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いま流行りの古民家リノベーション事情を徹底解説!費用や注意点などを総まとめ

いま流行りの古民家リノベーション事情を徹底解説!費用や注意点などを総まとめ

この記事のざっくりとしたポイント
  1. 古民家は体にも自然にも優しい!広々とした空間で毎日を過ごせる
  2. フルリノベーション相場はだいたい1000~2000万円ほど
  3. リノベーションの際は補助金制度を活用するのがおすすめ

古き良き日本の住宅、古民家。最近ではTVやYouTubeで取り上げられることも増え、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?中でも、古民家を自分好みにリノベーションする「古民家リノベーション」は、ゆったりとした理想の田舎暮らしをお得に手に入れられると注目を集めています。

そこでこの記事では、古民家リノベーションのメリットや費用相場についてわかりやすく解説します。注意点や、さらにお得に購入するための補助金制度も紹介しますので、古民家でスローライフを送りたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

そもそも古民家とは?

古民家とは築年数が経過している日本の住宅のことを指します。実は「古民家」に明確な定義はなく、一般的には建築後50年以上経過している日本の建造物を古民家とすることが多いです。

建築後50年以上経っていても現代的な形をしている住宅もありますよね?

事務員

浜崎編集長

その通りです!築年数が経過している建物の中でも、昭和25年までの建築基準法で建てられている住宅が「伝統的な建築工法を採用した古民家」だと定義されています。



古民家リノベーションのメリット

最近では住宅用だけでなく、カフェなどに利用されることも多い古民家。なぜ今になってこれほどまでに注目を集めているのでしょうか?まずは、古民家リノベーションの魅力やメリットについて見ていきます。




広々とした母屋を自分好みの空間に改装でき、快適な住み心地を手に入れられる

昔ながらの日本家屋である古民家は、梁や縁側などの伝統的な建築方法の趣があります。そういった心安らぐ空間をそのままに、自分好みの住宅としてカスタイマイズできるというのが古民家リノベーション最大の魅力です。

古民家は広々とした空間になるよう建築されているものが多いため、リノベーションをするときの自由度が圧倒的に高いです。例えば、「木の温もりを残したまま落ち着いてテレワークができる空間にしたい」「家族が広々とした空間で快適に過ごせる家にしたい」など、ご自身の希望に沿ったリノベーションを実現できます。

日本家屋の美しい趣を残しながらも、内装や外装に自分好みのこだわりを詰め込めるので、オリジナリティー溢れるマイホームを手に入れられるはずです。

事務員

体と自然に優しい環境である

現代の家は、建築にコンクリートや合板などの人工素材の使用がなされています。このような人工素材は、コストを抑えたり、より強度を出すといったメリットがある反面、人の体に悪い影響を与えてしまう可能性も少なからず存在します。例えば、建材の化学物質による室内感染汚染から発症リスクが高まるシックハウス症候群や、皮膚が弱く化学物質に反応しやすい方などは、人工素材の環境に住むのが難しいケースも珍しくありません。

反面、古民家は人工素材がまだ誕生していない時代に造られた住宅。家の建築に使われているのは全てその地域で採れた自然素材のみのため、疾患に悩まされることは少ないといわれています。

浜崎編集長

化学物質のアレルギーを持っている方でも、自然の温もりの中で安心して暮らすことができます!
MEMO

リノベーション時に不要になった柱や梁は全て再利用が可能です。そのため、資源保護の観点からも最大限環境に配慮した住宅つくりを実現できます。「体にも自然にも優しい環境」で過ごせるのは古民家リノベーションならではのメリットです。




現在では入手が困難な国産のヒノキなどが使用されているため、強度が高く長く住み続けることが可能

古民家は現代ほど建築文化が発展していない頃の建造物。そのため、ヒノキやケヤキはもちろんのこと、その地域で伐採できる自然材料から造られています。さらに、古民家で使われている古材の多くは時間をかけて天然乾燥させ、木の特性を生かしながら強度を高めたものばかり。その強度は年数が経過するほど増していくため、長く住み続けることが可能です。現在では手に入らない良質な国産の木材を使用しているからこそ、良質な住宅を存続することができているのです。

一般的な新築住宅で使用される化学物質入りの建材や鉄などは新築の時が一番強度が強く経年とともに強度が弱くなってしまいます。

事務員

年数が経過しても強度が強くなっていく古民家なら長く住み続けることが可能で、現代の住宅にはない大きなメリットだと言えそうです。




固定資産税が安い

土地や建物を所有すると「固定資産税」を支払わなければなりません。この固定資産税は築年数によって金額が決まるので、古民家リノベーションの場合は新築で家を購入するよりもグッと税金を抑えられます。

どうして古民家だと固定資産税が安くなるのですか?

事務員

浜崎編集長

固定資産税は建物の「評価額」で支払う税金が決まります。築年数が経過している古民家は評価額が低くなり、必然的に支払う税金も安くなるのです!

少しでもお得にマイホームを手に入れたいとお考えの方は、毎年支払う税金を安く抑えられる古民家リノベーションがおすすめです。

古民家リノベーションの費用相場

古民家をフルリノベーションする際の費用相場は、おおよそ1,000万円~2,000万円ほどかかります。これは、元の家の状態によっても大きく異なるため、注意が必要です。また、TVやYouTubeで流行っているようなオシャレな内装にしたい場合は、デザインや内装のこだわりが増えるため、コストがかかるケースが多いです。築年数がかなり経過している古民家の場合は、耐震リフォームや補強工事が必須となるので、内装やデザインを考える前に全体予算を調整してくださいね。

必須の補強工事にはどんなものがありますか?

事務員

浜崎編集長

古民家の状態にもよりますが、「耐震工事」「断熱工事」「床下補強」「水回りの交換」などがあります。
MEMO

予算が決まっている場合は、リフォームしたい場所の優先順位を決めてから予算内でできるリノベーションプランを練るのがおすすめです!




古民家リノベーションの注意点

続いて、古民家リノベーションの3つの注意点をご紹介します。伝統的な日本家屋の趣を残しながらもお得にリノベーションができる古民家。しかし、そんな古民家だからこそのデメリットもあります。少ない費用で古民家をリノベーションしたいとお考えの方は、今からご紹介する注意点を考慮した上で慎重に検討してくださいね。

耐震性が低い場合がある

築年数が経過している古民家は、現在定められている新耐震基準を満たしていないので「耐震補強工事」が必須となります。強度が高い木材等を使用している日本家屋であることから、建物自体の強さはある程度保証されていますが、現代ほど地震を考慮した設計にはなっていないためです。

耐震リフォームの費用相場は、おおよそ150万円~200万円前後です。

事務員

※内部の木材が劣化している場合など古民家の状態によって価格は異なります

古民家リノベーションの場合、予算の全てを素材やデザインに使えるわけではありません。耐震工事をはじめとする住宅の基盤部分にかかる費用が多くなってしまうのでご注意ください。

断熱性が低い

最新の新築住宅では高機能な断熱材が使用されていたり、冷暖房設備が整備されていたりすることが当たり前です。しかし、50年以上前に建てられた古民家の場合はそれらの設備がなく、最新の住宅と比較すると断熱性が劣っています。とはいえ、古民家は建設当時の知恵や知識を詰め込んで、日本の風土に適合するよう先人の工夫がなされた住宅。そのため、冷暖房設備がなくてもある程度は夏の暑さや冬の寒さをしのげる構造となっています。

古民家リノベーションの時は断熱リフォームをしなくても大丈夫ということですか?

事務員

浜崎編集長

あくまでも50年以上前の技術で造られているので、断熱性が高い環境に慣れている現代人には過ごしにくく感じるでしょう。長く暮らしていく予定なら冷暖房設備の導入は必須です!



メンテナンス費用がかかる

そのほか、メンテナンス費用などのランニングコストが発生する場合もあります。古民家は、一般的な新築住宅に比べると使用されている素材古い分、修理や手入れの回数が増えがち。長期的な視野で費用が捻出できそうか試算してみることをおすすめします。

古民家リノベーションで活用できる補助金制度

一般的な新築住宅と比べて費用が抑えられる古民家リノベーション。実は、国や地方自治体からもらえる補助金・助成金を利用すると、さらにお得にマイホームを手に入れられることも!

MEMO

移住支援や耐震補強に関する補助金など、古民家リノベーションだからこそ利用できる補助金もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

耐震補強に関する補助金

地震による災害が増加している近年は、耐震性に優れた建物の普及が進められており、耐震リフォームをする場合は国や地方自治体が助成金で補助をしてくれます。築年数が50年以上経過している古民家は「旧耐震基準」で建てられていて、現在の「新耐震基準」を満たしていません。リノベーションをする際は必然的に150万円~200万円前後の耐震リフォームが必須になりますが、それらの補助金を受け取れる可能性が高いのです!

補助金の金額や限度額は地方自治体によって異なります。耐震改修工事に関する補助金の詳細は古民家がある自治体のHPをご確認ください!

事務員




省エネに関する補助金

近年、CO2の排出量が社会問題になっていることをご存知でしょうか?国は、省エネ効果のある高性能な建材を使用した断熱リフォームや補修工事に補助金を出すことで、CO2削減を積極的に推奨しています。高性能建材を使用して補修工事をする場合は、下記2つの省エネに関する補助金を受け取れます。

省エネに関する補助金

・高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業

・次世代省エネ建材支援事業

断熱リフォームをする際に、高性能な断熱材・窓・ガラスを使用して省エネ効果のある住宅にすることで、環境に優しい古民家リノベーションが実現できます。

高性能な次世代省エネ建材を使用すると、夏は涼しく冬は暖かい家になるため、快適性がアップして光熱費の節約にも繋がります。

バリアフリーにする補助金

広々として生活しやすい古民家を高齢者も住みやすい住宅へリノベーションしようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?バリアフリー・手すりなど、通常のリノベーションよりも費用がかさむ高齢者住宅。そんな高齢者住宅へのリノベーションは「高齢者住宅改修費用助成制度」を利用することで補助金をもらえるケースがあります。

MEMO

「高齢者住宅改修費用助成制度」は、要介護認定を受けた人でも心地よく過ごせる家を増やすための取り組みです。要介護者と認定されているご家族のためにバリアフリーにする場合は、介護保険から工事費用の9割(上限18万円)を支給してくれます。




その他、地方自治体独自の補助金や移住者支援制度が受けられる場合も!

今回ご紹介した補助金以外にも、地方自治体独自の補助金・助成金がもらえることがあるため、ぜひ一度古民家リノベーションを行う自治体のHPをご確認ください。自然豊かで落ち着いた空間にあることが多い古民家はテレワークにも最適で、地方への移住が年々注目を集めています。地方の古民家をリノベーションして住む場合は、移住支援でかなり大きい額の補助金をもらえるケースもあるので、新しい生活を始めたい方にピッタリです。

浜崎編集長

地方自治体独自の補助金・助成金制度は、予算を満たした時点で即終了となるものが多いため、リノベーション前に補助金制度についてしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

古き良き日本の文化を残しつつ、さらに住みやすい住宅にするための最新設備の導入も自由に行える古民家リノベーション。広々とした空間で快適に毎日を過ごせるので、体にも自然にも優しいマイホームを実現できます。新築一戸建てを建てるよりも費用を節約できる反面、ランニングコストや、リノベーションの基礎工事費が発生する場合も。

リノベーションを検討している方は、注意点も考慮しながら慎重に決めることが大切です。実際に古民家リノベーションが決定したら、今回ご紹介した補助金制度を活用してさらにお得に自分好みの空間を手に入れてくださいね。