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不動産一括査定とは?メリット・デメリット、おすすめのサイトと選び方を完全ガイド

この記事を書いた人
中村 昌弘
不動産コメンテイター

都内の私立大学を卒業後、新卒採用で不動産ディベロッパー勤務。 不動産の用地仕入れや、分譲マンションの販売・仲介などを手掛ける。 2016年に独立して以降、不動産関係のライティングも業務の1つに。

この記事のざっくりしたポイント
  1. 不動産一括査定とは複数の不動産会社にまとめて不動産の査定依頼ができるサービスのこと
  2. 査定依頼が無料かつ短時間で簡単にできる
  3. 不動産一括査定サイトを利用し、複数の会社から自分にぴったりの不動産会社を見つけるのがおすすめ

不動産を売却したいと思ったら、ぜひ利用したいのが不動産一括査定です。不動産一括査定とは、複数の不動産会社にまとめて不動産の査定を依頼できるサービスのこと。インターネットでだれでも利用できます。

とはいえ不動産一括査定サイトは数多くあるため、どのサイトを使えばいいのか迷う人も少なくないでしょう。そこでこの記事では、不動産一括査定サイトのメリットやデメリット、一括査定サイトの選び方を解説します。またおすすめの一括査定サイトも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

不動産一括査定とは

冒頭でも言ったように不動産一括査定とは複数の不動産会社にまとめて不動産の査定依頼ができるサービスのことです。不動産を売却したらいくらになるか知りたいとき、Web上でかんたんに利用できて便利です。不動産の査定には机上査定と訪問査定の2種類があります。違いをみていきましょう。

不動産一括査定には机上・訪問査定の2種類がある

不動産の査定方法には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。机上査定とは、実際に不動産を見ずに立地、築年数、面積などの条件と市場データをもとに、簡易的に査定する方法です。簡易査定とも呼ばれています。まだ売却するかどうか迷っている人、おおよその査定価格だけを知りたい人に向いている査定方法です。ただ簡易的とはいえ多くの取引事例や相場をもとに価格は算出されますので、ある程度の正確性はあるといえます。

訪問査定とは、机上査定で用いた書類やデータに加え、現地の状況も見た上で査定価格を算出する方法です。室内の状態や近隣の環境といった、実際に訪問しないとわからない要素を盛り込んで査定をするため、より正確な査定価格が算出されるといえるでしょう。売却を具体的に検討している人には、訪問査定がおすすめです。

 

一般的には、不動産一括査定サイトでは簡易査定をして、その後に訪問査定を依頼する流れになるよ。

 

不動産一括査定サイトのメリット

机上査定にせよ訪問査定にせよ、一社一社に査定依頼するのは大変です。そこで利用したいのが不動産一括査定サイトです。本章ではそんな不動産一括査定サイトを利用するメリットを紹介していきます。

査定依頼が無料かつ短時間で簡単にできる

不動産一括査定サイトを使うメリットのひとつ目は「査定依頼が無料かつ短時間でかんたんにできる」ことです。一社ずつ不動産会社を訪問したり、電話やメールで問い合わせたりする方法では、時間や手間がかかってしまいます。

一方、不動産一括査定サイトを使えば、web上に必要項目を入力するだけで複数社に査定依頼できるのです。時間にして3分ほどで入力は完了します。もちろん手数料などはかかりません。

 

そんな簡単に査定依頼できるんですか?

 
 

そうだね。この「手軽で簡単に査定依頼できる」点が、不動産一括査定サイトの大きなメリットと言えるよ。

 

複数の査定結果や相場を比較することができる

メリットの2つ目は「複数の査定結果や相場の比較ができる」ことです。不動産一括査定サイトを使うと複数の不動産会社から査定結果が届きます。それぞれの査定価格を比較することで不動産の適正な売り出し価格がわかります。適正価格を知ることは、不動産売却において大変重要です。相場を把握しなければ相場より高い価格設定にしてしまうため、売れ残ってしまったり低い価格設定にして損をしてしまったりする可能性があるからです。

MEMO
一社だけに査定依頼した場合、その価格が適正かどうか判断するのは難しいため、不動産一括査定サイトを利用して複数社へ査定依頼した方が良いでしょう。

信頼できる不動産会社を見つけることもできる

不動産一括査定サイトを使うメリットの3つ目は「信頼できる不動産会社を見つけられる」ことです。実際に不動産を売却する際には、信頼できる不動産会社に仲介してもらうことが成功のカギになります。不動産一括査定サイトを利用すると、複数の担当者と話すことが可能です。複数の担当者の対応を比較して、そのなかから信頼できる会社を選ぶことができます。

 

「会社」だけでなく「担当者」の見極めも重要なので、その点も意識して不動産会社を選ぼう。

 

不動産一括査定サイトのデメリット・注意点

不動産一括査定サイトにはこうしたメリットがある一方でデメリットや注意点もあります。3つの注意点を紹介します。

複数の営業会社から営業される可能性もある

一括査定サイトは複数の会社に査定依頼できることがメリットですが、複数社から一度に連絡が来るという点ではデメリットともといえるでしょう。不動産会社からの連絡がわずらわしいと思う人には、次のような対処法がおすすめです。

おすすめ対処法
  • 査定の際、「机上査定」を選ぶ
  • 希望連絡方法を「電話」でなく「メール」にする
  • 備考欄があれば、電話連絡を控えてほしい旨を書いておく

 

一番簡単な方法は「メールで連絡してください」ということだね。

 

匿名での査定依頼では精度が低い

不動産一括査定サイトを使う際、営業連絡を避けるために匿名で査定依頼をしたいと思う人も多いでしょう。しかし匿名では、不動産の詳細や周囲の環境などを調べることが難しく、査定価格の正確性が低くなってしまいます。多くの不動産売買データをもとに不動産会社は査定価格を算出してくれますが、詳細なヒアリングができない分、正確な数字というよりは参考程度と考える方がよいでしょう。

また、匿名査定では不動産会社サイドから連絡がくることは基本的にありません。これは営業されないという点ではメリットですが、査定結果について詳しく聞きたい場合や売却したいと思った場合、こちらから不動産会社に連絡しなければならないというデメリットにもつながります。

正しい査定額がわかるわけではない

不動産一括サイトでは正しい査定額がわかるわけではありません。その証拠に、算出された査定価格は会社によって違うはずです。あくまでも目安となる金額がわかると考えましょう。なかには他社よりひときわ高い査定額を提示してくる会社もあるかもしれません。「一番高い査定額の不動産会社と契約しよう」と思ってしまいそうですが、契約欲しさに査定額を高く提示しているだけかもしれません。

複数の会社からバラバラの査定価格を提示されると、どの数字を信じていいか分からなくなり悩むかもしれませんが、査定額はあくまで予想であること、相場を知るための参考であることを忘れないようにしましょう。もし妥当な査定額を出している会社がどこか知りたいなら、査定額の根拠を確認するのもひとつの方法です。査定額が高い場合も低い場合もその根拠をしっかり答えられる会社は信頼できる会社だと考えてよいでしょう。

注意
反対に、査定額が高くても根拠があいまいな会社は、先ほど述べた通り価格をわざと高く見積もっている可能性もありますので注意が必要です。

おすすめの不動産一括査定サイト3選

不動産一括査定サイトを使うメリットとデメリットがわかったら、さっそくおすすめの不動産一括査定サイトをチェックしましょう。おすすめは、「イエウール」「マンションナビ」「すまいValue」の3つです。それぞれの特徴をまとめました。

イエウール

イエウールのHPより引用
対応種類マンション(分譲・一棟)、
一戸建て、土地、ビル一棟、アパート一棟、
区分マンション(収益)、
区分所有ビル(ビル一室)、その他
提携不動産会社数1800社以上
対象エリア全国
主な提携会社大京穴吹不動産、三交不動産、
三井住友トラスト不動産、みずほ不動産販売、
日本住宅流通株式会社など
同時依頼可能数6社

「イエウール」の特徴は、提携不動産会社数が多いことです。大手不動産会社だけでなく、地域の不動産会社とも提携しています。イエウールと提携している不動産会社は、全国各地でなんと1,800社以上にのぼります。地方に住んでいて、不動産売却を検討している人にはイエウールがイチオシです。

その提携不動産会社数の多さと対応エリアの広さから、イエウールの利用者数は業界トップクラスの1,000万人を誇ります。満足度も高く、悪い口コミも見当たりません。その理由は利用者からクレームが多い不動産会社との提携を解除し、常に良い状態を保っているからです。

MEMO
このことから、イエウールと提携している1800社以上の不動産会社は、厳選された優良な不動産会社だともいえます。

マンションナビ

マンションナビのHPより引用
対応種類分譲マンション
提携不動産会社数900社以上
対象エリア全国
主な提携会社三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、
センチュリー21グループ、大京グループ、
大成有楽不動産販売グループ、近鉄不動産、
日本住宅流通、ポラスグループ、中央住宅、
朝日住宅, 
同時依頼可能数9社

「マンションナビ」は分譲マンションの査定に特化した一括査定サイトです。マンション査定に特化したサイトは他にもありますが、マンションナビは「仲介」「買取」「賃料査定」の査定ができるという点で他のサイトと一線を画しています。つまり、マンションナビなら賃貸を検討している人も売却を検討している人も、手間なく査定依頼ができるのです。

また、マンションナビの査定はかんたんで楽だという声もよく聞かれます。マンション名を入力しただけで査定相場がわかるからです。さらにGoogleマップでマンション相場が調べられるのもおすすめポイントのひとつです。

すまいValue


すまいValueのHPより引用
対応種類マンション(分譲・一棟)、
一戸建て、土地、ビル一棟、
アパート一棟、その他
提携不動産会社数大手不動産会社6社
対象エリア全国
提携会社住友不動産販売、小田急不動産、
東急リバブル、野村の仲介+(PLUS)、
三井のリハウス、三菱地所ハウスネット
同時依頼可能数6社

「すまいValue」の提携会社数を見て、その少なさに驚いた人もいるかもしれません。すまいValueは、業界のリーディングカンパニーである大手6社の不動産会社が共同運営しているため、提携会社もその6社しかないのです。6社という数字に不安を抱く必要はありません。なぜならこの6社は、それぞれ実績豊富な大手不動産会社だからです。(表の提携会社参照)

6社のなかでも、「三井のリハウス」「東急リバブル」「住友不動産販売」は、業界売上高トップ3を占める超大手の不動産会社です。安定の大手不動産会社に査定依頼したい人、初心者の人にはぴったりの不動産一括査定サイトだといえるでしょう。

注意
ひとつ注意したい点が、すまいValueの対象エリアです。すまいValueは対象エリアを全国としていますが、主なエリアは都市やその近郊となっています。売却を検討している不動産が対応エリア内かどうか確認することを忘れずに。
 

それぞれ自分の不動産と相性があるので、特徴を見てどのサイトを利用するか判断しよう。

 

不動産一括査定サイトの選び方

これまでメリット・デメリットやおすすめのサイトを紹介してきました。ここからは、不動産一括査定サイトの選び方について解説します。不動産一括査定サイトを利用する際の参考にしてください。

不動産売買実績が多い企業が加盟している

まずは不動産売買の実績が多い企業が提携しているかを確認しましょう。不動産一括査定サイトの価値は、「実績が多い企業がいくつ提携しているか」で変わるといっても過言ではありません。売買実績が豊富であるということは、それだけノウハウや知識をもっているということです。安心して査定依頼ができ、納得のできる金額で売却できるよう動いてくれます。

MEMO
また売買実績が豊富な会社は、営業担当者の教育にも力を入れている傾向にあるので、担当者とのやりとりも円滑に行えるでしょう。

自分の住んでいる地方に対応しているかで選ぶ

不動産一括査定サイトが自分の住んでいる地方に対応しているかも確認しましょう。ある程度規模の大きい不動産一括査定サイトならば全国対応していますが、なかには査定対象エリアを特定地域に限定しているものがあります。特に都市部に特化したサイトが少なくありません。

MEMO
ですので一括査定サイトを利用する前に、売りたい不動産のエリアが査定対象地域内かどうか確認することを忘れないようにしましょう。

同時に査定依頼できる数で選ぶ

さらに同時に査定依頼できる会社の数もチェックしましょう。サイトによって同時に査定依頼できる社数は異なるので、自分の希望に合ったサイトを選ぶと良いです。

不動産一括査定の申し込み・流れ

ここまで説明してきた「不動産一括査定サイトの選び方」「メリットやデメリット」「おすすめのサイト」を踏まえたうえで、実際の申し込み方法とその流れを確認しましょう。

STEP1 入力フォームに査定したい不動産情報を記入する

まず、入力フォームに物件情報を入力しましょう。入力が必要な内容は次のとおりですので、事前にメモしておくなど、準備しておくとスムーズです。

入力が必要な内容
  • 物件種別(一戸建てかマンションかなど)
  • 物件の所在地
  • 専有面積
  • 間取り
  • 築年数
  • 物件の状況(入居中かどうか)
  • 物件との関係性(名義人かどうか)
  • 査定の理由、査定方法(机上査定か訪問査定か)

不動産査定では入力フォームに記載した情報から査定額を算出します。当然のことですが、入力した情報が間違っていると正しい査定結果は分かりません。正しい情報を入力しましょう。

STEP2 個人情報の入力

次に、個人情報を入力します。不動産会社から連絡をもらうために必要です。上述したように、電話連絡が嫌な人は備考欄に「電話連絡は控えてほしい」と記入すればよいでしょう。

 

ただ必ずしも備考欄があるとは限らないので、電話連絡にならざるを得ないこともあります。

 

STEP3 査定を申し込む

物件情報と個人情報を入力すると査定依頼できる不動産会社が複数表示されます。希望の依頼先にチェックを付けて、査定依頼するという流れです。

STEP4 不動産会社から連絡がくる

以上で査定申し込みは完了しました。あとは不動産会社から査定結果の連絡が来るのを待つだけです。不動産会社からは電話で連絡が来ることが多いため、知らない番号からの電話にもなるべく出るようにしましょう。メールで回答をくれる会社もあります。

まとめ

この記事では不動産一括査定サイトのメリットとデメリット、利用の流れ、おすすめのサイトとその選び方について説明しました。いったん仲介契約を結んだら、そのあとのことはほとんど不動産会社の担当者に任せることになります。

そのため、どの不動産会社に売却を依頼するかは大変重要なポイントです。まずは不動産一括査定サイトを利用し、複数の会社から自分にぴったりの不動産会社を見つけましょう。査定依頼後の営業電話が気になる人は、記事で紹介した対処法を実践してみてくださいね。