マンションはペット可にするべき?

ペットを飼いたい人に対して、ペットが飼えるマンションの数は足りていません。ペットの種類も多様化しており、迷惑になりづらいペットも増えています。デメリットなくペットを飼えるように変更するだけで家賃収入が増えたら嬉しいですよね。この記事ではペットを飼えるマンションのメリットとデメリット、対策などについて解説しています。入居者が付かずに悩んでいる方は、この記事を最後まで読んでペットについて再検討してみましょう。

ペットの数

2019年10月現在、全国の犬の飼育頭数は約8,797千頭、猫の飼育頭数は約9,778千頭と推計される。

一般社団法人ペットフード協会によると、犬猫合わせた飼育頭数は緩やかながら増加傾向に有ります。犬猫だけでも約1,858万頭で日本人口のおよそ15%にあたります。犬猫は長年ペットとして人気のある動物ですが、現在では犬猫以外にも多くの動物がペットとして飼われています。

1位 「犬」 54.1%
2位 「魚」 49.1%
3位 「鳥」 45.6%
4位 「猫」 36.7%
5位 「昆虫類」 27.7%
6位 「カメ」 22.6%
7位 「うさぎ」 15.7%

しかし首都圏でペットが飼える物件の割合は全体の約12%と言われており、需要に対しまだまだ供給不足です。

 

ペットが飼える物件のメリット

ペットを飼える物件には2つのメリットがあります。

入居者が付きやすい

好立地・好条件でなくとも「ペットと暮らせるなら」と一般の賃貸物件より入居者が付きやすいメリットがあります。むしろ「ペットの散歩がしやすい」などの理由から、駅近や繁華街近くの物件よりも郊外など落ち着いた環境を好む人もいます。

特に立地が悪い物件では、ペットと暮らしやすい設備を整えることで入居者を集めやすくなります。

 

長期間入居する人が多く、安定した収益を得られる

ペットが飼える物件数は少なく、次の引越し先を探しづらいということもあり、転勤など余程の理由がない限り、長期間入居するという人が多いようです。また、ペットが飼える物件を探している人は、多少賃料が高くとも「ペットと暮らせるなら」と入居を決めることもあるので物件の稼働率も上がり、安定した収益を期待できます。

 

ペットが飼える物件のデメリット

ペットを飼える物件には2つのデメリットがあります。

住人同士のトラブルを引き起こしやすい

ペット可物件では臭いや鳴き声などペット特有のトラブルも発生します。集合住宅では、必ずしもペットに寛容な人だけではないので、住人同士のトラブルになりやすいです。

 

住人の理解を得るのが難しい可能性がある

ペット不可物件をペット可にした場合、すでに入居している住人がペット可になることを歓迎しない場合もあります。そのため、ペットを飼っていない入居者に対する配慮は必要になります。

 

ペットを飼いたい人はどれくらいいる?

  • 現在犬・猫を飼っていないが今後飼いたいという人は17.8
  • 17.8%のうち「マンションに住んでいて禁止されている」という理由でペットを飼えない人が犬では23.0%、猫では32.7

参照:一般社団法人ペットフード協会 令和元年(2019年)全国犬猫飼育実態調査

全体で見ると今後もペットを飼育するつもりがないという人が多数を占めていますが、現在ペットを飼育している人の割合や今後ペットと暮らしたいと思っている人の割合が少しずつ増えています

 

ペットをOKにしたら?

ペット不可物件をペット可に変更する場合、住民同士のトラブルにならないように細かい規約やルールを定めておく必要があります。

定めるべきルールの例
  • 飼育可能な動物の種類
  • 飼育可能頭数
  • 原状回復にかかる費用

退去時の原状回復費用はペットが飼える物件の場合、通常の物件に比べ高額になりやすいです。そのため、多くのペットが飼える物件では通常の物件よりも敷金を1~2ヶ月分多く設定することで対策をしています。

迷惑になりづらいペット

ペットには様々な種類がありますが、迷惑になりづらいペットの条件は3つあります。

迷惑になりづらい条件
  • 鳴き声が小さい
  • 臭いが少ない
  • 床や壁に傷がつかない

鳴き声が小さく、臭いが少ない小型動物などのペットは住人同士のトラブルが起こりづらいです。また、ケージや水槽の中で飼育するのであれば壁や床に傷や汚れがつきにくいので原状回復などに必要な費用も抑えられるでしょう。

迷惑になりづらいペット
  • ハムスター
  • ウサギ
  • フェレット
  • 金魚や熱帯魚

魚の飼育を許可する場合は、室内で使用可能なサイズ「大型水槽(○センチ以上)はNG」などの規定を設けることが必要です。

 

迷惑になりやすいペット

爪で壁や床を傷つけてしまう、もしくは鳴き声や足音が大きい動物は迷惑になりやすいです。

迷惑になりやすいペットの例

しかし、犬や猫はペットとして人気があるので、ペットが飼える物件を謳うにあたり禁止にするのは難しいでしょう。そのため事前に対策することでリスクを抑えることが出来ます。

事前に出来る対策
  • 引っかき傷のつきにくい壁紙に変える
  • 傷が付きにくくクッション性が高い床材に変える

    また、「鳥類は○センチ以下に限る」「犬は小型犬に限る」「飼育可能な頭数は○頭まで」など細かく規定を設け、入居希望者には十分な説明を行いましょう。

     

    ペットを認めるか考えよう

    もし入居者が付きづらい物件を保有している場合は、ペットを認めることですぐに入居者がつくかもしれません。

    この記事のまとめ
    • 犬猫の人口に対する比率は15%だが、首都圏ではペットが飼える物件は12%で不足している
    • 迷惑になりづらいペットだけOKにすることで住民同士のトラブルリスクを抑えることが出来る
    • 敷金を多めに設定して床材や壁紙を変えよう

    ペットが飼える物件のマンション投資にはリスクもありますが、需要や定着率を考えると十分なリターンを期待できると言えるでしょう。もしペットについてどうするか悩んでいるようであれば、空室率を下げるために他に出来ることがないか考えてみると良いかもしれません。詳細は下記の記事で解説しています。

     

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