を取られがちな玄関タイルですが、内装との相性も重要。
廊下や家の中の扉の色を考慮していないと、失敗する可能性があります。家の中と家の外の玄関タイルを変えることも可能なので、内装との相性も考えることをおすすめします。
- 内装との一体感が欲しい⇒内装と似た色合い
- 玄関と家の中を区別したい⇒メリハリのある反対色
好みの雰囲気によっておすすめの玄関タイルは異なるため、上記の目安を参考にしながら家の中の雰囲気とマッチする色を選んでください。
事務員
浜崎編集長
例えば、遊び盛りの小さなお子さんがいる場合は、汚れた靴を脱ぐスペースとなるので、砂汚れが目立つような白すぎるカラーは推奨できません。
玄関のカラーは、ご家族の環境に合っているかも考慮することが大切です。
玄関タイルは色以外にも選ぶポイントがある
ここまで玄関タイルの色を選ぶコツをご紹介してきましたが、実は玄関タイルには色以外にも選ぶ際に注目すべきポイントがあります。
それは、玄関タイルの材質。色はもちろん、材質も家の雰囲気を大きく左右するので、どんな素材を活用するか同時に決めながら色を選ぶと失敗を回避できます。
- 汚れが目立たない材質⇒掃除が楽
- 滑りにくい材質⇒雨の日でも安心
材質や素材の特徴は、雰囲気だけでなく生活のしやすさにも直結する部分ですので、理想の生活を叶えられる玄関タイルを選ぶことが重要です。
色以外に玄関タイルを選ぶ際のポイントを3点ご紹介するので、失敗しない玄関タイル選びの参考にしてください。
タイルの表面加工でも印象が変わる
玄関タイルは色だけでなく、タイルの凹凸や柄も選ぶことが可能です。表面加工でも印象が大きく変わるので、色だけでなく材質も実物を見てから決めることをおすすめします。
また、玄関で見落としがちな重要ポイントが「滑りにくさ」です。雨の日に滑りやすい玄関タイルだと、来客者が転んでしまう恐れもあるため非常に危険です。
玄関タイルの柄には、レンガ調・大理石調など様々な種類があるうえに、四角いタイルだけでなく六角形などのタイルを取り揃えているお店もあります。
浜崎編集長
掃除のしやすさも見た目の維持には欠かせないポイント
玄関は家の中と外を区別する場所。そのため、外からの汚れが入りやすく高頻度で掃除やメンテンスが必要となります。
そこで、「掃除のしやすさ」は日々の生活に影響する重要な項目。汚れが付着しにくい素材や目立たない素材を選ぶと、綺麗な見た目を維持しやすくなるのでおすすめです。
こまめに掃除をするタイミングがない方は、ホワイト系や淡い色合いは避けて、濃いめの色合いにするのがベターです。
なお、どうしても汚れが付着しやすい凹凸のある素材や、汚れが目立つ明るめカラーを取り入れたい場合は、汚れが付着しにくいコーティング加工をすると手入れが楽になります。
水捌けの良さも重要
玄関タイルは雨にも濡れる部分。濡れた玄関タイルは外観を崩しやすいポイントなので、水捌けが良い素材がおすすめです。
雨の日は濡れた靴で歩くことになるので、水捌けが悪い玄関タイルは滑って転倒する危険性もあります。
水捌けが悪いとカビが生えやすく、汚れがこびりつきやすくなるので、掃除の面でも手間がかかってしまいます。
事務員
浜崎編集長
玄関タイルを選びで失敗しないように注意するべきこと
最後に、玄関タイル選びで失敗しないように注意するべきことをご紹介します。
玄関タイル選びには、マイホームを建てる環境も大切。例えば、雨が多い地域・山の砂が多い地域などは、カビや砂汚れが目立たない色を選択しなければなりません。
玄関タイルの色だけに気を取られて、機能面を確認してなかったせいで失敗したというケースも少なくはないので、下記の機能性は最低限チェックしてください。
- 掃除のしやすさ
- 汚れの目立ち具合
- 滑りにくさ
マイホームにピッタリの色を見つけることも大切ですが、毎日歩く場所である玄関だからこそ、見た目以外にも気を付ける部分を忘れないことが重要です。
ここからは、玄関タイルを選ぶ際に気を付けることをご紹介。失敗しないためにも注意点をチェックしてから色や材質を選ぶことをおすすめします。
薄い色は汚れが目立つのでメンテナンスが大変なことも
玄関タイルの色をホワイト系や薄い色にする場合は、「汚れが目立つ」というデメリットがあります。
玄関汚れは靴の裏についている泥汚れだけでなく、ラックや金属製の傘立てなどが原因でサビが付着することもあります。
タイルの色が薄ければ薄いほど汚れは目立つので、綺麗な見た目を維持するためにも、メンテナンス頻度を考えて選ぶことが重要です。
また、酸性の雨水や潮風の塩分でサビることも。ホワイト系や薄い色の玄関タイルを使用する方は、失敗しないためにも自宅周辺環境を確認しておくのがおすすめです。
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浜崎編集長
あまり暗い色は狭く見え、埃も目立つ
汚れが目立たない印象がある暗い色ですが、実は落とし穴があります。カビや泥汚れは目立ちませんが、白っぽいホコリや黄色の砂汚れが目立つのです。
山の近くなど、砂がよく飛んでくる地域でマイホームを建てる方は、暗すぎる色を選ぶと失敗する可能性が高いです。
また、暗めカラーのデメリットとして「狭く見える」という懸念点も。白や明るい色は膨張色で視覚的に広く見えやすい傾向にあるので、それと比較すると暗い色は狭く見えてしまいます。
事務員
浜崎編集長
ただ、暗めカラーの玄関タイルを選ぶ際は、「暗すぎてホコリが目立たないか」という点をチェックしながら、色や素材を選ぶことが大切です。
まとめ
玄関タイルの色の選び方や失敗しないタイル選びのコツをご紹介しましたが、最適なカラーは見つかりましたでしょうか?
玄関タイルの色は、外壁や扉との相性が大切。住宅全体のイメージが出来てから玄関タイルの色合いを調整すると、スムーズに決められます。
マイホームのテーマやコンセプトによっておすすめのタイルは異なるので、ご家族とイメージをしっかり決めてから、玄関タイルを選んでください。
この記事でご紹介した「失敗しない玄関タイル選びのコツ」をまとめると下記通りです。
- 家のコンセプトに合っているか
- 扉との相性は良いか
- 掃除はしやすいか
- 水捌け対策はしてあるか
毎日通る場所だからこそ、機能性も重要。水捌けの良さや滑りにくさ、掃除のしやすさも忘れずに確認してください。
最適な色はもちろん、数十年と生活していくイメージをしたときに快適に過ごせる玄関タイルを選ぶことが大切です。
今回ご紹介した玄関タイルの選び方を参考にして、ぜひマイホームにピッタリの色や材質を見つけてみてくださいね。