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ビル経営管理士試験の難易度は?ビル管理士との違いや年収まとめ

ビル経営管理士のまとめ
  1. ビル経営管理士は「ビルの建築・運営・維持管理」を担うスペシャリスト
  2. 資格取得の難易度は低いが、認定を受けるには一定数以上の実務経験が必要
  3. 年収1000万円以上も期待でき、金融業界などでも活躍できる

ビル経営管理士の資格を取得したくても、どのような手続きや勉強法をすれば良いかわからず、悩んでしまいますよね。

「実際に資格を取得しても、本当に稼げるのかな?」「就職したら、どんな仕事をするんだろう?」と不安にもなってしまうことでしょう。実はビル経営管理士の資格を取得すると年収1,000万以上を稼げる可能性があります!

この記事ではビル経営管理士について徹底解説していきますね。ビル経営管理士の試験概要や資格取得に向けた勉強方法だけでなく、実際に働いた際の仕事内容、年収についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

 

ビル経営管理士とは

ビル経営管理士とは日本ビルヂング経営センター実施の試験で取得できる民間資格です民間資格といっても国土交通大臣登録証明事業としておこなっている公的資格であり、幅広い知識や能力が求められるもの。豊富な知識や計画立案力、交渉能力が必要です。ビル経営管理士は延べ面積が1,000平方メートル以上の、賃貸ビル経営を担うスペシャリストとして活躍しています。

 

ビル経営管理士は「ビル管」「ビル管理士」と呼ばれることも多いですね。

 

ビル管理士の資格取得に必要な手続きや諸費用について

ビル経営管理士の資格取得をするためには日本ビルヂング経営センターが実施する試験を受ける必要があります。資格取得のための受験費用がかかるのはもちろんのこと、ビル経営管理士の場合は登録手数料や5年ごとの更新費用も発生します。具体的な費用を以下にまとめました。

資格取得にかかる費用
受験料 33,000円(税込)
登録手数料 22,000円(税込)
更新費用 11,000円(税込)

ビル経営管理士は誰でも受験可能な資格ですが受験用のテキストなどは一般に販売されていません。初心者が合格するためには、日本ビルヂング経営センターの通信講座であるビル経営管理講座の受講が必要不可欠だと言われています。

ビル経営管理講座を修了すると、ビル経営管理士試験の一部科目免除や、試験科目に30点が加点されるメリットもあります。ビル経営管理講座を受講する場合は、上記の諸費用に加え、以下の費用がかかります。

ビル経営管理講座の受講費用
通常講座 132,000円(税込)
電子ブック版テキスト 99,000円(税込)

 

 

メリットは大きいけど資格取得以外でこれだけお金がかかるのは大変ですね。

 
 

ビル経営管理士は資格取得・登録手数料・更新費用と高い費用がかかるので、お金がかかる資格だと言えるでしょう。

 

ビル経営管理士は一定年数の実務経験も必要になる

前項でも触れたようにビル経営管理士は誰でも受験可能な資格ですが、認定を受けるにはビル経営やビル管理の実務経験が一定年数必要になります。ビル経営管理士に登録するためには、以下にあるいずれかの条件を満たさなければなりません。

ビル経営管理士に登録するための満たすべき条件(いずれか)
  1. 賃貸ビル経営管理に関し3年以上の実務経験を有する者。
  2. 賃貸ビル経営管理に関し2年以上の実務経験を有する者であって、指定講座を修了した者。
  3. 不動産経営管理に関し5年以上の実務経験を有する者であって、賃貸ビル経営管理に関し2年以上の実務経験を有する者。
  4. 不動産経営管理に関し5年以上の実務経験を有する者であって、指定講座を修了した者。
  5. 不動産特定共同事業に係る業務に関し2年以上の実務経験を有する者。
  6. 不動産投資顧問業登録規程に基づく登録を受けた総合不動産投資顧問業に係る業務に関し3年以上の実務経験を有する者。

(引用:https://www.bmi.or.jp/registration/sign-up.html

 

ビル経営管理講座を修了した場合は、上記の実務経験を1年ほど短縮してくれますよ。

 

ビル経営管理士の仕事内容や活躍できる場所

それではビル経営管理士の登録ができると、どのような場所で資格が活かせるのでしょうか?ここからはビル経営管理士の仕事内容と活躍できる場所について解説します。

ビルを建てたり、テナント募集、管理運営など多岐にわたる

ビル経営管理士の仕事内容はビルの経営全般です。しかしながら経営だけでなくビルを建てるための計画やテナントの募集、管理・運営業務をおこなうなど、ビル経営管理士の業務は多岐にわたります。少し具体的に考えてみましょう。ビルを建てるためには、まず資金が必要ですよね。資金調達をするために計画を立てるのもビル経営管理士の仕事です。さらに賃貸料金や長期を見据えたビルの修繕計画を考えます。

ビルが実際に建つとテナントの募集や契約をして賃貸料の収入管理も必要になりますね。警備や防犯体制を整え、共用施設の掃除やメンテナンスの手配もおこないます。このようにビル経営管理士の仕事は多岐にわたり豊富な知識が必要です。

 

たくさんの仕事をこなさなければならないのですね。

 
 

ビル経営管理士ひとりで、すべてをおこなってはいません。

 

ビル経営管理士はビル経営をしていくうえで必要なことを計画・管理・手配しています。

不動産や金融業界が主な就職先

ビル経営管理士は大手不動産会社やビル管理会社などの不動産業界だけでなく、金融業界に就職する人も多いですPM(プロパティ・マネジメント)として不動産管理・運営の担当したり、AM(アセット・マネジメント)として投資運営コンサルタント・アドバイザーを担当して活躍しています。

 

活躍の場が幅広いですね!

 

ビル経営管理士とビル管理士の違い

ビル経営管理士とよく似た名前の資格にビル管理士があります。ビル経営管理士とビル管理士の大きな違いは、国家資格か公的資格かということ。ビル管理士は、建築物環境衛生管理技術者を正式名称とした、厚生労働省所轄の国家資格です。

 

ビル管理士は「ビル管理士」「ビル管」「ビル管理技術者」とも呼ばれますよ。

 

仕事内容にも違いがありビル経営管理士はビルの経営を大きく担う反面、ビル管理士はビルの管理を担います。ビル管理士の具体的な仕事は大型商業ビルなどにおける、建築物の環境衛生の管理・監督などです。

 

具体的には、給排水・電気・空調・清掃・害虫防除などの管理ですね。

 

ビル経営管理士の年収は1,000万円以上も夢ではない

ビル経営管理士の年収は300万〜700万と言われています。しかしながら年収1,000万以上の高収入も期待できる資格です。ビル経営管理士の仕事は管理するビルの数や能力によって年収が変化するもの。管理するビルの規模が大きくなって高度なスキルが必要になるほど、高収入になる傾向があるため、高い年収も期待できると言われています。

ビル経営管理士の将来性について

ビル経営管理士は将来性が期待できる資格です。最近ではオフィスビルや複合施設の不動産を証券化したり、投資法人が資産運用をするビルも増えてきました。近年におけるビル管理の仕組みは、より複雑になってきています。

MEMO
ビルの管理や運営方法の変化によって良い状態でビルを運営してくれるスキルの高い人材が求められているため、ビル経営管理士への注目も高まっているのです。

 

ビル経営管理士の試験に合格するには?必要な勉強時間や勉強方法について

ビル経営管理士は試験に合格するために一定の基準が必要です。ビル経営管理士の試験概要を以下の表にまとめました。

試験実施地  IBT方式:自宅等CBT方式(先着順):
札幌、仙台、東京、名古屋、
大阪、福岡
試験日 12月上旬
試験受付
期間
10月頃
受験料 33,000円(税込)
受験資格 誰でも受験可能
試験内容 1.賃貸ビルの企画・立案に関する知識(90点):50分
2.賃貸ビルの賃貸営業に関する知識(90点):50分
3.賃貸ビルの管理・運営に関する知識(90点):50分
4.総合記述(30点):60分 
 ※1〜3は正誤選択式・用語選択式・用語穴埋め式
※4は記述問題(ビル経営管理講座修了者は免除)
合格基準 年度によって異なるが、3科目合計が63%以上、
かつ各科目ともに57%〜77%以上の得点で合格の場合が多い。
科目別の難易度を勘案して調整している。
免除科目 日本ビルヂング経営センターが実施している通信教育
『ビル経営管理講座』を修了(ビル経営管理主任資格取得者)
した者は、翌々年まで4時限目の「総合記述」科目の試験が免除。
一律30点(各科目に10点配分)を加点。
主催団体 一般財団法人 日本ビルヂング経営センター
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1
大手町ビルヂング837区TEL 03-3211-6771(代)
https://www.bmi.or.jp/cba/test-guide.html

IBT方式であれば、実施場所だけでなく通信環境の整った自宅からでも受験可能です。不正防止のためのソフトウェア(エージェント)を事前にPCにインストールしたうえでカメラ付きのPCにてインターネット回線に接続し試験実施スケジュールに沿ってWeb上の試験問題に解答します。

試験実施地は年度によって異なるため日本ビルヂング経営センターに問い合わせましょう。ここからはビル経営管理士を取得するために必要な勉強方法や勉強時間について解説していきますね。

ビル経営管理士の試験難易度

ビル経営管理士の試験難易度は、あまり高くありません。経営センターの公式サイトから過去問集をダウンロードして独学で合格する人もいます。すでに宅地建物取引士や建築物環境衛生管理技術者、管理業務主任者などの資格を取得している人であれば、2ヶ月ほどの勉強で合格できるでしょう。知識や実務経験がない場合は勉強方法に苦労する可能性があります。ビル経営管理士に関する参考書や問題集が少ないためです。

 

独学はちょっと不安だな…。

 
 

金銭的に余裕がある場合は、ビル経営管理講座を受講しても良いでしょう。

 

ビル経営管理士の試験自体は難易度が高くないので勉強をすれば十分に取得可能な資格です。

ビル経営管理士の合格率は6割〜7割

ビル経営管理士は合格率6割〜7割と取得しやすい資格です。以下にビル経営管理士の合格率をまとめました。

実施年度 受験者数 合格者数 合格率
2019年 673人 501人 74.4%
2018年 659人 475人 72.1%
2017年 616人 428人 69.5%
2016年 664人 461人 69.4%
2015年 678人 461人 68%
 

合格率が約7割だったら頑張れば合格できそうですね!

 

1日6時間を半年、過去問を解いていくのが効果的な勉強方法

ビル経営管理士の資格を取得するには、ある程度継続した勉強時間が必要です。すでに知識がある場合は2ヶ月ほど集中して勉強すれば良いと言われていますが予備知識がない場合は半年ほどは見ておきたいもの。具体的には1日6時間の勉強を半年続けましう。

ビル経営管理士は過去問題の記載がある書籍が販売されていないため、インターネットでダウンロードした過去問題を解いていくのがおすすめです。日本ビルヂング経営センターから過去問題が無料でダウンロードできるので、ぜひ活用しましょう。

まとめ

ビル経営管理士はビルの運営・管理をおこなうための公的な資格でしたね。ビル経営管理士の受験費用は、33,000円と安くありません。試験合格後は、認定費用として22,000円かかるので、多めに準備しておくのを忘れずに。試験の一部や認定資格の一部を免除できるビル経営管理講座もありますが、こちらも費用がかかるため予算と相談してくださいね。

ビル経営管理士受験者の合格率は6割〜7割。資格取得の難易度は低いですが、知識がない人が一から学ぶには半年ほどかかるので、余裕を持って勉強に取りかかりましょう。ビル経営管理士の試験勉強はにおける市販の参考書は少なく過去問題の掲載もないため、日本ビルヂング経営センターから過去問題をダウンロードして解くのがおすすめです。ビル経営管理士は不動産業界にとどまらず、金融業界などでも活用可能な資格です。この機会にビル経営管理士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

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